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ジャック・ブルース ソロ・アルバム 1970~1979

2024-09-22 01:29:17 | albums

シングス・ウィ・ライク Things We Like



【歌・演奏】
  ジャック・ブルース/Jack Bruce

【リリース】
  1970年(UK)
  1971年(US)

【録  音】
  1968年8月 I.B.C. スタジオ(イングランド ロンドン)

【プロデューサー】
  ジャック・ブルース/Jack Bruce

【レーベル】
  ポリドール・レコード/Immediate Records(UK)
  アトコ・レコード/Records(US)

【収  録  曲】
  side:A
   ① オーヴァー・ザ・クリフ 2:53
     Over the Cliff(Jack Bruce)
   ② スタチューズ 7:33
     Statues(Jack Bruce)
   ③ サム・エンチャンテッド・ディック(メドレー) 7:28
     Sam Enchanted Dick(Medley)
    (a) サムズ・サック Sam Sack(Milt Jackson)
    (b) リルズ・スリルズ Rill's Thrills(Dick Heckstall-Smith) 
   ④ ボーン・トゥ・ビー・ブルー 4:26
     Born to Be Blue(Mel Tormé, Robert Wells)
  side:B
   ⑤ HCKHHブルース 8:57
     HCKHH Blues(Jack Bruce)
   ⑥ アーサーのバラード 7:43
     Ballad for Arthur(Jack Bruce)
   ⑦ シングス・ウィ・ライク 3:33
     Things We Like(Jack Bruce)
     
【録音メンバー】
  ジャック・ブルース/Jack Bruce(contrabass)
  ディック・ヘクストール=スミス/Dick Heckstall-Smith(soprano-sax, tenor-sax)
  ジョン・マクラフリン/John McLaughlin(guitar③④⑤⑥⑦⑧)
  ジョン・ハイズマン/Jon Hiseman(drums)

【チャート】
  1970年週間アルバム・チャート  圏外

【メ  モ】
  ジャック・ブルースのセカンド・ソロ・アルバム。
  ただし、このアルバムを録音したのはまだクリームに在籍していた1968年8月で、ファースト・ソロ・アルバム「ソングス・フォー・ア・テイラー」の録音(1969年4月~5月)よりも早い。

  ブルース唯一のインストゥルメンタル・アルバムで、ブルースが1955年に作曲したという曲がほとんど収録されている。
 
  このアルバムはジャズ・アルバムであり、ブルースはコントラバスを使用している。

  本作に起用されたジョン・マクラフリンとディック・ヘクストール=スミスは、グラハム・ボンド・オーガニゼイションでブルースと共演している。またジョン・ハイズマンはブルースの脱退後にグラハム・ボンド・オーガニゼイションに加入している。


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ハーモニー・ロウ Harmony Row



【歌・演奏】
  ジャック・ブルース/Jack Bruce

【リリース】
  1971年7月

【録  音】
  1971年1月 コマンド・スタジオ(イングランド ロンドン)

【プロデューサー】
  ジャック・ブルース/Jack Bruce

【エンジニア】
  バリー・アインスワース/Barry Ainsworth

【レーベル】
  ポリドール・レコード/Immediate Records(UK)
  アトコ・レコード/Records(US)

【収  録  曲】(☆=シングル ⑪)
  side:A
   ① キャン・ユー・フォロー 1:32
     Can You Follow?(Peter Brown, Jack Bruce)
   ② ロイヤル・ウッドへ逃げて 3:44
     Escape to the Royal Wood (On Ice)(Peter Brown, Jack Bruce)
   ③ テーブルズ・オン・ミー 3:49
     You Burned the Table on Me(Peter Brown, Jack Bruce)
   ④ ゼアズ・ア・フォレスト 1:44
     There's a Forest(Peter Brown, Jack Bruce)
   ⑤ 朝のストーリー 4:55
     Morning Story(Peter Brown, Jack Bruce, Janet Godfrey)
   ⑥ フォーク・ソング 4:20
     Folk Song(Peter Brown, Jack Bruce)
  side:B
   ⑦ 笑いと怒り 6:05
     Smiles and Grins(Peter Brown, Jack Bruce)
   ⑧ ポスト・ウォー 4:20
     Post War(Peter Brown, Jack Bruce)
   ⑨ 感謝の手紙 2:54
     A Letter of Thanks(Peter Brown, Jack Bruce)
   ⑩ ヴィクトリア・セイジ 5:02
     Victoria Sage(Peter Brown, Jack Bruce)
  ☆⑪ 夕陽の領事館 4:14
     The Consul at Sunset(Peter Brown, Jack Bruce)
     *1971年リリース
     
【録音メンバー】
  ジャック・ブルース/Jack Bruce(vocals, basses, piano, organ, cellos, harmonica)
  クリス・スペディング/Chris Spedding(guitars)
  ジョン・マーシャル/John Marshall(drums)

【チャート】
  1971年週間アルバム・チャート  圏外

【メ  モ】
 ・ジャック・ブルースのサード・ソロ・アルバム。
  アルバム・タイトルは、ブルースが育ったグラスゴーのアパート街「ハーモニー・ロウ通り」に由来している。この通りは1マイル以上もあり、当時ヨーロッパで最も長い家並みとして有名だった。(のち取り壊されている)
  このアルバムはブルース自身の過去をモチーフとしており、全曲ピーター・ブラウンが作詞、ブルースが作曲している。

 ・ブラウン、ブルースとともに⑤「朝のストーリー」を共作したジャネット・ゴドフリーは、ブルースの最初の妻である。

 ・⑪「The Consul at Sunset」はマルコム・ローリーの小説「Under the Volcano」にインパイアされて作った曲である。


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アット・ヒズ・ベスト At His Best



【歌・演奏】
  ジャック・ブルース/Jack Bruce

【リリース】
  1972年

【録  音】
  1968年(「シングス・ウィ・ライク」C⑫)
  1969年(「ソングス・フォー・ア・テイラー」A①③⑤ B⑧ C⑪⑬⑭ D⑮⑰)
  1971年(「ハーモニー・ロウ」A②④ B⑥⑦⑨ C⑩ D⑯⑱⑲)

【プロデューサー】
  ジャック・ブルース/Jack Bruce(「シングス・ウィ・ライク」C⑫ 「ハーモニー・ロウ」A②④ B⑥⑦⑨ C⑩ D⑯⑱⑲)
  フェリックス・パパラルディ/Felix Pappalardi(「ソングス・フォー・ア・テイラー」A①③⑤ B⑧ C⑪⑬⑭ D⑮⑰)
  ロバート・スティグウッド/Robert Stigwood

【エンジニア】
  アンディ・ジョンズ/Andy Johns
  バリー・アインスワース/Barry Ainsworth ②④⑥⑦⑩⑯⑱⑲

【レーベル】
  ポリドール・レコード/Polydor Records

【収  録  曲】
  side:A
   ① 彼女は調子っぱずれ 3:41
     Never Tell Your Mother She's Out of Tune(Pete Brown, Jack Bruce)
   ② 朝のストーリー 4:55
     Morning Story(Pete Brown, Janet Godfrey, Jack Bruce)
   ③ イマジナリー・ウェスタン 3:30
     Theme for an Imaginary Western(Pete Brown, Jack Bruce)
   ④ ポスト・ウォー 4:20
     Post War(Peter Brown, Jack Bruce)
   ⑤ 滝へのチケット 3:00
     Tickets to Waterfalls(Peter Brown, Jack Bruce)
  side:B
   ⑥ フォーク・ソング 4:20
     Folk Song(Peter Brown, Jack Bruce)
   ⑦ テーブルズ・オン・ミー 3:49
     You Burned the Table on Me(Peter Brown, Jack Bruce)
   ⑧ リッチモンド 3:35
     He the Richmond(Peter Brown, Jack Bruce)
   ⑨ ヴィクトリア・セイジ 5:02
     Victoria Sage(Peter Brown, Jack Bruce)
  side:C
   ⑩ 感謝の手紙 2:54
     A Letter of Thanks(Peter Brown, Jack Bruce)
   ⑪ クリアーアウト 2:35
     The Clearout(Peter Brown, Jack Bruce)
   ⑫ HCKHHブルース 8:57
     HCKHH Blues(Jack Bruce)
   ⑬ ボストン・ボール・ゲーム 1:45
     Boston Ball Game, 1967(Peter Brown, Jack Bruce)
   ⑭ 月への縄ばしご 2:53
     Rope Ladder to the Moon(Peter Brown, Jack Bruce)
  side:D
   ⑮ ハーミストンの運命 2:22
     Weird of Hermiston(Peter Brown, Jack Bruce)
   ⑯ 笑いと怒り 6:05
     Smiles and Grins(Peter Brown, Jack Bruce)
   ⑰ アイゼンガード 5:27
     To Isengard(Peter Brown, Jack Bruce)
   ⑱ 夕陽の領事館 4:14
     The Consul at Sunset(Peter Brown, Jack Bruce)
   ⑲ キャン・ユー・フォロー 1:32
     Can You Follow?(Peter Brown, Jack Bruce)
     
【録音メンバー】
  ジャック・ブルース/Jack Bruce(vocals, electric-bass, contrabass, piano, organ, guitar, cello, harmonica)

 <from「ソングス・フォー・ア・テイラー」A①③⑤ B⑧ C⑪⑬⑭ D⑮⑰>
  ディック・ヘクストール=スミス/Dick Heckstall-Smith(soprano-sax, tenor-sax③⑬)
  クリス・スペディング/Chris Spedding(guitar ③⑤⑪⑮⑰)
  ジョン・ハイズマン/Jon Hiseman(drums ①③⑤⑪⑬⑮⑰)
  ジョン・マーシャル/John Marshall(drums⑧⑭)
  /Art Themen(soprano-sax① tenor-sax⑬)
  ハリー・ベケット/Harry Becket(trumpet ①⑬)
  ヘンリー・ロウザー/Henry Lowther(trumpet ①⑬)
  ジョン・マムフォード/John Mumford(trombone⑬)
  フェリックス・パパラルディ/Felix Pappalardi(vocals⑭⑰ guitar⑰)
 <from「シングス・ウィ・ライク」C⑫>
  ジャック・ブルース/Jack Bruce(contrabass)
  ディック・ヘクストール=スミス/Dick Heckstall-Smith(soprano-sax, tenor-sax)
  ジョン・マクラフリン/John McLaughlin(guitar)
  ジョン・ハイズマン/Jon Hiseman(drums)
 <from「ハーモニー・ロウ」A②④ B⑥⑦⑨ C⑩ D⑯⑱⑲>
  ジャック・ブルース/Jack Bruce(vocals, basses, piano, organ, cellos, harmonica)
  クリス・スペディング/Chris Spedding(guitars)
  ジョン・マーシャル/John Marshall(drums)

