自転車に轢かれた

あ～ん

自転車に轢かれたよ

歩道を歩いていただけなのに轢かれたの

 

街中で、歩道も混みあっていた中

音もなく近づいてきて

右足のかかとを轢いたのよ

 

「痛ッ」

一瞬、意味が解らず

右後方から出現した自転車を見てコトの顛末が飲み込めた

再び「痛ッ」と声が出たと思う

私のことだもの小さい声で控えめに言ったと思う　エヘへ

 

その人は　振り向きざま

 

ケッ　　　　と言って

 

キッ　　　　とにらんで

 

そのまま車道に抜けて走り去った

あの人がカッカと怒ることないと思うけどなぁ

 

あたし　本当に痛かったけど。

タイヤが当たり、こすった感触だってはっきり覚えてるけど。

 

その人は黒縁のメガネも個性的
細身の身体に、これまた細身の上着・黒を着て、
背中まである不揃いな黒髪をなびかせて、
黒いパンツのすそをパタパタさせながら
大きな交差点の赤信号を突っ切って走っていった

 

最後に悪口いっぱい書いちゃった　　イ～ダ

 

 

これで（悪口言って）私の右足の“カタキ”も取れたし

 

怪我もなかったし

ま、良かったと言うコトですね　ニコニコ

 

 

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