デジカメ ぶらり旅

カメラを片手に 美しい自然が与えてくれる絶景を求めて旅に出ようと思います。

サギソウが咲きました

2006年07月27日 19時23分35秒 | 軽井沢の名所旧跡
1週間ほど前に買ってきたサギソウが今日一輪だけ咲きました。 ホームセンターに売れ残っていてかなり傷んでいたので今年は無理かと思っていま した。 数年前から描きたいと探していた大好きな花の一つですので、一輪でも咲いてくれ て感激です。 花は本当に美しくシラサギが翼を広げたような形で、よく見るとよくこんな整った 難しい形の花を神さまはよく作ったものだとつくづく感心します。

↓花は3センチ位で長い距が目立ちますが、これは中に虫を呼ぶための甘い蜜は入 っているのだそうです。上に入口があります。 花の上に2枚の白い側花弁があり、シラサギの羽に見える部分は唇弁です。


毒草(木)3題ーヤマトリカブト

2006年07月24日 17時06分50秒 | 軽井沢植物園の花
猛毒の代表「ヤマトリカブト」<キンポウゲ科トリカブト属> 塊状の根はアルカロイド物質を含み毒草として知られています。 漢方薬にも使われます。 花の形が雅楽を奏する玲人(きれいな人=麗人ではありません)がかぶる鳳凰の頭 をかたどった冠に似ているためトリカブトと名がつきました。 ↓「ヤマトリカブト」の花の拡大(この写真は成美堂の図鑑のもの)

↓花の断面(図鑑を見てわたしが描いたもの)

先日佐藤先生から、アイヌがクマやシカを射る毒矢の先に「トリカブト」を塗っ 話を聞きました。 登別町出身のアイヌの研究で知られている知里 真志保 北大教授(1909.2.24 ~ 1961.6.9)は、矢じりにトリカブトを塗るとき、その毒性を強くするために人間の 唾液と混ぜ、乳鉢で練って使ったということを書いているそうです。 なぜ人間の唾液と混ぜると、毒が強くなるのか佐藤先生も不思議だと言っておられ ました。 話は違いますが、不思議なことに先に紹介した猛毒の「ドクウツギ」や「ドクゼ リ」も葉・茎を虫がよく食べ、特にドクゼリの葉などはほとんど食われて葉があり ませんでした。トリカブトの葉も虫は食べると思います。 植物でもきのこでも虫が食べるから人間にも毒にならないというのは、とんでもな い間違いですね。気をつけましょう。 何故、虫は大丈夫なのでしょう?・・・・本当にこの世の不思議です。 この解毒のプロセスを科学的に解明すれば、ノーベル賞ものだと佐藤先生も云って おられました。 アイヌとトリカブトについて興味のある方は、ネットから調べたものを最後に掲載 しておきますのでご覧ください。 ↓このヤマトリカブトは 昨年(2005.9.29)に わたしが軽井沢植物園で撮ったも のです。紫の色が鮮やかです。 秋の淋しい野には紫色がよく似合います。

↓下の写真2枚は2006.7.23現在の軽井沢植物園のもので花は9月頃になります。

↓これも 2006.7.23 現在のものです。葉は同じキンポウゲ科で、春、可憐な花を 咲かせる「ニリンソウ」に似ていますので間違えないようにしましょう。 ニリンソウは東北地方で塩ひたしにして食べる習慣があるようです。ニリンソウは よくさらして食べれば毒はないと、ものの本には書いてあります。 山形県でヤマトリカブトの若葉をニリンソウの葉と見誤って、採って食べた二人の 大人が死亡したことがありました。 北海道でも間違えて中毒事故を起こすことがよくあるそうです。

