中学校教師 生き残り術

平凡な中学校教師が、中学校現場の「小技」「知恵」「うまくいったエピソード」「失敗例」を紹介します。

(290)奈須正裕先生の著書「個別最適な学びと協働的な学び」(東洋館出版社)

2022年01月30日 | 授業

奈須正裕先生の著書「個別最適な学びと協働的な学び」(東洋館出版社 2021年12月25日初版発行、税込2,200円)を読んでいます。

前回の投稿で、教員不足と教職志願者の減少について触れましたが、その解決の手立ての一つを、この書籍から見つけました。

 

それは「自学・自習」です。

子どもたちが授業を進める、先生ごっこです。

子どもたちが、自分たちで協働的に学びを深める授業です。

「自学・自習」の経験を重ねて、授業を協働的に創り出していくことの面白さを知った子ども達の中から教師志望者出てくることを期待できます。

子どもたちを管理、統制することや、部活動指導に魅力を感じて教師に志願する人を減らすことにもつながります。

 

著書の読みすすめていくと、早速実施してみたい授業がありました。

「マイプラン学習」です。個別最適な学びです。

「マイプラン学習」とは、「一単元分の学習時間をまるごと子ども一人ひとりに委ね、各自が自分に最適だと考える学習計画を立案し、自らの判断と責任で自由に学んでいきます。」(著書p.039から引用)

2月中旬に本年度の定期テストが終わります。この定期テスト後の単元を、「マイプラン学習」にします。まだ、頭の中だけのプランですが、ここに書いてみます。

第1時に、次の事項を生徒に伝えます。

①「マイプラン学習」を実施する目的 自分で学ぶことができるようになる。自分にあった学び方を見つける。

②単元の目標と評価方法

 学習成果を提出するか、教師の前で発表(プレゼン)する。

 学習の振り返りレポートを提出する。

③単元の時間

④単元導入と単元の俯瞰として、参考になるビデオを数分見せると思います。

 

失敗するかもしれませんが、どんな学習になるか楽しみです。

 

本日も、訪問していただきありがとうございます。

トータルアクセス数 2022.1.30

  • トータル閲覧数983855PV
  • トータル訪問数459716UU

(289)教員不足の今、一人の教員としてできること

2022年01月29日 | 教職員の働き方

教員が不足しています。

教職志望者も減っています。

さまざまな生徒や保護者への対応の難しさ、家庭と社会からの学校への要望や期待、教職員の労働環境など、教員不足の理由は明らかです。

教員不足は教職員の資質の低下につながり、それは日本全体の教育力低下につながり、ついに国全体の衰退に至ります。

私は、一人の教員として、若い世代の教職員希望者が増えるために何ができるかを考えて仕事をしています。

「働き方改革」の点でも、自分の立場で職場の働きやすさを提案して、できることを実行しています。

そして何より、目の前の中学生の中に、教員の仕事に魅力を感じてもらえるように仕事をしようと努めています。

それは、教員の仕事の魅力を宣伝したり、植え付けたりすることではありません。

一言で言えば、「よい授業」をすることだと思います。

生徒が、教科の面白さを知ったり、達成感を味わえたりする授業です。

 

教員の授業力に ABCDの評価をつけてみました。

A:生徒が担当の教科を社会で使いたいと思う。生徒が担当の教科の教職を目指す。

B:生徒が担当の教科を好きになる。卒業後も学び続けたいと思う。

C:生徒が担当の教科を嫌いではない。

D:生徒が担当の教科を卒業後に、もう学ばなくてもいいと思う。

 

私の指導力が未熟な時、3年生の最後の定期テストを終えたある生徒がこう言いました。

「もうこれで英語を勉強しなくていい。」

授業のゴールが高校入試のペーパーテスト対策であると、このように感じる生徒がしばしば現れます。

「もう勉強しなくていい」と思わせる授業ならば、授業しない方がよいと言えます。

簡単なことではありませんが、上記のCやBを目指して、お互いに指導力を高めていきましょう。

私はベテランと呼ばれる経験年数を経て、ようやく上記Aのような生徒が見られるようになりました。

このような積み重ねで、教職志望者が少しでも増え、少しでも日本の教育力低下を食い止めることにつながればと思います。


(24)私の中学校英語授業 長期休業明け最初の授業 スモールトークとライティング

2021年08月21日 | 授業
 私がここ数年続けている、休業明け初めての授業例を紹介します。
 スモールトークとライティングのシンプルな活動です。

1 スモール トーク トピックは、"My Summer Vacation"
 「ワン ミニット モノローグ」で行います。
 「ワン ミニット モノローグ」は、生徒が1分間、話し続ける活動です。
 「ワードカウンター」を使用すると効果が高いです。
 詳細はこちらの著書がおすすめです。
 「生徒を動かすマネジメント満載! 英語授業ルール&活動アイデア35 (目指せ!英語授業の達人16) 」(胡子美由紀著 明治図書)

(1)授業者がモデルを見せる 1〜2分
(2)教師の話で理解できたことを、生徒はペア、またはグループでシェアします。
(3)ちょっとの準備時間 2〜3分
   即興ですぐにモノローグを始めたいところですが休業明けです、時間を与えます。
   「(日本語で)夏休みにしたことを1分間話してください。」と言われても「ちょっと待ってください」と言いたくなりますよね。
(4)生徒同士の「ワン ミニット モノローグ」
   ペアで活動。順番を決めます。
   ①授業者はキューを出して1分間を測ります。
    1分後に、上記(2)のように、発表者の内容を聞き手が日本語でフィードバックします。
   ②発表者と聞き手が交代して、①と同じ活動をします。

2 ライティング
 「話したことを書く」この指導がスピーキング力とライティンング力の双方アップにつながります。
 旧文化の指導では、「書いたことを話す」順番でした。

