人間、いたるところに青山あり

生きるも死ぬも今一時

死と隣り合わせー熱中症

2005-08-04 09:15:24 | Weblog
 神戸市立御影中の一年生が柔道部の合宿でなくなった。やる気がないとみた先生は体罰も加えたようだが、遺体を司法解剖した結果、死因は熱中症による急性心不全とわかった。
 鹿児島の伊集院でも5年前似た様なことで中学生が死んだ。それは剣道の練習での事故だった。母親は病院で働いている看護師でその日は早出のため寝ている息子を置いて仕事に出た。適当なときをみはらかって息子に電話した。朝ごはんを早く食べて早く朝練にいかんと怒られるよといっただろう。働いている母だから、子供の体調を聞いてあげる余裕はなかっただろう。
 そのとき考えたことは、中学生ともなっていて、どうして自分の体を自分で守ることができないのだろうかということだった。体調の良し悪しは自分でないと分かるまい。悪いときはそれを先生に言えばよいことだ。先生も生徒の声に耳をかたむけるぐらいのことはできるはず。
 だけどなによりも親が子供のしつけの中で自分の命は自分で大事に守るべきことの哲学を語っていないと思う。子供にそういう自覚がありさえすれば、避けられる事故だ。今日の新聞でも神戸の市教委の教育長は《体調不良のサインを見落とした可能性がある》としている。親は之を読んで先生がもっと注意してあったればこんなことにはならなかったのにと思うだろう。