ひなたぼっこねこ

のんびり のんびり
ひなたぼっこ。。。

ひたひた…から…

2005-03-01 22:00:31 | 記憶
テレビの料理番組を見ていた。
「水をひたひたに入れて…」
ふと思う
「ひたひた」って本当はどれくらい?
娘と料理をしている時にも「ほら、水を入れて、ひたひたに!」
なんて言っているのに…
少し考える…
「まぁ 考えてもしょうがないか。」と思っていたら
海を思い出した。

海の近くで生まれ、育った。
家のベランダから 近所の屋根と屋根の間に海が見える。
朝、起きると波の音が聞こえる。
そんな所。

友達とよく海に行って遊んだ。
波打ち際に立ち、足が波にさらわれそうになりがらふんばった。
山を作ってトンネルを掘った。
悩みがあると親友を呼び出し 砂浜を歩きながら貝を拾った…

今、住んでいる所からは海は見えない。

時々、海が見たくなる。
ベランダで洗濯物を干し終わった後、目をつぶると
遠くの車の音が、波の音に聞こえる。

つらい時、どうしようもなく海が見たくなった時、
息子をつれて、海の見える水族館に行く。

バスに乗り、電車に乗り換え、またバスに乗り…
…あの角を曲がると…
フワーッ と、目の前に海が広がる。

波の音に、潮の香りに、少しほっとする。
…でも、やっぱり違う…
と思う。

自分の中にあるなつかしい「海」

いつになるか分からないけど
いつか、作品にしよう。
そう思った。

…いつのまにか
テレビの中で、おいしそうな料理が出来上がっていた。