 生徒たちはノートに、話したことを書きます。
 タイトル My Summer Vacation

 生徒は話したことを思い出して書きます。
 教科書や辞典を見て、正しいスペリングや正しい語順を調べます。

 生徒のライティング活動が軌道に乗ったところで授業者はこう言います。
 「話さなかったことを付け加えていいですよ。」

 授業終了時にノートを回収して、添削や助言を書いて返却します。
 ライティングの添削や助言は、私にとって楽しい時間です。

3 その他
(1)クロームブック
 目新しさからだと思いますが、クロームブックを使用する方が生徒が集中するので、ライティングでは(グーグル)クラスルームを使用しています。
 ①授業者は質問送信 ②生徒は入力、投稿 ③授業者は集約
 ④授業後に授業者が助言を入力 ⑤次時に返却
 筆者は、クロームブックの使用について試行錯誤の段階ですので、使用して失敗して覚えています。
 生徒の投稿を生徒にシェアするかしないかは、生徒のライティングの目的に合わせて判断が必要です。
 この授業では、投稿をシェアしない方がよかったです。

 毎年のことですが、長期休業の終わりが近づくと多少気が重くなりますが、授業が始まると「やっぱり生徒と授業をすることは楽しい」と思えます。
 いつも、楽しい訳ではありませんが。

私の中学校英語授業 コンテンツ一覧 英語指導の記録をまとめました

2021年08月15日 | 授業

 英語授業記録を時々書いています。
 まとめてみました。お役に立てば嬉しいです。
 投稿のタイトルにリングを貼ってあります。(更新 令和3年8月21日)
 勤務校で使用している教科書は、東京書籍NEW HORIZONです。

(1)iPhoneで英語トレーニング 2014年3月9日
(2)効率的な授業展開(1) 中学2年 2017年9月18日
(3)効率的な授業展開(2) 2017年11 月11日
(4)NEW HORIZON 2 Let's Read 2 翻訳 2017年12 月30日
(5)中学校3年生3学期 2019年2月11日
(6)The Green Door(1) NEW HORIZON 3  2019年2月17日
(7)The Green Door(2) NEW HORIZON 3  2019年2月24日
(8)3学期2年生 2019年3月3日
(9)3年生最後の授業 2019年3月4日
(10)本文のリピート練習をしない 2019年11月11日
(11)テストを返す B5一枚で生徒は黙々とテストの復習 2019年11 月23日
(12)書き取り練習 地道な昔ながらの学習方法 2019年12 月5日
(13)授業の手順 2019年12 月8日
(14)3年 Unit 6 Activity 2 「記憶力クイズ」で「教えない授業」 2019年12 月18日
(15)休校前の最後の授業で「基礎英語」 2020年4月15日
(16)「一人一台端末」が実現したらこんな学習活動をしてみたい①「音読視写」 2020年5月9日
(17)こんな教科書だったらいいな 日本語訳文をつける 2020年5月16日
(18)貴重な短縮授業で効率的に教科書を教える 2020年5月24日(第3版)
(19)A4一枚にまとめなさい 新しい生活様式で自主的な学び 2020年5月30日
(20)授業再開 遅れを淡々と取り戻す NEW HORIZON 2 U2-1 2020年6月7日
(21)長期休業明け 2020年8月23日
(22)教科書本文暗唱 生徒の抵抗感が下がりました 2020年9月6日
(23)教科書本文の暗唱 その後 2020年10月25日
(24)長期休業明け最初の授業 スモールトークとライティング 2021年8月21日


中学校教師 生き残り術【3】 (201)から(287)

