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2018.3.18 シネマヴェーラ渋谷で原田眞人監督のデビュー作『さらば映画の友よ』と深作欣二初期の『脅迫 おどし』の2本立て。特集上映「ピラニア軍団・役者稼業」です。

2018-03-18 | 映画レビュー
今日は原田眞人監督のデビュー作『さらば映画の友よ』と深作欣二初期の『脅迫 おどし』の2本立て。シネマヴェーラ渋谷の特集上映「ピラニア軍団・役者稼業」です。

『さらば映画の友よ インディアンサマー』(1979年)、懐かしいです! ピラニア軍団川谷拓三さんの主演作。映画マニアの19歳の浪人生と年齢不詳のお兄ちゃん、映画館で出会ったふたりの物語。セリフ、映り込む映画宣材、フィルムクリップ、映画館そのものまで、もう涙なしに観られません。ダンさんこと川谷さんが、映画の始まりに一秒たりとも遅れててはいけないと走りに走って入った映画館。かかるのは岡本喜八の『肉弾』(一列目に知った顔がいるなあ)です。場内である事件があり、ふたりが映画館の出口で言葉を交わします。ここは、自由が丘の武蔵野推理劇場ですぜ!!  勝新、健さんの映像、ふたりが『雨に唄えば』を観てでてきた沼津の映画館のシーンでは、突然の雨に川谷さんがジーン・ケリーばりに踊りだします。ウィドマークやホークス作品のセリフをもじったセリフは原田眞人さんくらいの通でなければわかりませんが、楽しいです。川谷さんすばらしい! 親しくしていただきました。本当に惜しい人をなくしたなあ。

もう一本の『脅迫 おどし』(1966年)は初見です。脱獄犯が誘拐事件で逃走中、ごく普通の民家に押し入ります。その家の妻と子どもを人質にして、主人に身代金受取の片棒を担がせようとするサスペンスです。犯人が西村晃と、ピラニアのひとり室田日出男。三國連太郎と春川ますみが巻き込まれる夫婦役です。後半のドキュメンタリー・タッチの映像がスリリング。いまやきれいになってしまった新宿南口あたりが舞台です。

新宿といえば、『さらば映画の友よ』のタイトルは、新宿東口から西口にぬけるガードの上の映画看板が使われてました。ドロン&ブロンソンの『さらば友よ』に「映画の」が吹き出しで入るというおしゃれなもの。今日の2本ともでていたのが室田さん。『さらば…』では主人公ショーマ君の、オネエ言葉をつかうへんなお父さん役でした。

敬愛する磯田秀人さんのプロデュース作でもある『さらば映画の友よ』、ロケ現場にもお邪魔したし、話し出すと話題はつきません。そういう事情はともかく、観直してみると結構面白かったです。

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