【チャート】
  1972年週間アルバム・チャート  圏外

【メ  モ】
  ジャック・ブルースの2枚組コンピレーション・アルバム。
  3枚のソロ・アルバムからの選曲であるが、大半は「ソング・フォー・ア・テイラー」と「ハーモニー・ロウ」から選曲されている。


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アウト・オブ・ザ・ストーム Out of the Storm



【歌・演奏】
  ジャック・ブルース/Jack Bruce

【リリース】
  1974年11月

【録  音】
  1974年 レコード・プラント(アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス、カリフォルニア州サンフランシスコ)

【プロデューサー】
  ジャック・ブルース/Jack Bruce
  アンディ・ジョンズ/Andy Johns

【エンジニア】
  アンディ・ジョンズ/Andy Johns
  オースティン/Austin

【レーベル】
  RSOレコード/RSO Records

【収  録  曲】(☆=シングル ⑤)
  side:A
   ① 心のかけら 5:39
     Pieces of Mind(Pete Brown, Jack Bruce)
   ② 黄金の日々 5:14
     Golden Days(Pete Brown, Jack Bruce)
   ③ ランニング 4:14
     Running Through Our Hands(Pete Brown, Janet Godfrey, Jack Bruce)
   ④ キープ・オン・ワンダリング 3:10
     Keep on Wondering(Pete Brown, Jack Bruce)
  side:B
  ☆⑤ キープ・イット・ダウン 3:46
     Keep It Down(Pete Brown, Jack Bruce)
   ⑥ 嵐の中へ 4:45
     Into the Storm(Pete Brown, Jack Bruce)
   ⑦ ワン 5:03
     One(Pete Brown, Jack Bruce)
   ⑧ タイムスリップ 6:33
     Timeslip(Pete Brown, Jack Bruce)
     
【録音メンバー】
  ジャック・ブルース/Jack Bruce(vocals, bass, piano, electric-piano, organ, clarinet, harmonium, harmonica)
  スティーヴ・ハンター(electric-guitars, acoustic-guitars)
  ジム・ケルトナー/Jim Keltner(drums②③④⑤⑥)
  ジム・ゴードン/Jim Gordon(drums①⑦⑧)

【チャート】
  1974年週間アルバム・チャート  アメリカ(ビルボード)160位

【メ  モ】
  ジャック・ブルースの4枚目のスタジオ・ソロ・アルバム。
  「ウェスト・ブルース&レイング」が解散した後にソロ活動を再開したブルースが1974年にリリースした。
  このアルバムは、プロデューサー兼エンジニアのアンディ・ジョンズの提案で、ロサンゼルスとサンフランシスコでレコーディングされたが、ブルースの薬物摂取の影響でアルバム制作は遅滞をきたしたという。

 ・1974年12月7日のビルボード・アルバム・チャートに183位で初登場し、12月14日に166位、12月21日には160位を記録したのちチャートから姿を消した。

 ・③で共作者としてクレジットされているジャネット・ゴドフリーは、ジャック・ブルース夫人である。


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ハウズ・トリックス How's Tricks



【歌・演奏】
  ジャック・ブルース・バンド/Jack Bruce Band

【リリース】
  1977年3月

【録  音】
  1976年10月~12月 マナー・スタジオ(イングランド オックスフォードシャー)

【プロデューサー】
  ビル・ハルヴァーソン/Bill Halverson

【レーベル】
  RSOレコード/RSO Records

【収  録  曲】
  side:A
   ① ウィズアウト・ア・ワード 5:26
     Without a World(Pete Brown, Jack Bruce)
   ② ジョニーB '77 3:23
     Johnny B '77(Pete Brown, Jack Bruce)
   ③ タイムス 4:49
     Times(Pete Brown, Jack Bruce, Hughie Burns)
   ④ ベイビー・ジェーン 2:37
     Baby Jane(Hughie Burns)
  side:B
   ⑤ ロスト・インサイド・ア・ソング 4:04
     Lost Inside a Song(Pete Brown, Jack Bruce, Hughie Burns)
   ⑥ ハウズ・トリックス 4:12
     How's Tricks(Pete Brown, Jack Bruce)
   ⑦ マッドハウス 3:45
     Madhouse(Pete Brown, Jack Bruce)
   ⑧ ウェイティング・フォー・ザ・コール 5:48
     Waiting for the Call(Pete Brown, Jack Bruce)
   ⑨ アウトサイダーズ 2:57
     Outsiders(Pete Brown, Jack Bruce)
   ⑩ サムシング・トゥ・リヴ・フォー 5:19
     Something to Live For(Pete Brown, Tony Hymas)
     
【録音メンバー】
  ジャック・ブルース/Jack Bruce(vocals, bass, harmonica)
  ヒューイ・バーンズ/Hughie Burns(guitars, lead-vocals④, backing-vocals)
  トニー・ハイマス/Tony Hymas(keyboards, vibraphone, backing-vocals)
  サイモン・フィリップス/Simon Phillips(drums, glockenspiel, backing-vocals)

【チャート】
  1977年週間アルバム・チャート  アメリカ(ビルボード)153位

【メ  モ】
 ・ジャック・ブルースの5枚目のスタジオ・ソロ・アルバム。1977年5月7日付ビルボード・アルバム・チャートに171位で登場、5週間チャート入りして最高153位を記録した。
 ・このアルバムは、ブルースがロバート・スティグウッドのマネージメントのもとでリリースした最後のアルバムになった。1978年にはスティグウッドのレーベル「RSO」から外れたが、これによってブルースがグラハム・ボンド・オーガニゼイションに加入した1963年に始まったブルースとスティグウッドの提携は、15年でピリオドが打たれた。


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『イレヴン・サイド・オブ・ベイカー』(ジンジャー・ベイカー&フレンズ)

2024-09-16 14:00:10 | albums

Eleven Sides of Baker

【演  奏】
  ジンジャー・ベイカー & フレンズ/Ginger Baker

【リリース】
  1976年

【録  音】
  ランポート・スタジオ(イングランド ロンドン)

【プロデューサー】
  ジンジャー・ベイカー/Ginger Baker

【レコーディング・エンジニア】
  Cyrano

【レーベル】
  マウンテン・レコード/Mountain Records

【収  録  曲】
  side:A
   ①  Ginger Man 2:37
     (Traditional:arr. Ginger Baker, Mr. Snips)
   ②  Candlestick Taker 2:37
     (Ginger Baker)  
   ③  High Life 1:45
     (Mr. Snips)
   ④  Don Dorango 2:26
     (Ginger Baker)
   ⑤  Little Bird 4:34
     (Ginger Baker)
   ⑥  N'Kon Kini N'Kon N'Kon 3:55
     (Ransome Kuti, Ginger Baker)
  side:B
   ⑦  Howlin' Wolf 4:43
     (Ginger Baker, Mr. Snips)
   ⑧  Ice Cream Dragon 3:57
     (Ginger Baker)
   ⑨  The Winner 2:03
     (Ginger Baker)
   ⑩  Pampero 4:45
     (Ginger Baker)
   ⑪ Don't Stop the Carnival 3:53
    a (Sonny Rollins)
    b (Ginger Baker)
     
【録音メンバー】
  ジンジャー・ベイカー/Ginger Baker(drums, percussions)
  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -
  クリス・スペディング/Chris Spedding(guitar)
  マイク・ディーコン/Mike Deacon(keyboards①②③④⑤⑨)
  デライル・ハーパー/Delisle Harper(bass⑥)
  ハービー・フラワーズ/Herbie Flowers(bass⑨)
  クマ原田/Kuma Harada(bass④⑦⑧⑩⑪)
  リック・グレッチ/Rick Grech(bass①②③⑤, violin①)
  Kofi Osapanin(percussions⑥⑦⑩⑪)
  Koji Osapanin(percussions⑥⑩)
  Olu George(percussions⑥⑦⑨⑩⑪)
  イアン・ハマー/Ian Hamer(②③④⑤⑧⑨⑪ trumpet, Flugelhorn)
  アラン・スキッドモア/Alan Skidmore(tenor-sax②④⑤⑧)
  スタン・スルツマン/Stan Sulzmann(tenor-sax③⑨⑪)
  ジェフ・デイリー/Jeff Daly(②④⑤⑧ baritone-sax, alto-sax)
  エディー・モルデュー/Eddie Mordue(baritone-sax③⑨⑪)
  デレク・ワズワース/Derek Wadsworth(trombone⑪)
  ウォーリー・スミス/Wally Smith(trombone②③④⑤⑧⑨)
  スーザン・シェパード/Susan Sheppard(cello⑤)
  Mr. Snips(vocals)
  Eunice A. Green(vocals)
  Louise Arthurworrey(vocals)
  

【チャート】
  1976年週間アルバム・チャート  圏外

【メ  モ】
  ジンジャー・ベイカーのソロ・アルバム。
  クリス・スペディング(guitar、元ニュークリアス、元シャークス、元トリガー)を起用して、ジャズ・ロック・テイストあふれる作品に仕上げている。 
  そのほかSnips(vocal、元シャークス)、マイク・ディーコン(keyboard、元グレイテスト・ショウ・オン・アース、元ヴィネガー・ジョー、元キキ・ディー・バンド、元スージー・クアトロ・バンド)、ハービー・フラワーズ(bass、元ブルー・ミンク、元Rumplestiltskin)、リック・グレッチ(bass、元ブラインド・フェイス、元ジンジャー・ベイカーズ・エア・フォース)、クマ原田(bass、元ジョナサン・ケリーズ・アウト・サイド)らがレコーディングに参加している。
  ⑥「N'Kon Kini N'Kon N'Kon」は、フェラ・クティと共作したアフロ・ロック・ナンバー。
  


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『ライヴ・クリーム Vol.2』(クリーム)

2024-09-16 12:40:42 | albums

ライヴ・クリーム Vol.2 Live Cream Ⅱ

【歌・演奏】
  クリーム/Cream

【リリース】
  1972年3月2日

【録  音】
  1968年3月9日 ウィンターランド(アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ)
  1968年3月10日 ウィンターランド(アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ)
  1968年10月4日 オークランド・コロシアム・アリーナ(アメリカ合衆国カリフォルニア州オークランド)

【プロデューサー】
  フェリックス・パパラルディ/Felix Pappalardi

【レコーディング・エンジニア】
  トム・ダウド/Tom Dowd
  ビル・ハルバーソン/Bill Halverson

【レーベル】
  ポリドール・レコード/Immediate Records(UK)
  アトコ・レコード/Records(US)