2021年08月12日 | Weblog

 2012年から2021年の投稿です。
 タイトルにリンクを貼り付けてあります。
 更新 令和3年8月12日

(201)学級経営に苦戦する先生へ 2012年9月18日
(202)帰宅前に電話連絡 2012年10月2日
(203)体育祭、音楽会で賞状なし。それなら学級担任が手作り賞状を贈ろう 2012年10月04日
     ↑筆者のお気に入り投稿。
(204)授業にざわつく学級へアドバイス 2012年10月11日
(205)怒鳴らなくても、怖い ベテランと呼ばれる年代 2012年10月20日
(206)これはおすすめ。忠告し合える人間関係作りの妙案 「ハウルの間接ワザ」 2012年11月5日
(207)リーダーを育てる班編成 席決め その1 2012年12月8日
(208)リーダーを育てる班編成 席決め その2 2012年12月16日
(209)こんな係はいかがでしょう 2012年1月9日
(210)欠席者の机上 2013年2月3日
(211)中学生カップル いちゃいちゃはNG! 2013年2月
(212)部活動の要望 2013年2月23日
(213)新学期から教壇に立たれる方へ QA 2013年3月14日
(214)中学校教師 iPadを使う。 2013年4月4日
(215)4月 生徒が自己紹介にうんざり? 2013年4月9日
(216)清掃分担、学級内係を決める 2013年4月9日
(217)清掃や作業で人に喜ばれるフレーズ  2013年4月10日
(218)宿泊行事、修学旅行でこんな指導  2013年4月15日
(219)教師の自己肯定感を高めましょう 2013年8月6日
(220)「よく来た。」 2013年11月15日
(221)校則違反をした生徒が、感謝される方法 2013年11月17日
(222)先取り挨拶 2013年11月19日
(223)教師のエチケット 口臭
(224)板書するだけで生徒は和気あいあい 早口言葉 2013年12月16日
(225)受験は団体戦である 生徒どうしで面接試験練習 2014年1月26日
(226)学級活動でトランプ 2014年1月31日
(227)大事なときに 静かな1分間 2014年2月2日
(228)連絡黒板と学級経営1 文字色は白で統一 2014年2月11日
(229)連絡黒板と学級経営2 連絡黒板のNG 2014年2月15日
(230)連絡黒板と学級経営3 生徒の自主自立を育む連絡黒板 2014年2月23日
(231)別れの美学 2014年3月23日
(232)4月スタート直前 中学校教師のTO DO LIST 2014年4月2日
(233)朝の会の「おはようございます」が明るい雰囲気になります。 2014年7月4日
(234)遅刻生徒への言葉 2014年8月9日
(235)発表とスライド(プレゼンテーションソフト) 2014年8月15日
(236)「休む力」と「非日常」 リフレッシュして仕事にのぞむ 2014年8月17日
(237)中学校教師 心の安定 「アドラー心理学」 2014年8月30日
(238)職業体験学習での生徒の態度 日常の指導が大切 2014年9月11日
(239)修学旅行導入集会 職員のおすすめスポットプレゼン 2014年11月10日
(240)保護者懇談会/三者面談 生徒を伸ばす作戦会議 2014年12月9日
(241)新年のスタート 名前で折句 2015年1月8日
(242)ちょっとした生徒の行為が嬉しい 2016年5月17日
(243)近所のお宅に挨拶まわり 2016年6月8日
(244)学校のブラック労働条件改善策1 保護者に携帯電話番号を知らせない 2016年9月19日
(245)地域からの指摘を「苦情」と言ってはいけない 2016年9月19日
(246)学校のブラック労働条件改善策2 部活動のルール(指針)を遵守する 2016年9月25日
(247)私の教育理念「自分が社長だったら、一緒に働きたいと思える人材を育てる」「人材をつくる学問」「人材をつくる教育」 2016年11月26日
(248)問題を起こした生徒の反省を促す3つのステップ 2016年12月29日
(249)バレンタインデーが近づき、学校にチョコレートを持って来させないための語り 2017年2月6日
(250)宿泊行事で生徒の自主性を育てる 2017年7月31日
(251)夏休み終盤 夏休み明け 生徒の自死を防ぐ 2017年8月20日
(252)夏休み明け 最初のHR (50分) 2017年8月26日
(253)病欠明けの生徒への対応 2017年9月25日
(254)10月、11月の心身の不調を自覚すること 2017年11月13日
(255)研究授業、ワークショップでメモをしない 2018年1月28日
(256)部活動 勝利は生徒の手柄 敗退は顧問の責任 2018年2月25日
(257)教師である前に、きちんとした社会人として生徒の前に立ちたい 2018年4月22日
(258)生徒の休日を守る。 休日の宿題(家庭学習課題)廃止、削減、改善 2018年5月6日
(259)教師の仕事の当たり前、学校の当たり前を見直すための覚書 修学旅行 2018年9月1日
(260)私の夏休み明けの学級指導 2018年9月1日
(261)"学校の当たり前”見直す 公立中学校の挑戦(紹介) 2018年9月25日
     *教師と学生は「同じ」ではありませんが、人間としては「対等」なのです。
(262)生徒への連絡で、生徒の自主・自律の力を育てる 2018年10月24日
     本の紹介「学校の当たり前をやめた」
(263)道徳の授業で取り上げたこと 2018-2019 2019年1月20日
(264)学級PTA 私の懇談会のもち方 2019年1月27日
(265)中学3年生の授業内容「プリント」について考える 2019年1月29日
     学校の現状を改善 行事の精選
     調査書作成報告と勤務の実態
(266)部活動完全休養一週間を決断し実施しましょう 2019年2月9日
(267)男性教師を避ける女子は正しい 2019年2月10日
(268)PTA 必要? 2019年2月25日
(269)教職員の質を向上するために 2019年8月10日
(270)「人材を作る学問」「一張一弛」 2019年8月14日
(271)「宿題は役に立たない」高校生が制作した番組です 2019年8月14日
(272)シェアします 「海外では宿題なしが主流」 2019年8月18日
(273)教師のこだわりについて考えましょう 給食残食ゼロ 宿題提出の徹底 2019年9月1日
(274)子どもの時間感覚 大人の時間感覚 2019年9月2日
(275)枯れた鉢花に貧乏神が宿る 2019年9月8日
(276)文化祭ステージ発表前に「静かにしてください」とアナウンスをしない 2019年9月23日
(277)学校教職員の働き方が社会のロールモデルとなるための観点から学校の現場の現状を点検する 2019年11 月10日
(278)中学生の募金活動に異を唱える 2019年11 月13日
(279)卒業式 保護者代表挨拶なし 保護者は拍手 2020年2月28日
(280)臨時休校中に考える学校のあり方 教職員の働き方 2020年3月7日
(281)卒業式の縮小で考える 来年度以降もこれで良い 2020年3月22日
(282)wordでプレゼンテーション 2020月5月31日
(283)定期テストの結果を家庭学習のせいにしない 2020年10月25日
(284)生徒があいさつをしないと感じること 2020年12年20日
(285)学校関係者は教材費の削減と給食費公費負担の努力を 2020年12月29日
(286)部活動ガイドラインを徹底するシンプルな解決策 2021年2月28日
(287)久しぶりのGoogle Earth に驚き 2021年5月8日

生徒会顧問シリーズ
1 選挙に向けて推進日程作成 2009-10-11
2 選挙準備日誌10月 いよいよ届出です。 2009-10-28
3 生徒会顧問にお勧めの本です。 2009-10-28
4 学級から候補者を出す 2009-11-03
5 学級から候補者を出す その2 2009-11-03
6 推薦責任者の責任 今回は厳しく指導中 2009-11-09
7 新組織作りの第1歩 2009-12-07
8 生徒会役員心得 2009-12-29
9 委員長みんなで活動を盛り上げる 2009-02-14

 本ブログ開設以来、トータル閲覧数 961075件(2021年8月7日現在)
 トータル訪問者数 416584人(2020年12月29日現在)
 ブログ開設から 4935日(2021年8月7日現在)

 開設して13年を越えました。
 本日も閲覧いただきありがとうございます。
 匿名で綴っているブログにも関わらず、毎日200人から300人の方に訪問いただいています。
 私(ブログ筆者)はアクセス数と訪問者数はわかりますが、訪問者の個人情報は全くわかりませんので、ご安心ください。

 今後も地道に、書き綴っていきたいと思います。


中学校教師 生き残り術【2】 (101)から(200)

