バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

宣教開始  03 湖畔の町カファルナウム

2019-06-06 04:00:00 | イエス・キリストの生涯  マタイによる福音書
マタイによる福音書

4:12 イエスは、ヨハネが捕らえられたと聞き、ガリラヤに退かれた。

4:13 そして、ナザレを離れ、ゼブルンとナフタリの地方にある湖畔の町カファルナウムに来て住まわれた。

4:14 それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。

4:15 「ゼブルンの地とナフタリの地、/湖沿いの道、ヨルダン川のかなたの地、
異邦人のガリラヤ、4:16 暗闇に住む民は大きな光を見、/死の陰の地に住む者に光が射し込んだ。」


イエスは退かれたのではなく、追い出されたと先回に書きました。

これはイザヤ9章の成就をマタイは前提にしていますが

もう一つは異邦の地に福音がもたらせたという宣言なのです。

そして湖畔の町カファルナウムに住まれることになります。

ガリラヤ湖の北西岸にある町で、一般的には「カペナウム」といいます。

今日のイスラエルのテル・フームにあったようです。

新共同訳聖書では、カファルナウム、日本正教会訳聖書では

「カペルナウム」と訳され「Kfar Nahum」、「ナフームの村」を意味します。

イエス・キリストの公生涯の宣教のうちもっとも重要なガリラヤ伝道の本拠地になっています。

聖書では、旧約聖書には全く登場していませんので

バビロン捕囚以降かローマ帝国支配下に建設されたようです。

そしてローマ軍の駐屯地として栄え、収税所がありました。

イエスにとって自分の町であったと9章1節で述べています。

イエスはここで、中風にかかった百人隊長のしもべや、

熱病で寝ていたペテロのしゅうとめ、

汚れた霊に疲れた人、4人のものに運ばれてきた中風の男、などを癒しています。

さらにカペナウムの役人の息子の病を癒しや、

五千人の給食やいのちのパンの説教はカペナウム会堂といわれます。

また、マタイの福音書を記したとされる収税人マタイの召命もカペナウムでした。

こうしたイエスの活動にもかかわらず、

カペナウムの人たちは悔い改めなかったので、この町について実に厳しいことを預言されています。


マタイの福音書

11:23 また、カファルナウム、お前は、/天にまで上げられるとでも思っているのか。
陰府にまで落とされるのだ。お前のところでなされた奇跡が、ソドムで行われていれば、あの町は今日まで無事だったにちがいない。

11:24 しかし、言っておく。裁きの日にはソドムの地の方が、お前よりまだ軽い罰で済むのである。

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