１２月３０日（ギリシャ１１日目、アテネ）

観光できる最後の日。朝から考古学博物館へ行った。ここでも国際学生証を見せると６ユーロが無料になった。アテネは観光代が高いので助かる。そのあとアゴラと呼ばれる市場へ行った。中央市場みたいに大きい市場で野菜、魚、肉、オリーブの瓶詰めなどの加工食品とブロックにわかれている。魚のエリアまではよかったが肉のエリアは途中でやめた。皮を剥いだ動物がそのまま売られている、目つきで。ギリシャの観光はこれですべて終了。明日午前中の飛行機なので今日のうちに空港へ行くことにした。今日も空港で１泊。

１２月２９日（ギリシャ１０日目、スパルタ、ミストラ）

朝8時ごろ町を歩こうと思ったけど外は台風のような天気。傘が飛ばされそうなくらいすごいので朝食だけ買ってすぐにホテルに戻った。昼からは雨が上がったので出動。スパルタと言うとスパルタ教育のイメージだが今のスパルタの町は普通の町。商店街がある田舎町という感じ。すぐ近くにスパルタ遺跡があるので徒歩で行ってみたが今まで見た遺跡の中で最も原型がなく何が何か全くわからず。写真を2枚だけ撮ってすぐに引き返した。
スパルタは昔は繁栄したらしいが今は特に何もない町、でもバスで20分のところにミストラという世界遺産の遺跡がある。また遺跡か・・・と思いながらもミストラ遺跡に行ってみた。ミストラ遺跡は山の斜面に沿うようにあるのでバスを降りてから徒歩で上らないといけない。この遺跡は比較的保存状態がよく見応えがあった。しかし最も印象的なのはパンタナサ修道院から見える眺めで、手前にはオレンジ畑が広がっていてその向こうにはスパルタの町、さらにはその向こうまで見渡せた。頂上まで行ってみたかったけどバスの時間が迫っているので途中で引き返した。ふもとのバス停でバスを待っているときそこからギリシャ2度目の虹を見た。サントリーニで見たのは途中で雲に隠れてしまっていたけど今度のは大きい。もし今パンタサナ修道院にいればオレンジ畑に架かる虹が見れたはず。その画を想像ながらスパルタへ戻るバスに乗り込んだ。15時発のバスでアテネに戻る。

１２月２８日（ギリシャ９日目、ナフプリオン）

昨日すすめられたパラミディの城跡にのぼった。高さは２００メートル以上あるので階段はかなりハード。その分景色はすごい、遠くに見える対岸が一望できる。この城跡の真下にきれいなビーチがあり１２月にも関わらず泳いでいる人が見えたので行ってみることにした。水温を確かめたくて波のそばまで行くと砂利に足をとられて逃げそびれ両足を濡らしてしまった。おかげで水温は確認できた。かなり冷たい。
地図を見ながら次はどこに行こうかと悩む。オリンピアかスパルタか。特に理由はないけどスパルタにすることにした。このあたりは交通の便が悪くてバスを乗り継がないといけない。ナフプリオンからアルゴス、アルゴスからトリポリ、トリポリからスパルタ。スパルタに着いたのは１９時頃、もう真っ暗なうえに雨が降ってきたので町歩きは明日することにする。

１２月２７日（ギリシャ８日目、コリントス）

昨日早く寝たはずなのに起きたらお昼前。急いでホテルチェックアウトしてコリントス遺跡行きのバスに乗った。コリントス遺跡は古そうな柱が7本建っているだけでその他は石がごろごろしている。遺跡はやはりよくわからない。コリントスはこれで引き上げて次はナフプリオンに行くことにした。ナフプリオンはオレンジのレンガの家が並ぶきれいな町。ここでも安宿探し。見つけてチェックインした後、町をぶらぶらしていると一軒のタベルナからおじさんが出てきてお金はいらないからワインを飲んでいかないかと言うのでいただく。毎日ピタばかり食べていたのでタベルナに入ったのはこの旅初めて。せっかくなのでギリシャの郷土料理のムサカを注文した。あつあつのナスがとてもおいしかった。このおじさんに町の裏側にあるパラミディの要塞がいいとすすめられたので明日行ってみる。

