きょうも映画館通い by Banzong

わたしたちは世界一の映画の街に住んでいる!

2018.1.13 『ジャコメッティ 最後の肖像』をTOHOシネマズシャンテで観る。迷惑な天才!

2018-01-13 | 映画レビュー
針金のようにひょろりとした人物彫刻で知られるジャコメッティ。その晩年を描く『ジャコメッティ 最後の肖像』を、TOHOシネマズシャンテで観ました。

1964年のパリ。突然、ジャコメッテイに絵のモデルになってくれと頼まれるアメリカ人作家。最初は2,3時間で終わるという話だったのだが、とんでもなかった。肖像画はなかなか完成せず、できたかなと思うと、突然うづくまって頭をかかえ、思い詰め、絵の具で消してしまう。そのくり返し。しかも酒びたり、娼婦にメタボレでしばしば作業が中断する…、2週間たっても終わりません。

映画はその一部始終を描いていきます。天才肌の画家の狂気じみた制作の現場が覗ける感じです。アトリエの雰囲気、妻や弟、画商との関係なども面白く再現されていますでも、近くにいたらこのひと、はっきりいって迷惑極まりない存在でしょうね。

主演のジェフリー・ラッシュがいい雰囲気で、しかも「らしい」。モデルになったジェイムズ・ロードなど、登場人物はほとんど実在の人物だそうです。



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2018.1.13 ラピュタ阿佐ヶ谷で『警視庁物語 遺留品なし』を観る。この連続上映は必見!

2018-01-13 | 映画レビュー
ラピュタ阿佐ヶ谷のモーニング上映で『警視庁物語 遺留品なし』を観る。1956年から64年にかけて作られた東映の人気シリーズ、といっても1時間ちょっとのいわゆる添え物なんですが、「警視庁物語DEKA-SPRITS 」と題して連続上映されています(1/5-3/3)。観たかった連作、やっと一本観られました。面白い!

『遺留品なし』は59年の村山新治監督作品。アパートの一室で電話交換手の殺人死体が発見され、捜査が始まります。警視庁捜査一課、神田隆以下、堀雄二、花澤徳衛(渋い!)、山本麟一(若い!いい男)という面々による地味な聞き込みが中心です。木村功、殿山泰司がちょい役で出演。割とおしゃれな音楽は若き日の富田勲です。

シリーズは1956年から64年にかけて作られた24本作られています。ドキュメンタリータッチで、当時の東京や、風俗、生活が描かれていることも魅力のひとつです。はっきりいって、この時代の日本は、現代とは別の国です。

交通機関、住居、店舗、オフィス、食、喫煙…。この作品で興味深かったのは刑事が張り込む喫茶店。私書箱がある店、というのは知りませんでした。

今回上映されるのは8本。今出ている「サライ」の連載で川本三郎さんが『深夜130便列車』を紹介されています。これはもちろん観ますし、あと残りも全部観たいですね。
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2018年1月第2週の「わたし的週末映画ガイド」です。今週必ず観ます、という一本は、スコリモフスキーの『早春』。

2018-01-13 | 映画レビュー
1月第2週の「わたし的週末映画ガイド」です。今週公開は15本。

『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』は昨年、新宿で限定公開されたときに観ました。中国で史上最大のヒットとなった戦争アクションです。国威発揚臭が強い映画でした。

今週必ず観ます、という一本は、
『早春』
ポーランドのイエジー・スコリモフスキー監督、1970年の青春映画。当時監督はイギリスに亡命中でした。日本公開は72年。未ソフト化で、映画ファンのあいだでは幻の存在、カルト映画ですね。昨年、写真美術館で行われたポーランド映画祭で上映されたのですが観逃しました。すごい人気だったそうです。観た記憶はあるのですが、ぜひこの機会に。

気になる作品は。
『はじめてのおもてなし]
2016年のドイツ興収No1。夫は大病院の医者、妻は教師を定年退職、平穏な二人ぐらしに大事件。妻が難民とひとり引き受けると宣言し…。最近のヨーロッパの映画に多いですね、このテーマ。

『わたしたちの家』
PFFグランプリ受賞作。同じ家を舞台にふたつの別の物語が進行していくという不思議な作りのようです。産経の清原惟監督インタビューによれば、バッハのフーガがヒントだそう。

『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』
リュック・ベンソンが製作、脚本担当したアクション・アドベンチャー。95年のサラエボ、米海軍の特殊部隊の猛者が3億ドルの金塊を狙います。肩のはらないエンタテインメントを期待。

『目撃者 闇の中の瞳』
珍しい台湾のミステリーです。主人公が買った中古車が事故車だった。しかもその事故を彼は9年前に目撃していた。そしておきる不可解な事件…。

さて、今朝はこれからラピュタ。




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