-------------------------------------------------------------------------- アイヌとトリカブト(2006.7.25調べ) (主として「アイヌの矢毒トリカブト」(門崎允昭著)より抜粋、一部加筆および 削除) ------------------------------ トリカブト(鳥兜)<キンポウゲ科トリカブト属>鳥甲、鳥頭、兜花、兜菊とも書く。 <トリカブト和名の由来> トリカブトの名は花の形が舞楽に使用する伶人の冠に似ていることからこの名がつ いたといわれている。 奈良時代に中国から伝来した舞楽で、その舞人が頭に被るかぶりものの冠が、想像 上の鳥である鳳凰を象った兜で、その兜を俗に「鳥兜」といった。 <トリカブトについて> 根は塊状で地中に真っ直ぐ伸び、両側は新根。猛毒。茎は直立し1mくらい。葉は互 生、花期8~9月。がく片5、花弁状。花弁2は密槽状でがく片の中。雄しべ多数。 雌しべ3~5。世界に約2百種。おもに北半球に分布し、日本だけでも68種。 アイヌの人々はこの毒を使用した毒矢で熊狩をした。 母根を漢名「烏頭(うず)」(乾燥させると烏の頭のように見える)、子根を「付 子(ぶし)」(母につく)と呼ぶ。アイヌの毒矢のことを「ブシ矢」とも呼ぶ。 <アイヌが矢毒に用いたトリカブトの種類> アイヌが矢毒に使用したトリカブトは、北海道に分布するエゾトリカブト(葉が 3つに全裂する)とオクトリカブト(掌状に5つに中裂する)2種である。 <矢毒の調製> 掘り取った塊根は皮を剥かずそのまま炉の天井に吊して乾燥させた場合が多い。 矢毒の製法で、根を生で用いたという記録や、絞った汁を煮詰めたという記述も あるが、多くは乾燥させた後、石の上で唾液や水を加えながら、搗き砕き泥状にし た。 <混ぜ物> アイヌは矢毒の効果を増強するために、なかば呪術的に蜘蛛や、天南星(マムシグ サ)の根茎の黄色の有毒部など、いろいろな物を混入した。 知里真志保教授(1909-1961)は次のように書いている。 混ぜ物に(1)幌別(登別)では蜘蛛、川のカジカ、沢蟹、天南星の根の有毒部、 ヨモギの葉、松脂などの全部、または数種を組み合わせて叩いた。 (2)名寄ではフグの油、蜂針、ドクゼリの根、天南星の種子、ハナヒリノキの削り 屑、エンレイソウの実、やイチゴなども適当に混ぜた。 (3)穂別ではベニバナヒョウタンボクの枝を煮詰めて混ぜると毒の効き目が早いと いう。 <アイヌがトリカブト毒で猟をした動物> アイヌがトリカブト毒で猟をした動物は、ヒグマ・シカ・クジラなど比較的体が大 きな獲物を対象としていた。 <毒矢の人間への影響> コタン(集落)では、もしこの毒で人が死んだら集落の首長が遺族の生活を保証しなければならなかった。 毒矢による禽獣の捕獲は開拓使御雇外人ケプロンの提言により、明治9年に禁止された。 <毒矢の実例> 人が誤って附子の毒矢に当たったらどうであろうか。明治30年(1897)生まれの砂 沢クラ(1897-1990)さんが6歳の時に父母兄弟縁者ら12人で山猟に行った時の回想 を引用しよう(私の一代の思い出、1983)。「若いおじさん(クラさんの父の末弟 で21歳)熊獲りの仕掛け(弓)にかかった。・・・・・・かわいそうにおじさん苦 しんで身のやりばないようにころがっていた。それから毎日毎日矢の傷草の根でな おしたが、だんだん悪くなって、少し良くてもまた悪くなり、ある日からだ全体は れて、その日いききれた。・・・・・山奥なので何もなく旭川の家まで帰ると死人 くさるから、・・・・・和人からゴザ一枚買って、・・・死人ゴザ一枚にくるん で・・・・山の上におじさん達かついで行って、木の根元掘って死人埋めて泣きな がら帰ってきた。・・・」とある。 トリカブトの毒アコニチンは、致死量3~4mg(人の場合)で自然毒ではフグに次い で猛毒である。鎮痛作用、局所麻酔作用、自律神経遮断作用、不整脈を起こす作用 などがある。漢方では鎮痛、強壮、興奮、新陳代謝亢進などを目的として八味地黄 丸(はちみじおうがん)、真武湯(しんぶとう)、四逆湯(しぎゃくとう)、天雄 散(てんゆうさん)などの薬に配合されている。 アコニチンは脳に対しても毒性が強く、まず延髄と脊髄を刺激し、次に知覚神経を 麻痺させ、最後に呼吸麻痺で窒息死に至る。 ヨーロッパでは古代から中世にかけて、毒殺に多用されたようだ。ローマでは、近 親者の毒殺や政略上の毒殺によく使われ、とくに継子殺しに使われたため、「継子 の毒」と言われた。日本でも古代からこの毒は知られていた。日本武尊の息吹山の 死を初めとして、史書に見える矢毒による急死はほとんどがとりかぶとの毒を使っ たものと言われている。 『我妻鏡』で、伊貝四郎入道が帰宅途中、鎌倉の建長寺の前で毒の鏃を受けてその 日のうちに死ぬが、この毒は即効性があるため、やはりとりかぶとの毒であったと 推測されている。