2021年08月11日 | 授業

 2008年から2012年の投稿です。
 下のタイトルにリンクを貼り付けています。
 読み返すと、旧時代の考え方の投稿もあります。

(101)「話を聞いてくれてありがとうございました。」 2008年5月10日
(102)忙しい方が悩まない 2008年5月11日
(103)ミニノートが優れもの 2008年5月12日
(104)生活記録(日記)でスケーリングクエスチョン 2008年5月13日
(105)事前指導でうまくいく 2008年5月14日
(106)ワークシートはノートに張らせています 2008年5月15日
(107)生活記録(日記)に教師のコメント 評価や指示 2008年5月16日
(108)生徒指導 事情聴取では当該生徒に書かせる 2008年5月17日
(109)生徒指導 反省を生徒に想起させる 2008年5月18日
(110)上司に報告する 2008年5月19日
(111)教室内を歩きながら説明してはいけない 2008年5月20日
(112)授業 大きな声ならいいか? 2008年5月21日
(113)保護者の問い 2008年5月22日
(114)授業終了 座ったまま「ありがとうございました。」 2008年5月23日
(115)いじめの訴えがあったとき 状況把握の個別懇談 2008年5月24日
(116)若気の過ち 先輩を見下していた私 2008年5月25日
(117)「聞く」「話す」どちらが多いか常に点検 2008年5月26日
(118)始業前の面談でうまくいっている 2008年5月27日
(119)意外にいい? 座って授業 2008年6月4日
(120)行事・プロジェクトを担当するときは月歴を作ろう 2008年6月9日
(121)部活で使える言葉 野村克也氏の著書から 2008年6月16日
(122)道徳の学びを分かち合うシェアリング 2008年6月23日
(123)自主研修で遠征 2008年8月6日
(124)苦しいときが好機 2008年8月7日
(125)話し合いのスタイル ブレーンストーミング、インシデント、KJ法 2008年8月8日
(126)「最低の先生か?」生徒黙る 2008年8月9日
(127)使えるフレーズ「優しく言いなさい」 2008年8月10日
(128)早起きの方へ 2008年8月11日
(129)中学校 使っている表現「周りを見なさい」 2008年8月12日
(130)中学校生徒指導 使っている表現「周りを見なさい」 2008年8月13日
(131)中学校 生徒指導 校内喫煙所へ行こう 2008年8月14日
(132)中学校男性教師 女子生徒の肩をたたかない 2008年8月18日
(133)夏休み明けの提出物 生徒に集めさせる 2008年8月27日
(134)「人の役になっている」私のお決まりのフレーズ 2008年9月1日
(135)最近うまくいっている 2008年9月6日
(136)気弱な教師は「失愛恐怖」と葛藤 2008年9月7日
(137)心に余裕があるので本気で叱る 2008年9月10日
(138)宿題を集める その1 2008年9月29日
 宿題を毎日提出させることで、生徒の学習をコントロールして、その提出率を学習態度の評価にしていた古い時代の投稿です。
 筆者としてはこの投稿の削除も考えましたが、「こんな時代もありました」と反面教師の例としてこの投稿を残します。
 リンクを挿入してありません。
(139)宿題を集める その2 2008年10月3日
(140)宿題を集める その3 提出ノートにちょっと工夫 2008年10月4日
(141)宿題を集める その4 教師の強迫観念 2008年10月6日
(142)中学教師 ネクタイを締める 2008年10月7日
(143)中学教師が知っておく「パーソナリティ障害」 2008年10月8日
(144)オーディションの発想 文化祭でだれでもステージに立てる訳ではない 2008年10月11日
(145)隙間時間にクイズ これは中学生にヒット! 2008年10月21日
(146)隙間時間にクイズ これは中学生にヒット! 2 2008年10月29日
(147)授業を落ち着いた雰囲気にするために 5分間スタディタイム 2008年12月31日
(148)配慮を要する生徒に役目 2008年12月30日
(149)懇談場所 かつては車内が使えた 2008年12月31日
     この投稿も30年近く前の実践です。車内で懇談など、今ではNGですので、リンクを貼りません。
(150)歩いて話す 2009年1月13日
(151)宿泊行事で生徒を寝かせる 2009年2月5日
(152)長期欠席の生徒とコミュニケーション 2009年2月15日
(153)年度末 厳しい態度で学級を指導しています 2009年2月16日
(154)放課後の教室が整頓されている 2009年2月18日
(155)シャツの色までこだわる 2009年2月21日
(156)50分間の歌練習 一工夫 2009年2月22日
(157)50分間の歌練習 一工夫 2009年2月23日
(158)学年合唱指導の第1歩 2009年2月25日
(159)トイレの照明 2009年3月7日
(160)トイレ清掃担当の生徒に一言 2009年3月8日
(161)授業開始5分間自習 その後 2009年3月9日
(162)貫禄と威厳 2009年3月30日
(163)学級の係 今年はこれでいってみます 2009年3月31日
(164)給食当番は学担が決める 2009年4月6日
(165)生徒机の位置を床に記す 2009年4月12日
(166)生徒の座席 教科指導の席は教師が決める 09年4月13日
(167)宿題を提出させる 2009年4月26日
(168)ふれあい活動SGE 2009年5月27日
(169)チョークのこだわり2 2009年6月16日
(170)必敗法 実用書から 2009年6月24日
(171)事件発生 保護者に謝罪を強要しない 2009年7月13日
(172)「全国入試問題正解」 2009年8月3日
(173)「なぜ親に育てさせるのですか?」こんな考え方もある 2009年8月6日
(174)チョークへのこだわり 道具へのこだわり 2009年8月6日
(175)先輩の授業を見せていただこう 2009年8月13日
(176)画鋲へのこだわり 2009年8月18日
(177)夏休み明けの学活で上手くいった「スゴロクトーキング夏休みあけバージョン」 2009年8月23日
(178)忘れものをした生徒に報告させる 2009年11月8日
(179)破損発生!落語「厩火事(うまやかじ)」から学ぶ 2009年11月11日
     ↑筆者お気に入りの投稿です。
(180)学級開きのエクササイズ 2011年4月20日
(181)家庭訪問 2011年4月26日
(182)トイレ掃除の生徒へ一言 生徒指導 2011年4月27日
(183)画鋲を使わない掲示物 2011年5月8日
(184)教師のモラルが問われる?教師の禁句「あなたは・・・の弟?」 2011年5月10日
(185)○○さん、おはようございます。 2011年11月24日
(186)子ども「おはよう」??? 2011年12月12日
(187)日記(生活記録)への教師のコメント 2012年1月31日
(188)おちついた授業にするための基本 2012年2月2日
(189)はきもののかかとをそろえる副任に感謝 2012年2月6日
(190)家庭学習 開始時刻をイメージさせる 2012年2月8日
(191)机、椅子の高さを調整する 2012年2月9日
(192)クラスの事件発生 事実確認をどうする 2012年2月11日
(193)テスト採点中 生徒への誠意 敬意 2012年2月18日
(194)テストを生徒たちに返す その1 テストは自分の弱点を知る機会 2012年2月19日
(195)テストを生徒たちに返す その2 白紙解答用紙を配布して 2012年2月25日
(196)テストを生徒たちに返す その3 きほん 2012年2月26日
(197)生徒に話を聞かせる方法 2012年3月10日
(198)コメントは万年筆で書く なぜ赤ペンで書くのか? 2012年3月11日
(199)関心を示すことば 「だいじょうぶ?」 2012年7月22日
(200)直言する人って貴重 野村克也さんの言葉 2012年8月24日

