きょうも映画館通い by Banzong

わたしたちは世界一の映画の街に住んでいる!

2018.1.20 ラピュタ阿佐ヶ谷で小沢昭一主演『猫が変じて虎になる』を観る。珍品だが…。

2018-01-20 | 映画レビュー
夜はふたたび阿佐ヶ谷にもどり、ラピュタで『猫が変じて虎になる』という小沢昭一主演の映画を観る。「コメディ天国It’s 笑Time 」という特集上映の一本。この作品は不勉強で知りませんでした。監督は春原政久。1962年の日活映画です。

生命保険外交員の小沢が、酒の失敗で左遷され、禁酒を誓って長寿の村で勧誘に奔走するという話。途中まで、うーんと頭抱えちゃうコメディでしたね。ベースが落語の『らくだ』。その名もらくだの馬さんという乱暴者が登場する。これが由利徹。馬さんがフグを食べて死んでしまい、大家を脅すという、落語そのままの展開。気弱な小沢さんが、お酒を飲むと性格が変わって…。落語のクズ屋さんの役。このシーンだけ、面白かった。だからこのタイトルです。

ま、こういう夜もあるさ。
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2018.1.20 「小松左京アート展」「SF・怪獣映画の世界」「生賴範義展」とSFアート展をハシゴする。

2018-01-20 | 映画レビュー
午後は有楽町「小松左京アート展」-京橋「SF・怪獣映画の世界」-上野「生賴範義展」と、SFアート展をハシゴする。

「小松左京アート展(-1/28 スパンアートギャラリー)
イラストレーター、漫画家による小松トリビュート展。それぞれに『さよならジュピター』などインスパイアされた小松作品名が書かれている。もちろん売っています。いいなあと思うのはやはり売約済みですね。大学生の頃漫画家だった小松さんの、当時の作品も展示されています。これがうまい! 展覧会のビジュアルは生賴範義による小松さん。

「ポスターでみる映画史 SF・怪獣映画の世界」(-3/25 フィルムセンター)
主として日本での公開時のポスターを展示。生賴範義などイラストを使った作品がいいね。『サイレント・ランニング』とか『サイレント・グリーン』といったB級のが好きです。

「生賴範義展」(-2/4 上野の森美術館)
生涯に描いた3000点のなかから180展を展示。圧巻です。入ると膨大な量の彼が表紙を描いた書籍のタワー。国際的に名を売った『スター・ウォーズ帝国の逆襲』を始め、ま、よく描いたなあという作品群です。ここでも小松左京さん関連は大きなスペースを割いています。表紙画以外にもストーリーボードなど様々。『復活の日』なんて映画より数倍いいですね。もちろん図録は買いました。これはお買い得。

まだ、時間があったので、西洋美術館で「北斎とジャポニズム」展、と思ったのですが、30分待ちだったので諦めました。



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2018.1.20 ラピュタ阿佐ヶ谷で『警視庁物語 深夜便130列車』を観る。相変わらず面白い!

2018-01-20 | 映画レビュー
ラピュタ阿佐ヶ谷のモーニングショー、先週に続き「警視庁物語 DEKA-SPIRITS」連続上映、今日は『深夜便130列車』(1960年)を観る。いやあ、相変わらず面白い。

いま発売中の「サライ」の「サライ名画館」という連載で、川本三郎さんが取り上げていた。「このシリーズの特色は、刑事たちがよく町を歩くので、昭和三十年代の東京の懐しい風景が随所にとらえられているところ」という。

汐留の貨物駅、引き取り人不明のトランクから異臭がし、中に女性の死体が出てきたところから映画が始まる。おなじみの神田隆以下の捜査一課に加え、加藤嘉、山茶花究ら大阪の警察も捜査に加わる。加藤はこのシリーズの他の作品では、スリ捜査の刑事だったな。他にも稲葉義男とか、織本順吉、忘れちゃいけない菅井きんさんなど、シリーズではいろいろ役を替えて出演している。のちの名優探しも楽しい。

タイトルにあるように、今回は国鉄の深夜列車が登場する。朝の5時頃に東京駅に着く夜行列車。犯人がこの列車に乗っているのを突き止め、大船駅から刑事たちが乗り込む。60年の大船駅はこんな感じだったんですね。鉄道好きは必見だな。

シリーズ全24作の12本目。監督は飯塚増一です。
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2018年1月第3週の「わたし的週末映画ガイド」です。今週必ず観ます、という一本は『嘘を愛する女』。

2018-01-20 | 映画レビュー
1月第3週の「わたし的週末映画ガイド」です。今週公開は19本。実はこのほかに、未公開作品ばかりを集めた「未体験ゾーンの映画たち2018」(ヒューマントラストシネマ渋谷)という上映企画もあり、新登場の映画は1週間30本近くなります。「わたし的」は普通にロードショーされるなかから選びます。

今週必ず観ます、という一本は…結構悩みましたが、
『嘘を愛する女』
予告編を何十回観たかしれません。通勤の駅でうずくまっている長澤まさみに、高橋一生が声をかけ、それが縁で付き合い始めて同棲へ、幸せそうなふたりだが。高橋は免許証から仕事まですべて嘘で固めていた。以上予告でわかったこと。「何じゃこれは」と吉田鋼太郎は何に驚いたのか?これは単なる結婚詐欺の話か? 「嘘を愛する」とは? 教えてくれい! というわけで、できるだけ早く観ます。

気になる作品が多いですね。
『ピンカートンに会いにいく』
これがひろいもののような気がしてなりません。においます。ブレイク寸前で空中分解したアイドルフループ「ピンカートン」を20年ぶりに再結成させようとしたら…という話。かつてアイドルをめざした女性たちの過去と現在。なかなか面白そうです。

『パディントン2』
かわいくない熊のぬいぐるみが主人公のコメディ。結構評価が高いので、どんなものかと。

『星くず兄弟の新たな伝説』
手塚眞監督が商業映画デビュー作30年目の続編を。多少ご縁あるので。

『ジオストーム』
天候を自在にできる世の中になったのだが、そのシステムが暴走して、世界で災害が発生。怖いもの見たさ。CGを楽しみます。

『ベロニカとの記憶』
初老の男あてに昔の恋人の母から遺言で日記が届き…、なかなかイメージしにくい話で。シャーロット・ランプリングが昔の恋人の役。よくできたミステリーのよう。

今週は名画座も興味のある番組が多いので、新作は観られても上記6本くらいでしょうか。ジャン=ピエール・レオにはさして思い入れないので『ライオンは今夜死ぬ』は多分パス。『ルイの9番目の人生』、9年で8度死にかけた男の話、といわれてもあまり興味がわかない。

さて、今日も朝から阿佐ヶ谷ラピュタ。





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