毒草(木)3題

2006年07月23日 22時06分51秒 | 軽井沢植物園の花
軽井沢植物園にある猛毒の草と木3種類を紹介します。 先週佐藤先生との話題の中で、この地方でも死者を出している草・木についての話になり大変興味を持ちました。 今後我々も十分注意しなければならないと思いましたので、この植物園に生えているものを直接見て教えていただきました。 他にも毒草は沢山ありますが、この3種類は特に毒性が強く少量でも死に至るそうですので注意しましょう。、 今日は、まず「ドクウツギ」です。<ドクウツギ科ドクウツギ属>花期は4~5月。 この「ドクウツギ」は普通言われている沢山あるスイカズラ科のウツギ(ベニツギやシロバナタニウツギ)などとは違いドクウツギ科という一つの科を持っています。別名イチロベエゴロシという名があるそウです。 大分前のことですが、現在の東御市で小学校の児童が引率の先生に知らずに「ドクウツギ」の実を食べてもいいかと聞いたところ、はじめは食べてはいけないと言っていたのですが、あまり何度も言うので少しなら食べても大丈夫だろうと許可したところ、一粒だけでしたが食べた生徒は死亡してしまったそうです。沢山食べた生徒は毒が強すぎたせいか、幸運にも吐いて助かったそうですが。 実は赤色から熟すと黒紫色になりますが、図鑑にも食べると死ぬと書いてあります。毒は若い実にもっとも多く茎や葉にも神経毒の一種であるコリアミルチンという有毒物質を含んでいるそうです。赤い未熟果を間違って食べることが多く東北地方でも死亡する子供が少なくなかったそうです。 下のはじめの写真3枚(花・若い実・実)は図鑑(山渓)のものですが、4枚目以下の木と葉の写真は今日佐藤先生に教わってこの植物園で撮影したものです。 植物園でも昨年は実をつけていたそうですが、今年は花も咲かず実もつけていませんでした。実を付けた年は、この植物園でも事故の起こらないように監理に細心の注意をしているそうです。 ↓「ドクウツギ」の花

↓若い実

↓実

↓軽井沢植物園にある「ドクウツギ」の葉(3枚)


「アマチャ」談義

2006年07月15日 09時52分28秒 | 軽井沢植物園の花
梅雨明けのような天気続きで、軽井沢植物園も夏の花が咲き始めています。 ↓青紫の綺麗な色の「アマチャ」<ユキノシタ科アジサイ属>の花が咲いていました。花の形は「ヤマアジサイ」とそっくりです。それもそのはず「ヤマアジサイ」の変種だそうですから。花に見える萼片は先がまるく、あらい鋸歯があり、咲き始めから終わりまでに色が変化し、初め淡い青みがかった紫色で次第に淡紅色に変化します。 子供のころ、4月8日の花祭りにお寺でお釈迦様の頭に甘茶をかけたことがありますね。この甘茶がこの葉を乾かし煮出したものです。 アマチャの仲間は葉を乾かすとフィロズルチンができ甘くなるので、甘茶をつくったり甘味飲料用に栽培することは多いようですが、自生しているのはまれだそうです。 お釈迦さんに甘茶をかけるゆわれは、お釈迦さんが誕生したとき、天人が香華を舞い散らせ、竜が清らかな水を降らせて産湯としたという故事にもとづいているのだそうです。 お釈尊さんは紀元前5世紀頃、北インド・カピラヴァストゥという国(現ネパール領土)に生まれました。生誕直後、四方に7歩ずつ歩み「天上天下 唯我独尊」と言われたのは有名な話ですね。これは「宇宙に存在するすべてのものは、仏のいのちを具えた尊い存在である」という意味だそうです。人間は勿論ですが、動物も草木などの植物もすべてのものが仏のいのちを持っている・・・と考えると草木を愛でる気持ちも変わってくるのではないでしょうか?

