韓国学というのを聞いたことがあるだろうか。呼んで字の如く、韓国に関する学問の総称だ。歴史、文学、言語、衣服、気候、政治、食事、などなどなど。それらを取りまとめて韓国学という。そんな韓国学の世界大会が、釜山で開かれていた。
韓国学世界学会25日閉幕…熱気にあふれた釜山の夏(上)
「韓国は魅力的な学問的研究の対象です。長い歴史や独創的なハングル文字、国民の力で成し遂げた民主主義は、世界的にも敬服の対象であると同時に、学問のテーマになっています。ところが現実には、韓国の国際的地位とは違い、韓国学はかなり低く評価されてきました」(梁勝咸〈ヤン・スンハム〉韓国政治学会会長)
ものすごい熱気にあふれていた。五六島と南海のすばらしい景色が目の前に広がる釜山・冬栢島で、過去最大規模の韓国学国際大会「韓国学世界大会2007」(韓国政治学会主催)が23日、開幕した。同島のヌリマルAPECハウス2階に用意された会議場は、28カ国から集まった約500人もの韓国学専門家で埋め尽くされていた。
国も専攻もそれぞれ違うものの、彼らの共通の関心事はまさに「韓国」だ。「世界の中の韓国:民主主義、平和、繁栄、そして文化」をテーマとする今大会は、韓国のリーダーシップと国家統治、経済発展と分配、FTA、外国人労働者、女性問題、韓流ブームなど、韓国に関する幅広いテーマを扱っている。
初日の基調講演では「韓国学」の現在位置に関するさまざまな診断と問題提議が飛び交った。「韓国哲学研究動向」を発表したイ・スンファン高麗大教授は、「現在の韓国の韓国哲学研究における問題点は、人物論や形而上中心の研究傾向にある」と指摘、「時代的脈絡や東アジアという文明単位の中で韓国哲学を理解しようと考えるべき」と述べた。
韓国学世界学会25日閉幕…熱気にあふれた釜山の夏(下)
チョン・グボク韓国学中央研究院教授は「韓国史学の発達過程と課題」で現在の韓国史学最大の論点を▲韓国史時代区分論▲植民地近代化論▲民族主義解体論とし、「今後は社会科学分野の学者らも韓国史研究に積極的に参加すべき」と主張した。また、「日本における韓国・朝鮮研究」を発表した成均館大学東アジア学術院の宮嶋博史教授は「現在、日本の韓国学は過去の覇権パラダイムを継承しようとする主流と、平和共存のためのパラダイムが複雑に絡み合っている」と分析した。
「韓国政治学分野における韓国研究の流れと特徴」を発表した金学俊(キム・ハクチュン)東亜日報社長は「人類社会が抱えている多くの問題が韓国でも起きているのを受け、韓国政治学界では“韓国学”分野で多様かつ専門的な研究を発表している」と述べた。民主化と脱権威主義を中心とした韓国民主主義論や北朝鮮の核問題・外交問題はもちろん、政治伝記学や人権・環境・女性政治学に至るまで、かつてないほどに細分化された研究が行われているということだ。
その一方で、韓国学の「現実」に対する苦言もあった。「アメリカでの韓国学」を発表したT・J・ペンペル米カリフォルニア大学バークレー校教授は、「現在アメリカで韓国に対する独自の研究プログラムや部署を持つ大学・研究機関は91カ所ある。関心や研究の熱意は拡大傾向にあるが、ヨーロッパのほかの先進国や中国・日本に比べれば依然として不十分」と語った。
また、古典『月印千江之曲』をドイツ語で完訳・紹介したベルナー・サッセ独ハンブルグ大学教授は、「2001年から05年までにヨーロッパで開催された韓国関連学術大会を分析したところ、哲学・宗教・歴史研究が中心で、文学・言語に関する研究は少なかった」と発表した。サッセ教授は「翻訳軽視の風潮をなくし、さらに多くの出版物が紹介されるよう物的・心情的な支援を強化すべき」と強調した。計85回にわたって行われる会議で300本余りの論文が発表される今大会の一般講演は、釜山BEXCOで25日まで開催。
