きょうも映画館通い by Banzong

わたしたちは世界一の映画の街に住んでいる!

2017.11.26 東京フィルメックス4本目。ジャ・ジャンクー製作の『時はどこへ?』を観る。面白い企画です。

2017-11-26 | 映画レビュー
東京フィルメックス4本目。ジャ・ジャンクー(賈樟柯)製作のオムニバス『時はどこへ?』を観る。面白い企画です。BRICS5国の映画監督が「時間」をテーマに、20分ほどの短編を競作した映画です。賈樟柯が声をかけ、自身も監督しています。

わたし、毎週、東アジア各国の映画興行ベストテンをチェックしてブログでまとめておりまして。10月第4週の中国ベストテンの10位にこの映画がランクされていたのには驚きました。ジャ・ジャンクーは国際的には超有名ですが、中国国内での知名度はさしてないという感じです。ちゃんと劇場公開されてるんですね。どんな作品か、とても興味がありました。

結構バラエティにとんだ5本です。大地震の後遺症をテーマにいたブラジルの『大地が揺れる時』はドキュメンタリータッチ、ロシアの『呼吸』は心理ドラマのよう、インド『ムンバイの霧』はハートウォーミング、南アフリカ『死産』はこのタイトルでSFです。そして最後の中国『逢春』、ええ、ジャ・ジャンクーは武侠劇か、と思わせて…。

いずれも一本の映画でも充分な内容です。楽しめました。

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2017.11.25 ヒューマントラストシネマ有楽町で『永遠のジャンゴ』を観る。

2017-11-25 | 映画レビュー
ジプシーのジャズギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトを主人公にした『永遠のジャンゴ』を観る。ヒューマントラストシネマ有楽町。今日封切です。

舞台は、1943年ナチス統治下のパリ。ナチはユダヤ人だけでなく、ジプシーも根絶しようとしたんですね。そんな状況のなか、パリで演奏活動を続けるジャンゴにベルリンで公演をするよう要請が来るあたりから、ドラマが展開していきます。

現代のジプシー・ジャズのグループ、ローゼンバーグ・トリオが劇中のジャンゴの演奏を担当していて、これがいい。

往年のコンビ、ステファン・グラッペリはイギリスで暮らしている、なんてセリフが出てきます。ああ、 グラッペリも聴きたくなったなあ。
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2017年11月第4週の「わたし的週末映画ガイド』です。今週公開は17本。『永遠のジャンゴ』は必ず観ます。

2017-11-25 | 映画レビュー
11月第4週の「わたし的週末映画ガイド」です。今週公開は17本。まあ最近では一般的な数です。

今週はこの一本。
『永遠のジャンゴ』
ジャンゴ・ラインハルトがどういうひとだったのか、に興味があります。ジプシー音楽とジャズを結びつけたギタリスト。『ルシアンの青春』で使われ、この人の名前と音楽を知りました。あの映画と同じ時代、ナチス支配下のパリでの物語です。

楽しみなのは、
『火花』
菅田将暉、いま一番注目している役者です。予告編をみて、これはあってると思いました。ビートたけしの『浅草キッド』がテーマソングというのもいいなあ。好きなんです。福山雅治のカバーも持ってます。
気になっているのはいろいろあるんです。

『光』
その菅田将暉を最初に面白いと思った『セトウツミ』を監督した大森立嗣さんの新作です。三浦しおんの原作。井浦新、瑛太、長谷川京子のアンサンブルが期待できそうです。

『最低。』
3人のAV女優のお話。監督はピンク映画で名を挙げた瀬々敬久。いまや日本を代表するひとりですから観ておかねば、というところ。

『J ビヨンド・フラメンコ』
フラメンコといえばカウロス・サウラ。フラメンコのルーツのひとつ「ホタ」をテーマにしたドキュメンタリーです。こういう映画はル・シネマの独壇場ですね。

ほかにも『gifted ギフテッド』や『ジャスティス・リーグ』も観たくないわけではないのですが、これだけ新作があるとね。

新聞記事ですが。先週、『全員死刑』を一般紙はすべて無視していると書きました。今週みると、日経と産経がとりあげています。産経は★4つと高得点。そんな風に新聞は2週にわけて掲載することもあるので、2週分、新規分も足したのを貼っておきましょう。『ローガン・ラッキー』の評判がいいなあ。




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2017.11.24 東京フィルメックス3本目。中国映画『天使は白をまとう』を朝日ホールで観る。観客賞「大変良かった」で投票しました!

