Always Autumn

Letter from Perth

ガスプラント事故の影響~西オーストラリア

2008-06-11 22:52:27 | この国とかパースのお話
先週6月2日(火)に起きた、西オーストラリア州北西部の天然ガスプラントで起きた爆発事故が
工業・観光業界などに大きな影響を与え始めた。

全州におくられる3分の1近いガスが供給されなくなったため
大手の企業でのガスの使用に、困難が生じて来ている。

新聞に大きく取り上げられていたのは、西オーストラリア経済に重要な位置を占める鉱山関係と観光業界への波紋。

西オーストラリアは鉄鉱石・ボーキサイト(アルミニウムの原料)金・ニッケルなど様々な資源の宝庫。

鉄鉱石の輸出量は世界の3分の1にも及び、日本は長いこと1番の輸出先だった。
今は中国の方が若干、多いらしい。

それらの精製を行うのに、多くの火力を必要とするのでガスは重要になる。
このガスプラントの事故で、輸出量が減ることになると危惧されている。

事故が、観光業界にも影響を与えると新聞にあり
『へぇ、そんな所にも影響が出て来るのか』と久々に真面目に読んでみた。

ホテル側では、ガスの供給が保たれないと、宿泊客が使う風呂の湯を確保することも
ままならないし、レストランでは料理を出すことも難しくなる。

やむを得ず、宿泊客を断らなければならない所も出て来ているとか。

ホテル側と提携しているクリーニング業者は、シーツなどの洗濯ができないので
他州に応援を求めることになる。

西オーストラリアの8割のホテルグループの洗い物を手掛ける、大手クリーニング会社は
そのおかげで実に週25万ドル(≒2500万円)の損失となるそうだ。



新聞を読んでから、観光業とは直接の関係者ではない私でも、ちょっと心配になってきた。

こんな状況下、友人・知人がパースに来るとかいう話になったら
「どうぞいらっしゃいまし」と言うべきか
「あいや、ちょいとお待ち」と言うべきか。

こちらが下手なことを言って、来てもらえなくなるのは寂しいし。

でもここでこんなことを書いちゃったら、思いっきり気分がそがれるんじゃないの(笑)
大丈夫だから(多分)ぜひいらして下さいね


とりあえず、一般家庭には今のところ影響は無いようだ。

我が家ではガスヒーターやガスコンロを使うけれど、特に問題は無し。
でも一応、ガスをあまり使わない料理をしたり、重ね着をして
なるべくヒーターを使わないように心掛けてみる

ちなみにパースは今が冬。
は降らないけれど、ヒーター無しではそれなりにスースー寒い日もある。

石炭による火力発電所の援助で、急場を凌ぐらしいけれど
ガスプラントがまともに復興するのは、あと2カ月はかかると言う。

この国で修復に2か月と言えば、少なくともその2倍は時間がかかる(笑・・・っちゃだめなんだけど)。

西オーストラリア州に与える経済的な損害は、莫大な金額になるらしい。
州知事さんはどうにかしようと、頑張っている様子。

つい先ほどのニュースでは、政府からも援助金が回ることになったようだ。

おや、珍しい
今回は対応が早かったよ。

前のハワード首相の時から感じていたけど
政府は、西の州が困っても何気に無視する傾向なんだよね

そちら(西)のことは、そちらで解決しなさい、みたいな

・・・ってさりげなく愚痴ってみたり


よし、これを機会に、ガスでもなんでも、より一層の節約に努めることを約束しよう(誰によ)














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