愛煙家の多事総論

このブログは愛煙家こと私が、世の中の色々なニュースに対して、自分勝手な評論をする駄ブログでございます。

北京五輪まで1年切ったわけですが・・・

2007-08-09 20:34:00 | 国際情勢
中国政府は「中国は安全です!平和です!大丈夫です!」とアピールしまくっているが、未だ懐疑的な見方を解かない先進国諸国。「あの」天安門広場の前でカウントダウンイベントを開いたりして華やかさをアピールするものの、その内実は酷いもんだ。

北京五輪まで1年 天安門で1万人がカウントダウン


大気汚染や渋滞、食品不安など、五輪に向けての課題はまだ多く残されたまま。しかし、政府は「中華民族が百年来待ち望んだ」式典と五輪を最大限に持ち上げ、愛国心を鼓舞する国家的イベントとしての色彩が濃くなっている。


京五輪は「中国パワー」の実験台=WSJ紙

 北京市当局は五輪開催までに悪名高いばい煙を減らすと約束したが、先月の二酸化窒素濃度は過去7年間で最高値を記録したことが分かった。これはニューヨークの3倍に当たる水準だ。特に毎日1000台ずつ増えている自動車の排気ガスで大気汚染が深刻なレベルに達している。


 大気汚染は各国の五輪関係者ら、いわゆる「五輪ファミリー」の健康はもちろん、記録に挑戦する選手たちにとっても脅威となる。そのためアメリカの五輪委関係者は「北京五輪に出場する米国の選手は炭素マスク、炎症治療剤、ぜんそく治療剤などを携帯しなければならないだろう」と指摘している。


 もう1つの懸念材料は食品と衛生問題だ。中国政府は衛生条件を満たすことを約束しているが、このところ汚染食品の輸出などさまざまな問題が相次ぎ、中国産食品や衛生に関する不信を払拭するのはたやすくはない。


 その上、人権問題も論争の的だ。国際的な人権団体、アムネスティ・インターナショナルは、中国の死刑執行率の高さと拷問、宗教弾圧、ジャーナリストやインターネットユーザーに対する弾圧を指摘している。また、最近では奴隷労働が国際問題化している。


 中国は今年に入り、外国人記者による開放的な取材を約束したが、自国の記者には報道の自由を制限するなど、依然として圧力を加えている。


【コラム】北京五輪は「中国病」退治の特効薬ではない(上)

【コラム】北京五輪は「中国病」退治の特効薬ではない(下)

2001年にオリンピックの誘致が決定した際、中国は世界保健機関(WHO)の基準を満たすよう大気の浄化を実現するとしたが、今年6月に行われた調査によると、北京市内の大気汚染度は7年前の水準にまで悪化し、諸外国の傾向に逆行した。また当局の集中的なキャンペーンにもかかわらず、道に「たん」や「つば」を吐く市民は後を絶たず、交通規則の無視やゴミの違法投棄など、いわゆる「中国病」は相変わらず猛威を振るっている。





すいません、不安材料しか見つけられませんでした。
つか、「北京五輪は期待できる!」なんて記事、一度たりとも見たことねぇ。どの国の、どんな記事も、左右中道共に

「マジな話、大丈夫なわけ?」

といったものばかり。北京五輪を褒め称えてるのは中国の新聞くらいのもんだ。


まあ、人権問題、宗教問題、食の安全問題、重度の環境破壊、最低レベルの民度・・・と不安要素を挙げだせばキリがないが、自分的には中国政府の愛国心昂揚運動と中国人の愛国心の異常さが、一番な不安要素な気がするなぁ。

冗談抜きで、競技妨害しかねない連中だからな・・・。
それと、中国人のマナーの悪さもやっぱり大きな不安要素だ。

つばやたん、ゴミだらけ、果ては人糞まで落ちている道を歩いた観光客が何を思うか。五輪料金で吹っかけてくる店の人間やタクシーの運ちゃんを見て何を思うか。

まあ、北京五輪が失敗に終わったところで、別に痛くも痒くもないんだが。


んで、「人権大国アメリカ様様様」(ちなみに様~は皮肉です)では、「人権的観点」からついこの間「慰安婦決議案」という、日本人から見れば業腹極まりない法案が可決されたが、今度は「北京五輪ボイコット決議案」が提出されるそうな。

中国の人権侵害続けば、北京五輪ボイコットを=米下院決議案

【ワシントン8日AFP=時事】米下院で、中国当局が人権侵害をやめない限り、来年の北京五輪をボイコットすべきだとする決議案が提出された。議会関係者が7日、明らかにした。(写真は米共和党のローラバッカー下院議員)

決議案はローラバッカー氏ら共和党議員8人が提出。中国に対し、スーダン、ミャンマー、北朝鮮政府による人権侵害を後押しすることも中止するよう呼び掛けている。夏休み明けの9月初めから下院外交委員会で審議が行われる。

決議案は、中国では恒常的に、良心、表現、信仰、結社の自由が否定されており、数千人の政治犯が裁判抜きで拘束されていると指摘。北京五輪を、1936年にナチス・ドイツが開催したベルリン五輪に例えている。

米議会では、民主党も中国に人権状況の改善を求めており、同決議案を支持するとみられる。北京五輪は来年8月8日に開幕する。

この問題について、国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長はAFP通信に対し、中国に圧力を掛けることは五輪運動の権限の範囲外だとのコメントを寄せた。〔AFP=時事〕





まあなんだかんだ言っても、スポーツ強国のアメリカがボイコットすることはないだろう・・・とは思うものの、アメリカみたいにスポーツビジネスが発達し、かつ国内で完結している国からすれば、「アマチュア大会」の五輪って、あんまり出る意味ないのかもなぁ・・・とも思ったり。

最終的にはボイコットしないだろうが、アメリカ様様様が北京五輪に対してこう言った決議案を見せびらかした意味は大きいだろうなぁ。

つか、日本への慰安婦決議案を推進した中華系ロビーのマイク・ホンダ、立場ねえな。あんだけ人権人権騒いで日本を弾劾したのだから、今更中国の人権侵害を無視するわけにもいくまい。


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1 コメント

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マナー。 (ゆうせい)
2007-08-13 18:17:29
相変わらず北京市民のマナーは最悪。今日、報道で改めてわかり。

歴史上、悪い意味で記憶に残るオリンピックになるな。

各々の国から笑い者になる中国って、とゆうか、北京オリンピックを決めた役人の責任は?
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