愛煙家の多事総論

このブログは愛煙家こと私が、世の中の色々なニュースに対して、自分勝手な評論をする駄ブログでございます。

お金よりも大切なもの

2005-05-31 23:56:14 | 国内情勢
お金よりも大切なものはあるか?と聞かれたら、結構真剣に悩む人は多いと思う。

無論多くの人は「命」と答えるだろうが、そういった生き死にでの尺度で捉えず「純粋に大切なもの」という尺度で捉えたのならば、答えは様々なものになるだろう。
俺の場合は「本」と答えるだろうし、人のよっては「スケボー」「音楽」「ラーメン」「休日」などなど、具体的だったりそうじゃなかったり、色々分かれると思う。

長々とくだらないことを書いてしまったが本題に入ろう。

「安易にお金借りないで」 ティッシュ配ってPR

千葉の若手弁護士と司法書士のグループ10人が27日、消費者金融のティッシュ配りに対抗して、安易に消費者金融に手を出さないよう警告するメッセージを入れたティッシュをJR千葉駅前で配った。
 弁護士らは多重債務に悩む人を支援する「千葉県多重債務対策会議」メンバー。テレビCMなどで親しみやすくなった消費者金融だが、メッセージはその金利が利息制限法の上限を超えていることを説明している。
 用意された1000個のティッシュは30分ほどでなくなり、受け取ったその場で弁護士に相談する女性の姿も。代表の拝師徳彦弁護士は「多重債務が犯罪につながったり、債務者が自殺に追い込まれたりする事態も増えている。少しでも多くの人にこの問題を意識してもらいたい」と話した。


多くの人は消費者金融を甘く見すぎている。
ここ数年、おっさんと犬のコミカルでアットホームなCMが放送されたり、クチビルウーマンが巨大化したり、「お金より大切なものはあなた」という涙のこぼれそうな素晴らしいフレーズを歌ったり、現日本代表監督が誘いの手を伸ばしたり・・・でとても身近になった消費者金融。

CMするくらいだから、しっかりとした会社なのだろうとかあれだけメジャーなんだから下手なことで出来ねーだろとかあんな有名人が出ているんだから安心などなどの安易極まりない考えで消費者金融に足を踏み入れる人が多くなってきたようだが・・・

はっきり言いましょう、消費者金融に足を踏み入れた時点で、「人間失格」です。

エロ雑誌やギャンブル雑誌にある「即日100万までOK!!!」みたいなのは勿論論外です。そんなところに足を踏み入れたが最後、待っているのは詐欺とたかりと金属バット持ったお兄さんの催促の嵐となります。その際、たまりにたまった借金を「整理しよう」とか「金貸してくれるところ紹介してやる」などの整理屋、紹介屋が出てくることが多いですが、出てきたら即効で通報しましょう。金を返せないあなたも最悪ですが、そいつらの存在はその上を行きます。無論、彼らのやってることは違法行為であり、「弁護士」などという肩書きをちらつかせても100%偽者です。もし本物の弁護士ならば日弁連に連絡しましょう。すぐさまそいつの弁護士免許を停止してくれるでしょう。
さらに、そこに足を踏み入れた時点で、個人情報は120%同業者、ヤミ金業者に回されます。そして次々と甘い罠を仕掛けてきます。口約束の「最低利率2%、返済期限は最長20年」などなどの。無論、利率は1日で100%ほど跳ね上がるのはざらですし、返済期限は「最短」に締め切られます。

今少し話に出た「ヤミ金」。政府もようやく思い腰を上げ、その殲滅に勤しんでいますが、ゴキブリのような存在ですからどこからともなく復活します。これからも彼らは蔓延るでしょうが、絶対に借りてはいけません。
ヤミに手を出したが最後、「人間失格」どころか「人間停止」まで追い込まれます。
利率は数百から数千など当たり前。鬼も裸足で逃げ出すほど怖いお兄さんたちが、あなたにとどめをさしてくれるでしょう。男だったらタコ部屋に送られるかも知れません、若い女性だったら、輪姦されてビデオ撮られて風俗店に売り飛ばされるかもしれません。


ここに至ってようやく消費者金融の話になります。
審査も緩く、安易に借りられる・・・そんな手軽さから手を出してしまった人もいるでしょう。
しかし、その金を「他人の金」と思わずに「自分の金」と思い始めたら転落の始まりでしょう。

消費者金融の多くは、利益制限法を大幅に超えた利率を設定しています。ここらへんの詳細はややこしくなるので省きますが、ぶっちゃけると、彼らの商売は「犯罪スレスレ」ということです。
その手軽さから、近年、多重債務に陥るような馬鹿が増えていますが(1社から借りる→期限内に返せない→他社から借りる→多重債務歓声!)、絶対にそのような事態に陥ってはなりません。
彼らは万単位の人間を破滅に追いやってるという事実をお忘れなく。まあ借りるやつが馬鹿なんだけどね。

でも、どうしてもお金が欲しい!なければどうにもならない!という人もいるでしょうが、堪えてください。クレジットのキャッシングも、消費者金融も、ヤミ金も、一度手を出したが最後、2度とまともな世界には戻れなくなります。アダムとイブは木の実を食って地上に追いやられましたが、彼らは地獄に突き落としてきます。
それでも金が欲しい!というならば、まず銀行に相談しましょう。無論、審査は相当厳しいですが、利率が18%を超える事は無く(個人向けのパーソナルローンは別ですが。それでも消費者金融よりは天と地ほどの違いがあります。モビットなど)、社会的知名度も失わず(バレたら諦めて下さい)にすみます。
しかし、これは最終手段です。

その他にも自分の定期を担保にしたり、労働組合から借りたり、国や地方公共団体から扶助を受けるなど、いくらかは安心で確実で、地獄に落ちずに済む方法はあります。

また、親や友達に借りる、というもっとも安易かつ超低金利、もしくは無金利で済む方法もありますが、友達を無くしたくないのなら、勘当されたくないのならばやめときましょう。でも、上記の銀行、定期、労働、国などの手を使う場合は、相談はしましょう。「それなら俺が貸す」と言って寛大な心を見せる方もいらっしゃるかもしれません。
まあ、友人から借りるってことは信用を切り売りするわけですから、それまでの信用が0だったら、ほぼ貸してくれないでしょう。

また家や車を買う場合のローンなどは全く(全くってほどでもないけど、消費者金融とは性質が違いますから・・・)問題ありません、むしろ一括で払える方がおかしいかも。かといって、安易にローンを組みすぎたら、これまたローン地獄に陥ります。ローンはPCにしてもプラズマテレビにしても家にしても車にしても、一つだけに留めて下さい。一つのローンを完済してから次のローンに手を出しましょう。
経済的余裕があるのならば、家と車のローンを組んでも良いと思いますが、やはり負担は重くなるのでお勧めしません。


















知名度を確立し、笑顔で誘いの手を伸ばす消費者金融は、いつでも地獄の門を開いて待っています。



極限まで追い詰められたとしても、絶対に親や友人に相談しましょう。


にしても、やっと弁護士をはじめとして、消費者金融を糾弾する声が上がってきた。喜ばしいことだが、遅すぎるなぁ・・・

消費者金融のCMをバンバン放送する国なんて日本くらいだよ、全く。



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