↓「ギボウシ」もあちこちで美しい花を咲かせてはじめました。

「キキョウ」も咲いています。色が素晴らしく綺麗でした。

↓「マツモトセンノウ」<ナデシコ科センノウ属>阿蘇の草原に育成し、花が美しいので江戸時代から庭園に植えられ栽培されています。


「ヤワタソウ」と「ワタナベソウ」の違い

2006年07月13日 22時02分42秒 | 軽井沢植物園の花

7月13日のホームページの掲示板に、ran1005様から「ヤワタソウ」と「ワタナベソウ」の違いはとのお尋ねがありましたので、わたしの知識の範囲でこのページに載せることにします。先日このブログで紹介したときと同じ日に撮ったなかで、公開していない写真を数枚掲載しますのでご判断ください。 ↓まず最初の写真はran1005様が掲示板に掲載されたと同じ「ヤワタソウ」です。

↓これは「ヤワタソウ」の葉で卵円形であまり裂けていませんね。次の写真以降の「ワタナベソウ」の葉と見比べてください。 ↓これより下の写真は絶滅危惧種と言われている「ワタナベソウ」です。愛媛県・高知県九州の山地の林中に生え、葉は掌状に7~9に中裂するか深裂します。わたしが撮った軽井沢植物園のものは中裂といった程度のものでしょうか。一番下に紹介した写真だけは図鑑のもので葉に切れ込みが大きく「深裂」している葉のものでしょう。花弁は淡黄色で長楕円形で、日本に固有種です。花は「ヤワタソウ」と「ワタナベソウ」は同じように見え、わたしには判断できません。よく写真をご覧頂いてどなたでもお気づきのこと、ご意見をお寄せくいただければ幸いです。


ウチョウラン

2006年07月13日 09時52分02秒 | 軽井沢の名所旧跡
↑ウチョウラン(羽蝶蘭)<ラン科ハクサンチドリ属> 昨日12日、水彩クラブのスケッチの題材探しに最近オーップンした小さな花屋さんに寄りました。「サギソウ」が描きたくて探したのですが、この店には無いとのことでした。 かなり小さな花ですが、薄紫と真っ白の可愛いい「ウチョウラン」が数鉢並べてあったので、白色の気に入ったものを一つ買い求めました。花は1㎝ぐらいの小さな花びらなので描けるかなと思いましたが、いくらかサギソウのイメージもありますのでこれにしました。 このウチョウランをよく見ているうちに、二つの花の形が同じ株から出ていることに気づきました。 図鑑では、唇弁といわれるものが深く3裂しているもの(一般的なウチョウラン)と、白の「アワチドリ」と呼ばれる円弁花のものが載っています。 このウチョウランはほとんどが円弁花ですが、同じ株からほんの一本だけ茎を伸ばし、2個だけ3裂した花を咲かせています。 円弁花(アワチドリといわれている白花円弁花)<学名Orchis.graminifolia var.sizukiana `Alba'>

3弁花(一般的にウチョウランと言われているものはこの形)

手に入れたものはほとんどの花がこのように円弁花です。

↓ハクサンチドリ(ラン科ハクサンチドリ属)同じウチョウランの仲間で、6月27日湯の丸高原で咲いていた「ハクサンチドリ」です。三方ヶ峰への縦走路や池の平湿原に沢山咲いています。科も属の同じです。

水彩教室でのスケッチですがまだ未完成の鉛筆デッサンです。(備忘記禄として)


