goo blog サービス終了のお知らせ 

チョウ・トンボ・野鳥に親しむ

北陸地方の自然とチョウ、トンボ、野鳥の写真を投稿します。

雪の止み間に 2-ヘラサギ

2025-01-20 11:00:31 | 日記
 今回の雪は14日に上がり比較的良い天気が続いている。特に、1昨日は朝から晴れ上がり気温も上がった。気になっていた冬鳥の様子を確認しようと、早速河北潟干拓地から志賀町の海岸まで行ってみた。

         金沢市郊外の田のコハクチョウ

 途中金沢市の田でコハクチョウ、立山を背景に繁殖活動を始めていると思われるコウノトリのつがいを確認し、干拓地のハス田に着いた。

       立山を背景に河北潟干拓地でのコウノトリの営巣

 ハス田を一通り回ってみ何も見つけられず、これが最後と通りかかったハス田で活動している白いサギを見つけた。

            向こう向きの白いサギ

 ヘラサギ!クロツラヘラサギ?と思って撮ってみるとヘラサギであった。

               ヘラサギ

 最初は悠々と、またせっせと餌を食べていたが、畔に上がって立ち止まった。



           無心に餌を食べるヘラサギ



        畔に上がって戸惑った感じのヘラサギ

 何かを威嚇しているようにも見えた。


         何かを威嚇しているようなヘラサギ

 カラスのちょっかいであった。そのうちヘラサギが諦めたかのように方向を変え飛び去った。



         立ち止まって方向を変えたヘラサギ

             飛び去るヘラサギ

 弁天島につくと、イソヒヨドリが出迎えてくれた。



          弁天島のイソヒヨドリ、メス

 磯ではダイサギとアオサギがのんびりと餌を探しヒドリガモが泳いでいた。

              磯の大型のサギ

      岩礁で休んだり、海で泳いだりするヒドリガモ

 そのうちイタチが出てきた。

               岸辺のイタチ

 海にも来るんだとびっくりして撮影した。
 
 赤住まで行ったがシノリガモやウミアイサなどの姿はなく、高浜まで帰ってくると、水を張った田で寛ぐコハクチョウが見えた。

            高浜のコハクチョウ

 一通り見たのち中能登町経由で邑知潟干拓地に立ち寄った。

           邑知潟干拓地のコハクチョウ

 コハクチョウは居たが、オジロワシやヒシクイなどは見つからなかったので、例年、マガンやヒシクイが観察できる場所まで行くと、遠くにマガンと思われる群れが見えた。

           遠くに見えるマガンの群れ

 車でゆっくりと近づいたが飛ばれてしまった。



        飛び立って頭上を旋回するマガンの群れ

 暫く待っていると辺りを周回し、またもとの位置に降りてきた。



           再び降りてきたマガンの群れ

 改めて見ると、コハクチョウや少数のヒシクイも混ざっていた。


      マガンの群れに混ざるコハクチョウやヒシクイ

 そのうちコハクチョウが飛び去った。

            飛び去るコハクチョウ
 
 久しぶりの満足感で家路についた。高松まで帰ると夕方5時頃になり夕日が美しく見えたので車を海岸線に止め沈む夕日を撮影した。浅瀬ではペダルをこぐ人影、波打ち際では夕日に照らされて餌を探すミユビシギが見えた。

           夕日の中でボードを漕ぐ人影

    夕日が反射する波打ち際を忙しく移動し餌を摂るミユビシギ

 海に沈むタイミングをはかってだるま夕日が撮れた。

             日本海に沈むだるま夕日

 穏やかで温かく絶好の鳥撮影日和であった。

雪の止み間に - 1 久しぶりの鳥達

2025-01-13 09:04:49 | 日記
 年が明けても気温は高めであったが9~11日午前にかけて断続的に雪が降り、こちらでもシャーベット状の雪が20㎝ほど積もったが午後には雪も止み、晴れて少し暖かくなった。