中学校教師生き残り術 投稿一覧【1】001-100
中学校教師生き残り術 投稿一覧【3】201-


中学校教師 生き残り術【1】 (1)から(110)  

2021年08月11日 | コンテンツ一覧

 これまで綴ってきた投稿(1)から(100)の一覧です。
 投稿(101)から(200)は、「中学校教師 生き残り術【2】(101)から(200)」をご覧ください。
 投稿(201)以降は、「中学校教師 生き残り術【3】」をご覧ください。

 ◯下のタイトルにリンクを貼り付けてあります。

(1) 中学生とのふれあい ポケットにパズル 2008年2月2日
(2) 中学生の困った質問に対応する質問力 2008年2月3日
(3) 中学生との口論に負けない質問力 2008年2月4日
(4) 中学生をやる気にさせる質問力 2008年2月5日
(5) 自習監督 こんな配慮をしています(1) 2008年2月6日
(6) うまくいった自習監督(2) 2008年2月7日
(7) 自習監督 こんな配慮をしています(3) 2008年2月8日
(8) いつもは何もしない生徒が学習したプリント 2008年2月9日
(9) 中学生に禁止を伝えるこんな表現 2008年2月10日
(10)中学生を感情的に叱らない 2008年2月11日
(11)中学生を励まし続ける 応援し続ける 2008年2月12日
(12)場を制す 優位な立場で指導する 2008年2月13日
(13)中学生の定期テスト監督 こんな策を打ちました 2008年2月14日
(14)そもそも中学生はなぜカンニングをしてしまうのか 2008年2月15日
(15)中学校教師仕事術 ポケットに1枚 2008年2月16日
(16)「休み明け、俺だって行きたくない」と中学校教師 2008年2月17日
(17)不登校生の周期 2月3月は不調? 2008年2月18日
(18)不登校生の周期 冬眠? 2008年2月19日
(19)簡単脳トレ 楽しく中学生の脳を活性化 2008年2月20日
(20)中学生との温かい人間関係作り ○○君、○○さんと呼ぶ 2008年2月21日
(21)「○○さん」「○○君」と呼んでいるから、中学生に強く指導できる 2008年2月22日
(22)「○○さん」「○○君」と呼んでいるから、中学生にさわやかに指導できる 2008年2月23日
(23)弱気な中学校教師の自己表現 こんな言い方があります 2008年2月24日
(24)弱気な中学校教師の自己表現2 掃除分担場所へ行かない生徒へ 2008年2月25日
(25)情報提供で中学校教師を支援 2008年2月26日
(26)否定形ではなく肯定形で語る 2008年2月27日
(27)中学生の指導 内容よりも言い方が大事 2008年2月28日
(28)○○しながら、□□させる。 中学生指導の小技 2008年2月29日
(29)○○しながら、□□させる。2 指導が入りづらい中学生との面談 2008年3月1日
(30)いい循環をつくる月曜日の朝「いい週になりそう」 2008年3月2日
(31)教師が中学生に語るエピソード 家庭の悩み 2008年3月3日
(32)「休んだら迷惑をかける?」非現実的な論理を捨てましょう 2008年3月4日
(33)整理力のない私のノートは「オールインワン」 2008年3月5日
(34)生徒指導係の目標 シンプルにしました 2008年3月6日
(35)周りの職員と違う呼び方をする ラベリング効果? 2008年3月7日
(36)中学校教師は休日にエネルギーを充電する 2008年3月8日
(37)養護教諭(保健室の先生)に教えていただいた学級担任の支援 2008年3月9日
(38)声は大切です。中学校教師の威厳 2008年3月10日
(39)小さなことに気づき、褒め、自己肯定感を高める 2008年3月11日
(40)中学生との距離「関係づくりの3ヶ月」 2008年3月12日
(41)中学生との距離「なれあいではなく一定の距離」 2008年3月13日
(42)中学生との距離「私の肩に手を置いた生徒」 2008年3月14日
(43)明るい未来像を描かせ、中学生を活性化 隙間時間にミニエクササイズ 2008年3月15日
(44)明るい未来を描かせ活性化「春休みになったら何したい?」 2008年3月16日
(45)そうじをしない中学生 そうじ指導の小技 2008年3月17日
(46)発達障害のあるお子さんを「○○ちゃん」と呼んでいいか? 2008年3月18日
(47)中学生のボランティア精神をくすぐる 校外清掃の輪① 2008年3月19日
(48)中学生のボランティア精神をくすぐる 校外清掃の輪② 2008年3月20日
(49)提案前に相談を 職場での人間関係づくり 2008年3月21日
(50)「学校にいる方がいい」中学校教師の読み違い 2008年3月22日
(51)中学校教師 苦手な先輩には相談に行く 2008年3月23日
(52)年次休暇は1時間多く取る 2008年3月24日
(53)中学校 学級担任は安易に約束をしてはいけない 2008年3月25日
(54)仕事机の上に何もない状態で帰る 2008年3月26日
(55)初めての学級担任のとき3年間続けた学級通信 2008年3月27日
(56)中学校の学級通信で何を書くか 2008年3月28日
(57)中学校 学級通信のネタ こんなことを載せています 2008年3月29日
(58)学級通信のネタ 細心の注意を払いましょう 2008年3月30日
(59)学級通信 良かれと思って書いても誤解をまねくことがあります 2008年3月31日
(60)中学校教師のメンタルヘルス 2008年4月1日
(61)中学校教師のメンタルヘルスを守るライフワーク 2008年4月2日
(62)新学期スタート 中学生との出会いで毅然と 2008年4月3日
(63)新学期 中学生との出会い 褒めること 2008年4月4日
(64)学級の係 一人一係 一覧です。 2008年4月5日
(65)教室環境を整える 2008年4月5日
(66)清掃分担場所 一人ひとりの仕事を明確にする 2008年4月6日
(67)新学期スタート 明日の学級活動で何をするか 2008年4月6日
(68)次の席替えはいつするか宣言しましょう 2008年4月7日
(69)一人でも自分を嫌う人がいると 失愛恐怖 2008年4月8日
(70)学級の係、生徒会委員、清掃場所の決め方 2008年4月9日
(71)朝の挨拶「着席」の一言で大きな差 2008年4月10日
(72)春先に効く「ボランティア」の一言 2008年4月11日
(73)食のことは厳しく 2008年4月12日
(74)食事中、生徒が牛乳をこぼした どうする? 2008年4月13日
(75)仕事のやり直しを防ぐ アクションアイテムログ 2008年4月14日
(76)仕事のやり残しを防ぐ アクションアイテムログ 2008年4月15日
(77)家庭訪問 次の生徒に迎えに来てもらう 2008年4月16日
(78)衝撃の言葉「今日は先生と話せなかった」 2008年4月17日
(79)チョークのちょっとしたこだわり 2008年4月18日
(80)子どもの前に立つ前のエゴグラム 2008年4月19日
(81)教室で仕事をする 宿題のチェック 2008年4月20日
(82)日記(生活記録)でコミュニケーション 2008年4月21日
(83)頼もしい女教師の一言 2008年4月22日
(84)ありがたい副担任の存在 2008年4月23日
(85)教室に入る前の儀式 2008年4月24日
(86)校内徘徊をしてしまう生徒の教科担任 2008年4月25日
(87)「一人じゃないと思えた」学級担任の感謝の言葉 2008年4月26日
(88)若いときと中堅になったときの指導の変化 給食準備 2008年4月27日
(89)家庭の不幸 逆境の中を生き残る中学校教師 2008年4月28日
(90)少しは家庭の心配を抱えていたほうがよいかもしれない 2008年4月29日
(91)一筆便箋で生徒の仕事の指示 2008年4月30日
(92)特別な配慮を要する生徒に連絡係 2008年5月1日
(93)席替え 2008年5月2日
(94)イエスセット 懇談の入り口 2008年5月3日
(95)厳しい指導場面では「はい」と言わせる 2008年5月4日
(96)「はい」と言わせればよいか 部活動 2008年5月5日
(97)やっぱり朝読書がいい 2008年5月6日
(98)生徒の目を見て話す 2008年5月7日
(99)なんでも教師がやり過ぎない 2008年5月8日
(100)100回という目標 2008年5月9日