【収  録  曲】
  side:A
   ① 荒れ果てた街 4:33
     Deserted Cities of the Heart(pete Brown, Jack Bruce)※1968年10月4日、オークランド・コロシアム・アリーナでの録音
   ② ホワイト・ルーム 5:40
     White Room(Pete Brown, Jack Bruce)※1968年10月4日、オークランド・コロシアム・アリーナでの録音
   ③ 政治家 5:08
     Politician(Pete Brown, Jack Bruce)※1968年10月4日、オークランド・コロシアム・アリーナでの録音
   ④ 英雄ユリシーズ 4:46
     Tales of Brave Ulysses(Eric Clapton, Martin Sharp)※1968年3月10日、ウィンターランドでの録音 
  side:B
   ⑤ サンシャイン・ラヴ 7:25
     Sunshine of Your Love(Pete Brown, Jack Bruce, Eric Clapton)※1968年3月9日、ウィンターランドでの録音
   ⑥ ステッピン・アウト 13:38
     Steppin' Out(James Bracken)※1968年3月10日、ウィンターランドでの録音
     
【録音メンバー】
  エリック・クラプトン/Eric Clapton(guitars, vocals)
  ジャック・ブルース/Jack Bruce(bass, harmonica, vocals)
  ジンジャー・ベイカー/Ginger Baker(drums)

【チャート】
  1972年週間アルバム・チャート:アメリカ(ビルボード)27位 イギリス15位 ノルウェイ15位 カナダ30位 フランス27位

【メ  モ】
  クリームの通算6枚目、2枚目のライヴ・アルバム。
  ⑥「ステッピン・アウト」は、オリジナルLPでは「Hideaway」と誤記されている。 


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『ライヴ・クリーム』(クリーム)

2024-09-16 11:21:36 | albums

ライヴ・クリーム Live Cream

【歌・演奏】
  クリーム/Cream

【リリース】
  1970年4月

【録  音】
  1967年5月 アトランティック・スタジオ(アメリカ合衆国ニューヨーク)
  1968年3月7日 フィルモア・ウェスト(アメリカ合衆国サンフランシスコ)
  1968年3月9日~3月10日 ウィンターランド(アメリカ合衆国サンフランシスコ)

【プロデューサー】
  フェリックス・パパラルディ/Felix Pappalardi ①②④⑤
  アーメット・アーティガン/Ahmet Ertegun ③
  ロバート・スティグウッド/Robert Stigwood③

【エンジニア】
  エイドリアン・バーバー/Adrian Barber(recording & re-mix engineer)
  トム・ダウド/Tom Dowd(recording engineer)
  ビル・ハルバーソン/Bill Halverson(recording engineer)

【レーベル】
  ポリドール・レコード/Immediate Records(UK)
  アトコ・レコード/Records(US)

【収  録  曲】(◆=ライヴ録音 ◇=スタジオ録音 ☆=シングル③)
  side:A
  ◆① N.S.U. 10:15
     N.S.U.(Jack Bruce)※1968年3月10日、ウィンターランドでの録音
  ◆② スリーピィ・タイム 6:52
     Sleepy Time Time(Jack Bruce, Janet Godfrey)※1968年3月9日、ウィンターランドでの録音
 ☆◇③ ロウディ・ママ 2:46
     Lawdy Mama(Traditional:arr. Eric Clapton)※1967年5月、アトランティック・スタジオでの録音
     *1970年7月リリース カナダ79位
  Side:B
  ◆④ スウィート・ワイン 15:16
     Sweet Wine(Ginger Baker, Janet Godfrey)※1968年3月10日、ウィンターランドでの録音 
  ◆⑤ ローリン・アンド・タンブリン 6:42
     Rollin' and Tumblin'(McKinley Morganfield)※1968年3月7日、フィルモア・ウェストでの録音
     
【録音メンバー】
  エリック・クラプトン/Eric Clapton(guitars, vocals)
  ジャック・ブルース/Jack Bruce(bass, harmonica, vocals)
  ジンジャー・ベイカー/Ginger Baker(drums)

【チャート】
  1970年週間アルバム・チャート アメリカ(ビルボード)15位 イギリス4位
                 フィンランド10位 カナダ13位 フランス15位 ノルウェイ15位 オーストラリア20位 ドイツ30位

【メ  モ】
  クリームの通算5枚目にして、初のライヴ・アルバム。解散後の1970年にリリースされた。
  BPI(UK)公認のプラチナ・アルバムである。
  1968年のライヴ録音4曲と、1969年のスタジオ録音1曲の、計5曲が収録されている。


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『タウン・アンド・カントリー』(ハンブル・パイ)

2024-09-13 04:45:40 | albums

タウン・アンド・カントリー Town and Country

【歌・演奏】
  ハンブル・パイ/Humble Pie

【リリース】
  1969年11月

【録  音】
  1969年 オリンピック・スタジオ(ロンドン)

【プロデューサー】
  アンディ・ジョンズ/Andy Johns

【エンジニア】
  アンディ・ジョンズ/Andy Johns
  ジョン/John
  ロブ/Rob
  ハッピー・キース/Happy Keith 

【レーベル】
  イミディエイト・レコード/Immediate Records

【収  録  曲】(☆=シングル②)
  side:A
   ① テイク・ミー・バック 4:52
     Take Me Back(Peter Frampton)
  ☆② サッド・バック・オブ・シェイキー・ジェイク 2:59
     The Sad Bag of Shakey Jake(Steve Marriott)
     *1969年12月12日リリース
   ③ ライト・オブ・ラヴ 3:00
     The Light of Love(Greg Ridley)
   ④ コールド・レディ 3:22
     Colde Lady(Jerry Shirley) 
   ⑤ ダウン・ホーム・アゲイン 2:56
     Down Home Again(Steve Marriott)
   ⑥ オリー・オリー 0:50
     Ollie Ollie(Peter Frampton, Steve Marriott, Greg Ridley, Jerry Shirley, Andy Johns)
  side:B
   ⑦ エヴリ・マザーズ・サン 5:43
     Every Mother's Son (Steve Marriott)
   ⑧ ハートビート 2:33
     Heartbeat(Bob Montgomery, Norman Petty)
   ⑨ オンリー・ユー・キャン・シー 3:38 
     Only You Can See(Peter Frampton)
   ⑩ シルヴァー・タン 3:20
     Silver Tongue(Steve Marriott)
   ⑪ ホーム・アンド・アウェイ 5:55
     Home and Away(Steve Marriott, Peter Frampton, Greg Ridley)
     
【録音メンバー】
 ◆ハンブル・パイ
  スティーヴ・マリオット/Steve Marriott(vocals②④⑤⑦⑧⑩, guitar②④⑦⑧⑩, piano②⑪, sitar③, drums⑨, percussions①②)
  ピーター・フランプトン/Peter Frampton(vocals①②③④⑤⑧⑨⑪, guitars①②③⑤⑦⑧⑨⑩⑪, bass③, piano⑨, drums④)
  グレッグ・リドリー/Greg Ridley(bass①②④⑤⑧⑨⑩⑪, guitar③, percussions①, vocals②③④⑤⑧⑪)
  ジェリー・シャーリー/Jerry Shirley(drums②⑤⑧⑩⑪, piano④, percussions①②③④)

【チャート】
  1969年週間アルバム・チャート 圏外

【メ  モ】
  ハンブル・パイのセカンド・アルバム。
  ファースト・アルバムに比べると、フランプトンの個性がはっきりと出ている。
  ⑧「ハートビート」はバディ・ホリーのカヴァー。

  このアルバムはファースト・アルバムのリリースから3ヵ月後に発表された。
  当時イミディエイト・レコードは経営危機に陥っていたため、会社が破産する前にセールスを上げるべくアルバムのリリースを急いだ。しかし宣伝のための予算がなかったことに加え、当時バンドはアメリカ・ツアーを行っていたにもかかわらずこのアルバムはアメリカではリリースされなかったため、チャートには姿を現すことができなかった。しかしFM局のオンエアでは好意的な反応が見られ、セールス的には期待外れだったが、バンドの評判は高まった。


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『アズ・セイフ・アズ・イエスタデイ・イズ』(ハンブル・パイ)

2024-09-12 14:29:06 | albums

アズ・セイフ・アズ・イエスタデイ・イズ As Safe As Yesterday Is

【歌・演奏】
  ハンブル・パイ/Humble Pie

【リリース】
  1969年8月

【録  音】
  1969年 オリンピック・スタジオ(ロンドン)

【プロデューサー】
  アンディ・ジョンズ/Andy Johns

【マスタリング・エンジニア】
  デイヴ・クロフォード/Dave Crawford

【レーベル】
  イミディエイト・レコード/Immediate Records



【収  録  曲】
  side:A
   ① デスペレイション 6:28
     Mother Nature(John Kay)
   ② スティック・シフト 2:22
     Call It a Day(Peter Frampton)
   ③ バター・ミルク・ボーイ 4:22
     Butter Milk Boy(Steve Marriott)
   ④ グロウイング・クローサー 3:12
     Growing Closer(Ian McLagan) 
   ⑤ アズ・セイフ・アズ・イエスタデイ・イズ 6:06
     As Safe as Yesterday Is(Steve Marriott, Peter Frampton)
  side:B
   ⑥ バン! 3:24
     Bang!(Steve Marriott)
   ⑦ アラバマ'69 4:37
     Alabama '69(Steve Marriott)
   ⑧ アイル・ゴー・アローン 6:17
     I'll Go Alone(Peter Frampton)
   ⑨ ア・ニフティ・リトル・ナンバー・ライク・ユー 6:11
     A Nifty Little Number Like You(Steve Marriott)
   ⑩ ホワット・ユー・ウィル 4:20
     What You Will(Steve Marriott)
     
【録音メンバー】
 ◆ハンブル・パイ
  スティーヴ・マリオット/Steve Marriott(vocals①~⑩, guitars①③⑤⑥⑨⑩, acoustic-guitar⑦, slide-guitar②, organ②③⑤⑨⑩, piano⑥, harmonica④⑦, tablas④)
  ピーター・フランプトン/Peter Frampton(vocals①~⑩, guitars①②③④⑤⑥⑧⑨⑩, slide-guitar⑦, organ①, piano③⑧⑩, tablas⑤⑦)
  グレッグ・リドリー/Greg Ridley(bass①~⑩, percussions⑤, vocals①③④⑤⑥⑦⑩)
  ジェリー・シャーリー/Jerry Shirley(drums①②③④⑤⑥⑧⑨⑩, percussions④⑤⑦, tabla⑦, harpsichord⑧, piano⑤)
 ◆ゲスト・ミュージシャン
  リン・ドブソン/Lyn Dobson(flute④⑦, sitar④)