7月2日の軽井沢植物園です。

2006年07月06日 14時57分02秒 | 軽井沢植物園の花
7月に入って2日目の植物園です。 ↓ユスラウメ(サクラ属)・・・中国から古い時代に渡来したものだそうです。もうこのように真っ赤に色好き美味しそうでしたので一つ頂きました。後で佐藤先生に食べられると聞いて安心しました。

↓ジキタリス(ディギタリス属キツネノテブクロ属)・・・何故「キツネの手袋」?ヨーロッパを中心に東アフリカから中央アジアまで分布。葉に含まれるジギトキシンという成分が強心剤として使用されているそうです。ラテン語で指という意味の[digitus]に名前が由来しているとのことです

↓イブキトラノオ(タデ科)滋賀県の伊吹山に多いことからこの名があります。トラノオは穂先の花がトラの尾に似ているから。

紫葉ツボサンゴ・・・この写真のものは数日前に小諸の方から寄贈されて移植したもので、この植物園のものはまだ開花前です。この種は花の色は白色です。いろいろ紹介されていた赤い花のツボサンゴは、この植物園には今は無いそうです。

↓サクラマンテマ・・・HPのトップで紹介しています。

オニシモツケ(バラ科シモツケソウ属)深山の沢沿いに生えます。鬼シモツケの名前は高さ2mにもなる大形のシモツケソウだから。

↓ミヤマカラマツ(キンポウゲ科カラマツソウ属)三方ヶ峰で紹介のカラマツソウと花は似ていますが、葉が違います。

アスチルベ(アスティルベ属<チダケサシ属>) 北アメリカが原産で、日本にもアカショウマがあります。アスチルベは明日散るベ~ではなくて、ギリシャ語で輝きに欠くという意味で、花の一つ一つが小さく地味で目立たないことからきたとも、葉に光沢がないことからきたとも云われています。

バライチゴ・・・以前にも紹介しましたが、この前より少し開き加減が少なく形が良かったので再度掲載しました。イチゴの実はかなり大きくなるそうです。

軽井沢植物園の花No2

2006年07月03日 14時32分03秒 | 軽井沢植物園の花

7月1日軽井沢植物園の花の続きです。下の二つの花を佐藤先生が手入れされているところに行きあたり説明を受けました。 ↓ヤワタソウ(ユキノシタ科ヤワタソウ属)山地谷沿いの湿った斜面に咲くうす黄色の清楚な花です。本州の中部以北に分布します。 前にran様が紹介された喘息に効くといわれるズダヤクシュ(喘息薬種)の花にそっくりです。ズダヤクシュの葉は同じ種のこの下のワタナベソウに似ていますが

↓ワタナベソウ(ユキノシタ科ヤワタソウ属)上のヤワタソウと同属ですが、このワタナベソウは四国九州に分布しているそうです。名前から渡辺さんが発見されたのでしょうか?ヤワタソウと葉の違いを見てください

↓アケボノフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)学名はGeranium sanguineumでGeraniumはフウロソウの仲間のようです。分布はヨーロッパ、コーカサス、トルコ北部だそうです。数多くの園芸品種があり見分けが大変です。

↓ドクダミ・・・前にも載せましたが一名「十薬」といい、10種の薬効があるといわれています。花期の前にとって乾燥させたものには、利尿、高血圧、動脈硬化予防の効果があるとされています。身に覚えのある方は服用して見られたらいかがでしょうか。 子供のころはよく採って遊びましたが独特の臭い匂いがありますね。でも火を通すと匂いはなくなり若い葉はゆでて食べられるそうです。 ドクダミの名前の由来はドクイタミ(毒痛)、ドククダシノミ(毒下飲)、ドクタメ(毒矯)、などがなまったと言う説や毒や傷みに効くことから(毒痛み)の意味という説などいろいろです

↓キンロバイ(バラ科)これは小葉には褐色の絹毛がはえており、花は鮮やかな黄色ですが、花が白で葉に毛が薄いものをハクロバイといいます。

↓エビラフジ・・・すでに横の方に幼いフジの実がなっていました。

↓アカショウマ(ユキノシタ科)花は白色ですが茎の下の方が赤黄色をおびるのでアカショウマといいます。ショウマ(升麻=サラシナショウマ)は若葉をゆでて、水にさらして食べることからサラシナショウマというんだそうです。これは別名ヤサイショウマ。

