Always Autumn

Letter from Perth

ボトル洗いの花

2007-10-15 01:11:32 | 花や木や鳥の話
ここの所、初夏の陽気が続いています。
つい3日前までは、夜になるとまだ寒くてガスヒーターをつけていたのに。

先ほども外に出たら、久々に『暑い・・・』と感じました。

こっちは日差しが強いから大変
日本だと“刺すような”強い日差しって言いますよね?

こっちの人は「かみつかれるような」強い日差し、と表現します
なかなか凶暴です

見渡す限り雲ひとつ無く、スカイブルーのペンキを塗ったような綺麗な青空。

その空の下でこの時期に咲く鮮やかなこのお花が、初夏の訪れを教えてくれます。
庭の端っこで、2~3日前から咲き始めたので、写真を一枚撮ってみました。

街でもこの鮮やかな花が、あちこちで咲いています。
ちょっと珍しい形でしょ。

名は体を表す、と言いますがこの花、その名も
「ボトルブラシ」(Bottlebrush=ボトル洗い)なのです

日本名は「ブラシノキ」と言うらしい。
要するに「ブラシの木」ですね。

母がまだ健在だった頃、この時期にパースに来た時、ボトル洗い花があちこちで咲いておりました。

「これ、何て言う名前の花?」と母に聞かれたので、上の通り「ボトルブラシだよ」と答えたら
「いや、そりゃ確かに、そう見えるけどさ。ちゃんとした名前は、何て言うの?」と。
どうやら、私が教えた名前を冗談と思ったらしい。
「だから~。ボトルブラシって言うんだってば
「そんないい加減な名前、誰がつけたの
「誰って聞かれても・・・
「何、まさか本当にそういう名前なのかい、これ?」

意外としつこく食い下がる母。
・・・だから、そういう名前だって言ってるのに。

その花が、本当に“ボトル洗いの花”って言う名前であると、やっと理解した母が
しばらく楽しそうに花を手にとっておりました。

「あれ、全くだ。
よぉくまあ、上手い名前つけたもんだよね
(さっき『そんないい加減な名前を付けたのは誰だ』とか言っておきながら)

ホントにビンを洗うアレに似てるよねぇ。
これで、ゴシゴシ洗えるんでないかい

お母さん。
お花一つでそんなに楽しいのですか。

いつまでも笑っている母を見ていたら、なんか、その花が気の毒に思えたことなどを
懐かしく思い出しました。


この花は、オーストラリア原産。
丈夫な花です。
私が園芸オンチなので、植物が我が家の庭で生き続けるには
元から丈夫にできていないと、駄目なんです

オーストラリアに約500種分布する、ユーカリ類の親戚です。
葉っぱをむしると、ユーカリオイルが持つ、独特の良い香りがします。

でも花そのものは、変な臭いがするのですよ~、これが

お花には面と向かって言えませんけどね

















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