きょうも映画館通い by Banzong

わたしたちは世界一の映画の街に住んでいる!

2018.3.23 番外編 今週の中国、香港、台湾、韓国の映画興行ベストテン。『トゥームレイダー ファースト・ミッション』東アジア席巻中。

2018-03-23 | 映画レビュー
毎週中国、香港、台湾、韓国の映画興行ベストテンをブログ(http://eastasia-cinema.asia/)でまとめています。なんといっても中国の興行が興味深く、面白いのですが。今朝早起きして調べていて、バラエティにとんできたなと実感しました。というわけでちょっとまとめてみました。

ベストテンは以下の通りです。

1.古墓丽影:源起之战
2.黑豹
3.红海行动
4.厉害了,我的国
5.小萝莉的猴神大叔
6.水形物语
7.唐人街探案2
8.比得兔
9.三块广告牌
10.大坏狐狸的故事

半分がアメリカ映画関連ですが、わかりますか。1位の『トゥームレイダー ファースト・ミッション』は、16日封切。東アジアでは韓国7日、香港と台湾が8日、日本が21日です。ハリウッド大作はたいていこのくらいの流れですね。2位は『ブラックパンサー』。米アカデミー賞からみの2本。6位『シェイプ・オブ・ウォーター』は16日封切、9位『スリー・ビルボード』は3週目です。8位は『ピーター・ラビット』実写版は3週目。こちら日本公開は5月18日です。

中国映画でことし一番ヒットしているのは3位の『紅海行動』。現在までの累計興収は35億元(585億円!)。昨年驚異の大ヒットとなった『ウルフ・オブ・ウォー』(928億円!)と同じく、中国海軍が協力した戦争アクションです。今回の舞台はイエメン。監督は香港のベテラン、ダンテ・ラムです。

4位が話題のプロパガンダ映画『厉害了我的国( Amazing Chinaすごいぞ、我が国)』。「十八大以来の中国の発展と成就、十九大の報告の中で習近平総書記が提起した『新時代の中国の特色ある社会主義』の一大論述を、記録映画の形で銀幕の上に現した」映画だそうです。ちなみにこの作品、アメリカの映画DBサイトIMDbの採点では10点満点中の1点。

7位の『唐人街探案2』はいま中国で一番の人気俳優ワン・バオチャン(王宝強)主演のコメディ。日本では映画祭上映された『僕はチャイナタウンの名探偵』の続編です。中国製アニメの『大坏狐狸的故事(The Big Bad Fox and other tales)』が10位です。

意外と思われるかもしれませんが、中国でインド映画は人気あります。5位『小萝莉的猴神大叔(Bajrangi Bhaijaan)』は、2015年の作品にもかかわらず、3週続けてランクインしています。東アジアでは日本のアニメが入ることはあります。韓国映画はさっぱりですな。

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2018.3.20 テアトル新宿で『素敵なダイナマイト・スキャンダル』を観る。柄本佑がいい感じ。

2018-03-20 | 映画レビュー
テアトル新宿で『素敵なダイナマイト・スキャンダル』を観る。80年代に流行ったサブカルテイストのエロ雑誌『写真時代』などで知られる、末井昭編集長の半生を映画化。実母のダイナマイト自殺から始まる、いやあ、波乱の半生ですねえ。この時代に「中小の」雑誌で編集をやった人間にはなんとも懐しい小道具がでてきます。それから主演の柄本佑がいい感じ。この人、口跡がよくてとてもききとりやすいのも好きなところです。

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2018.3.18 シネマヴェーラ渋谷で原田眞人監督のデビュー作『さらば映画の友よ』と深作欣二初期の『脅迫 おどし』の2本立て。特集上映「ピラニア軍団・役者稼業」です。

2018-03-18 | 映画レビュー
今日は原田眞人監督のデビュー作『さらば映画の友よ』と深作欣二初期の『脅迫 おどし』の2本立て。シネマヴェーラ渋谷の特集上映「ピラニア軍団・役者稼業」です。

『さらば映画の友よ インディアンサマー』(1979年)、懐かしいです! ピラニア軍団川谷拓三さんの主演作。映画マニアの19歳の浪人生と年齢不詳のお兄ちゃん、映画館で出会ったふたりの物語。セリフ、映り込む映画宣材、フィルムクリップ、映画館そのものまで、もう涙なしに観られません。ダンさんこと川谷さんが、映画の始まりに一秒たりとも遅れててはいけないと走りに走って入った映画館。かかるのは岡本喜八の『肉弾』(一列目に知った顔がいるなあ)です。場内である事件があり、ふたりが映画館の出口で言葉を交わします。ここは、自由が丘の武蔵野推理劇場ですぜ!!  勝新、健さんの映像、ふたりが『雨に唄えば』を観てでてきた沼津の映画館のシーンでは、突然の雨に川谷さんがジーン・ケリーばりに踊りだします。ウィドマークやホークス作品のセリフをもじったセリフは原田眞人さんくらいの通でなければわかりませんが、楽しいです。川谷さんすばらしい! 親しくしていただきました。本当に惜しい人をなくしたなあ。

