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チョウ・トンボ・野鳥に親しむ

北陸地方の自然とチョウ、トンボ、野鳥の写真を投稿します。

近郊で―モズ

2024-01-12 09:37:56 | 日記
 新年も暖かく家の庭にはアプリコットネクターが綺麗な花をつけているが、能登半島地震以来混乱が続いている。

        庭の咲いたばかりのアプリコットネクター

 それでも余震の回数は減り復興のための活動は活発化してきた。こんな時、鳥撮りのような不要、不急の活動は慎まなくてはという雰囲気である。私が良く訪れる能登中部以北の被害は大きく、状況を心配しながらも未だ出かけるのを控え、近くの自然を尋ねてみた。
 自宅近くの森ではヒヨドリが活発である。


             元気なヒヨドリ

 大きな声でピーピー鳴いて飛び回りうるさいくらいである。雪の残るヨシ原ではエナガが忙しく枝から枝へと飛び移っていた。



             雪の残るヨシ原のエナガ

 ヤマガラも地上に降りて餌を探していた。


         地上近くに下りて餌を探すヤマガラ

 トラツグミやベニマシコは今年はまだ見ていない。暖冬とは言え食べ物も少ないのかもしれない。薮や電線上にはモズが止まって辺りを監視していた。


                薮のモズ

               電線のモズ

 立派なハンターである。珍しくカラスものんびりと寛いでいた。

           久しぶりの青空を楽しむカラス

 白山が見えるところまで行くと、何事もなかったかのように山は氷におおわれているように見えた。

              晴れ間の白山

 川ではカルガモが泳ぎ、カワガラスが飛んだり潜ったりして餌を摂っていた。

               川のカルガモ



             流れのカワガラス

 淀みではダイサギが水面を見つめ獲物を狙っていた。

             淀みのダイサギ

 帰り道で振り返ると、山を背景に大きな丸い虹がかかっていた。全体は撮れないので左、右の立ち上がり部を撮った。


           虹の接地部と立ち上がり部

 斑に雪の見える山肌の上に架かる虹に感動を憶えた。

 ただ、今年は身近な森の小鳥達が少ない気がする。ジョウビタキやルリビタキなども見かけない。鳥インフルのニュースも時々聞く。何か自然が狂ってきている感じすらする。早く鎮静化して欲しいものである。


安部屋-シノリガモ

2024-01-09 09:38:36 | 日記
 地震から1週間が過ぎたが未だ被害の全容は見えない。一家10人が生き埋めになって死亡したご家族もあり心が痛む。一方で100時間以上も瓦礫の下で耐えて救出された93歳の女性も報道され、ほっととした気持ちになることもある。今から思えば、年末の撮影行は、今回の地震の被害地を地震の5日前に回るコースであった。ナビ任せで和倉から大津池、能登半島を横切って志賀原発の横を抜け志賀町赤住に出た。新聞に示された被害地図を見ると、私が通った道の北側から被害が大きくなっており、今から思い出してもぞっとする経路であり、ああよかったという安堵感さえ感じる。
 赤住ではよくシギを撮影する。残念ながらここには何もいなかったので安部屋に移動した。
 イソヒヨドリが出迎えてくれたが、めぼしいものは見つからなかった。


             イソヒヨドリ、オス


             イソヒヨドリ、メス

 イソシギやセグロカモメを撮って入江を見ると、潜る鳥が見えた。

               イソシギ

               セグロカモメ
 
 ハジロカイツブリである。


              ハジロカイツブリ

 何も捕えていないようであるが何度も何度も潜っていた。


         潜水を繰り返すハジロカイツブリ

 遠くの岩場を眺めていると、外海からの波をかぶりながら潜る鳥が見えた。

            シノリガモ、メス

 シノリガモでは?と望遠を最大にしてみると、シノリガモのメスが見えた。シノリガモは好きな鳥であり、今シーズンもやっとシノリガモも来たと安心した。


           潜水して餌を探すシノリガモ

 シノリガモは餌をとるというより泳ぐことを楽しんでいるようであり、羽をバタバタさせたりして旅の疲れを癒しているようであった。


              寛ぐシノリガモ

 未だ時々余震もあるし、道路は復興関連車両の通行が優先されているので能登方面に行くことはできない。今は早く地震が収束し、復興が早く軌道に乗ることを願っている。



大津池-ミコアイサとホオジロガモ

2024-01-05 10:56:48 | 日記
 今回の能登半島地震に際して多くの方々からお見舞いをいただき有難うございました。地震発生時、我が家では真剣に揺れに備えたのですが、オーディオラックの引き出しが半開きになった、食器棚のグラスは一部倒れたが割れなかった、程度の被害で済みました。

           半開きになった引き出し

 しかし、その後報じられる被害の甚大さ、付随して起こった日航機の事故、引き続く余震など心休まることはありませんでした。幸い余震の数、規模とも縮小に向かっており、少しずつ安心してきています。
 さて、前回から報告を開始したように、12月26,27日には今回の地震で大きな被害を受けた七尾、志賀に撮影に出かけていた。5日後にはこんな大地震が起こるとは考えもせずに。邑知潟を経由して和倉温泉に着いた時には特に珍しいものはいなく、堤防でカワウやカルガモが寛いでいるだけであった。

             堤防で寛ぐカルガモ

 そのうち堤防付近で潜る鳥がいることに気付いた。ホシハジロである。

                ホシハジロ

 ホオジロガモもいることが分かった。

              ホオジロガモ

 今から思えば穏やかな海であった。大津池に向かう途中で白い大きな鳥が見えた。コブハクチョウである。



              コブハクチョウ

 嘗ては石川県には冬渡来するだけであったが、最近は定着しているようである。泳ぐ姿は優美で、見た目には美しい鳥である。
 七尾西湾ではオナガガモ、マガモ、ヒドリガモなどが多くたむろしており、大津池に着くと、ミコアイサが遠くにいるのが見えた。