このblogの新タイトルを考えています

2021年08月07日 | エピソード

 暑中お見舞い申し上げます。
 夏季休業になり、ようやく時間、体力、気力に余裕ができましたので、このブログを更新します。

 私は、このブログ「中学校教師生き残り術」を更新しなければならないと考えています。
 私がこのブログを立ち上げた10年前は、私を含め多くの中学校教師が生徒指導で苦戦していました。
 その状況を乗り越えるために、先輩から教えていただいたこと、自分で思いついてうまくいった実践(その背後には忘れてしまいたい多くの失敗がある。)を紹介し、苦難を乗り越えていきましょうと考えて、このブログを立ち上げました。
 「志をもってなった中学校教師を辞めないで」「私も辞めたくない」との思いから、「中学校教師 生き残り術」と名付けました。

 ここ数年、状況は変わりました。
 教員採用試験受験者数減少、教員志願者数減少、教員不足。

 これは、無理もありません。
 児童、生徒、保護者への対応の難しさ、正規勤務時間では終わらない仕事量、勤務時間超過、休日に研修や仕事、有給休暇が取りにくい状況、決して高いとは言えない賃金(今は、安定した給与に感謝しています。)。
 中には、この労働環境を克服することにやりがいを見出している人もいます。
 そして、この厳しい労働環境の中にあっても、児童、生徒の向上を見ることや、児童、生徒、保護者からの感謝に、私を含め多くの教職員はやりがいや喜びを見出しています。

 しかし、職業選択という見方ではどうでしょうか。
 教職員の仕事はやりがいはありますが、仕事だけに生きがいを見出す生き方は過去のものになっています。
 仕事もきちんと取り組んで、自分の時間、家庭の時間も大事にするのが今の考え方です。
 今の中学校教師の労働環境では、志願者減少、教員不足は当然のことです。

 そこで私はこんな努力をしています。
 中学校教師の労働環境の改善、一般から見て、平均的な労働環境にすること。
 一般的な労働環境の中で、生徒の自律をサポートするやりがいのあることを実践して、可能であれば周囲に広めること。

 話をブログタイトルに戻します。
 タイトル「中学校教師生き残り術」は、「中学校現場はきついよ」と広めて、教師志望を妨げる語感があります。

 中学校教師は、生徒の向上の喜びを生徒と共感できます。
 中学校教師は、5年後10年後、さらにその先の社会を創る仕事です。
 中学校教師は、世のため、人のためになる仕事です。

 現役中学校教師が喜びややりがいを見出し、将来を考える若い世代が中学校教師に憧れるちょっとしたきっかけ、現場でのエピソードや実践を綴るブログにしたいと考えています。
 そんな思いを込めたブログの改名を考えています。

 このブログの閲覧履歴数(私には個人の特定はできません)を見て、このブログに訪れてくださる方に感謝しています。
 今後も細々と投稿を続けます。
 よろしくお願いいたします。


