福島県沿岸北部の松川浦に行くと,コブハクチョウをよく目にするが,最近,バードリサーチの調査結果を知ってから,少し見る目が変わった。
コブハクチョウは,日本鳥類目録に掲載されているものの,普通に見る個体は,飼育個体が野生化した外来種。
「野鳥」とは言いがたいので,これまでは,そこにいても,あまり目に入ってこなかった。 というか,そもそも,フィールドノートに記録してこなかった。
カビチョウを記録しないのと一緒。
バードリサーチの調査によると,2023年時点で,全国に500羽超いて,松川浦にいる個体群は,青森県の小川原湖周辺にいる個体群とひとまとまりで,100羽程度。
この「ひとまとまり」というのがミソ。
小川原湖とその周辺で繁殖し,冬に,その一部が松川浦に渡って来ている,ということらしい。
青森と福島の太平洋沿岸部を,南北に,行ったり来たりしている,ということ。
初めて知った。
しかも,他地域の個体は,人からの給餌に依存しているのに対し,こちらは,人からの給餌に依存することなく,湖沼にある水草などを食べている,という。
これまでの安定した生態系には,良くないことかもしれないが,小川原湖周辺と松川浦では,その土地に根付いてきている感じ。
いずれ,この子たち,青森生まれの東北人であることには違いない。
そう考えると,何となく,身近に思えてくる。
今度,仏沼に行ったとき,小川原湖にも寄ってみようかな。
ちなみに,小川原湖には,北海道苫小牧市のウトナイ湖(その前は函館市の大沼公園)から移動してきたようなので,北海道にも縁があるようだ。
(2024/03/16,2024/03/31 コブハクチョウ)
ウトナイ湖から
移動してきたのですか😲凄い💦
完全に
コブハクチョウさんは
私達の親戚ですよね〜😌ウフフ
今日もちょこっと覗いてきたのですが,まだたくさんいました。
近場なので,お産のために実家に帰る感覚なのでしょうか?