鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

霧多布岬のラッコは子育て中

2024年06月05日 | 北海道_道東

 霧多布岬に来た目的は,近年,居着いたという,ラッコと会うことだった。

 ラッコ自体は,根室の落石漁港から出る船に乗って,モユルリ島の群れを見たことがあるが,最近,NHKで霧多布岬のラッコのことを放映しているのを見て,ぜひ,自分の目で観察したかった。
 
 結果。
 
 
 いた。
 
 次の1枚には,7頭入っている。
 
 
 左端のラッコは赤ちゃんを抱っこしていたので,赤ちゃんも含めると,8頭。
 
 赤ちゃんを離したバージョン。
 
 
 上の写真の左端を拡大してみる。
 
 
 丸くなっている母親の右上に,赤ちゃんが浮かんでいる。
 
 一度に見たのが8頭なので,8頭以上はいた,ということ。
 
 集まってきて,こんな感じに密集するときもあった。
 
 
 6頭がくっつくようにして浮かんでいた。

 ずっと見ていたが,仲間同士の距離が近く,スキンシップめいた行動が多く見られた。
 
 
 事前知識なく来たので,遥か彼方に,見えたり,見えなかったりしているのかな,と想像していたが,思っていたよりもずっと近く,灯台近くの崖下の海にいた。 
 
 
 肉眼でも見えるし,鳥見をする人なら,手持ちの双眼鏡があれば,ちょうど良い距離。
 
 ただ,顔が,カットしていないトイプードルのようで,毛がもさもさしていて,わかりづらい。
 
 
 詳しく観察したいのなら,フィールドスコープもあった方が良いかもしれないが,真下を見る感じになるので,傾斜型(アングルタイプ)は厳しいかもしれない。
 
 撮影は,400㎜レンズがあれば充分だし,なければスマホでもいける距離。
 
 
 ラッコたちは,基本,上を向いて,浮いていた。
 
 
 犬などは,心を許した相手にお腹を見せて,甘えることがあるが,そんな姿勢がデフォルトになっている。
 
 
 こんなところが,人気の秘密かもしれない。
 
 
 手(前足)の動きも,とっても可愛い。
 
 ほとんどの時間,仰向けのままで過ごしていたが,移動するときなど,背中を上にすることもあった。
 
 
 これは,スーパーマンのような格好。
 
 
 横にぐるぐる,縦にぐるぐるする行動も,頻繁に見られた。
 
 
 毛並みを整えていたのだろうか。
 
 ぐるぐる回って,海藻を体に巻き付けるのは,遊びかな。
 
 
 
 赤ちゃんがいることも全く知らずに来たので,最初は,なんか毛皮の襟巻きのようなものをまとっている個体がいるなぁ,程度に思っていたが,その毛皮は,中身入りだった。
 
 
 12日が初認日ということなので,この日は,その後,1週間目に当たる。
 
 
 まだ,生まれたばかり,という感じ。
 
 
 早朝に来たときは,お腹の上に乗せて,ずっと抱っこしていたが,その後,体から離して,単独で浮かせることもあった。
 
 
 子どもを横に浮かせて,毛づくろい。
 
 
 親子で同じ格好。
 
 
 母親が潜水してしまい,ひとりポツンと,海上に残されることもあった。
 
 
 母親に何か要求があるときは,ミー,ミー鳴いて,母を呼ぶ。
 その声が,人がいる崖の上まで,聞こえてきていた。
 
 この日は,お昼を挟んでの2〜3時間を除き,朝から夕方近くまで,この周辺にいて,2万枚は撮影したと思う。
 
 
 電子シャッターだと,1秒に20枚いってしまうので,連続だったら10秒で200枚,16分40秒で2万枚の計算。あっという間だ。
 
 
 とても,全部見れる量じゃないし,万が一,傑作があったとしても,気づきようがない。
 
 
 私を止めてくれる人かいないと,こうなる。
 
 
 写真,選べないよ〜 
 
 そういえば,赤ちゃんがもう1頭生まれるかもしれない,という話も聞いた。
 
(2024/05/19  ラッコ)