(288)入試が変わるから授業を変える 

2021年05月09日 | 授業

 ある高校教師の話を聞きました。
 「入試が変わります。生徒に考える力や表現力をつけるために、私は毎時間に作文の時間をとるようになりました。」
 この先生が扱っている作文の題材はとても興味深いものでした。
 感性を磨き、考えて、表現する学習活動を継続されている実践は、良いと思います。
 
 私が一つだけ気になったのは、「入試が変わるから授業を変える」考え方です。

 私は英語を教えていますが、私が授業改善に努める動機はこうです。

 英語で話す(やりとり)をする楽しさを味合わせたい。
 英語で簡単な説明(発表、プレゼン)をできるようにしたい。
 英語の子ども向けのお話を読んで楽しむことができるようにしたい。
 海外旅行で困らない程度の聞く力をつけたい。
 社会人になり、語学が余暇の楽しい過ごし方の選択肢の一つになってほしい。
 社会人となり、仕事で英語を使う生徒もいるかもしれない。その生徒たちの英語の基礎力を養いたい。

 入学試験が学習の動機になっている生徒は少なくないことから、私も受験対策の指導はします。
 ただ、私の理想は、「英語の実力をつけることで入試英語にも対応できる」と自信をもって生徒たちに言えるようになりたいです。
 
 今日の話を整理します。

 生徒たちに教科の専門家として授業を担当するときに、担当する教科でこんなことができるようにしたい、その教科の面白さを味合わせたいなどの理念を持ちたいと私は思います。

 入試が変わるから、新しい入試に対応するために授業を変えることは、悪いとは言えません。
 新しい入試に対応することで、学校教育が改善されることはよいことです。
 日本全体で、入試を変えることで、学校教育を変えようとする意図はしていることは理解しています。

 私が感じていることは、外からの、上からの授業改革や学校改革ではなく、教師自身の内から湧き起こる改善であってほしいということです。

(過去に投稿した内容を更新しました。)


(287)久しぶりに Google Earth を開いて驚き

2021年05月08日 | 授業
 数年ぶりに、Google Earthを開きました。
 勤務校で使用している教科書にMerlionが登場しているので、検索ボックスに「Merlion」と入力して、Enterキーを押したらびっくり。
 ぜひ、来週の授業のつかみで使用したいです。
 現在のGoogle Earthを使用されている方にとってはいつもの画面ですが、数年ぶりにGoogle Earthを見る方、または初めてGoogle Earthを使用する方には、「おお、すごい」を体験していただきたいと思います。
 画像のすごさだけでなく、海外等、地理的なことを授業で扱う時、それがどこに位置するかを知っていることも大切だと思います。
 教科を問わず、教師が「シンガポール」と声に出したときに、頭の中でシンガポールの大まかな位置をイメージできない生徒は少ないくないと思います。
 短時間でいいので、大まかな位置だけでも、生徒に知ってもらうために、Google Earthは役立つと思います。
 
 生徒が自分のデバイスで、気になった場所をGoogle Earthで調べるようになれば、主体的な学習の取り組み方の一つになると思います。

 私がGoogle Earth に触れたきっかけは、数日前にTV番組「タモリ倶楽部」です。高校の地理の先生が出演して、Google Earthを操って授業をされていました。
 Google Earth を操っての授業に生徒、児童が引き込まれると思います。
 私は引き込まれました

 Google Earthの検索ボックスに見たい場所を入力するだけで、授業ですぐに使えますが、ズーム機能や見る角度を変える機能の操作方法を、事前に確認することをお勧めします。
 不慣れな操作だと、生徒のワクワク感が下がる可能性がありますので、授業での使用前に操作方法の確認をすることをお勧めします。
 パソコン操作に慣れている人でしたら、5分から10分の操作確認で良いと思います。

(286)部活動ガイドラインを徹底するシンプルな解決策

2021年02月28日 | 教職員の働き方
 国で示された部活動のガイドラインはこうであると理解している。
 記憶だけで書いていますので、正確にはご自身で調べてください。
・平日の活動は2時間程度
・休日の活動は3時間程度
・週2日は休養日とする
・土日のどちらかは休養日とする

 多くの学校では、この方針に合わせて部活動のありかたの改善に努めていますが、そうでないことも耳にします。
 ガイドラインでは認められていない保護者主催練習なるものが行われているようです。
 ルール通り活動していない団体が、練習時間を多かったために好成績や上位になることは、教育的ではありません。

 全国の学校の部活動がガイドラインを守るようになるための、とってもシンプルな方法があります。

 それは、中体連大会や学校単位(学校名)で出場するコンクールの出場条件を、「部活動のガイドラインを守っていること」とするのです。
 ガイドラインを破っている団体や選手は出場できない。


 それでは、国内の競技レベルや文化のレベルが向上しないとの批判や、一流の人物が育たないとの批判が聞こえてきそうです。
 もっと練習をしたい方は、中体連以外の団体や文化活動団体に参加すればいいのです。

 過激な部活動を軽減するのは子どもたちのためと言われることが多いが、私は教職員のためと堂々と言いたいです。
 ご自身のライフワークの競技や文化活動の部活動の顧問を務める方は充実した日々を送っているかもしれませんが、多くの教職員にとって部活動は大きな負担になってきました。
 私生活を犠牲にしてきた方も少なくありません。
 このようなきつい労働状況で、健全な判断力をもった人が教職を目指すとは思えません。
 きつい労働状況が、教職員の質を低下させ、教育の質を低下させています。

 私の案に多くの教育関係者が賛同してくれると嬉しいです。 

私立中学校を選ぶ理由

2021年01月17日 | 学校のあり方
 知人から興味深い話を聞きました。
 中学生の孫を持つ方です。
 そのお孫さんは、私立中学校に通学しています。
 お孫さんの両親が私立中学校を選択した理由をこう話されました。
 両親は店舗を経営されていて多忙です。
 「地元の公立中学校に通わせると、部活動の送り迎えなどの対応ができないから。」

