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エレクトリック・フラッグ

2022-12-15 22:38:53 | band

エレクトリック・フラッグ The Electric Flag


活動期間
  ①1967年~1969年
  ②1974年



メンバー

 ①1967~1969
  ニック・グレイヴナイツ/Nick Gravenites(vocals, rhythm-guitar)在籍1967~1969

  マイク・ブルームフィールド/Mike Bloomfield(lead-guitar, vocals)在籍1967~1968
  ホーシャル・ライト/Hoshal Wright(guitar)在籍1968~1969
  バリー・ゴールドバーグ/Barry Goldberg(keyboards)在籍1967
  マイケル・フォンファラ/Michael Fonfara(keyboards)在籍1967
  ハービー・リッチ/Herbie Rich(keyboards, baritone-sax, guitar, vocals)在籍1967~1969
  ジョン・サイモン/John Simon(keyboards)在籍1968~1969
  ハーヴェイ・ブルックス/Harvey Brooks(bass, vocals)在籍1967~1969
  バディ・マイルス/Buddy Miles(drums, guitar, vocals)在籍1967~1969, 1974
  マーカス・ダブルディ/Marcus Doubleday(trumpet)在籍1967~1969
  ステムシー・ハンター/Stemsy Hunter(alto-sax, vocals)在籍1968~1969
  ピーター・ストラッツァ/Peter Strazza(tenor-sax)在籍1967~1968
  テリー・クレメンツ/Terry Clements(tenor-sax)在籍1968~1969
  ヴァージル・ゴンサルヴス/Virgil Gonsalves(baritone-sax, flute)在籍1968~1969

 ②1974
  ニック・グレイヴナイツ/Nick Gravenites(vocals, rhythm-guitar)
  マイク・ブルームフィールド/Mike Bloomfield(lead-guitar, vocals)
  バリー・ゴールドバーグ/Barry Goldberg(keyboards)
  ロジャー・トロイ/Roger Troy(bass, vocals)
  バディ・マイルス/Buddy Miles(drums, vocals) 
  


 1967年にマイク・ブルームフィールドによって結成されたバンド。ホーン・セクション入りのブルース・ロックを提唱する、画期的な「スーパー・グループ」として注目を集めた。


 マイク・ブルームフィールドは、1960年代中盤から終盤にかけてアメリカで最も注目されていたギタリストのひとりであった。
 当時のブルームフィールドはバターフィールド・ブルース・バンドに在籍していたが、相次ぐツアーによる疲労が深刻になり、バンドから脱退する。
 当時西海岸は、ジェファーソン・スターシップなどの出現で活況を呈しており、ブルームフィールドも心機一転サンフランシスコに移った。そして、ホーン・セクションを取り入れ、ブルースやサザン・ソウルをベースにした音楽を作るべく、気心の知れたミュージシャンを集めて結成したバンドが「エレクトリック・フラッグ」である。


 メンバーは、ブルームフィールドのほか、ニック・グレイヴナイツ(vocal)とバリー・ゴールドバーグ(keyboard)というシカゴ時代からの盟友ふたりに加え、スタジオ・ミュージシャンとして活躍していたベーシストのハーヴェイ・ブルックスと、元ウィルソン・ピケットのツアー・バンドのドラマーで、ジミ・ヘンドリックスとの共演経験もあるバディ・マイルス、そしてゴールドバーグのシカゴ時代の友人でサックスのピーター・ストラッツァの、計6人である。
 ちなみにゴールドバーグとブルックスは、ボブ・ディランのアルバム『追憶のハイウェイ61』で共演している。


 エレクトリック・フラッグは、手始めにロジャー・コーマン監督、ピーター・フォンダ主演の1967年の映画『ザ・トリップ』のサウンドトラックを担当する(全てブルームフィールドが作曲)。そして同年のモンタレー・ポップ・フェスティヴァルで本格的なデビューを飾った。
 モンタレーでのパフォーマンスは観客から支持されたものの、1967年7月から始まっていたファースト・アルバムのレコーディングはメンバーの個人的な問題で大幅に遅れてしまう。
 ブルームフィールド、ゴールドバーグ、ストラッツァにはドラッグによる悪影響があった。その問題を解決しようとしている間に、ジャズ・ギタリストのラリー・コリエルの紹介で、トランペッターのマーカス・ダブルディがバンドに参加した。
 1967年11月になると、ゴールドバーグがバンドを脱退し、後任としてマイケル・フォンハラが加入。
 こうしていくつかのメンバーの異動があったが、1968年3月になってようやくファースト・アルバム『ア・ロング・タイム・カミン』がリリースされる。アルバム・チャートはビルボード31位に終わったが、ホーン・セクションを大胆に導入したブルース・ロックという当時の西海岸では稀なスタイルで注目された。彼らの音楽性は、シカゴやブラッド・スウェット & ティアーズにも影響を与えたと言われている。
 しかし1968年6月、ドラッグの弊害による不眠症がひどくなったためブルームフィールドが脱退する。


     


 ブルームフィールドとゴールドバーグが脱退した後はバディ・マイルスがバンドをまとめ、1968年にセカンド・アルバム『An American Music Band』をリリースした。しかしメンバー間に生じた音楽性の相違やドラッグ問題を解消できず、エレクトリック・フラッグはこのアルバムを最後に解散した。
 解散後、ブルームフィールドはアル・クーパー(keyboard)とアルバム『スーパー・セッション』を制作。このアルバムにはブルックスとゴールドバーグも参加している。
 バディ・マイルスは1969年10月に、ジミ・ヘンドリックス、ビリー・コックスと「バンド・オブ・ジプシーズ」を結成。


 1974年、ブルームフィールド、ゴールドバーグ、マイルス、グレイヴナイツのオリジナル・メンバーに、新たにベースにロジャー・トロイを加えてエレクトリック・フラッグは再結成する。アルバム『The Band Kept Playing』を発表したが、セールスは期待されたほどではなかった。そして数か月の間に散発的にライヴを行ったが、ほどなく解散している。
 2007年7月に開催された、40回目の記念すべきモンタレー・ポップ・フェスティヴァルに、グレイヴナイツとゴールドバーグが中心となって限定的にエレクトリック・フラッグを再結成して出演し、ファースト・アルバムからセレクトした曲などを演奏している。



【ディスコグラフィ】
 <アルバム>
  1968年 ア・ロング・タイム・カミン/A Long Time Comin' US(ビルボード)31位
  1968年 An American Music Band

  1974年 The Band Kept Playing


【メンバー変遷】

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