【チャート】
  1969年週間アルバム・チャート イギリス32位 オランダ6位

【メ  モ】
  ハンブル・パイのファースト・アルバム。全英アルバム・チャートでの最高位は、1969年9月6日付の32位である。
  同時期にリリースされたデビュー・シングル「Natural Born Bugie」(邦題「あいつ」)は全英シングル・チャート最高4位のヒットを記録した。この曲はもともとマリオットがスモール・フェイセスのために書いたものである。アルバムのアメリカ盤は、「Natural Born Bugie」を「Natural Born Woman」と改題し、「グロウイング・クローサー」と差し替えて収録している。
  ①「デスペレイション」はステッペン・ウルフのカヴァーである。


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カール・レイドル

2024-09-09 01:22:30 | bass

カール・レイドル Carl Radle

【本 名】
  カール・ディーン・レイドル/Carl Dean Radle

【パート】
  ベース

【生没年月日】
  1942年6月18日~1980年5月30日(37歳没)

【出身地】
  アメリカ合衆国オクラホマ州タルサ

【経歴】
  
  ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズ/Gary Lewis & the Playboys(1965~1967)
  カラーズ/Colourss(1968)
  デラニー&ボニー&フレンズ/Delaney & Bonnie & Friends(1969~1970)
  マッド・ドッグス&イングリッシュメン/Mad Dogs & Englishman(1970)
  デレク&ザ・ドミノス/Derek & The Dominos(1970~1971)
  エリック・クラプトン&ヒズ・バンド/Eric Clapton & His Band(1974~1979) 


 カール・レイドルは、アメリカ合衆国のベーシストである。
 1960年代後半から1970年代にかけて、セッション・ミュージシャンとして活躍。1970年代はデレク&ザ・ドミノスを含め、エリック・クラプトンのベーシストとして彼を支えたことでも知られている。


 レイドルはオクラホマ州タルサで生まれた。生年月日は1942年6月18日で、これはポール・マッカートニーと全く同じである。
 1960年代初頭に活動を始めたレイドルは、レオン・ラッセル、デヴィッド・ゲイツ、J. J. ケイルなど地元タルサのミュージシャンたちと親交を深めるようになった。やがてレオン・ラッセルはカリフォルニア州に移住し、ラッセルに声をかけられたレイドルもその後を追うようにしてカリフォルニアに移った。
 カリフォルニアでのレイドルはクラブなどで演奏していたが、その後タルサに戻ってオクラホマ州空軍所属の州兵となる。
 1965年に除隊すると、再びカリフォルニアに行き、同年ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズにベーシストとして加入。
 1967年にゲイリー・ルイスが徴兵されると、レイドルはセッション・ミュージシャンとして活動するようになり、ジョン・リー・フッカーのレコーディングに参加した。1968年にはまたサイケデリック系のカルト・バンド「カラーズ」のメンバーとなり、2枚のアルバムに参加している。


 1968年、レイドルはレオン・ラッセルの紹介でデラニーとボニー・ブラムレットに出会った。
 同年に行なわれたデラニー&ボニーのアルバム「ホーム」の録音に参加したレイドルは、デラニー&ボニーのツアー・バンドの一員となる。
 1969年11月、ブラインド・フェイスから離れたエリック・クラプトンがデラニー&ボニーに参加する。レイドルとクラプトンの長きにわたる関係はここから始まる。
 レイドルはさっそくクラプトンのファースト・ソロ・アルバム「エリック・クラプトン・ソロ」の録音に参加。またデラニー&ボニーの「Get Ourselves Together」と「Never Ending Song of Love」をクラプトンと共作している。
 クラプトンが加わったデラニー&ボニーは、1969年11月から1970年3月までヨーロッパ、およびアメリカ・ツアーを行っているが、この時のツアー・バンドのメンバーが、レイドルをはじめ、のちデレク&ザ・ドミノスのメンバーとなるボビー・ウィットロック、ジム・ゴードンらである。
 このツアーにおける1969年12月のサウス・ロンドンでのライヴは、1970年3月にデラニー&ボニー&フレンズ名義で「オン・ツアー・ウィズ・エリック・クラプトン」としてリリースされている。


 1970年、デラニー&ボニーのバンドが一時的に活動を停止したため、レイドルはバンドから離れてジョー・コッカーのバンド「マッド・ドッグス&イングリッシュメン」のツアー・メンバーとなった。1970年3月には、ニューヨークのフィルモア・イーストで行われたライヴ・レコーディングに参加している。





 1970年4月、クラプトンとウィットロックは、イギリスでジャム・セッションを行うようになった。クラプトンは新たなバンドを結成しようと考えるようになり、アメリカにいたレイドルとゴードンに連絡を取った。ちょうどこの時期(1970年5月)、レイドル、クラプトン、ウィットロック、ゴードンの4人は、そろってジョージ・ハリスンのアルバム「オール・シングス・マスト・パス」のレコーディングに参加していた。この後4人はクラプトンの家に同居し、作曲とセッションに打ち込むようになった。こうしてクラプトンの新バンド「デレク&ザ・ドミノス」結成への動きは加速し、一時期デイヴ・メイスンが加わって5人編成となったバンドは、1970年6月14日にロンドンのライシアム劇場で初ライヴ行った。
 デレク&ザ・ドミノスは、デュアン・オールマンがゲスト参加したファースト・アルバム「いとしのレイラ」を1970年11月に発表。トム・ダウドは「レイ・チャールズの「The Genius of Ray Charles」以来、自分が関わった中で最高のアルバムだ」と述べたほど音楽的には素晴らしい内容だったが、アルバムに対する評価は思わしいものではなかった。「レイラ」の商業的な失敗に加え、デュアン・オールマンの死がクラプトンを精神的に追い詰めた。バンド内の緊張感も途切れ、デレク&ザ・ドミノスは1971年に解散する。


 デレク&ザ・ドミノス解散前後の1970年から1972年頃にかけてのレイドルはセッション・ワークで多忙な日々を送る。デイヴ・メイスン、J. J.  ケイル、ジョージ・ハリスン、ジョー・コッカー、レオン・ラッセル、ボブ・ディラン、バディ・ガイ、アート・ガーファンクル、デュアン・オールマン、ジョン・リー・フッカー、ボビー・ウィットロック、リタ・クーリッジ、クリス・クリストファースンなど多くのミュージシャンのレコーディングやツアーに参加している。
 1970年8月1日には、レオン・ラッセルやエリック・クラプトンとともに、ジョージ・ハリスンとラヴィ・シャンカールがニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行った慈善コンサート「バングラディシュ難民救済コンサート」に出演している。


 1969年に始まったレイドルとエリック・クラプトンの交流は、クラプトンがデレク&ザ・ドミノス解散後の1971年から休養に入ったため、3年ほど表面上は中断していたが、その間もレイドルはクラプトンに、ともにレコーディングを行ったミュージシャン達の音源を提供している。
 1974年にアルバム「461 オーシャン・ブールヴァード」でクラプトンが再始動した際には、ベーシストとして録音に参加したほか、「マザーレス・チルドレン」など数曲ではアレンジャーを務め、単なるサイドマン以上の役割を果たした。またアルバム「ノー・リーズン・トゥ・クライ」では共同プロデューサーとしてクラプトンを支えている。
 レイドルは、1970年から1979年までのクラプトンの全てのソロ・アルバムに参加しているほか、1974年から1979年までは彼のツアー・バンドのベーシストを務めた。
 そのほか、デイヴ・メイスンのアルバム「アローン・トゥゲザー」のほか、セルジオ・メンデスとブラジル77、ドノヴァン、プラスチック・オノ・バンド、マーク・ベノ、ドクター・ジョンなど、多くのミュージシャンと共演している。
 1976年にはザ・バンドの解散コンサートに出演したが、その模様は1978年の映画「ラスト・ワルツ」で見ることができる。


 1979年、クラプトンは新しいサウンドを求めてバンドを解散した。その後レイドルはタルサに戻って暮らしていたが、1980年5月30日、アルコールと薬物の過剰摂取による腎不全のため、オクラホマ州クレアモアの自宅で、37歳の若さで死去した。
 そのキャリアを通じて、レイドルは数多くの名作の録音に参加した。レイドルは1970年代最高のベーシストのひとりに数えられており、彼のシンプルではあるが歌心に満ちたベース・ラインは常にサウンド全体を支え、曲をサポートすることを最優先とした堅実な演奏は、共演した多くのミュージシャンすべてから尊敬を集めた。
 2006年には、オクラホマ音楽の殿堂入りを果たしている。





【ディスコグラフィ】(☆=ライヴ・アルバム ★=コンピレーション・アルバム)

 <カラーズ>
  1968年 Colours

 <デレク&ザ・ドミノス>
  1970年 いとしのレイラ
/layla and Other Assorted Love Songs(US16位)
 ☆1973年 イン・コンサート/In Concert(US20位)
  1990年 レイラ・セッションズ/The Layla Sessions:20th Anniversary Edition(US157位)
 ☆1994年 ライヴ・アット・ザ・フィルモア/Live at the Fillmore ※録音1970年10月
 
 <エリック・クラプトン>
  1970年 エリック・クラプトン・ソロ/Eric Clapton
(US13位, UK14位)
  1974年 461 オーシャン・ブールヴァード/461 Ocean Boulevard(US1位, UK3位)
  1975年 安息の地を求めて/There's One in Every Crowd(US21位, UK15位)
 ☆1975年 エリック・クラプトン・ライヴ/E.C. Was Here(US20位, UK14位)
  1976年 ノー・リーズン・トゥ・クライ/No Reason to Cry(US15位, UK8位)
  1977年 スロウハンド/Slowhand(US2位, UK23位)
  1978年 バックレス/Backless(US8位, UK18位)

