「あなた、私の配偶者と不貞をしましたね」
このように請求を受けた場合に、
当然ながら、こちら側の言い分を言うことになります。
今日は、請求を受けた側の立場で、
典型的な反論について、少し書いてみたいと思います。
「ええ???既婚者だったの???」
既婚者と知っていたら、恋愛関係にはならなかったのに・・・という気持ちですよね。
昨今、異性との出会い方は様々です。
ネット経由や街コンなど、正確なプロフィールが分かりづらい出会いも存在します。
一方で、友人の紹介や、近所の顔見知り・・・となりますと、
「既婚者と分かっていたよね?」と言い返される可能性がありそうです。
「いや!!!そもそもHなことをしていないです!!!」
何もなければ濡れ衣です。
濡れ衣の種類もいくつかあって、
本当の不貞相手は他にいるのに、
自分と勘違いをされたというケースもあり得ます(人違い)。
体を触ったとしても、医療行為や治療行為の場合もあり得ます(行為違い)。
あとは、妄想・小説ですということもあります(次元違い)。
ただし、苦しい言い訳に見えてしまうこともあるのでご注意を。
マンションの玄関で抱き合っていたでしょ!という写真を出されて、
「これは、・・・ダンスを踊っていただけです!」という反論が、
あまりしっくりこないよね・・・という例を挙げておきます。
「そもそも、仮面夫婦だって聞いていました!!!」
これは、法律家が破綻の抗弁というものです。
夫婦関係が既に壊れていたのであれば、
その後で不貞関係があっても、何も壊していないでしょう?という理屈です。
ただし、
実際に様々な裁判に携わってきた弁護士からしますと、
夫婦関係が壊れていた・・・と認められること、そのものがかなり難しいです。
また、
夫婦関係が本当は壊れていなかったとしても、
夫婦関係が壊れていたと信じてやむなかったよね!・・・と認められることも、なかなか難しいです。
妻がいるのに不貞をした夫(夫がいるのに不貞をした妻)が、
不貞相手に、「うちはもう仮面夫婦で、後は離婚届けを出すだけだから!」と、
なんとも言えない状況説明をすることは、珍しくないと思います。
(交際したいという情熱から、色々言ってしまう心理もあるかもしれません)
ただ、不貞相手としては(不貞相手と言われないようにするためには)、
きちんとリスクを察知・チェックすることが、裁判上は期待されている印象です。
鵜呑みにしてしまうのは、リスクがあります。
弁護士としては、
「不貞をしたんでしょ」という先入観を持つのではなく、
「どのような反論があるのか」
「どうして不貞と言われる事態になったのか」など、
取り落とすことがないよう、
丹念にうかがわなくてはなりません
こばと法律事務所
弁護士 生井澤 葵(なまいざわ あおい)
【プロフィール】
弁護士 ・ 中央大学法科大学院実務講師 ・ JADP認定夫婦カウンセラー
【夫婦の問題】・【男女の問題】を得意分野にしており、
その分野の問題を多く取り扱っています(その他、借金の問題等も取り扱っております)。
これまで150名以上の方からの、夫婦の問題や、男女の問題のご相談をいただいております。
分かりやすい言葉で、丁寧に説明することが得意で、弁護士に相談することのハードルを下げるために情報を発信しています。
法律相談・講演依頼等、お仕事のご依頼は、こばと法律事務所にご連絡ください。
埼玉県熊谷市筑波2丁目56番3 渡辺総合ビル3階
こばと法律事務所
電話: 048-501-1777 (ブログを見たとお伝えいただくとスムーズです)
HP : http://www.kobato-law-office.com/
男性弁護士・女性弁護士のいる事務所です
このように請求を受けた場合に、
当然ながら、こちら側の言い分を言うことになります。
今日は、請求を受けた側の立場で、
典型的な反論について、少し書いてみたいと思います。
「ええ???既婚者だったの???」
既婚者と知っていたら、恋愛関係にはならなかったのに・・・という気持ちですよね。
昨今、異性との出会い方は様々です。
ネット経由や街コンなど、正確なプロフィールが分かりづらい出会いも存在します。
一方で、友人の紹介や、近所の顔見知り・・・となりますと、
「既婚者と分かっていたよね?」と言い返される可能性がありそうです。
「いや!!!そもそもHなことをしていないです!!!」
何もなければ濡れ衣です。
濡れ衣の種類もいくつかあって、
本当の不貞相手は他にいるのに、
自分と勘違いをされたというケースもあり得ます(人違い)。
体を触ったとしても、医療行為や治療行為の場合もあり得ます(行為違い)。
あとは、妄想・小説ですということもあります(次元違い)。
ただし、苦しい言い訳に見えてしまうこともあるのでご注意を。
マンションの玄関で抱き合っていたでしょ!という写真を出されて、
「これは、・・・ダンスを踊っていただけです!」という反論が、
あまりしっくりこないよね・・・という例を挙げておきます。
「そもそも、仮面夫婦だって聞いていました!!!」
これは、法律家が破綻の抗弁というものです。
夫婦関係が既に壊れていたのであれば、
その後で不貞関係があっても、何も壊していないでしょう?という理屈です。
ただし、
実際に様々な裁判に携わってきた弁護士からしますと、
夫婦関係が壊れていた・・・と認められること、そのものがかなり難しいです。
また、
夫婦関係が本当は壊れていなかったとしても、
夫婦関係が壊れていたと信じてやむなかったよね!・・・と認められることも、なかなか難しいです。
妻がいるのに不貞をした夫(夫がいるのに不貞をした妻)が、
不貞相手に、「うちはもう仮面夫婦で、後は離婚届けを出すだけだから!」と、
なんとも言えない状況説明をすることは、珍しくないと思います。
(交際したいという情熱から、色々言ってしまう心理もあるかもしれません)
ただ、不貞相手としては(不貞相手と言われないようにするためには)、
きちんとリスクを察知・チェックすることが、裁判上は期待されている印象です。
鵜呑みにしてしまうのは、リスクがあります。
弁護士としては、
「不貞をしたんでしょ」という先入観を持つのではなく、
「どのような反論があるのか」
「どうして不貞と言われる事態になったのか」など、
取り落とすことがないよう、
丹念にうかがわなくてはなりません
こばと法律事務所
弁護士 生井澤 葵(なまいざわ あおい)
【プロフィール】
弁護士 ・ 中央大学法科大学院実務講師 ・ JADP認定夫婦カウンセラー
【夫婦の問題】・【男女の問題】を得意分野にしており、
その分野の問題を多く取り扱っています(その他、借金の問題等も取り扱っております)。
これまで150名以上の方からの、夫婦の問題や、男女の問題のご相談をいただいております。
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