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チョウ・トンボ・野鳥に親しむ

北陸地方の自然とチョウ、トンボ、野鳥の写真を投稿します。

富山県井田川周辺―オオハクチョウ

2025-02-12 09:34:22 | 日記
 昨年末に河北潟のハス田に出かけると、アオサギが手持無沙汰そうに佇んでいる畔近くにタシギを見つけた。

            ハス田に佇むアオサギ

 車の中から眺めていると、タシギは畔の上に上がって盛んに草の実?を食べ始めた。




             畔で餌を探すタシギ

 周りをよく見ると、枯れたハスの茎の間にも多くのタシギがいた。




          ハス田の中で餌を探すタシギ

 タシギは人には敏感なはずなのに車の中の人間には気づかないようで、大胆に餌を探していた。初めての経験であったので飽きることなく、暫く眺めていた。
 富山県に行く機会もあった。宿泊施設には十月桜も咲いていた。

             花をつけた10月桜

 八尾に近い井田川近くで白鳥の群れを見つけた。

           土手付近を飛ぶハクチョウ達

 この辺りにはオオハクチョウが渡来するという事前の知識としてはあったが、実際に田に30羽ほどの白鳥の群れがいるのを見つけることができた時には少し興奮した。嘴の黄色い部分の割合、頸の長さなどより大部分はオオハクチョウだと思われた。





        水の張られた田で餌を探すオオハクチョウ

 エサを探しているものをアップしてみると、小型で頸が短く、嘴の黒い部分も多い白鳥も混ざっており、コハクチョウも混ざっているようであった。


        群れに混ざるコハクチョウと思われる白鳥

 年明けも暖かい日が続いていたが、8、9日とやっと雪が降り、10日朝には積雪が15㎝ほどに達し除雪車も出動したが、その雪も長持ちせず、冬鳥を見る環境はなかなか整わなかった。

           今冬初めての本格的積雪の始まり

 2月に入ると、雪の日が多くなり、4日から1週間断続的に続き、雪は層状に積もり地層のようになって10日朝には53㎝に達した。



             2月の積雪(最大53㎝)

 散歩道には野ウサギの足跡が見られた。ウサギは跳び箱を飛ぶ時のように、前足で雪をかいて、後ろ足で蹴って前に進む。雪には後ろ足の跡が横に、前足の跡が縦につく。

             野ウサギの足跡

 見た目には後ろ足の跡が前についているように見える。登りの時はその間隔が狭く下りでは広い。
 一方、野の鳥はシロハラ、ヒヨドリくらいしかいず、空振りの日が続いている。

          雪を謳歌するシロハラとヒヨドリ

 今朝は積もった雪が凍るほど冷え込んだが日も出ている。陽射しは春のように暖かい。

丘陵公園ーオシドリ

2025-02-05 07:34:58 | 日記
 1月に入って雪が降る日も多くなっているが、雪は水を含んだ融け始めたかき氷のように重たくあまり歓迎したものではない。1昨日の朝からまた湿った雪が降った。庭のコブシにも雪がくっついている。