     久しぶりに天候が回復し眺望がきくようになった雪の山々

 スズメは庭のモッコウバラの枝に屯し、晴れ間を楽しんでいた。


       モッコウバラの枝で晴れ間を楽しむスズメ

 こんな時には、森で餌が探しづらくなった鳥達が除雪された人や車の通る道に出てくることも多いので近くの森に行ってみた。

 落ち葉の積もった散歩道にはシロハラが多く出て来ていた。

          雪の少ない道端で餌を探すシロハラ

 電線にはモズが止まり辺りを窺っていた。









       電線や木の枝に止まって辺りを監視するモズ

 重複もあるかもしれないが数羽のモズを見かけた。

 携帯通信の鉄塔を見上げると、白っぽい大きな鳥が止まっているのが見えた。







           携帯通信鉄塔に止まるオオタカ

 オオタカである。この時期にこの場所でよく見かけるので近くで営巣しているのかもしれない。
 帰り道で再び森を通ると、目の前に赤っぽい鳥が飛んできて笹に止まった。

            笹に止まったベニマシコ

 咄嗟のことだったので1枚撮影できただけであったがベニマシコであった。

           枯枝の実を物色するベニマシコ

 
            枝に止まったベニマシコ

 一緒に飛んできた鳥は雌かと思ったがアオジのようであった。

         ベニマシコと一緒に飛んできたアオジ

 気をよくして帰り道を歩いていると、思いがけず、目の前から黄色っぽいやや大きな鳥が飛んだ。目で追い止まった枝に見当をつけて撮影してみると、トラツグミが枝に止まっていた。


      足元から飛び出して向こうの木に止まったトラツグミ

 さらに幸運だったのは、意識せずに撮った写真にルリビタキだと思われる鳥が写っていたことである。鳥友さんにも賛同の御意見をいただいた。後日、注意して再挑戦をしようと思っている。

           ルリビタキと思われる鳥

 オオタカ、ベニマシコ、トラツグミ、ルリビタキなどの鳥には昨年は出会うことができなかったが、今年は予期しなかったものの、雪の止み間という天候を利用して撮影することができてラッキーであった。

それぞれの場所で―カワアイサ

2025-01-08 07:38:54 | 日記
 ニュースでは大雪、大雪と騒いでいるが自宅周辺では積雪量は2㎝未満で、相変わらず主に時雨である。

         フロントガラスにうっすらと積もった雪

        時雨の黒雲を背景に一時的に射し込む太陽

          岸に枯れすすきの残る堰の時雨

 昨年ヤマセミに出会ってから、今冬は頻繁に大日川の堰に行くが、雪や雨が降ると被写体にピントを合わせるのが難しくなかなか思うような写真が撮れない日が続いている。

           雪がちらつく川を泳ぐ鳥達

 それでも我慢して待っていると時雨も止むことがあり、その時を利用して撮ることにしている。この堰に今年もカワアイサが来た。

          雪の止み間に撮影したカワアイサ

 こちらを警戒しながらもゆっくりと流れを上下するので撮影には忍耐を要する。








        川を上ったり下ったりするカワアイサの群れ

 被写体が遠くに離れてしまって撮れなくなることもある。そのような時は一旦その場を離れて別のものを探すことにしている。
 カワガラスはそんな時間の慰みである。

           流れの岩に止まるカワガラス

 時にはイカルチドリ(多分、御意見は承ります)が現れることもある。

         川の浅い所に佇むイカルチドリ(?)

 珍しいかなと思って撮ってみるとマガモであったりすることもある。

              遠くのマガモ

 そんな時予期しない鳥にいきなり出くわすこともある。

          飛び立つカワアイサ(メス)の群れ

 カワアイサのメスのグループに出くわして飛ばれた時の写真である。
 そんな時は仕方がないのでまた元の位置に戻る。不思議なものでそうするとちゃんと待っていてくれることもある。







