おらっちの炙り焼き ~膳~

世の中を 斬ろうと思って 返り討ち・・・そんな人生 笑ってちょうだい!

近況とか。

2015-06-20 19:34:14 | as I am
 久しぶりの更新!

 皆様すでにお気づきでしょうね。
 もはやこのブログ、おらっちことMizuki Ashidaの、





 生存確認としてすら機能していないことを(笑)






 前回の更新が桜の季節(笑)で、今回が梅雨時期・・・

 次回更新は、






 正月だったりしてね。







 言い訳するのもなんですけど、なかなか落ち着いて更新する時間的余裕がないんですよ。
 それでも、世の中のブロガーさんたちは小まめに更新なさっている。

 ホント、敬服です。



 ・・・つか、僕は「ブロガー」ではないですけどね。



 さて、「生存確認にすらなっていない」などと言いつつ、実はワタクシ3日ほど前に






 死にかけまして・・・






 いや、「死にかける」は大げさだな。

 せいぜい、「三途の川を3km手前から眺めた」程度なんですけど、それでも本当に「こりゃあヤバい!」という出来事がありました。






 6月17日(水)20時半過ぎ。

 いつものように仕事を終え、お台場から品川まで会社のシャトルバス、そして品川から山手線にらいどん。


 品川からだと座れることも多いんだけど、この日はあいにく座席は空いておらず、吊革に掴って帰宅の途につく。


 そしたらね、何だか胸の辺りに嫌~な圧迫感を感じてきて、吊革を握ることすら辛くなって。

 何となくすぐに下車しそうなオッサンの前に立っていたんだけど、目黒を過ぎても渋谷を過ぎても一向に下りない。


 症状は悪化するばかりで、「圧迫感」だったものが「締め付け」へと変わり、吸っても吸っても酸素が脳に行き渡らない感覚に陥り、徐々に体のあちこちが痺れてきた。


 原宿の手前で、救世主的に僕の携帯が鳴る(ま、バイブだけど)。
 結果、この電話のおかげで大事に至らなかった気がする。



 下りるつもりのない原宿駅で一旦下車し、電話を折り返す。

 そして、電話を切った直後、身体から「もうダメです」のギブアップ宣言。


 キョロキョロと見渡すも、こんな時に限ってホームに駅員さんの姿が見えず、しようがなく、エスカレーターを上りスロープを下り、若者でごった返す原宿駅の改札に倒れこむ41歳男性。




 改札の駅員さんに、救急車を呼んでもらい、駅の医務室へ。




 ソファーに横になり、救急隊の到着を待つ間、痺れていた身体が小刻みに震えだす。
 小雨は降っていたけど寒くはなかったし、過ごしやすいほどの気温だったと思う。

 ただ何となく、「これで死んでしまうかも・・・」と思ったのは事実。

 何せ、症状の中心が心臓の周りなのだから。



 10分ほどだろうか、救急隊員の方が数名到着。隊長は芯の強そうな女性の方。
 マスクをしていたが、手際よく、問診と処置を同時に行う。プロだと感じた(まあ、当たり前だけど)



 体温、血圧、心拍数、血中酸素濃度なんかを測り(多分)、症状や既往症、アレルギーから、年齢や昼に食べたものなどを一通り聞かれ、担架に乗せられて救急車にらいどん。
 幸か不幸か雨が降っていたので、ビニール製のカバーを全身にかけられていたおかげで、顔をじろじろ見られるようなことはなかったけど、ごった返す夜の原宿に救急車などホント迷惑だったと思う。



 近くの救急病院からあたってもらい、受け入れOKになった渋谷区内の某病院へ搬送される。

 救急車内でも問診と、引き続きの血圧、体温測定が続き、5分ほどで病院着。



 あ、ここまで「10分」だの「5分」だの書いてるけど、正確な時間は分かりません。
 それどころじゃなかったので(笑)



 処置室に担架ごと入り、ベッドの上に移される。







 と、ここからが地獄の苦しみの始まり。



 身体の震えが止まらなくなり、心臓を誰かに鷲掴みにされているような猛烈な圧迫感を感じ、息が苦しくなり、意識が朦朧としてくる。

 やがて、両腕、両足の感覚すらなくなるほどに痺れ、身体全体が硬直して動かなくなる。


 苦しさのあまり、右腕を下にして横を向いて硬直している僕に、


 「仰向けになれますかー?」


 と、女性の声。

 全く気づいていなかったのだが、ふと処置室を見渡すと、救急対応してくださるスタッフが、



 全員女性



 健康なときに、また来たいね(←アホか)




 冗談はさておき、比較的緊迫感のこもった声で仰向けになれるかを僕に問いかけるのだが、もう苦しくて意識も飛びそうでそれどころではない。


 仕方なく、横向きのまま上着を脱がされ、横向きのまんま電極を付けられ、横向きのまんま心電図をとられる。

 やはり上手くいかないらしく、何度かリトライされる。


 心電図をとられながら、問診。

 救急車内と重複する項目もありつつ、最近の睡眠時間、血縁に心臓を患っている人はいないか、喫煙の有無、直近の健康診断の結果、etc・・・




 でもね、人間が極限状態のときって、何言い出すかわからないよね。




 「お酒は飲みますか?」

 の問いに、僕の口から咄嗟に出た言葉、






 大好きです♪






 女性看護師5人、爆笑。

 こんなところで笑いを取ってどうする。


 心電図のくだり、終了。



 「あしださーん、聞こえますかー?