もう一本の『脅迫 おどし』(1966年)は初見です。脱獄犯が誘拐事件で逃走中、ごく普通の民家に押し入ります。その家の妻と子どもを人質にして、主人に身代金受取の片棒を担がせようとするサスペンスです。犯人が西村晃と、ピラニアのひとり室田日出男。三國連太郎と春川ますみが巻き込まれる夫婦役です。後半のドキュメンタリー・タッチの映像がスリリング。いまやきれいになってしまった新宿南口あたりが舞台です。

新宿といえば、『さらば映画の友よ』のタイトルは、新宿東口から西口にぬけるガードの上の映画看板が使われてました。ドロン&ブロンソンの『さらば友よ』に「映画の」が吹き出しで入るというおしゃれなもの。今日の2本ともでていたのが室田さん。『さらば…』では主人公ショーマ君の、オネエ言葉をつかうへんなお父さん役でした。

敬愛する磯田秀人さんのプロデュース作でもある『さらば映画の友よ』、ロケ現場にもお邪魔したし、話し出すと話題はつきません。そういう事情はともかく、観直してみると結構面白かったです。

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2018年 3月第3週の「わたし的週末映画ガイド」です。今週公開は16本。『素敵なダイナマイトスキャンダル』は必ず観ます!

2018-03-17 | 映画レビュー
3月第3週の「わたし的週末映画ガイド」です。今週公開は16本。これくらいがちょうどよい数かな。

今週必ず観ます、という一本は。
『素敵なダイナマイトスキャンダル』
白夜書房という元気のいい版元で『写真時代』の編集長をやっていた末井昭さんの自伝的エッセーを映画化した。80年代の空気が感じられる予告編でした。

気になる作品は。
『リメンバー・ミー』
ピクサ―アニメ。メキシコの「死者の日」を扱っている。だからガイコツがいっぱいでてくるんですね。メキシコ音楽が魅力的なので字幕版で観ようと思います。

『ラッキー』
91歳で他界したハリー・ディーン・スタントンの遺作。米南部、死と向かい合う偏屈な老人の日々を描く。ほぼ彼の自画像のようなじいさんがいい。

『馬を放つ』
中央アジア・キルギス、主人公は騎馬遊牧民の末裔で、ひそかに他人の牧舎から馬を解き放つ、いわば馬泥棒なのだが…。草原と馬、幻想的な映像。

『修道士は沈黙する』
G8財務相会議が開かれるドイツのリゾートに、修道士が招かれる。その修道士に、国際通貨基金の専務理事がある「告解」した翌日、死体として発見される…。というミステリー。

他に。
『ちはやふる』は1作めは面白かったが。
『ニワトリ★スター』井浦新のイメージがふだんと違う。
『フェリーニに恋して』フェリーニ好きの少女がイタリアを旅する、どんな映像が出てくるのだろう。



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2018.3.15 番外編 新宿・紀伊国屋寄席で行く。これで5ケ月連続。#紀伊国屋寄席

2018-03-16 | 映画レビュー
月イチの新宿・紀伊国屋寄席。これで5ヶ月連続です。

今日の演目は
開口一番前座 春風亭一花 やかん
三遊亭歌太郎 たがや
古今亭文菊  小言幸兵衛
三遊亭金馬 蒟蒻問答
仲入
三遊亭歌之介 幕末龍馬伝
林家正蔵 百年目

自由が丘育ち学習院卒のどこかノーブルでおっとりとした文菊さん、龍馬を中心に話がとぶとぶ歌之介さん、このふたりは初めてではないのですが、たっぷりで満喫しました。カミさんともわたしもファンになりました。歌之介さんが圓歌を継ぐのですね。前座の一花さんはこれで三度目です。何か親戚のこどもが演っているような気になって、応援しとります。正蔵さんの『百年目』は去年の国立に続いて二度目。金馬さん、お元気で何よりです。

がんばってチケット取りしましたので、前から3列目。4月はもっといい席を確保しました。一之輔、雲助が出ます。お楽しみ。

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