１２月２６日（ギリシャ７日目、ボクシングデー）

今日はボクシングデー（スポーツのボクシングではなくてプレゼント用の箱の意）でアテネの観光施設はすべて閉まっている。アテネにいても仕方ないのでエギナ島に行こうと思ってピレウス港に行った。エギナ島はアテネ（ピレウス）から近くて1時間で行ける。でも強風で船が出なかったので急遽予定変更し、コリントスに行くことにした。コリントスへは電車で約２時間、寝てる間に到着。町で安ホテルを見つけてチェックインしたときには日が暮れかかっていたので今日は早めに寝て明日動くことにした。

１２月２５日（ギリシャ６日目、アテネでバイト）

２００４年１２月２５日（土）　ギリシャ－クリスマスにアテネでバイト

今日はクリスマス。アテネのクリスマスはお店も観光施設も全部閉まると聞いていたが実際街にでてみると人は多かった。しかし店舗はほとんど閉まっている。ゼウス神殿に行ってみたけどやっぱり閉まっている。仕方ないので閉館時間のないリカヴィドスの丘に行くことにした。２０分ほど階段をあがって頂上着、ここからはアテネが360度見渡せる。パルテノン神殿やパナティナイコスタジアムも見えたし、天気がよかったので遠くにはピレウスも見えた。
日が暮れてきてお腹がすいてきたのでお店があいているであろうプラカ地区へ向かった。プラカではスブラキ屋が何軒か開いていた。その前に路地を入ったところの小さいお店で水を買うことにした。ここはおかし、タバコ、トイレットペーパーからかみそりまで何でも売っていてお店はおじいちゃんが1人でやっていた。店で物色しているとこのおじいちゃんに初対面にもかかわらず店番してほしいと頼まれた。いつも出前してくれるお店がクリスマスで閉まっているから夕食を買いに行きたいのだと言う。
2004年のクリスマス、アテネでバイトすることになった。売ったものはタバコ、ポテトチップス、vodafoneのコーリングカード、牛乳4パック。タバコとコーリングカードには値段が書いてあったが、ポテトチップスはわからなかったから適当に決めた。牛乳は常連さんだったので値段を知っていた。30分後おじいちゃんは私の分も買ってきてくれたのでそれをいっしょに食べた。へんなクリスマス。

１２月２４日（ギリシャ５日目、サントリーニ③）

サントリーニ３日目。イアの夕日を見るためにもう１泊するか悩んだけが明日はクリスマスでフェリーがないため今日アテネに帰ることにした。フェリー乗り場へ行くバスの中で少しだけ虹がでていた。人がほとんどいない冬のサントリーニ静かでなかなかよかった。フェリーでボーイさんが白ワインとギリシャのクリスマスに食べるおかしをくれた。今日はクリスマスイブ。

１２月２３日（ギリシャ４日目サントリーニ②）

今日はいいお天気。階段を使ってフィラの崖の下のオールドポートへ行ってみることにした。夏はここにクルーズ船が着いてすごい賑わいらしいが今は釣りをしている人が何人かいるだけの静かな港だった。何枚か写真をとって引き返す。階段は５８０段ある。息がきれるけど１００段ごとに休憩しながらフィラに戻ってきた。シーズン中はここをロバに乗ってのぼれるらしい。ロバに乗りたかった。昼食にスブラキピタを食べながら昨日いけなかったフィラの海側を歩いてみた。白い家と白い教会がギリシャのイメージのままの町並み。それにしても人が１人もいない、そのかわり猫が多い。ここでものすごくブスな猫に会った、こんなブスな猫は見たことがない。でも威厳がある感じで毛並みがとてもきれい。猫のリーダーかもしれない。海も穏やかで猫に囲まれてとても気持ちよい。
夕方からはイアに行くことにした。イアは夕日で有名な町でフィラからはバスで２０分ほど。イアはフィラに似ているけど白にまじってピンクとか黄色とか水色の家とか風車があってかわいい。ここもフィラ同様ほとんど人に会わなかった。お昼は晴れていたのに夕方から雲が出てきてしまってきれいな夕日は見られなかった。