 <レコーディング・セッション>
  1970年 オール・シングス・マスト・パス(ジョージ・ハリスン)(US1位, UK1位)
  1970年 アローン・トゥゲザー/Alone Together(デイヴ・メイスン/Dave Mason)(US22位)
  1971年 レオン・ラッセル & ザ・シェルター・ピープル/Leon Russell and the Shelter People(レオン・ラッセル/Leon Russell)(US17位, UK29位)
  1971年 Naturally(J. J. ケイル/J. J. Cale)(US51位)
  1972年 カーニー/Carney(レオン・ラッセル/Leon Russell)(US2位)
  1972年 ザ・レディース・ノット・フォー・セール/The Lady's Not for Sale(リタ・クーリッジ/Rita Coolidge)(US46位)
  1973年 レオン・ライヴ!!/Leon Live(レオン・ラッセル/Leon Russell)(US9位)
  1973年 ハンク・ウィルソンズ・バック/Hank Wilson's Back(レオン・ラッセル/Leon Russell)(US28位)
  1973年 天使の歌声/Angel Clare(アート・ガーファンクル/Art Garfunkel)(US5位, UK14位)
  1973年 イッツ・ライク・ユー・ネヴァー・レフト/It's Like You Never Left(デイヴ・メイスン/Dave Mason)(US25位)
  1974年 ストップ・オール・ザット・ジャズ/Stop All That Jazz(レオン・ラッセル/Leon Russell)(US34位)
  1975年 ジョージ・ハリスン帝国/Extra Texture(ジョージ・ハリスン)(US8位, UK16位)
 ☆1975年 ライヴ・イン・ジャパン/Live in Japan(レオン・ラッセル/Leon Russell)
  1975年 ウィル・オ・ザ・ウィスプ/Will O'the Wisp(レオン・ラッセル/Leon Russell)(US30位)
  1979年 5(J. J. ケイル/J. J. Cale)(US136位, UK40位)


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グレン・フライ

2024-09-02 11:38:36 | vocal

グレン・フライ Glenn Frey

【本 名】
  Glenn Lewis Frey

【パート】
  ヴォーカル、ギター、キーボード、ハーモニカ、ドラムス、パーカッション

【生没年月日】
  1948年11月6日~2016年1月18日(67歳没)

【出身地】
  アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト

【経歴】
  マッシュルームズ/Mashrooms(1967)
  ヘヴィ・メタル・キッズ/Heavy Metal Kids(1967)
  ロングブランチ・ペニーホィッスル/Longbranch Pennywhistle(1968~1969)
  リンダ・ロンシュタット&ハー・バンド/Linda Ronstadt & Her Band(1970~1971)
  イーグルス/Eagles(1971~1982)
  イーグルス/Eagles(1994~2016) 
 


 グレン・フライは、アメリカ合衆国のヴォーカリスト、ギタリスト、コンポーザー。
 アメリカン・ロック史上屈指の人気バンド、イーグルスの創設メンバーにしてリーダーである。


 フライはデトロイトで生まれ、近くのロイヤルオークで育った。
 5歳からピアノのレッスンを受け、その後ギターに転向する。
 1966年にドンデロ高校を卒業したフライは、オークランド・コミュニティ・カレッジに通いながら、地元のバンド「ザ・フォー・オブ・アス」に加入して、デトロイトのロック・シーンで活動するようになる。
 フライは、ザ・フォー・オブ・アスで演奏しながらハーモニーを付けて歌うことを学び、1967年に「マッシュルームズ」を結成する。マッシュルームズのシングルのプロデュースを担当したのは、当時デトロイトのロック・ヒーローとして活躍していたボブ・シーガーである。フライとシーガーはこの年に出会ったのだが、彼らの友情は終生続くことになる。
 1967年後半には、ジェフ・バロウズ(piano)、ジェフ・アルボレル(bass)、ポール・ケルコース(guitar)、ランス・ディッカーソン(drums)とともに「ヘヴィ・メタル・キッズ」を結成。
 1968年、ボブ・シーガーの初期のヒット曲「Ramblin' Gamblin' Man」にアコースティック・ギターとバッキング・ヴォーカルで参加。これがフライの初めてのレコーディング・セッションだった。
 この年ロサンゼルスに移ったフライはJ.D.サウザーと知り合い、ルーム・メイトとなる。ふたりは「ロングブランチ・ペニーホィッスル」というデュオを組み、1969年にアルバム「Longbranch Pennywhistle」を発表したが、まったく売れなかった。フライはこの時期ジャクソン・ブラウンとも知り合っている。
 1970年、フライはドン・ヘンリーと知り合う。エイモス・レコードに所属していたふたりは、レーベルのオフィスやウェスト・ハリウッドのクラブ「トルバドゥール」で時々顔を合わせるようになった。


 1971年、リンダ・ロンシュタットのツアー・バンドを編成することになった。フライは、歌えるリズム・ギタリストを探していたロンシュタットのマネージャーのジョン・ボイランから声をかけられ、ヘンリーを誘ってこのバンドに参加する。このバンドのために集められたのは、フライとヘンリーのほか、ランディ・マイズナー(bass)、バーニー・レドン(guitar, banjo)である。ただし、ツアーでこの4人が揃ったのは1回だけだった。
 フライとヘンリーは一緒にバンドを組むことを相談するようになり、マイズナーとレドンをメンバーに加えた。
 フライは、友人のジャクソン・ブラウンにアサイラム・レコードを設立したデヴィッド・ゲフィンを紹介してもらい、新バンドは1971年9月にアサイラム・レコードと契約した。
 このバンドは、1971年10月にアスペンのクラブ「ザ・ギャラリー」で最初のライヴを行ったが、この時のバンド名は「ティーン・キング&ザ・エマージェンシーズ」であった。その後バンド名は「イーグルス」となった。


 1972年5月1日、イーグルスのデビュー・シングル「テイク・イット・イージー」がリリースされた。この曲は、ジャクソン・ブラウンと共作したものである。
 フライとブラウンは当時同じアパートに住んでいた。ブラウンの部屋はフライの階下で、フライは床の下から聴こえるジャクソンの楽器の音で曲作りを学んだという。ある日ブラウンの部屋に遊びに行ったフライは、その時ブラウンが演奏していた曲を気に入り、即興で歌詞を付けて歌った。それを聴いたブラウンは、その曲をフライに提供することに決めた。その曲「テイク・イット・イージー」はビルボード12位まで上昇し、イーグルスは幸先の良いスタートを切った。


 イーグルスの最初の2枚のアルバムはグリン・ジョンズがプロデュースしたものである。ジョンズはザ・フーやレッド・ツェッペリンとの仕事で、すでにその手腕は広く認められていた。初期のイーグルスはカントリー色が強く、その路線を進めようとしたジョンズと、ロック・サウンドへシフトしたいバンド側とは意見が合わなくなってゆく。このため3枚目のアルバム「オン・ザ・ボーダー」からプロデューサーはビル・シムジクに代わった。しかしフライはジョンズから「アレンジ、プロデュースのほか、プロとしての心構えなど多くのことを学んだ」と後年述懐している。





 カントリー色が濃厚だった初期のイーグルスを音楽面で支えていたのはバーニー・レドンであった。バンドが生み出す音楽には彼の音楽性が深く投影されていたが、レドンは、フライとヘンリーの高圧的な態度とロック色が強まるバンドの音楽性を次第に受け入れられなくなり、1975年12月に脱退する。
 レドンがバンドから離れると、フライがイーグルス・サウンドの中心として活躍するようになる。フライは、実質的なリーダーとしてイーグルスを牽引、ギター、キーボードを担当し、「テキーラ・サンライズ」「過ぎた事」「いつわりの瞳」「ニュー・キッド・イン・タウン」「ハートエイク・トゥナイト」など数々の名曲でリード・ヴォーカルを取った。
 フライと、もう一方のバンドの柱であるドン・ヘンリーはバンドの重要なコンポーザー・チームでもあった。おもにヘンリーが作詞、フライが作曲を担当し、ふたりでバンドの代表作の多くを作った。


 レドンの後任としてイーグルスに参加したのが元ジェイムス・ギャングのジョー・ウォルシュである。ウォルシュのギターは、ブルースやサザン・ロックをベースにしたもので、当時のアメリカン・ロックを代表するギタリストのひとりに数えられていた。彼の加入でイーグルスはさらにロック色を強めることになった。
 1976年、イーグルスはロック史上に残る傑作アルバム「ホテル・カリフォルニア」を発表する。演奏力、曲の完成度など、内容は非常に充実しており、アルバムは世界的な記録的大ヒットとなった。フライはこのアルバムの9曲中7曲の作曲に携わっている。
 しかしこの時期のフライ(とヘンリー)は、バンド内でますます高圧的になってゆき、その矛先はランディ・マイズナーに向く。その結果バンド内のストレスに加え、ツアーに次ぐツアーによる疲労が重なって、マイズナーは1977年のツアー中にバンドから離脱した。
 その後、フライとドン・フェルダーの関係の悪化や、創作面でのスランプなどを理由に、イーグルスは1980年に活動を停止(1982年正式に解散)する。





 1980年のイーグルス活動停止後、フライはソロ活動に入る。
 1984年、フライはハロルド・ファルターメイヤーとともにエディ・マーフィー主演の「ビヴァリーヒルズ・コップ」のメイン・テーマ「ヒート・イズ・オン」を共作、これが映画ともども大ヒットする。
 1985年には人気テレビ・シリーズ「マイアミ・バイス」のサウンド・トラックが全米アルバム・チャートで11週1位となっている。サウンド・トラックの中の「スマグラーズ・ブルース」はビルボード12位まで上昇した。
 フライは、ソロ活動のなかで全米トップ100に12曲送り込んでおり、ソロ・キャリアでも大成功を収めたと言える。
 また1980年代からは俳優としても活動し、テレビ・シリーズ「マイアミ・バイス」や「ナッシュ・ビリッジス」「アーリス」、また1986年の映画「レッツ・ゲット・ハリー」「ジェリー・マグワイア」などに出演している。


 1994年、イーグルスは1982年の解散時のメンバー(グレン・フライ、ドン・ヘンリー、ジョー・ウォルシュ、ドン・フェルダー、ティモシー・シュミット)で再結成し、アルバム「ヘル・フリーゼス・オーヴァー」をリリースした。アルバムのタイトルについて、フライは「イーグルスが解散した時、わたしとドンはいろんな人たちに『イーグルスはいつ再結成するのか』と尋ねられた。わたしたちは冗談で『地獄が凍ったときだね』と答えたものだ」と述懐している。
 またフライは、1994年の最初のコンサートで聴衆に向かって「念のために言っておきますが、われわれは解散したことはありません。14年間の休暇を取っただけです」と語りかけている。





 1990年代後半、フライは弁護士のピーター・ロペスとともに「ミッション・レコード」を設立する。しかしフライ自身はこのレーベルからレコードをリリースすることはなく、その後ミッション・レコードは解散した。
 1998年にはイーグルスとしてロックの殿堂入りを果たした。
 2007年、イーグルスは約13年ぶりのアルバム「ロング・ロード・アウト・オブ・エデン」発表する。アルバムは全世界で大ヒットを記録し、バンドは人気健在ぶりを見せつけた。
 2009年、ミシガン・ロックンロール・レジェンドの殿堂入り。
 2012年5月、フライは20年ぶりのソロ・アルバム「アフター・アワーズ」を発表したが、これが彼の生前最後の作品となった。
 2012年5月、フライはヘンリー、ウォルシュ、シュミットとともにバークリー音楽大学から名誉博士号を授与される。
 2013年から2年間にわたり、イーグルスは「ヒストリー・オブ・ザ・イーグルス」のワールド・ツアーを行った。ツアーは2015年7月29日にルイジアナ州ボージャー・シティのコンサートで幕を閉じたが、これがフライがバンドとともに公の場に姿を現した最後の公演でとなった。