 ちょっとね、この体勢で心電図とったからかも知れないんだけど、『狭心症』の疑いがあるから、ニトロベンっていうお薬を舌の下に入れて溶かしてもらいますね」

 

 僕はうろたえる。


 「(うわぁー、やっぱ心臓かよ・・・)」

 正直、色々覚悟したし、いろんな思い出が走馬灯のように駆け巡ったのも事実。


 そして、片山所長の「辞表」という曲が頭の中をエンドレスで流れ始めた。(所長は心筋梗塞やってるからね・・・)




 そんな中、またも緊迫感のある声で、


 「あしださーん、聞こえますかー?今から採血しますからねー」



 おう。

 治るんなら、血でも何でも採ってくれ。

 朦朧としながら、乱れる呼吸でウンウンうなずく。

 そして、痺れて感覚のない左腕を差し出そうとした僕を看護師さんが制し、



 「今ね、あしださんの腕が硬直してしまっているので、『足の付け根』から採血します」




 へ?




 「足の付け根から採血」ですと!?



 足の付け根と言われましても、内側と外側じゃ天と地ほどの差、シルクとゴザほどの差、中日岩瀬となべやかんほどの差があるわけでして。







 「ズボン下ろせますかー?」


 ほいきた。


 女性5人が見守る中、Show must go on な状態。

 この5人が看護師または医者でなかったなら、








 ただの「ハレンチ学園」じゃないか!








 何たる恥辱プレイ。


 でも、背に腹は変えられない状況。

 意識を失えば、誰かに掴れたかのようなこの心臓が握りつぶされてしまう。


 ひざの辺りまでズボンを下ろし(パンツだけは死守したけどな)、いざ、注射針が挿入されるのを待つ。





 「ちょっとだけ、足を広げられますかー?」






 だよね。内側にブスっだよね。

 知ってたんだよ。気付いてたんだよ。

 でもね、こんな状況でも、「万が一に賭けたい気持ち」ってあるじゃない。




 足の付け根(内側)にブスっと針を刺され、人生最大の恥辱プレイ終了。




 先ほどのニトロベン、そろそろ効いてもいい頃なのだが、一向に症状は改善しない。



 どれくらい時間が経ったのかも分からない。
 感覚的には、2時間ほどそんな状態で耐えていたような気がする。

 しかも、息苦しいのに、人工呼吸器のひとつもつけてくれない。

 職務怠慢か?



 「元気になったら、今度はパンツまで下ろしてやるからな!」



 と、心の中でつぶやいた正にその時、血液検査の結果が到着。





 「あしださーん、聞こえますかー?」




 
 女医先生の声から、緊迫感が消えた。





 「とにかく、ゆっくり、たくさん息を吐いてみて!」




 僕は先生の指示に従い、息をたくさん吸い込んで「フーーーーーーーーーーー」っと吐いてみる。

 すると先生のダメ出し。



 「吸うのは少しでいいから、とにかくたくさん吐いてみて」



 少しだけ吸い込んで、できる限り長く吐く。



 「そうそう、上手上手!」



 まるで、小学生を褒めるような口ぶりだ。




 「(絶対、顔の前でパンツ下ろしてやる)」




 心の中でつぶやきながら、「フーーーーーーーーーーーー」を繰り返す。





 「血液検査の結果が出たんですが、感心するほどきれいな血液でした。
 気にかかっていた『狭心症』の疑いも、血液検査で陰性だし、心筋梗塞の項目も陰性。」





 5分ほど、意識的にたくさん空気を吐き出したら、ある瞬間から不思議なくらいピタッと胸の苦しみが治まった。

 少ししゃべれるようになった僕は、


 「結局、何だったんですか?」



 と問いかけた。


 女医先生は一言、




 「ストレス性の過呼吸」ですね。




 と言った。


 そして続けて、




 「手足の痺れがしばらく続くかもしれないけど、すぐによくなりますから」






 またしても、Mizuki Ashidaのストレス耐性の無さを露呈してしまった(笑)




 名札が見えなかったので、この女医先生の名前は分からないのだが、すごく気さくな方で、22時までの当直時間をオーバーしてまで、色々と説明してくださった。

 やはり、最近はこういう症状の患者さんも増えてきているらしい。

 それと同時に、若いのに狭心症や心筋梗塞なんかも増えてきているらしい。



 「それでは私は帰りますので・・・」と前置きして、



 「もしかしたら同じ症状がまたあらわれるかもしれないけど、その時はさっきの呼吸法を意識してやってみるとすぐに治ります。あとは食事制限もお薬も何もありません。ストレスからできるだけ遠ざかることを考えてください。ではお大事に・・・」



 当直を終え、帰宅された。


 うん。



 もう、






 「パンツ脱ぐ」とか言いません。







 しばらく処置室で休ませてもらい、深夜に帰宅。



 とにかく命にかかわる病気でなくてよかった。



 世間では「救急車の有料化」なんて話題がありますが、本当に緊急であるならば、やはり無料なんじゃないかなと思います。それは、事後判断でもいいんじゃないかと思うんですよね。





 ということで、Mizuki Ashidaはまだ生きております。

 ライブもします!


 昨夜、「瓦版」を更新しました。


 夏から秋にかけて、4本のライブが決まっております。



 お時間ございましたら、是非是非遊びに来てくださいね!




 ではまた♪





 Mizuki Ashida