１２月２２日（ギリシャ３日目、サントリーニ①）

朝７時、まだ真夜中みたいに暗いがサントリーニ行きのフェリーに乗るためピレウス港へ向かう。フェリーは大きくてほとんど揺れないし快適だけど暇。サントリーにまでの９時間ほとんど寝てすごした。目が覚めて外に出てみるとサントリーニ島が見えた。断崖絶壁に家が建っている、これを見てみたかった。
フェリー降りてバスに乗ってフィラの町へ行く。バス降りるとホテルの客引きのおじさんが待っていた。１泊１０€（１５００円）なのでそこに泊まることにした。ホテルと言っても教会の付属の個室。そこそこきれいでシャワールームもついているが５分後お湯は冷水にかわった、１０€だから文句は言えない。
夕方のフィラを歩いてみる。プラカ以上にお店もホテルも閉まっている、ひっそりしていて寂れていると言った感じ。大きい野良犬がずっとこっちを見ているから開いているお店でスブラキピタを買って早くにホテルに戻った。

１２月２１日（ギリシャ２日目、アテネ）

朝になったのでバスでピレウス港に向かう。ピレウスは雰囲気がエジプトのアレキサンドリアに似ていると思った。潮のにおいとトロリーバスのせいかも。建物もどこか似ていた。サントリーニ島に行きたかったのでチケットオフィスで明日のフェリーを予約。（片道２５€）そのあと地下鉄でアテネに行ってみた。
シンタグマ駅でおりて徒歩でアクロポリス遺跡へ向かう。途中通ったプラカ地区はタベルナ（ギリシャの食堂）とお土産屋さんが多いはずなのにほとんど閉まっていて閑散期を実感。あのパルテノン神殿のあるアクロポリス遺跡は丘の上にあるので徒歩でその丘をのぼらないといけない、１０キロのバックパックが重い。遺跡の入場料は１２€（約１８００円）だったが国際学生証を見せると無料になった。アクロポリス遺跡の感想はすごいのはすごいとけどそれ以上はよくわからなかった。遺跡にどうも疎い。それ以上に目を奪われたのはここから見渡せるアテネ市街の眺め。西側はピレウス港の方面で東側は手前には旧市街のオレンジの屋根、そして新市街の白い建物、リガヴィドスの丘とつづく。しばらく見とれてしまった。
プラカに戻ってベンチで休憩していると目の前のカフェでバイトしている女の子が寄ってきた。夏にここに田村と室伏が来たらしい。そのほかおいしいスブラキピタとギロピタのお店をおしえてくれた。これはギリシャのファストフードでピタというインドのナンのようなものに炭火で焼いたお肉と野菜、フライドポテトなどをはさんだものでヨーグルトソースをつけて食べる。ヨーグルトソースはタルタルソースに似ていて肉によくあう。栄養のバランスがよい上に安いのでギリシャでの主食にすることにした。
ピレウスでもプラカでも１０軒ほどホテルを聞いてみたけど１番安いとこで２０€（３０００円）もう少し安くでないかと思いユースホステルのあるオモニア広場へ行ってみることにした。ユースホステルはドミトリーで１泊８€（１２００円）ここに決めてチェックイン。昨日ほとんど寝てない上に荷物が重くて疲れた。

１２月２０日（ギリシャ１日目）

今日から１２日間クリスマス休暇を利用してギリシャに行く。初めての１人旅。その日行くところはその日に決める、その日の宿もその日さがすというスタイル。理由はギリシャは島が多くてフェリーを使うがこの時期天候が悪くてフェリーが欠航になることが多い。そのためホテルを予約してもその日に着けないことが多いから。心配事は２つ。冬のギリシャはローシーズンでほとんどのホテルやお店が閉まるらしい。もう１つは低予算なこと。
ともかく１９時３０分マルタ発、飛行時間は１時間１５分。アテネに着いたら２１時４５分。（マルタとの時差は１時間。）入国審査受けたりしていると遅くなったので今日は空港で１泊。