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KGB

2024-02-14 12:17:33 | band

KGB KGB


活動期間
  1975年~1976年


メンバー
  レイ・ケネディ/Ray Kennedy(vocals)
  マイク・ブルームフィールド/Mike Broomfield(guitars)
  ベン・シュルツ/Ben Schultz(guitars)
  バリー・ゴールドバーグ/Barry Goldberg(keyboards, vocals)
  リック・グレッチ/Rick Gretch(bass)
  グレッグ・サットン/Greg Sutton(bass)
  カーマイン・アピス/Carmine Appice(drums, vocals)


 KGBは1975年に結成されたロック・バンドである。

 1974年、マイク・ブルームフィールド(guitar)とバリー・ゴールドバーグ(keyboard)は「エレクトリック・フラッグ」の再結成に参加したが、散発的な活動のすえ解散に至ったため、セッション・ミュージシャンとして活動していたレイ・ケネディ(sax, vocal)を加えて新バンドを結成しようとしていた。
 これに目をつけたのがMCAレコードである。


 MCAは彼らを「スーパー・グループ」として売り出すため、ベック・ボガート&アピスが解散したあとフリーになっていたカーマイン・アピス(drums)と、活動の拠点をアメリカに移して「ジョニー・リヴァース・バンド」のメンバーだったリック・グレッチ(bass)というふたりの知名度の高いミュージシャンをメンバーとして迎え入れた。
 バンド名は、バンド結成当初から集結していたケネディ(K)、ゴールドバーグ(G)、ブルームフィールド(B)の頭文字を並べたものである。
 1975年にMCAと高額の契約を交わした彼らはアルバムの制作に取りかかるが、ブルームフィールドがレコーディングが行わるロスアンゼルスへの移動に同意しなかったため、やむなくギターパートは別の場所で録音せざるをえなかった。
 同年デビュー・アルバム『KGB』とシングル『Sail On Sailor』(ビーチ・ボーイズのカヴァーで、ブライアン・ウィルソンとケネディの共作)がリリースされる。アルバムにはビートルズのカヴァー『アイヴ・ガッタ・フィーリング』も収録されていた。
 鳴り物入りでデビューしたKGBだったが、デビュー・アルバムはの評判は芳しいものではなかった。これはラインナップから想像されたブルース・ロックあるいはヘヴィーなサウンドとは異なり、ソウル・ミュージック寄りでレイドバック感のある、のちのAORサウンドへもつながる内容だったためで、評論家からもリスナーからも不評をかってしまった。ただし、ソウルフルなケネディのヴォーカル、ヘヴィなアピスのドラム、ブルージーなブルームフィールドのギターなど、個々にみると「スーパー・グループ」の前評判どおりの演奏であると言える。
 この後間もなく薬物依存の悪化によってブルームフィールドは脱退。バンドはジョー・コッカーのツアーに帯同する。


     
     左から レイ・ケネディ、カーマイン・アピス、バリー・ゴールドバーグ、マイク・ブルームフィールド、リック・グレッチ


 その後ブルームフィールドの後任として、バディ・マイルスのアルバムに参加したこともあるベン・シュルツ(guitar)が、グレッチの脱退に伴いボブ・ディランのバックを務めていたグレッグ・サットン(bass)が参加して、1976年にセカンド・アルバムモーション』をリリースした。このアルバムはケネディとアピスのカラーが全面的に押し出されたものだったが、ほとんど話題にならず、セールスは全くの不振に終わり、バンドも活動を停止した。


 KGB解散後、ケネディは1980年にアルバム『Ray Kennedy』をリリースし、AORブームの中でブレイクするが、その後マイケル・シェンカー・グループにヴォーカリストとして加わってロック・ファンを驚かせた。

 アピスは1977年にロッド・スチュワート・バンドに加入。ゴールドバーグはソロ、セッションなどで息の長い活動を続けている。
 グレッチは1977年にジンジャー・ベイカー(drums)のソロ・アルバム『Eleven Sides of Baker』に参加した後は音楽業界の第一線から身を引き、1990年に他界。
 ブルームフィールドは1977年にソロ・アルバムを発表したが、薬物の過剰摂取のため1981年に死亡した。


【ディスコグラフィ】

 <アルバム>
  1975年 KGBKGB US(ビルボード)124位
  1976年 モーション/Motion


【メンバー変遷】

#1 1975~1976
  レイ・ケネディ(vocals)
  マイク・ブルームフィールド(guitars)※ex. Electric Flag
  バリー・ゴールドバーグ(keyboards, vocals)※ex. Electric Flag
  リック・グレッチ(bass)※ex. Johnny Rivers Band
  カーマイン・アピス(drums, vocals)※ex. Beck, Bogert & Appice

#2 1976
  レイ・ケネディ(vocals)
  ベン・シュルツ/Ben Schultz(guitars)
  バリー・ゴールドバーグ/Barry Goldberg(keyboards, vocals)
  グレッグ・サットン/Greg Sutton(bass)
  カーマイン・アピス/Carmine Appice(drums, vocals)



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『愛と苦悩』(ケン・ヘンズレー)

2024-02-14 02:12:14 | albums

愛と苦悩 Eager to Please


【歌・演奏】
  ケン・ヘンズレー/Ken Hensley


【リリース】
  1975年


【録音】
  ランズダウン・スタジオ(ロンドン)
  ノヴァ・サウンド・スタジオ(ロンドン)



【プロデューサー】
  ピーター・ギャレン/Peter Gallen



【エンジニア】
  ジョン・フィッシュバック/John Fischbach
  アシュレー・ハウ/Ashley Howe



【レーベル】
  ブロンズ・レコード/Bronze Records


【収録曲】
 side:A
  ① 愛と苦悩 4:45
    Eager to Please(Ken Hensley)
  ② 星を夢見る人 3:50
    Stargazer(Mark Clarke, Susie Bottomley)
  ③ シークレット 4:03
    Secret(Ken Hensley)
  ④ 子供の目を通して 2:21
    Through the Eyes of Child(Ken Hensley)
  ⑤ パート・スリー 3:49
    Part Three(Ken Hensley)
  ⑥ 丘の家の想い出 3:19
    The House on the Hill(Ken Hensley)
 side:B

  ⑦ 冬も夏も 3:00
    Winter or Summer(Ken Hensley)
  ⑧ テイク・アンド・テイク 3:42
    Take and Take(Ken Hensley)
  ⑨ 長い長い影 3:29
    Longer Shadows(Ken Hensley)
  ⑩ イン・ザ・モーニング 2:35
    In the Morning(Mark Clarke)
  ⑪ 愛を見失って 4:04
    How Shall I Know(Ken Hensley)





【録音メンバー】
  ケン・ヘンズレー/Ken Hensley(keyboards, guitars, synthesiser, vocals)
  マーク・クラーク/Mark Clarke(bass, lead-vocals⑩)
  バグス・ペンバートン/Bugs Pemberton(drums, percussions)
  B.J.コール/B.J. Cole(pedal-steel③)

  レイ・ワーリー/Ray Warleigh(sax⑩)
 

【チャート】
 1975年週間アルバム・チャート  圏外


【メ  モ】
 ユーライア・ヒープのキーボード奏者、ケン・ヘンズレーのセカンド・ソロ・アルバム。
 ベースのマーク・クラークは1971年秋から3ヵ月ほどユーライア・ヒープに在籍していたことがあり、このアルバムの制作当時はテンペストのメンバーだった。ドラムスのバグス・ペンバートンはアンダーテイカーズのメンバーである。
 ②はテンペストのアルバム『眩暈』に収められていた曲で、マーク・クラークの作である。


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