              着雪したコブシ

 電線にも雪が積もり、モズが止まったところだけ落ちていることが見える。

          雪の積もった電線に止まるモズ

 道端の雪の塊の上に止まるジョウビタキも少し戸惑っているように見える。

          雪の塊の上に止まるジョウビタキ

 今朝までに少し乾いた雪がさらに10㎝くらい降り、庭の積雪は40㎝近くなった。

           40㎝近くなった庭の積雪

 金沢より白山麓に近いためであろう。

 少し前になったが、茶の花が雪に耐えてまだ残り、雪の止み間には、雪の落ちた笹薮にはカシラダカが現れ、枯れ残った木の実にはメジロが集まることもある。

             まだ咲き残る茶の花


              藪のカシラダカ





            枯れ枝の実を食べるメジロ

 大日川にはマガモ、カルガモの他にコガモやホシハジロも見られる。


              大日川のコガモ

 鳥越城周辺には、40㎝以上のの雪が積もっている今日此頃である。これくらい雪があると、長靴を履き車を降りないといつもの堰には近づけない。

                鳥越付近

 諦めて近くの丘陵公園に寄ると、マガモやカルガモが主のカモの群れの中に少し色彩や挙動の異なるオシドリがいるのを見つけた。



       丘陵公園のマガモとそれに混ざるオシドリ

 オシドリはやや遠慮気味にマガモやカルガモの間を抜けて泳ぎ自分の場所を確保していた。





         マガモを避けながら静かに泳ぐオシドリ

 森ではベニマシコが餌を探し、鉄塔ではオオタカが辺りを監視していた。

             餌を探すベニマシコ


         鉄塔の上から周りを監視するオオタカ

 撮影はできなかったが、ヤマシギと思しき鳥が飛ぶのを目撃した。
 今年は1月に続き2月に入っても暖冬であり、しまった雪が降らないので典型的な冬鳥の姿がほとんど見られないのが残念である。

雪の止み間に太平洋岸へ―ヒシクイ

2025-01-31 08:25:03 | 日記
 ここ2,3日は雪が散らついたが、今朝には上がった。少し前の話になるが、14~16日の雪の止み間に福井から岐阜県白鳥に抜け、太平洋側の蒲郡、伊勢志摩に行った。幸い国道158号線はスムーズに通り抜けることができたが、九頭竜湖には鳥影がほとんど見当たらなかった。無事蒲郡に着いたのはいいが、車には雪に含まれた泥が付着し、泥道を駆け抜けてきたラリーカーのようになり、ホテルのボーイさんが車のドアに触るのを躊躇するほどのなんとも情けない汚れた車になっていた。
 竹島周辺にはユリカモメが群れを成し、海では多くのスズガモが泳いでいて、北陸の海とは様子が違うなと感じた。

           砂浜で群れを成すユリカモメ






            風の強い海のスズガモ


                オナガガモ

 気のせいかもしれないが泳いでいるオオバンも北陸のものより体は大きく、羽の色は薄いように感じた。



              竹島のオオバン

 気になったので先日、金沢港のオオバンを観察しに出かけると、体の大きい個体と小さい個体、色も濃いものと薄いものがいることを改めて認めた。オス、メスの違いか、成長、若鳥の違いかもしれない。


             蒲郡の有名なホテル

 
 蒲郡から伊勢志摩を経て帰りは米原周りを選択し、琵琶湖湖北水鳥観察館に寄ってみたところ、少し沖の洲に多くの鳥が見えた。

               志摩の海

 
            琵琶湖の洲に見える鳥影

 カワウが主であったが、ヒシクイも混ざっていることが分かった。

            カワウに混ざるヒシクイ

 またカワアイサも混ざっていた。

            群れに混ざるカワアイサ

 逆光がきつかったが、何とかヒシクイの写真が撮れた。


            逆光の中のヒシクイ


              砂州のヒシクイ

 石川では、ヒシクイは主に田で見ることができるが、琵琶湖では水辺で休んでいることが多いのかもしれない。
 山本山には大鷲が来ると聞いていたが、午後遅くなったので確認することなく帰路につき、暗くなった6時頃無事帰宅した。車はもちろん翌日直ぐに洗車した。
 今日で1月は終わりである。自分も歳を考えて投稿回数を控えることにし、毎週水曜日に投稿したいと考えている。今後ともお読みいただければありがたい。

雪を踏み分けて―ホオジロガモ

2025-01-27 07:35:07 | 日記
 白山市の小高い山の上にある鳥越城は一向一揆の山城である。辺りは手取川と支流の大日川に挟まれた田園地帯であり、降雪もそれなりに多く、白山の眺望もよい。

            雪に覆われた白山の眺望

 よく訪れる堰は大日川にあるが、今回の11日迄の降雪も50㎝を越し、しばらくアクセスできなかった。25日午後に訪れてみると、道路脇の除雪した場所に駐車スペースが見つかった。其処から堰までは100m位、道には凍った積雪があり、半ば恐々、慎重に凍った雪の上を10m程歩くと、突然足が雪の中に沈んだ。積雪は長靴が埋まるほどであり40㎝近いと思われた。それからは一歩、一歩両足が交互に沈み、歩くのも大変であったが、何とか、川辺にたどり着いた。川縁のヨシは雪にやられたのか、川の見通しはよくなっていた。シジュウカラがいるなと思いながら川面を眺めるとメスのカワアイサが目に入った。