 フライは2000年に関節リウマチと診断されていたが、2016年1月18日にリウマチ性関節炎、急性潰瘍性大腸炎、肺炎による合併症によりニューヨーク市で死去した。67歳であった。
 フライは、生前イーグルスのメンバーとしてグラミー賞を6回、アメリカン・ミュージック・アワードを5回受賞したほか、ビルボードのトップ40に、イーグルス名義、ソロ名義合わせて24曲を送り込んでいる。
 フライの死去翌日の1月19日、マネージャーのアーヴィング・エイゾフが、「大腸炎と肺炎は関節リウマチの薬の副作用だった」と言及した。この日、ジャクソン・ブラウンは自分のコンサートで「テイク・イット・イージー」を歌ってフライに弔意を捧げた。
 同年3月10日、ドン・ヘンリーによってイーグルスの解散が発表された。
 

 フライには2度の結婚歴がある。
 1990年に結婚した2度目の妻シンディ・ミリガンとの間には3人の子がいるが、第二子で長男のディーコンは2017年にイーグルスに加入、2022年まで在籍。いったん脱退したが、2023年に復帰している。



【ディスコグラフィ】(☆=ライヴ・アルバム ★=コンピレーション・アルバム)
  ◆アルバム
 <ソロ>
  1982年 
ノー・ファン・アラウド/No Fun Aloud(US32位)
  1984年 オールナイター/The Allnighter(US22位, UK31位)
  1988年 ソウル・サーチン/Soul Searchin'(US36位)
  1992年 ストレンジ・ウェザー/Strange Weather
 ☆1993年 ライヴ/Glenn Frey Live
 ★1995年 ソロ・コレクション/Solo Collection(US82位)
 ★2000年 ベスト・オブ・グレン・フライ/20th Century Masters – The Millennium Collection
  2012年 アフター・アワーズ/After Hours(US116位, UK92位)
 ★2018年 アバーヴ・ザ・クラウズ : ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・グレン・フライ/Above the Clouds:The Collection
 
 <イーグルス>
  1972年 イーグルス・ファースト/Eagles(US22位)
  1973年 ならず者/Desperado(US41位, UK39位)
  1974年 オン・ザ・ボーダー/On the Border(US17位, UK28位)
  1975年 呪われた夜/One of These Nights(US1位, UK8位)
 ★1976年 イーグルス・グレイテスト・ヒッツ 1971-1975/Their Greatest Hits (1971-1975)(US1位, UK2位)
  1976年 ホテル・カリフォルニア/Hotel California(US1位, UK2位)
  1979年 ロング・ラン/Tje Long Run(US1位, UK4位)
 ☆1980年 イーグルス・ライヴ/Eagles Live(US6位, UK24位)
 ★1982年 イーグルス・グレイテスト・ヒッツ VOL.2/Eagles Greatest Hits Volume 2(US52位)
 ★1985年 ベスト・オブ・イーグルス/The Best of Eagles(UK8位)
 ☆1994年 ヘル・フリーゼズ・オーヴァー/Hell Freezes Over(US1位, UK18位)
 ★1994年 The Very Best of the Eagles(UK4位)
 ★2000年 Selected Works:1972-1999(US109位, UK28位)
 ★2003年 The Very Best Of/The Complete Greatest Hits(US3位, UK9位)
  2007年 ロング・ロード・アウト・オブ・エデン/Long Road Out of Eden(US1位, UK1位)
 ☆2010年 ライヴ・フロム・ザ・フォーラム/Live from the Forum MMXVIII(US16位, UK26位)
 ★2024年 To the Limit:The Essential Collection(US30位, UK43位)
  


  ◆シングル
 <ソロ>
  1982年 サムバディ/I Found Somebody(US31位)
  1982年 恋人/The One You Love(US15位)
  1982年 Don't Give Up
  1982年 Partytown
  1983年 All Those Lies(US41位)
  1984年 セクシー・ガール/Sexy Girl(US20位, UK81位)
  1984年 The Allnighter(US54位)
  1985年 ヒート・イズ・オン/The Heat Is On(US2位, UK12位) ※映画「ビヴァリーヒルズ・コップ」挿入歌
  1985年 運び屋のブルース/Smuggler's Blues(US12位, UK22位) ※TVドラマ「特捜刑事マイアミ・バイス」挿入歌
  1985年 ユー・ビロング・トゥ・ザ・シティ/You Belong To The City(US2位, UK94位) ※TVドラマ「特捜刑事マイアミ・バイス」挿入歌
  1988年 トゥルー・ラヴ/True Love(US13位, UK84位)
  1988年 ソウル・サーチン/Soul Searchin'
  1989年 リヴィン・ライト/Livin' Right(US90位)
  1989年 Flip City
  1991年 パート・オブ・ミー、パート・オブ・ユー/Part Of Me, Part Of You(US55位) ※映画「テルマ&ルイーズ」挿入歌
  1992年 アイヴ・ゴット・マイン/I've Got Mine(US91位)
  1992年 River Of Dreams
  1993年 Love In The 21st Century (US:Bubbling Under12位)
  1995年 ハッピネス/This Way to Happiness

 <イーグルス>
  1972年 テイク・イット・イージー/Take It Easy(US12位)
  1972年 魔女のささやき/Witchy Woman(US9位)
  1972年 ピースフル・イージー・フィーリング/Peaceful Easy Feeling(US22位)
  1973年 テキーラ・サンライズ/Tequila Sunrise(US64位)
  1973年 アウトロー・マン/Outlaw Man(US59位)
  1974年 過ぎた事/Already Gone(US32位)
  1974年 ジェームス・ディーン/James Dean(US77位)
  1974年 我が愛の至上/Best of My Love(US1位)
  1975年 呪われた夜/One of These Nights(US1位, UK23位)
  1975年 いつわりの瞳/Lyin' Eyes(US2位, UK23位)
  1975年 テイク・イット・トゥ・ザ・リミット/Take It to the Limit(US4位, UK12位)
  1976年 ニュー・キッド・イン・タウン/New Kid in Town(US1位, UK20位)
  1977年 ホテル・カリフォルニア/Hotel California(US1位, UK8位)
  1977年 駆け足の人生/Life in the Fast Lane(US11位)
  1978年 二人だけのクリスマス/Please Come Home for Christmas(US18位, UK30位)
  1979年 ハートエイク・トゥナイト/Heartache Tonoght(US1位, UK40位)
  1979年 ロング・ラン/The Long Run(US8位, UK66位)
  1980年 言いだせなくて/I Can't Tell You Why(US8位)
  1980年 セヴン・ブリッジズ・ロード/Seven Bridges Road(US21位)
  1994年 ゲット・オーヴァー・イット/Get Over It(US31位)
  1994年 ラヴ・ウィル・キープ・アス・アライヴ/Love Will Keep Us Alive(UK52位)
  1994年 ザ・ガール・フロム・イエスタデイ/The Girl from Yesterday
  1995年 ラーン・トゥ・ビー・スティル/Learn to Be Still
  2003年 ホール・イン・ザ・ワールド/Hole in the World(US69位, UK69位)
  2005年 明日はきっと晴れるから/No More Cloudy Days
  2007年 ハウ・ロング/How Long(US101位, UK110位)
  2008年 享楽の日々/Busy Being Fabulous
  2008年 戻れない二人/What Do I Do with My Heart
  2009年 もう聞きたくない/I Don't Want to Hear Any More


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マイク・ハリスン ソロ・アルバム

2024-08-30 12:17:53 | albums


マイク・ハリスン 
Mike Harrison

【歌・演奏】
  マイク・ハリスン/Mike Harrison

【リリース】
  1971年10月

【録  音】
  アイランド・スタジオ(ロンドン)

【プロデューサー】
  マイク・ハリスン/Mike Harrison

【エンジニア】
  リチャード・ディグビー・スミス/Richard Digby Smith

【レーベル】
  アイランド・レコード/Island Records



【収  録  曲】
  side:A
   ① Mother Nature(Peter Batey) 2:05 
   ② Call It a Day(Peter Batey, Mike Harrison, Ian Herbert, Kevin Iverson) 6:25
   ③ Damian(Mike Harrison, Ian Herbert) 3:22  
   ④ Pain(Ian Herbert, Kevin Iverson, Frank Kenyon) 3:30 
  side:B
   ⑤ Wait Until Morning(Griffin, Mike harrison) 4:26
   ⑥ Lonely People(Peter Batey) 2:33
   ⑦ Hard Headed Woman(Cat Stevens) 6:36 
   ⑧ Here Comes The Queen(Luther Grosvenor) 2:29
     
【録音メンバー】
  マイク・ハリスン/Mike Harrison(vocals, piano, organ, harmonica)

 ◆ジャンクヤード・エンジェル
  イアン・ハーバート/Ian Herbert(guitars, piano, organ, vibes, backing-vocals)
  フランク・ケニオン/Frank Kenyon(guitars, backing-vocals)
  ピーター・ベイティ/Peter Batey(bass, percussions)
  ケヴィン・アイヴァーソン/Kevin Iverson(drums, percussions, backing-vocals)

 ◆ゲスト・ミュージシャン
  アーサー・ベルチャー/Arthur Belcher(tenor-sax⑦)

【チャート】
  圏 外

【メ  モ】
  スプーキー・トゥースのリード・シンガーだったマイク・ハリスンの、ファースト・ソロ・アルバム。
  スプーキー・トゥースは、1970年にアルバム「ラスト・パフ」を制作したが、リリース前に解散した。このアルバムはその後に制作された。
  このアルバムでハリスンのバック・バンドを務めているのは、ハリスンの故郷カーライルのバンド「ジャンクヤード・エンジェル」である。メンバーのフランク・ケニオン(guitar)は、ハリスンのV.I.P.'s時代のバンド・メイト。またイアン・ハーバート(bass)は、1972年にスプーキー・トゥースの再結成に参加し、ハリスンのバンド・メイトとなる。




スモークスタック・ライトニング Smokestack Lightning

【歌・演奏】
  マイク・ハリスン/Mike Harrison

【リリース】
  1972年11月

【録  音】
  マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ(アメリカ合衆国アラバマ州シェフィールド)