確かに韓国というのは学問的魅力に富んでいるが、中国や欧州ほどではないし、先進国でなくともエジプトや中南米、アフリカにだって古代遺跡などの様々な学問的探究心を刺激されるものは多い。
とりたてて、韓国学が素晴らしいと言うわけではないと思う。
そりゃ韓国に取り付かれた人間から見れば、韓国学は素晴らしい学問だろうが、そのでんで行けば、日本に取り付かれた人間から見れば日本学が最高位で、イギリスに取り付かれた人間から見ればイギリス学が最高位と言うことになる。
学問は主観客観織り交ぜて研究するものなのだが・・・この人間の言葉を見ると、首を傾げたくなる。
>「韓国は魅力的な学問的研究の対象です。長い歴史や独創的なハングル文字、国民の力で成し遂げた民主主義は、世界的にも敬服の対象であると同時に、学問のテーマになっています。ところが現実には、韓国の国際的地位とは違い、韓国学はかなり低く評価されてきました」(梁勝咸〈ヤン・スンハム〉韓国政治学会会長)
別に韓国学を貶すわけじゃない。実際、自分だって韓国朝鮮の歴史を素人ながらに研究したりしている。
でもさ、韓国学を勉強している当事者がこうまで自己讃美するのって、ぶっちゃけどーよ。
しかも、韓国学を勉強している外国人が言うならまだしも、「韓国人」がこうまで韓国学を賛美するのって、自画自賛以外の何者でもない。
「朝鮮人の歴史は主観によって作られる」
と、かつてどっかの教授さんが言っていたが、良く分かるような気がした。
大なり小なり歴史ってのは主観を軸にして作られるもんだし、日本だってその傾向がないわけではない。だが、民族だけでなく自国の学問そのものを自己讃美するようじゃなぁ・・・。初めから客観を排除しているようなもんじゃないか。
韓国学世界学会25日閉幕…熱気にあふれた釜山の夏(上)
「韓国は魅力的な学問的研究の対象です。長い歴史や独創的なハングル文字、国民の力で成し遂げた民主主義は、世界的にも敬服の対象であると同時に、学問のテーマになっています。ところが現実には、韓国の国際的地位とは違い、韓国学はかなり低く評価されてきました」(梁勝咸〈ヤン・スンハム〉韓国政治学会会長)
ものすごい熱気にあふれていた。五六島と南海のすばらしい景色が目の前に広がる釜山・冬栢島で、過去最大規模の韓国学国際大会「韓国学世界大会2007」(韓国政治学会主催)が23日、開幕した。同島のヌリマルAPECハウス2階に用意された会議場は、28カ国から集まった約500人もの韓国学専門家で埋め尽くされていた。
国も専攻もそれぞれ違うものの、彼らの共通の関心事はまさに「韓国」だ。「世界の中の韓国:民主主義、平和、繁栄、そして文化」をテーマとする今大会は、韓国のリーダーシップと国家統治、経済発展と分配、FTA、外国人労働者、女性問題、韓流ブームなど、韓国に関する幅広いテーマを扱っている。
初日の基調講演では「韓国学」の現在位置に関するさまざまな診断と問題提議が飛び交った。「韓国哲学研究動向」を発表したイ・スンファン高麗大教授は、「現在の韓国の韓国哲学研究における問題点は、人物論や形而上中心の研究傾向にある」と指摘、「時代的脈絡や東アジアという文明単位の中で韓国哲学を理解しようと考えるべき」と述べた。
韓国学世界学会25日閉幕…熱気にあふれた釜山の夏(下)