           ヨシに止まるシジュウカラ

            川縁のカワアイサ・メス

 さらに広く眺めると複数のオスと、数羽のメスの群れが見えたが写真を撮ろうとした時に一斉に飛ばれた。


             飛び去るカワアイサ

 当然のことであるが、こちら側からだけでなく鳥からも見通しがよくなっていたと思われた。雪が深く足の自由が確保できないので撤退し、少し下流の開けた場所に移動した。

               大日川堤防

 此処でも積雪は30㎝近かったが移動は圧倒的に楽であり、流れの岩の上のアオサギ、カワアイサ・メスやコガモなどを見つけることができた。

               アオサギ

               カワアイサ


                コガモ

 ここにも堰があり、この時季ホオジロガモが見られることがある。流れを泳ぐカルガモやコガモに向かって2羽が泳いでくるのが見えた。

           泳いでくるホオジロガモ

 あ!ホオジロガモだ!!間違いない。メスのホオジロガモであった。



             ホオジロガモ・メス

 そうこうしている間にもう一羽が近づいてきた。




             ホオジロガモ・オス

 ホオジロガモ・オスである。オスはしばらくすると飛んで上流に移動した。追っかけると流れに乗ってまた近づいてきた。


        伸び上がって辺りを窺うホオジロガモ・オス

 オスはこのような行動を繰り返していたが、メスは我関せずと2羽でゆったりと泳いでいた。



         ゆったりと泳ぐホオジロガモ・メス

 流れの岩の上には多くのカワガラスがおり、餌を摂るというより追いかけっこをしたりして活発に活動し、繁殖期が近いことを思わせた。


          流れの中の岩の上のカワガラス

 川の流れは雪解け水で流量が増しており、冬の終わり、春近しを感じさせていた。

雪の止み間に 3 -シロハラ

2025-01-23 08:03:03 | 日記
 年が明けても気温は高めであったが、9~11日午前にかけて断続的に雪が降り、シャーベット状の雪が20㎝近く積もった。庭のコブシの木にはヒヨドリやハシブトガラスが来たのでミカンを出してやると喜んで食べていた。


             コブシに来たヒヨドリ

             庭に来たハシブトガラス


          鳥達が食べた雪の上に置いたミカン

 こんな時には、森で餌が探しづらくなった鳥たちが除雪された人や車の通る道に出てくる。少し暖かくなったので森に行ってみた。


                アオジ


              カシラダカ

 アオジ、カシラダカやシロハラが餌を探していた。特にシロハラの数が多く、落ち葉をひっくり返して盛んに餌を探していた。










        雪の残った散歩道に出て餌を探すシロハラ

 小川近くまで行くと、流量の増した川をカワアイサが流れに乗って下っているのが見え、堰にはカワウが魚の影を求めて佇んでいた。

            流れを下るカワアイサ


             堰で獲物を狙うカワウ

 雪の積もった田ではアオサギが少し開けた水のある場所で小動物などを探していた。


            雪原で餌を探すアオサギ

 暖かさが続いている昨日の散歩道ではヒヨドリが騒がしく餌を探し、カワラヒワもいた。

            暖かかった昨日のヒヨドリ

              梢のカワラヒワ

 枝に腹の白い鳥が一瞬見えた。遠景であったが幸いにも撮れた。

               コムクドリ

 よく見るとコムクドリのようである。この辺りではあまり見ないし、夏鳥なのにこんな時季にいると驚いた。暖冬のせいで、此処で越冬してしまったのかもしれない。
 11日までに降った雪はやっと融けた。散歩道に出てくるシロハラもほとんど見かけなくなった。このまま雪は降らないのだろうか。家の前に除雪された雪が積まれ、朝の冷え込みで凍ってしまうのには閉口する。降るならもっと乾いたさらさらの雪にして欲しい思う今日此頃である。