          波静かな七尾西湾とオナガガモ

 池の周囲を回ってミコアイサに近づく時に、ミサゴが目に入ったのでまず1枚撮った。

                ミサゴ

 注意深く近づいた積りであったが、私に気付いたのかミコアイサは飛んで遠くに移動し、私から離れたので安心したのかゆったりと泳ぎ始めた。

          遠くに移動し泳ぎ始めたミコアイサ

 こちらはなんとか近寄ってくれないかと待ったがなかなか近づいて来ない。



          なかなか近づかないミコアイサ

 そのうち別の鳥がミコアイサに近づいてきた。


           ミコアイサとホオジロガモ、メス

 ホオジロガモのペアであった。

 

  
          ミコアイサとホオジロガモ、オス

 ホオジロガモとミコアイサを一緒に撮るのは初めてであったので喜んだが、遂に近づいてこなかった。


             ホオジロガモ、オス

 それでもホオジロガモを撮ることができ満足した気分になった。

 
 地震に関してはその後も続々と情報が入ってき、被害の大きさ、老人の多い能登地方での老人の犠牲の多さに心を痛めている。
 能登地方には地震の爪痕が残り、のこのこ出かけて行くと復興活動の邪魔になると思い、昨日加賀南部の様子を見に行ってみた。
 大聖寺付近ではいつも見られるコハクチョウやカモなどの水鳥の姿は無かった。ヨシガモを目当てに寄った柴山潟でも鳥影は無かった。最後に寄った木場潟でも、いつもは日向ぼっこしている多くのカモが見られる桟橋には鳥影もなく、小さいカモ達は地震に驚いて逃げ去ったのかと思った。

            鳥影のない木場潟の桟橋

 幸い柴山潟干拓地から小松市にかけての田にはそれなりのコハクチョウが見られた。


鞍掛山(小松市、中央左の二つコブの山)を背景とするコハクチョウの群れ

 能登地方では、1990年頃よりかなり大きい地震が発生し、ここ2,3年は群発地震となっていた。今回の地震は、これらの地震発生地全体を含む長い断層の逆断層型活動であったことが報じられている。

            能登半島地震の震源域

 2007年の地震で被害を受け、最近やっと復興した総持寺祖院(輪島市門前町)が再び被害を受けたことにも心が痛む。行方不明者の早期の発見、救出、能登再興への立ち上がりを祈念している。

          今朝の白山遠望(雪煙も見える)

 今朝はよく晴れ白山も美しかったが、地震が引き金になって白山噴火などが起こらないようにと願わずにはいられない。

明けましておめでとうございますーオオヒシクイ

2024-01-02 08:26:42 | 日記
 明けましておめでとうございます。今年は暖かく始まりました。本年もよろしくお願い致します。と準備していたが、昨日元旦、能登半島地震が起こった。幸い、我が家ではお酒の瓶が倒れないように押さえて(私は真剣)揺れが過ぎるのを待った程度であった。ただその後も今に至るまで20分間隔くらいで余震が続いている。自衛隊のヘリコプターが夜通し飛んで、けが人を運んだり、周辺を警戒しているようである。被害の大きかった七尾、輪島、珠洲の皆様には特にお見舞い申し上げたい。輪島の火災はテレビで見たとはいえ、そのすさまじさが想像され心が痛む。
 私は、年末、邑知潟から和倉温泉、大津池(ミコアイサ目的)、志賀の海(シノリガモ目的)に行ってみた。今日は、邑知潟編である。邑知潟干拓地に着くとコハクチョウの群が餌探しには苦労していないように見えた。



           邑知潟干拓地のコハクチョウ

 辺りに雪は殆ど無く、コハクチョウたちがのんびりと餌を探していた。到着して日が浅いのであろうか羽毛は真っ白で美しい。
 遠くから黒っぽい鳥の群れが飛んできてコハクチョウの近くに降りた。

            降りてくるマガンの群れ

 啼き声、額の白い斑紋からマガンだとすぐに分かった。こちらもかなりの数である。









             降り立ったマガン

 マガンはコハクチョウに比べ警戒心が高い。少し近づくと警戒して場所を移動したが、一部移動しない個体が残った。



           ヒシクイの小さな群れ

             (オオ)ヒシクイ

 マガンよりやや大きい。ヒシクイだなと思って拡大して撮ると正しくオオヒシクイであった。黒い嘴の先端付近の橙色の輪が特徴である。こちらを見ているが移動はしない。こちらも驚かせる積りは無いのであまり近づかなかったので正確な数は分からなかったが、今シーズンは渡来数が少ないようで、昨年末から見たいと思いながらも果たせなかったオオヒシクイに出会うことができた。
 田にはスズメの大群が降りたと思ったらまた飛んだ。

           田の土に同化したスズメ

 田の土色に近く判別しにくいが、200羽程いただろうか。
 和倉へ移動しようと車を走らせると、カラスのモビングを受けながら、足にネズミか何かを掴んでいる頭は白っぽい黒い鳥が見えた。

             頭の白いチュウヒ

 カラスを避け少しずつ移動しているようであったが、そのうちカラスに獲物を取られてしまった。



            チュウヒとトビ

 トビの傍に近づき「カラスはしつこくていやだなー」、「追っ払えばいいよ」、「しょうがないからまたネズミを捕まえるか」と語りかけているようであった。
 皆様も地震などの災害には十分お気を付けください。