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Letter from Perth

キュビズムの世界 ~近現代美術展 その3~

2012-07-03 15:47:03 | 見るだけArt


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少々間が空きました。

今日も例の美術展の話の続きです。

この展示会では、もちろんあのキュビスムの世界も紹介されていました。


キュビスム(Cubism:立体派/立方体派?)

『キュビスムは、20世紀の初めにパブロ・ピカソと、ジュルジュ・ブラックによって創始され
多くの追随者を生んだ現代美術の大きな動向である。

それまでの具象絵画が一つの視点に基づいて描かれていたのに対し
いろいろな角度から見た物の形を一つの画面に収めルネサンス以来の一点透視図法
を否定した。』(Wikiより)

美術の世界は詳しくありませんが、つまりキュビスムは
それまで遠近法を使って描かれた世界を
ぺったんこにして表現した世界とでもいうのでしょうか。

形態の革命であると言われることもあるそうです。
フェルナン・レジェFernand Léger 1881-1955 フランス出身)の作品

左:The Mirror」 1925 

右:The Baluster」 1925

レジェは、風景を描くよりも人間や機械文明を描くことに興味があったらしい。
同じくレジェの作品
左手前:Propellers 1918」

真ん中:(メモ忘れ)

右奥:Woman with a Book」 1923  

ピエット・モンドリアン (PIET MONDRIAN 1872~1944 オランダ出身)の作品

「Trafalgar Square (トラファルガー・スクエア)」 1929-1943

広場に集まる人たちの熱気を表現したのだそうです。

この方の技法は建築界にも大きな影響を与えたとか。

そういえば、こんな感じの色合いの建物がパースにありますね。
 

トラファルガー・広場って、阪神タイガー〇が優勝した時に
“虎”ファルガーということで、ファンが集まってお祝いしたとかなんとか。
すごいなー日本人


ちょっと長くなりますが、もう一人ご紹介。


ジョルジュ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico 1888-1978 ギリシャ生まれ)

形而上絵画Metaphisical Artという様式を始めた画家です。

形而上絵画といわれても全然わからないんですけど
時間や空間という形を持っていない物を、表現する・・・ことかな。

光や影を操作して不思議な空間を描くこの画家の絵からは
切なさとか、静けさ、郷愁、謎といったものを感じました。

「The Enigma of a Day」   early 1914


「The Nostalgia of the Infinite」 1912-13?




さて、トラファルガーを描いたモンドリアンのことを調べていたら
お馴染みのあのウサギキャラ(ミッフィー)の絵本作家:ディック・ブルーナにたどり着きました

ブルーナのスタイルはピカソやアンリ・マティス、今回記事のフェルナン・レジェや
このピエット・モンドリアンの影響を受けたのだそうです。
(どこで調べたか忘れてしまうので、リンクを張っておきました

有名芸術家の影には有名芸術家がいて、そのまた影にまたまた有名芸術家。

キュビスムが出現した当時、世間はかなり批判的だったようですが
何事も新しいものを発表するのは大変なんですね。

キュビスムを続けることを止めて、他の分野を開発した画家もいます。
ピカソもそこにずっと留まらず、次々と別の作風で作品を繰り出していきました。

でもこの画法が後世どんなところに影響を与えたか、ピカソたちに
いつの日かあの世で会えたら、伝えてみたいです。

 あ、スペイン語勉強しとかないと・・・ グラシアス…




次の画家さんはまた違う分野になるので、今日はここまでにします。

もうちょーっとだけ、お付き合いくださいませ




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おまけ:コメントお返事遅れておりましてすみません。
何するにも遅いんですよー私
がんばりまっす


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8 Comments

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Unknown (awa)
2012-07-03 17:41:31
キュビスム・・・作風は好きなんですけど、難しいです(^^ゞ
ミッフィーちゃんがここに繋がるとは!
今でもミッフィーちゃんのコップでカルピス飲んでま~す\(^o^)/・・・って、どんだけ子供やねん(笑)
返信する
awaさんへ (お~たむ)
2012-07-05 17:26:22
こんにちは~♪

キュビスム、面白い発想ですよね。
今でこそいろんなスタイルの画法が飛び交っているけれど
当時にしたらびっくりびっくりだったでしょうね
先駆けの芸術家さんたちの想像力に感謝

私もミッフィー大好き
可愛いですよね~
あれが世に出始めた頃、ミッフィーという名前だと知らなかったので
友人と「ばつぐちうさぎ」と呼んでいました(笑)
その友人は今も、たくさんのミッフィー・グッズおよび
スヌーピー・グッズに囲まれて暮らしています
私は30年近く前に懸賞で当たった、オレンジ地のミッフィーTシャツをまだ着ていますよ
awaさんのミッフィーコップでカルピスのませていただきたいな~~
返信する
Unknown (かず某)
2012-07-05 22:50:52
こんばんは~~
絵心がない私でも知ってます~!
こんなに有名な絵を撮れるんだ、、、
凄いです!ほんと!!
キリコの絵は影がほんとに上手く使われていますよね~
写真も同じですよね。
頑張らないと!!
返信する
Unknown (まこちゃん)
2012-07-06 01:09:02
こんばんは
絵が大好きで PCのこちら側から見せて頂き 感謝します
光と影 楽しいこと 驚きなど 刺激を受けました♪
返信する
かず某さんへ (お~たむ)
2012-07-06 15:35:35
こんにちは♪

私も絵に詳しくないけれど中学校で二年間、美術の先生が担任だったので
いろいろと学ばされました
適当に描いた抽象画、ペンギンの木彫りで苦労したけれど、結構楽しかったっけ

キリコの絵も習いました
巧みに使われている光と影を見つめていると、時間を忘れそうです。
写真の世界と絵画の世界、通じるものがありますよね。
私も表現方法とか、もっと頑張って勉強しま~す

返信する
まこちゃんさんへ (お~たむ)
2012-07-06 15:48:01
まこちゃんさん、こんにちは

ありがとうございます、私も絵を見るのは好きなんです
刺激を受けますよね
光や影、物の質感や、時間や空間など目に見えないものを表現する絵の世界、引き込まれます
表現力に乏しい私はまだまだ勉強不足ですけど
楽しく頑張ろうと思います~
返信する
神秘と憂鬱… (てん◎◎)
2012-07-07 18:54:27
キリコというと「通りの神秘と憂鬱」しか出てきませんが
一貫した黄土色と強い陰影が印象的ですね。
美術展というと、人の流れに押されて一回り、ハイ終了!
みたいのが多いので、ゆっくりじっくり思う存分見たいなぁと思います。

また紹介してね!
返信する
てん◎◎さんへ (お~たむ)
2012-07-08 17:10:59
キリコと言われても、絵を見るまではピンと来なかった絵オンチの私なんですが
絵を見たらすぐ、あ~、これ知ってる!って( ̄▽ ̄)
黄土色と強い陰影印象的ですよね。
ずっと見ていると、なんだか子供の頃に住んでいた家に帰りたくなるような不思議な気持ちになりました。
「通りの神秘と憂鬱」は展示されていなかったけれど
大きな顔と、大きな手袋の絵もあったよ。

いつかてんしゃんと、じっくりゆっくり美術展を楽しめたら良いな。
それとロックコンサート(笑)

美術展の話、あと少し続きます。
よかったらまた見に来てね♪( ´ ▽ ` )ノ
返信する

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