愛煙家の多事総論

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キリスト様

2006-04-07 20:32:08 | 国際情勢
キリスト教。それは世界で最も人を殺した宗教・・・と、言ったら、キリスト教徒に殺されそうだ。

が、決して大外れしているわけでもない。
実際にはキリスト教が殺したのではなく、キリスト教徒が殺しまくってきたわけだが、十字軍、魔女狩り、湾岸・イラク戦争、などなど、キリスト教徒は異端をひたすら殺してきた。

北欧神話も犯され、ケルト神話も犯され、ギリシア神話も犯され、ギルガメッシュ叙事詩も犯され、キリスト教は人殺しに飽き足らず「異端」とするものをひたすら弾劾し続けて、あるいは自分達の宗教に組み入れ、あるいはサタンと言って糾弾し、あるいは文書・儀礼を全て握りつぶし歴史から抹消した。


そんな罪深い宗教を作ったキリスト様。
やれ水の上を歩いただとか、やれ足萎えの人間を癒しただとか、やれ自分の血を被った者の目を治しただとか・・・奇跡のバーゲンセールを開いた男だが、俺はそんなのは無論信じてない。

キリストもただの人なり。

んでも、キリスト教徒にとってキリストは絶対的神聖である。

そして、それを殺したユダは勿論最悪最凶の異端者・・・なのだが、このほど、ニケーア公会議かなんかで禁書扱いされ、焚書された「ユダの福音書」が見つかり、しかも解読されたというビッグニュースが。


ユダは裏切り者じゃない?「ユダの福音書」写本と確認


俺はユダを考えるのが好きだ。
ユダとキリストはホモ達だったとか、実は女だったとか、キリスト教を「伝説」に仕立て上げるためにキリストに利用されたとか・・・。

この福音書によれば、はからずも自分の妄想の一つが当たらずとも遠からずのポイントに来ていたようだ。

無論、ユダが直に記したわけでもない。ユダと親しかった人が語り継いだものかもしれないし、その内容はユダ擁護に回っていた可能性もある。

が、それでも非常に読んでみたくはある。

キリスト教は、史上最も多くの人間を殺したが、しかし、人間が本質的に求めて止まない「謎」というものを十二分に提供してくれた。
その功績は、素晴らしいものだろう。

まあ、その謎も「人間」のどす黒い欲望が作り出したと言えるが。




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