霧多布岬に来た目的は,近年,居着いたという,ラッコと会うことだった。
ラッコ自体は,根室の落石漁港から出る船に乗って,モユルリ島の群れを見たことがあるが,最近,NHKで霧多布岬のラッコのことを放映しているのを見て,ぜひ,自分の目で観察したかった。
結果。
いた。
次の1枚には,7頭入っている。
左端のラッコは赤ちゃんを抱っこしていたので,赤ちゃんも含めると,8頭。
赤ちゃんを離したバージョン。
上の写真の左端を拡大してみる。
丸くなっている母親の右上に,赤ちゃんが浮かんでいる。
一度に見たのが8頭なので,8頭以上はいた,ということ。
集まってきて,こんな感じに密集するときもあった。
6頭がくっつくようにして浮かんでいた。
ずっと見ていたが,仲間同士の距離が近く,スキンシップめいた行動が多く見られた。
ずっと見ていたが,仲間同士の距離が近く,スキンシップめいた行動が多く見られた。
事前知識なく来たので,遥か彼方に,見えたり,見えなかったりしているのかな,と想像していたが,思っていたよりもずっと近く,灯台近くの崖下の海にいた。
肉眼でも見えるし,鳥見をする人なら,手持ちの双眼鏡があれば,ちょうど良い距離。
ただ,顔が,カットしていないトイプードルのようで,毛がもさもさしていて,わかりづらい。
詳しく観察したいのなら,フィールドスコープもあった方が良いかもしれないが,真下を見る感じになるので,傾斜型(アングルタイプ)は厳しいかもしれない。
撮影は,400㎜レンズがあれば充分だし,なければスマホでもいける距離。
ラッコたちは,基本,上を向いて,浮いていた。
犬などは,心を許した相手にお腹を見せて,甘えることがあるが,そんな姿勢がデフォルトになっている。
こんなところが,人気の秘密かもしれない。
手(前足)の動きも,とっても可愛い。
ほとんどの時間,仰向けのままで過ごしていたが,移動するときなど,背中を上にすることもあった。
これは,スーパーマンのような格好。
横にぐるぐる,縦にぐるぐるする行動も,頻繁に見られた。
毛並みを整えていたのだろうか。
ぐるぐる回って,海藻を体に巻き付けるのは,遊びかな。
赤ちゃんがいることも全く知らずに来たので,最初は,なんか毛皮の襟巻きのようなものをまとっている個体がいるなぁ,程度に思っていたが,その毛皮は,中身入りだった。
12日が初認日ということなので,この日は,その後,1週間目に当たる。
まだ,生まれたばかり,という感じ。
早朝に来たときは,お腹の上に乗せて,ずっと抱っこしていたが,その後,体から離して,単独で浮かせることもあった。
子どもを横に浮かせて,毛づくろい。
親子で同じ格好。
母親が潜水してしまい,ひとりポツンと,海上に残されることもあった。
母親に何か要求があるときは,ミー,ミー鳴いて,母を呼ぶ。
その声が,人がいる崖の上まで,聞こえてきていた。
その声が,人がいる崖の上まで,聞こえてきていた。
この日は,お昼を挟んでの2〜3時間を除き,朝から夕方近くまで,この周辺にいて,2万枚は撮影したと思う。
電子シャッターだと,1秒に20枚いってしまうので,連続だったら10秒で200枚,16分40秒で2万枚の計算。あっという間だ。
とても,全部見れる量じゃないし,万が一,傑作があったとしても,気づきようがない。
私を止めてくれる人かいないと,こうなる。
写真,選べないよ〜
そういえば,赤ちゃんがもう1頭生まれるかもしれない,という話も聞いた。
(2024/05/19 ラッコ)