愛煙家の多事総論

このブログは愛煙家こと私が、世の中の色々なニュースに対して、自分勝手な評論をする駄ブログでございます。

国家主義

2007-05-02 19:42:38 | 国際情勢
民主主義国家である日本で、戦中に利敵行為や共産活動をしたことを理由にして、「子孫から財産を没収」したら、どうなるだろうか?当事者は勿論、関係のない人間や、思想的に相反する人間まで国家の行いを非難するだろう。新聞やテレビなんかは、連日のように政府の横暴を謳い、裁判所は毎日のように揉めるだろう。が、お隣韓国では市民も新聞も知識人も、全く暴れることなく財産没収を許す。「親日派」というのは、それだけ罪が重いものらしい。


親日派9人・36億ウォンの土地が国家帰属へ

韓国、親日派子孫の財産4億8000万円没収を決定

【ソウル=中村勇一郎】韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領直属機関の「親日・反民族行為者財産調査委員会」は2日、日本の植民地統治に協力した「親日派」9人について、子孫らが所有する財産36億ウォン(約4億8000万円)を没収することを決定したと発表した。

 韓国で植民地統治時代の行為によって、財産が没収されるのは初めて。

 財産没収の対象となったのは、日韓併合条約(1910年)を結んだ李完用(イ・ワンヨン)元首相ら9人。現在は子孫らが相続している土地約25万5000平方メートルが没収され、韓国政府の所有となる。

 同委員会は、2005年に成立した「親日・反民族行為者の財産の国家帰属に関する特別法」に基づき、昨年8月に発足。同時に設置された「親日・反民族行為真相究明委員会」は昨年12月、406人を日本の植民地統治に協力した「親日派」と公表していた。




まともな国のすることじゃねえな・・・。
これが「民主主義国家」のすることなのか?国家優先の国家主義そのものじゃないか。

日本人の俺がこう言うのも業腹だが、確かに「親日派」は韓国にとって不利益な行動をしたかもしれない(つーか、アノ当時はほとんどの朝鮮人が親日派だったんだが。だって、階級的差別がなくなったおかげで職業選択の自由を得たし、農民が軍属になった例だって腐るほどある)。だが、だからといって彼らの「子孫」の財産を没収して良いものだろうか?

それも、戦後60年以上経った今。

60年も経てば、人の記憶も薄れるし、帰属権は子孫にあるのが当然だ。が、それを無視して「没収」。国が個人の財産を「没収」。人気取りの為に「没収」。


こんな非道なことをする国が、仮にも自由と市民の権利を守る「民主主義」国家を名乗っているという事実。
個人の財産が没収されているのに、「親日派」を人と看做していないために、黙認する市民やメディア。

何というか、呆れや嘲笑のレベルを通り越して、「気持ち悪い」。



最新の画像もっと見る