2017-11-24 | 映画レビュー
有楽町おかめで腹ごしらえをして、東京フィルメックス3本目。特別招待の中国映画『天使は白をまとう』を観る。

中国、海辺のリゾート地、モーテルで起きた少女への性的暴行事件。それを目撃したフロントの女性が主人公です。彼女自身も10代、不法就労のようです。身分証がない、ということが再三話題になります。おそらく、一人っ子政策の結果で生まれた無戸籍児なのでしょう。事件をもみけすために脅され、最初は嘘の証言をするのですが…。

川本三郎さんの韓国映画『冬の小鳥』評だったと思うのですが、少女が世界を相手に、ひとりで立ち向かっている、といったようなフレーズがありました。この映画のヒロインもまさにそんな感じでした。事件の被害者の少女も同じ。このふたりの、きっとしたまなじり、がいいですね。

どこをどう描いても、格差や不正などの社会矛盾や、制度疲労が噴出する現代の中国。ドキュメンタリー出身のヴィヴィアン・チュウ監督は、声高にではなく、サスペンス仕立てで、そういう社会への異議申したてをしています。本年度のベネチア国際映画祭コンペティション部門にも選出され、ジャジャンクーが独力で始めた映画祭、「平遥(ピンヤオ)クラウチング・タイガー・ヒドゥン・ドラゴン国際映画祭」で最優秀作品賞を受賞しています。

フィルメックスではコンペ作品ではありませんが、観客賞の対象です。投票用紙は、四隅に評価ワードが書かれていて、そのいずれかの部分を折って投票する形式です。わたしは、左上「大変良かった」を折って投票箱に入れました。



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2107.11.23 番外編。今夜は新宿末広亭へ。十一月下席夜の部は講談の神田松鯉さんがトリです。神田松之丞さんも出演。寄席を満喫しました。

2017-11-23 | 映画レビュー
今夜は新宿末広亭へ。十一月下席夜の部は講談の神田松鯉さんがトリです。もちろん、お弟子さんの神田松之丞さんも出演しています。これは行かなくては、です。ウクレレ漫談のぴろきさんも出ているではないですか。末広亭は初めてというカミさんも誘いました。

夜の部は17時からで3000円、1時間刻みで料金が変わります。 中入り後なら松之丞さんも見られて、1500円なのですが、わが家は二番手に出るぴろきさんもお目あてです。17時に行きました。早めに入っても、二階まで大入り、右の桟敷席に案内されました。うーん、畳敷きは風情があるが、ちと辛い。

ウクレレをひきながらぼやくぴろきさん、いいですねえ。きいたことのあるネタが多かったけれどまた観たい。松之丞さんは相変わらず元気がよくって、テンポがあって楽しい。松鯉先生はつい聞き入ってしまいます。期待してなくて、よかったのは圓楽さん。やはり人気ものは華があります。声の通りもよく、色気があります。知らなかったのですが、落語芸術協会入りして、寄席に出られるようになったんですね。

  笑福亭羽光 ふく鍋
 ぴろき ウクレレ漫談
 橘ノ円満 金明竹のさわり
 古今亭今輔 雑学刑事
 新山ひでや・やすこ 漫才
 神田阿久鯉 講談 柳沢昇進録
 三遊亭笑遊 堀の内
 北見伸 奇術
 三遊亭圓楽 演目わからず
 桂歌春 鍋草履
  中入り
 神田松之丞 講談 天保水滸伝 平手造酒
 春風亭柳之助 子ほめ
 桂小文治 片棒
 翁家喜楽・喜乃 太神楽
 神田松鯉 講談 大石東下り 

私のつたない知識でわかった演目は以上でした。

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