多摩川パニック

隙間風の音や横殴りに窓に突きつける雨の音、ひっきりなしに聞こえる警察、救急車、消防車のサイレンの音やらで、まともに眠ることも出来ないので朝方４時には起きて、ぼんやりと家から多摩川を眺めていた。多摩川が、２００１年時並に増水していた。

多摩川で１５人流される、ネコも　ネットや木にしがみつき

東京消防庁などに入った連絡によると、台風９号の影響で増水した多摩川で、７日早朝以降に「中州に人がいる」といった情報が複数寄せられた。午前９時までに、都内では世田谷区や大田区で、多摩川の河川敷や中州に取り残された人が１５人以上に上り、そのうち８人を救助した。
　同庁によると、府中市小柳町の多摩川の中州で午前７時ごろ、６日夜からネコと一緒に木につかまっていた男性（５６）をボートで救助。大田区田園調布では午前８時４５分ごろ、水没した野球場のネットにしがみついていた男性をヘリコプターで救助した。
　大田区仲六郷では午前６時１５分ごろ、水没したゴルフ場で「４人が流されている」との通報があり、そのうち３人をロープなどを使って救助した。
　また、青梅市柚木町の特別養護老人ホーム「喜久松苑」で、多摩川の水位が上がった影響で排水溝から水があふれ出し、建物１階部分が冠水。１階にいた高齢者２８人が２、３階に避難した。
　警視庁のまとめによると、午前９時半現在、都内では中央区で風にあおられたシャッターが、立川市では倒れた看板がそれぞれ直撃した男性２人が腰などに軽いけが。世田谷区の避難勧告で５世帯７人が二子玉川小学校に避難した。



多摩川増水で東京・世田谷区が避難勧告

強い台風９号の影響で、東京都と神奈川県境を流れる多摩川がはんらんする危険があるとして、東京都世田谷区は７日午前６時２０分、玉川１丁目と玉川３丁目の住民計６２７世帯、１２２５人に対し、避難勧告を出した。

　多摩川の水位が道路まで１メートルと迫っており、国土交通省京浜河川事務所は土のうで増水を防ぐなどしている。

　また、多摩地区を流れる秋川もはんらん危険水位を突破し、あきる野市は同日午前３時２０分、牛沼地区の一部など計２６世帯に避難勧告を出した。




ホームレスが流されかけたり、洪水の危険性が高まり避難勧告が出されたり、朝方から多摩川は大騒ぎだ。
朝方６時ごろには、上流からドンブラコッコ、ドンブラコッコと流されていくホームレスの家があったりした。

多摩川のホームレスは基本的に「家持」なので、新宿のホームレスのように身軽に身動きが取れない。
家にはテレビがあったり、エアコンがあったり、たんすがあったり、ベットがあったりするのだ。

勿論、そんなのを急いで出して避難するほど時間もなけりゃ台風も待ってくれなかったわけで・・・。

「ああ、流されていく・・・」

と俺が思ったように、ホームレスのおっちゃんも思ったのだろうか。

何にしても、死者は少ないようで良かった。
まあ、人知れず流されたホームレスのおっちゃんもいるかもしれんが・・・。


ただ、今回の台風を機に、ホームレスのおっちゃんたちが土手の中段の桜の木の下に家を構え始めたら困るなぁ。
そしたら全力で追い出さなければ。