【プロデューサー】
  マイク・ハリスン/Mike Harrison
  クリス・ブラックウェル/Chris Blackwell

【エンジニア】
  ジェリー・マスターズ/Jerry Masters

【レーベル】
  アイランド・レコード/Island Records

【収  録  曲】
  side:A
   ① Tears(Jimmy Stevens) 4:12
   ② Paid My Dues(Jimmy Stevens) 4:19
   ③ What a Price(Murphy Maddux, Jack Jessup, Fats Domino) 5:52
   ④ Wanna Be Free(Joe Tex) 4:14
  side:B
   ⑤ Turning Over(Mike Harrison, Luther Grosvenor) 6:31
   ⑥ Smokestack Lightning(Chester Burnett) 12:28

【録音メンバー】
  マイク・ハリスン/Mike Harrison(vocals, harmonica)
  ピート・カー/Pete Carr(guitar)
  ジミー・ジョンソン/Jimmy Johnson(guitar)
  ウェイン・パーキンス/Wayne Perkins(slide-guitar)
  ルーサー・グロヴナー/Luther Grosvenor(acoustic-guitar)
  バリー・ベケット/Barry Beckett(keyboards)
  クレイトン・アイヴィー/Clayton Ivey(keyboards)
  デヴィッド・フッド/David Hood(bass)
  ロジャー・ホーキンス/Roger Hawkins(drums)
  ハリスン・キャロウェイ/Harrison Calloway(trumpet)
  マイク・ステーシー/Mike Stacey(trumpet)
  ハーヴェイ・トンプソン/Harvey Thompson(tenor-sax)
  ロナルド・イーデス/Ronald Eades(baritone-sax)
  チャールズ・ローズ/Charles Rose(trombone)

【チャート】
  圏 外

【メ  モ】
  マイク・ハリスンのセカンド・ソロ・アルバムである。
  この作品は、アラバマ州のマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオで、マッスル・ショールズのリズム・セクションとともに制作された。レコーディングに参加したバリー・ベケット(keyboards)、デヴィッド・フッド(bass)、ロジャー・ホーキンズ(drums)の3人は、本作がリリースされた直後の1973年1月にトラフィックに加入している。




レインボウ・ライダー Rainbow Rider

【歌・演奏】
  マイク・ハリスン/Mike Harrison

【リリース】
  1975年

【録  音】
  グッドイヤー・スタジオ(アメリカ合衆国テネシー州ナッシュヴィル)

【プロデューサー】
  クリス・キムジー/Chris Kimsey

【エンジニア】
  クリス・キムジー/Chris Kimsey

【レーベル】
  アイランド・レコード/Island Records

【収  録  曲】(☆=シングル)
  side:A
  ☆① Maverick Woman Blues(Don Nix) 3:42
   ② You and Me(Will Jennings, Troy Seals) 2:40
   ③ I'll Keep It With Mine(Bob Dylan) 4:19
   ④ Like a Road(Leading Home)(Don Nix, Dan Penn) 4:40
   ⑤ We Can Work It Out(John Lennon, Pau McCartney) 3:24
  side:B
   ⑥ Okay Lay Lady Lay(Luther Grosvenor, Mike Harrison) 6:40
   ⑦ Easy(Aitkin, Brown, Mike Harrison) 4:30
   ⑧ Somewhere Over the Rainbow(Harold Arlen, Edgar Yipsel Harburg) 2:36
   ⑨ Friend(Arthur Belcher, Mike Harrison) 4:40

【録音メンバー】
  マイク・ハリスン/Mike Harrison(vocals, harmonica)
  ミック・ジョーンズ/Mick Jones(guitar)
  ボブ・コーエン/Bob Cohen(guitar)
  カーク・ロレンジ/Kirk Lorange(slide-guitar)
  モーガン・フィッシャー/Morgan Fisher(keyboards, synthesizer)
  ノーバート・パットナム/Norbert Putnam(bass)
  ケネス・バットリー/Kenneth Buttrey(drums, percussions)
  アーサー・ベルチャー/Arthur Belcher(sax)
  ザ・メンフィス・ホーンズ/The Memphis Horns(Horns)
  コロナ・ステージ・スクール/Corona Stage School(choir)
  20センチュリー・シンガーズ/20th Century Singers(choir)

【チャート】
  圏 外

【メ  モ】
  マイク・ハリスンのサード・ソロ・アルバムである。
  ナッシュヴィルで録音されたこのアルバムには、当時モット・ザ・フープルのメンバーだったモーガン・フィッシャーや、元スプーキー・トゥースのミック・ジョーンズをはじめ、ナッシュヴィルの腕利きミュージシャンが参加している。
  プロデューサーのクリス・キムジーは、ローリング・ストーンズの1971年のアルバム「スティッキー・フィンガーズ」のエンジニア、そしてビル・ワイマンの1974年のソロ・アルバム「モンキー・グリップ」のプロデューサーである。




レイト・スターター Late Starter

【歌・演奏】
  マイク・ハリスン/Mike Harrison

【リリース】
  2006年

【録  音】
  グランジ・スタジオ/The Grange Studio(イングランド ノーフォーク州)

【プロデューサー】
  マイク・ハリスン/Mike Harrison
  マーク・スティーヴンス/Mark Stevens

【エンジニア】
  デイヴ・ウィリアムス/Dave Williams

【レーベル】
  ハロー・レコード/Halo Records

【収  録  曲】(☆=シングル)
  side:A
  ☆① Out of the Rain(Tony Joe White)
   ② A Fool in Love(Frankie Miller) 
   ③ Jealous Kind(Delbert McClinton) 
   ④ Come Back Baby(Ray Charles) 
   ⑤ I Can Give You Everything(Terry Anderson)
   ⑥ Don't Touch Me(Hank Cochran)
   ⑦ You Were Never Mine(Delbert McClinton, Gary Nicholson, Benmont Tench)
   ⑧ Night Time(Roosevelt Sykes)
   ⑨ You Good Thing Is About to End(Isaac Hayes, David Porter)
   ⑩ The Rock(Jim Varsos)
   ⑪ Sinner's Prayer(Lowell Fulson, Lloyd Glenn)
   ⑫ Drown In My Own Tears(Henry Glover)
   ⑬ Let's Go Get Stoned(Ashford & Simpson, Jo Armstead)
   ⑭ I've Got Dreams to Remember(Otis Redding)

【録音メンバー】
  マイク・ハリスン/Mike Harrison(lead-vocals)
  ラルフ・レーマン/Ralf Lehmann(guitars, backing-vocals)
  アクセル・ファーマン/Axel Fuhrmann(organ, backing-vocals)
  ミシュカ/Mischka(piano, backing-vocals)
  トロッター・シュミット/Trotter Schmidt(bass, backing-vocals)
  ハンス・ウォールバウム/Hans Wallbaum(drums, percussions, backing-vocals)
  リエッタ・オースティン/Rietta Austin(backing-vocals)

【チャート】
  圏 外

【メ  モ】
  マイク・ハリスンの、31年ぶり4枚目のソロ・アルバムである。
  ハンブルグ・ブルース・バンドの演奏を聴いたハロー・レコードのオーナー、マイケル・マスリンは、当時同バンドのヴォーカリストだったハリスンの歌声に大きな感銘を受けた。スプーキー・トゥースのファンでもあったマスリンは、ハリスンにソロ・アルバムを制作するよう説得した。本作はこうした経緯でリリースされたものである。レコーディングには「マイク・ハリスン・トラスト」のメンバーが参加している。
  このアルバムは、主にソウルやブルースのカヴァー・コレクションで、非常に好意的な評価を得ている。


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マイク・ハリスン

2024-08-29 13:45:13 | vocal

マイク・ハリスン Mike Harrison


【パート】
  ヴォーカル、キーボード

【生没年月日】
  1942年9月30日~2018年3月25日(75歳没)

【出身地】
  イングランド カンバーランド州カーライル

【活動期間】
  1963~1975
  1997~2018

【経歴】
  ディノ&ザ・ドナウズ/Dino & The Danubes
  ザ・ダコタス/The Dakotas
  ザ・ラムロッズ/The Ramrods(1960~1963)
  V.I.P.'s(1963~1967)
  アート/Art(1967)
  スプーキー・トゥース/Spooky Tooth(1967~1970)
  スプーキー・トゥース/Spooky Tooth(1972~1974)
  スプーキー・トゥース/Spooky Tooth(1998~1999)
  ハンブルグ・ブルース・バンド/The Hamburg Blues Band(2001)
  スプーキー・トゥース/Spooky Tooth(2004)
  マイク・ハリスン・トラスト/Mike Harrison Trust(2005)
  スプーキー・トゥース/Spooky Tooth(2008~2009)


 マイク・ハリスンは、イングランド出身のキーボード奏者、ヴォーカリスト。
 スプーキー・トゥースのリード・シンガーとして知られている。


 1960年、学校で友人だったグレッグ・リドリー(当時はギタリスト)らと「ディノ&ドナウズ」を結成したのがハリスンの音楽活動の出発点である。その後、リドリーとともに「ザ・ダコタス」で活動したのち、同年マイク・ヘンショウ(guitar)、アラン・マーシャル(drums)とロカビリー・スタイルのバンド「ザ・ラムロッズ」を結成する。
 1963年後半、リドリーがラムロッズに加入すると、それをきっかけとしてバンドは「The V.I.P.'s」と名を改めた。
 その頃、当時キンクスのマネージャーだったラリー・ペイジがV.I.P.'sに注目するようになった。ペイジの尽力によって、V.I.P.'sはRCAと契約を交わし、1964年10月にデビュー・シングル「Don't Keep Shouting at Me」をリリースする。この曲は本国イギリスで注目されることはなかったが、フランスではシングル・チャート2位を記録する大ヒットとなった。
 その後ペイジはV.I.P.'sから離れ、代わってアニマルズのマネージャーであるマイク・ジェフリーズがマネージメントを行うようになる。ジェフリーズの紹介により、バンドは1965年にドイツへ渡り、ハンブルグのスター・クラブに出演。1966年初頭にはCBSに移籍する。