↓ホザキシモツケ(バラ科)これは草ではなくて落葉低木です。南千島・北海道や栃木・長野県など比較的寒い地方の山地の湿原に生育するそうです。この植物園には沢山咲いています。


夏の花が咲き始めました。

2006年07月02日 16時16分32秒 | 軽井沢植物園の花
昨日から7月に入り、軽井沢の気温も真夏並になりました。昨1日(土)と今日の日曜日軽井沢植物園を訪れました。こちらでもそろそろ夏の花が咲き始めています。 ↓ オオセンナリと表示されていますが、わたしの図鑑にはありません。薄紫の透き通ったような美しい花びらです。これから夏に向かって、この植物園ではあちらこちらに可憐な花を咲かせます。

↓シロバナシモツケ。どの房の塊にも、ただ一つだけ赤い花をつけています。不思議ですね。

↓ツキヌキニンドウ。この花、もうかなり前にran1005様がブログで紹介されていましたが軽井沢でもやっと咲きました。でも昨年に比べると花のつきが悪く10分の1位の花数です。

↓ヤマホタルブクロ。軽井沢ではすべてこの種で、萼片(がくへん)の間に反り返る付属片があるヤマの字のつかないホタルブクロとは区別されています。軽井沢では気候のせいか「ホタルブクロ」は育たないそうです。(植物園佐藤先生談)

アカイロヤマボウシ↓ヤマボウシは1993年軽井沢の準町木と制定されていますが赤いものはどうでしょうか?

ヤマアジサイ(山紫陽花)↓サワアジサイともいいます。色は白色、淡青紫いろ淡紅色などがあります。先日テレビでやっていましたが、やはりこれも「アジサイ」と同じように土質のアルカリ度、酸性度によって色が変わるのでしょうか? このヤマアジサイは日本に固有のもので、外国に渡り改良されたものがアジサイです(田中豊雄著「花の軽井沢」による)。 しかし別の図鑑では、19世紀以降「ガクアジサイ」が西洋に輸出されるようになり、それを改良した品種がセイヨウアジサイの名で逆輸入されたものだとあります。ガクアジサイは古くから園芸化されたもののようですから元の種がヤマアジサイなのでしょうか?

ミヤマシロチョウ↓また、絶滅に近いといわれるチョウを見つけました。すぐ近くまで行ってもも逃げませんでした。多分かえったばかりでしょう。


橋本竜太郎元首相死去

2006年07月02日 15時50分45秒 | 軽井沢文学散歩
1996年1月から98年7月まで首相の座にあった橋本 龍太郎元首相(68歳)が、昨1日午後2時、多臓器不全、敗血症性ショックのため東京都新宿区の病院で亡くなりました。

同姓のよしみで大臣就任の頃から何かと気にかけていた政治家であり、彼の死は歳も同年代でありひときわ大きなショックをうけました。

彼が通産大臣の頃、恵比寿の実弟のお宅の再開発に携わったこともあり他人事とは思えません。
ご冥福をお祈りしたいと思います。 

華やかな議員人生の最後に彼を悩ましたのは、日本歯科医師連盟からの1億円ヤミ献金問題でした。これが寿命に影響したかもしれません。

国会での追及に「私が受け取ったのだろう」、「記憶にない」など歯切れが悪い言葉が続き、この問題での発言の分かりにくさはそれまでのかれの実績や言動からして残念に思えました。

今日の日経には、「首相官邸ホームページの橋本龍太郎元首相の項目には趣味で花や野生動物を撮った自選の写真集にコメントが添えられ、深紅のハイビスカスに沖縄戦で散った従兄の姿を重ね、奥日光の猿に「人間もなかなか面白い」と語らせる」という記事が載っていました。

議員という多忙な職業のなかで、趣味の剣道のほかにも、もの言わぬ大自然の花や動物を愛でる一面も持ち合わせていたのですね。
気持ちの安らぎが欲しかったのでしょう。