           元の群れに戻ったカワアイサ

 年末に砺波市の上和田キャンプ場をナビで見つけて行ったことがある。川を飲料水用に堰き止めた場所である。

             キャンプ場の看板

              マガモの群れ

                ホシハジロ

 多くはマガモ、ホシハジロであったが、1羽だけカワアイサアが混ざっているのを見つけることができ、カワアイサが結構いろいろな環境に渡来して生活することを再認識した。

         マガモの群れの先頭を泳ぐカワアイサ

 今冬は暖冬であり冬鳥の種類が少ないように感じている。大雪は困るが、季節にふさわしいそれなりの天候であって欲しいと思っている。


新年のご挨拶ーコウノトリ

2025-01-01 06:33:23 | 日記
 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。 

             富山県砺波彫刻館
   
 昨11,12月は例年より暖かく、雪になることは少なく、あまり歓迎しない時雨の日が続き、自然観察できる機会が少なかった。今年はどんな気候であろうか。河北潟の干拓地やハス田には去年の春先には多くの若鳥を含むコウノトリが見られたが、夏場を過ぎるとその数が減りあまり見かけなくなった。昨年末にやっと、つがいに出会うことができた。




コウノトリ(足輪の有無で判断すると上2枚がメス、下2枚がオスと思われる)

 今年も巣作りし、子育てに成功することを願っている。




 おめでたい鳥なので今年の一番バッターに起用した。
 干拓地には昨年正月の地震の影響も未だ残っているが、少しずつ落ち着きを取り戻しつつある。水路には多くのカモ達が渡来している。

               水路のカモ達

 雨の日でもハジロカイツブリなどを見ることもある。

             ハジロカイツブリ

 カルガモ、マガモ、ヒドリガモに加えてコガモ、ハシビロガモも見られる。


               コガモ

              ハシビロガモ

 春先には気の早いシギ達も見られることだろう。

 一方手取川流域では、数百メートルの高さの山まで雪に覆われることも多いが、暖冬のためか雪が解けるのも早い。

            雪に覆われた獅子吼高原

 近くの森ではコゲラが活動を活発化させているが、アカゲラやアオゲラはあまり見ないし、特に冬鳥があまり見当たらないのが残念だと思っている。



          森の松の木で餌を探すコゲラ

 それでも雪の降った日には猿が山から田に出てくることもあり、その微笑ましい姿にほっこりすることもある。


               田に出てきた猿

 去年は石川では大地震に豪雨、海外を見ても大きな政治面での変化、戦争が続けられた。今年は穏やかな年であって欲しいと願っている。

志賀の海―ウミアイサ

2024-12-27 08:12:18 | 日記
 冬鳥の様子を見に志賀に出かけた続きである。早く、トモエガモ、シノリガモ、ウミアイサなどに渡来してほしいと願っていると書いたが、なかなか出会わない。今回もウミウ、コサギ、クロサギなどを見ながら、ああ!今日もダメかと半ばあきらめて弁天島付近の海を見ていたら、海面をスーッと泳ぐ鳥が見えた。







           ウミウ、コサギ、クロサギなど

            海面を滑るように泳ぐ鳥

 やった!ウミアイサだと思ったが何か違う。オス、メスがいるようだがメスはカワアイサだと思われた。

              カワアイサ、メス

 そのうちオスが顔を上げて2羽で泳ぎ出した。

             カワアイサ、オス

 間違いなくカワアイサである。



           沖に向かって泳ぐカワアイサ

 2羽は仲良く、だんだん沖の波の荒い方へ泳いで行った。







           沖へ沖へと出ていくカワアイサ

 カワアイサは川などでは流れの淀む堰などを好むが、海でも結構勇敢に波に向かっていくことを見つけて少し感動した。


              沖に出たカワアイサ

 弁天島の港の入り口ではカワウを見ることが多いが、沖合だと何の鳥か判別が難しいことも多い。

            遠くて判定しにくい鳥

 今回もカワウだろうと思って撮った写真をよく見ると、見出しの写真も含めてウミアイサであることが分かった。

              ウミアイサ、メス

 これでやっとウミアイサにも出会った。
 今年も多くの鳥に初めて出会えた。来年も新しい出会い、ときめきを期待している。