人間、いたるところに青山あり

生きるも死ぬも今一時

チェ・ゲベラ

2005-08-07 22:54:46 | Weblog
 チェ・ゲベラの2回目のアメリカ旅行記を読んだ。ブエノスアイレスの医学部を卒業して25歳の青年はアルゼンチンからメキシコへ金もないのに旅に出た。彼は喘息持ちでたびたび発作に悩まされもする。それでもいろんなことに好奇心が強く読んでいて面白い。インカやマヤの遺跡をめぐる。ぜいぜいいいながらの登山がある。旅にあっても医学の勉強をしていく。たいしたものだ。
 中南米はブラジルをのぞいてスペイン語が通じる。だから彼はペルーでもグアテマラでも友達がたくさん作れた。そしてよその国にあっても意気投合すると政治活動に加われるのだ。
 1956年11月メキシコからキューバへ向かい革命に参加。最後はボリビアにて人民解放軍を組織するが逮捕されて銃殺された。享年39歳。
 今晩の義経も台風の真っ只中鳴門海峡をわたって屋島の平家を攻めんとする。梶原が無謀きわまれりと叫ぶが、義経からみると絶好のチャンスだ。義経には目的がある。目的があるから死をおそれない。
 
 マクベスは問うた。君は生きているか、それとも君は死んでいるか、君は何者か。