 1966年、西ドイツから帰国したV.I.P.'sは、アイランド・レーベル創設者のクリス・ブラックウェルの知己を得る。バンドの将来性を高く評価していたブラックウェルはV.I.P.'sと契約し、この年「Vipps」名義を含む3枚のシングルをリリースした。なかでも同年10月にリリースされたシングル「I Wanna Be Free」は、フランスや西ドイツなどまたも本国以外で大ヒットした。とくに西ドイツではチャート1位を獲得している。
 1966年秋から冬にかけてV.I.P.'sは大幅なメンバー・チェンジを行い、ラインナップはハリスン(vocal)、キース・エマーソン(keyboard)、グレッグ・リドリー(bass)、マイク・ケリー(drums)の4人となる。1967年初頭にはルーサー・グロヴナー(guitar)が加わって5人編成となるが、
間もなくエマーソンは「ナイス」を結成するためバンドを脱退する。
 V.I.P.'sは
サイケデリック全盛期にさしかかった当時のロック界の状況を意識して、1967年4月に「Art」と改名する。アートは同年7月にアルバム「Supernatural Fairy Tales」とシングル「What's That Sound?」を発表。


     
     スプーキー・トゥース(中央マイク・ハリスン)


 1967年10月、留学のため西ドイツに滞在中だったアメリカ人のキーボード奏者兼ヴォーカリスト、ゲイリー・ライトがバンドに加わり、それを契機にバンドは「スプーキー・トゥース」と名を改めた。
 スプーキー・トゥースの特色のひとつは、ハリスンとライトのふたりのヴォーカリスト兼キーボーディストを擁する、そのユニークな編成である。彼らが生み出すサイケデリック色の濃いヘヴィなサウンドは、のちのハード・ロックの源のひとつとも言われている。また、ザ・バンドの名曲「ザ・ウェイト」のカヴァー・シングルをリリースしていることからも分かるように、アメリカン・ロックへの憧れと接近を明確に打ち出しており、ブルージーでアーシーな音楽性を培って好意的な評価を得た。
 ハリスンの「白いレイ・チャールズ」とも言われる、やや哀愁を帯びたブルージーな歌声は、そのスプーキー・トゥース・サウンドには欠かせないものであった。
 ハリスンとライトはともにリード・シンガーであったが、しばしばお互いのヴォーカルを重ね合うというスタイルを創りだしており、その点ではブルー・アイド・ソウルの名デュオ、ライチャス・ブラザーズから影響されていると考えられている。
 第1期スプーキー・トゥースは、バンド史上最高傑作と言われている1968年の作品「スプーキー・トゥー」をはじめとして、1969年までに3枚のアルバムを発表したが、ハリソンとライトが主導権を巡って争うようになり、それに端を発する感情的対立が原因となってライトが脱退する。
 残ったハリソン、グロヴナー、ケリーは3人は、ジョー・コッカーのバック・バンド「グリース・バンド」のメンバーを補充し、「スプーキー・トゥース Featuring マイク・ハリスン」名義で4枚目のアルバム「ザ・ラスト・パフ」を制作したが、アルバム発表前の1970年夏にバンドは解散してしまった。

 しかし解散後間もない1970年の秋に、ハリスン、グロヴナー、ケリー、元ナッシュヴィル・ティーンズ~ルネッサンスのジョン・ホウケン(keyboard)、元ジョン・メイオール&ブルース・ブレイカーズのスティーヴ・トンプソン(bass)というラインナップで、ヨーロッパ・ツアーのためにだけいったん再結成し、ツアー終了後の1970年10月に改めて解散した。
 

 スプーキー・トゥースとしての活動に区切りをつけたハリスンは、同郷カーライルのバンドで、V.I.P.'s時代にバンド・メイトだったフランク・ケニオン(guitar)が在籍する「ジャンクヤード・エンジェル」を起用して、1971年にファースト・ソロ・アルバム「Mike Harrison」を発表する。
 翌72年には米アラバマ州のマッスル・ショールズでセカンド・ソロ・アルバム「Smokestack Lightning」を制作した。


 1972年秋、ハリスンはゲイリー・ライトと再会する。ふたりの関係は修復の方向へ進み、同年9月にスプーキー・トゥースの再結成が実現した。ラインナップは、ハリソン、ライトのほか元ワンダーホィールのミック・ジョーンズ(guitar)、元ジャンクヤード・エンジェルのイアン・ハーバート(bass)、元メインホースのブライソン・グラハム(drums)である。(ベースは間もなく元ロニー・レーンズ・スリム・チャンスのクリス・スチュワートに、ドラムスはのちマイク・ケリーに代わる)
 新生スプーキー・トゥースは「ユー・ブローク・マイ・ハート・ソー・アイ・バステッド・ユア・ジョウ」と「ウィットネス」の2枚のアルバムを発表し、一部では「全盛期を思い起こさせるサウンド」と好意的に評価された。
 しかし1973年頃には、またもハリスンとライトはバンドの主導権を巡って対立するようになり、ハリスンはケリー、スチュワートとともに1974年2月に脱退した。
 ライトはメンバーを補充して1974年にアルバム「ザ・ミラー」を発表したが、セールスは低迷した。その結果ライトもソロ活動を志向するようになり、バンドを離れた。そのためスプーキー・トゥースは1974年11月に解散した。


     


 スプーキー・トゥースを脱退したハリスンは再びソロ活動に入り、1975年に3枚目のソロ・アルバム「Rainbow Rider」を発表する。
 ところが、ハリスンのソロ・アルバムの印税が「スプーキー・トゥースのアイランド・レコードに対する負債の返済」として、ハリスン本人の同意を得ることなくアイランド・レコードに渡っていることが判明した。そればかりではなく、スプーキー・トゥースのメンバーは、アイランド・レコードから受け取る週給以外には、印税等受け取るべき利益を受け取っておらず、そればかりか「アイランドに対する負債」という名目の借金が累積していたのである。これが原因でハリスンは音楽業界から離れることを決めた。
 1975年から1997年までのハリスンはほとんど音楽活動を行っておらず、バーテンダーやトラックの運転手として働いていた。

 この後カナダに移るなどして音楽業界から遠ざかっていたが、1990年代に入るとハリスンは再び音楽活動に対して意欲を持つようになり、いずれもスプーキー・トゥースのオリジナル・メンバーであるマイク・ケリー(drums)、ルーサー・グロヴナー(guitar)、グレッグ・リドリー(bass)とレコーディングを行う。これがきっかけとなって1998年にはこの4人でのスプーキー・トゥース再結成が実現、1999年には25年ぶりとなる新作アルバム「Cross Purpose」をリリースした。オリジナル・メンバーのうち4人がそろったのは1969年以来であった。
 1999年、ハリスンは「ハンブルグ・ブルース・バンド」からオファーを受け、ドイツを拠点にブルース・ロック主体の演奏活動を活発に行った。このバンドはクリームやジャック・ブルースなどと仕事をしてきた詩人ピート・ブラウンの歌詞をフィーチャーしたものであった。
 2004年6月、ハリスン、ゲイリー・ライト(vocal, keyboard)、マイク・ケリー(drums)は、新たにジョーイ・アルブレヒト(guitar)とマイケル・ベッカー(bass)を加えて3度目のスプーキー・トゥース再結成を果たし、ツアーを行う。

 
 2006年、ハロー・レコードのオーナーであるマイケル・マスレンが、ハンブルグ・ブルース・バンドのライヴでハリスンの歌に大きな感銘を受ける。スプーキー・トゥースのファンでもあったマスレンはハリスンにソロ・アルバムを制作するよう説得し、レコーディングに漕ぎつける。こうして2006年にリリースされたのが、ハリスン31年ぶり4枚目のソロ・アルバム「Late Starter」である。


 2008年2月、ハリソン(vocal, keyboard)、ライト(vocal, keyboard)、ケリー(drums)の3人のオリジナル・メンバーをフィーチャーし、スティーヴ・ファリス(guitar)とシェム・フォン・シュローク(bass)を加えた5人で4度目のスプーキー・トゥース再結成が行われ、ヨーロッパでツアーを行った。
 2009年5月29日、ハリソン(vocal, keyboard)、ライト(vocal, keyboard)、アルブレヒト(guitar)、ベッカー(bass)を[、そしてケリーの代わりにトム・ブレフテリン(drums)を加え、シェパーズ・ブッシュ・エンパイアで行われたアイランド・レコード50周年記念コンサートで演奏した。


 ハリスンはその後も時折り演奏活動を続けていたが、2018年3月25日に故郷のカーライルで死去した。死因は不明である。


     



【ディスコグラフィ】(☆=ライヴ・アルバム ★=コンピレーション・アルバム)
  ◆アルバム
 <ソロ>
  1971年 Mike Harrison
  1972年 Smokestack Lightning
  1975年 Rainbow Rider
  2006年 Late Starter

 <The V.I.P.'s>
 ★2007年 The Complete V.I.P.'s

 <Art>
  1967年 Supernatural Fairy Tales

 <スプーキー・トゥース>
  1968年 イッツ・オール・アバウト/It's All About
  1969年 スプーキー・トゥー/Spooky Two(US44位)
  1969年 セレモニー/Ceremony(US92位) *with Pierre Henry
  1970年 ザ・ラスト・パフ/The Last Puff(US84位) *「Spooky Tooth featuring Mike Harrison」名義
  1971年 タバコ・ロード/Tabacco Road(US152位)
  1973年 ユー・ブローク・マイ・ハート・ソー・アイ・バステッド・ユア・ジョウ/You Broke My Heart So I Busted Your Jaw(US84位)
  1973年 ウィットネス/Witness(US99位)
  1999年 Cross Purpose
 ★1999年 The Best of Spooky Tooth:That Was Only Yesterday
 ☆2001年 BBC Sessions
  

 <Hamburg Blues Band>
  2001年 Touch (Mike Harrison meets The Hamburg Blues Band)

 <Mike Harrison Trust>
  2005年 Mike Harrison Trust (no label no number) 

  ◆シングル
 <ソロ>
  1975年 We Can Work It Out
  1975年 Somewhere Over the Rainbow

 <The V.I.P.'s>
  1964年 Don't Keep Shouting at Me
  1966年 Mercy, Mercy *「Vipps」名義
  1966年 Wintertime *「Vipps」名義
  1966年 I Wanna Be Free
  1967年 Straight Down to the Bottom

 <Art>
  1967年 What's That Sound (For What It's Worth)

 <スプーキー・トゥース>
  1968年 ザ・ウェイト/The Weight
  1968年 サンシャイン・ヘルプ・ミー/Sunshine Help Me(US:Cash Box126位)
  1968年 ラヴ・リアリー・チェンジド・ミー/Love Really Changed Me
  1969年 ザット・ワズ・オンリー・イエスタデイ/That Was Only Yesterdai(Durch13位)
  1969年 ザン・オブ・ユア・ファーザー/Son of Your Father
  1969年 フィーリン・バッド/Feelin' Bad(US:Bebbling Under132位)
  1970年 アイ・アム・ザ・ウォルラス/I Am the Walrus(Dutch38位)
  1973年 オール・ソウン・アップ/All Sewn Up


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