チョン・グボク韓国学中央研究院教授は「韓国史学の発達過程と課題」で現在の韓国史学最大の論点を▲韓国史時代区分論▲植民地近代化論▲民族主義解体論とし、「今後は社会科学分野の学者らも韓国史研究に積極的に参加すべき」と主張した。また、「日本における韓国・朝鮮研究」を発表した成均館大学東アジア学術院の宮嶋博史教授は「現在、日本の韓国学は過去の覇権パラダイムを継承しようとする主流と、平和共存のためのパラダイムが複雑に絡み合っている」と分析した。
「韓国政治学分野における韓国研究の流れと特徴」を発表した金学俊(キム・ハクチュン)東亜日報社長は「人類社会が抱えている多くの問題が韓国でも起きているのを受け、韓国政治学界では“韓国学”分野で多様かつ専門的な研究を発表している」と述べた。民主化と脱権威主義を中心とした韓国民主主義論や北朝鮮の核問題・外交問題はもちろん、政治伝記学や人権・環境・女性政治学に至るまで、かつてないほどに細分化された研究が行われているということだ。
その一方で、韓国学の「現実」に対する苦言もあった。「アメリカでの韓国学」を発表したT・J・ペンペル米カリフォルニア大学バークレー校教授は、「現在アメリカで韓国に対する独自の研究プログラムや部署を持つ大学・研究機関は91カ所ある。関心や研究の熱意は拡大傾向にあるが、ヨーロッパのほかの先進国や中国・日本に比べれば依然として不十分」と語った。
また、古典『月印千江之曲』をドイツ語で完訳・紹介したベルナー・サッセ独ハンブルグ大学教授は、「2001年から05年までにヨーロッパで開催された韓国関連学術大会を分析したところ、哲学・宗教・歴史研究が中心で、文学・言語に関する研究は少なかった」と発表した。サッセ教授は「翻訳軽視の風潮をなくし、さらに多くの出版物が紹介されるよう物的・心情的な支援を強化すべき」と強調した。計85回にわたって行われる会議で300本余りの論文が発表される今大会の一般講演は、釜山BEXCOで25日まで開催。
確かに韓国というのは学問的魅力に富んでいるが、中国や欧州ほどではないし、先進国でなくともエジプトや中南米、アフリカにだって古代遺跡などの様々な学問的探究心を刺激されるものは多い。
とりたてて、韓国学が素晴らしいと言うわけではないと思う。
そりゃ韓国に取り付かれた人間から見れば、韓国学は素晴らしい学問だろうが、そのでんで行けば、日本に取り付かれた人間から見れば日本学が最高位で、イギリスに取り付かれた人間から見ればイギリス学が最高位と言うことになる。
学問は主観客観織り交ぜて研究するものなのだが・・・この人間の言葉を見ると、首を傾げたくなる。
>「韓国は魅力的な学問的研究の対象です。長い歴史や独創的なハングル文字、国民の力で成し遂げた民主主義は、世界的にも敬服の対象であると同時に、学問のテーマになっています。ところが現実には、韓国の国際的地位とは違い、韓国学はかなり低く評価されてきました」(梁勝咸〈ヤン・スンハム〉韓国政治学会会長)
別に韓国学を貶すわけじゃない。実際、自分だって韓国朝鮮の歴史を素人ながらに研究したりしている。
でもさ、韓国学を勉強している当事者がこうまで自己讃美するのって、ぶっちゃけどーよ。
しかも、韓国学を勉強している外国人が言うならまだしも、「韓国人」がこうまで韓国学を賛美するのって、自画自賛以外の何者でもない。
「朝鮮人の歴史は主観によって作られる」
と、かつてどっかの教授さんが言っていたが、良く分かるような気がした。
大なり小なり歴史ってのは主観を軸にして作られるもんだし、日本だってその傾向がないわけではない。だが、民族だけでなく自国の学問そのものを自己讃美するようじゃなぁ・・・。初めから客観を排除しているようなもんじゃないか。