 知人は、「多忙で公立学校の一般的な保護者の対応ができない」ことにだけを話されましたが、理由はこれだけではないと思います。
 特色のある教育を受けたい、高校、大学の進学に有利、将来の目標を立って胃のために選択した学校が適切など、両親の思い、お孫さん本人の思いもあると思います。

 公立中学校に勤める私にとっては、「公立中学校では保護者の対応ができない」の一言が印象に残っています。
 心の中の私のつぶやきは「やっぱり。」

 保護者が公立学校に改善してほしいと思ってことが3点あると思います。

(1) 生徒と保護者に対する部活動の過剰な負担
(2) 生徒に対する過剰な家庭学習課題
(3) 保護者に対する過剰なPTA活動

 上記の3点、部活動、家庭学習(授業以外の学習)、PTA活動(地域とともに歩む学校づくり)は必要であることに私も賛同します。
 しかしながら、上記3点について、過剰な負担は取り除かなくてはならないと考えています。

私は改善案をこうです。

(1) 部活動
・文科省、スポーツ省で示された方針を遵守して、多くの生徒と保護者(そして教職員にも)に負担がない活動とする。
・専門性の向上や大会やコンクール等で遠征などを希望する活動は、社会体育や文化活動を選択していただく。すでに野球の社会体育化は進んでいますね

(2) 家庭学習
・数量や提出頻度のチェックに焦点化した家庭学習を精選する。生徒も社会人も知らないことは端末機器で調べればいい現代ですから、知識を記憶する学習活動を軽減するべきです。覚えること(記憶)が好きな生徒は、徹底的に記憶をしていいです。個に応じた学習スタイルがあって良いのです。
・発表に向けて、意欲のある生徒はそのための調べ学習や練習のために授業準備をする。そんな家庭学習であってほしいです。そこそこの準備で発表する生徒もいて良いのです。発表活動に意欲が高まらない生徒は、別の活躍の場を発見できれば良い。

(3) PTA
・踏襲してきた活動と組織を精選して、過剰な負担を好まない保護者も会員登録していただける持続可能な団体にする。
・学校を支援する活動は、ボランティアを募集する。

 多くの生徒、保護者、教職員にとって良い公立中学校に変えていくことが、今の私の関心事です。
 小学校卒業後の進路選択で、公立中学校を選んでいただけるように。

(285)コロナの影響で不景気 学校関係者は教材費の削減と給食費公費負担(保護者負担ゼロ)の努力を

2020年12月29日 | 学校のあり方
 これだけコロナの影響による不景気が報道されているのに、学校は今までのやり方を変えられないでいます。
 その一つが様々な教材の購入。 

 私はコロナの影響による不景気の実態から、教材費の2割から3割の削減をすべきだと考えています。
 教材費を2割から3割削減したところで、家庭の経済状況が楽になるとも思いませんが、教職員が削減の姿勢を示すことが大事だと思います。

 私は、教材費の購入の際、それが本当に必要なのか、安価で良いものに変えることはできないのかを考え、発言します。
 でも、なかなか同僚の意見を変えることは難しいです。
 理由は2つ考えられます。

 1つ目、それまで続けてきた指導を変えられない。
 学校でやるべきことや言われたことを正しくやってきたお利口さん、つまり学校文化の勝ち組の人が教職員になっているからだと思います。
 これまでやってきたことが正しいのか、何のためにやっているのかと言った思考判断力が弱い人が少なくないと感じます。

 2つ目、公務員だから不景気を実感していないのです。
 学年費、給食費、修学旅行費用を支払うのに親が苦労している姿を見てきた教職員は少ないのではないだろうか。
 (私の育った家庭は、苦労していた家庭でした。)

 私の地域の議会と教育委員会では、給食費全額公費負担(保護者負担ゼロ)を議論し始めています。
 私もPTAと協力して、この方向を応援したい思います。

 学校徴収金で購入している教材について、生徒とご家庭は選択の余地はありません。
 私たち教職員は、毎月の教材費を厳しい中で支払っているご家庭の様子を想像すべきです。
 

労働時間は8時間に制限されているのに、多くの学校では中学生の学校滞在時間は10 時間近く これは改善しなければいけません

2020年12月29日 | 学校のあり方

 厚生労働省のHPには、「労働時間・休日に関する主な制度」について、次のように書かれています。

 法定の労働時間、休憩、休日
・使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。
・使用者は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければいけません

 さて、中学生の学校生活はどうでしょうか。
 勤務校の日課はこのようになっています。

 教室への入室時刻     8:30
 帰りの会 終了時刻  16:30

 生徒が学校に拘束されている時間 8時間

 この「8時間」に驚きませんか。
 大人でも労働時間を8時間と制限とされているのに、成長途中の12才から15才の中学生の一日の拘束時間が8時間です。
 「中学生は体力があるから大丈夫」と思われる方もいるかもしれませんが、12才、13才の中学生の体と体力はまだまだ子どもです。

 「中学生には休み時間があるから大丈夫」という方もおいでかもしれません。
 中学生の1日の休み時間計は85分。
 しかし、中学生の休み時間の実態は、休憩になっていません。
 中学生は10分の休み時間にホームルームから別の教室へ移動します。
 休み時間に生徒会活動、係活動、給食当番活動をする生徒もいます。
 授業開始3分前着席を生徒に要求する学校もあります。
 私の目から見て、中学生は始業から「さようなら」を言うまで、ずっと走り回っています。
 
 さらに、多くの中学生は部活動に参加しています。
 勤務校では、17時40分まで部活動をして、18時を完全下校としています。
 部活動をする中学生の平日の学校の拘束時間は
 9時間30分 です。

 勤務校には、私に「疲れた」「眠い」と話す中学生がいます。無理もありません。

 なぜこのように中学生にとって、厳しい状況があるのか。私は3つの理由を考えています。


1 勤務時間、労働時間の認識が低い教職員が少なくない

 自分の周囲を見て、一般論を語るべきではないと心がけています。
 しかし、多くの教職員は勤務時間の意識が低いと私は感じています。
 教職員自身に勤務時間の認識が低いから、中学生の拘束時間が長いことについて問題を感じにくいのだと私は思います。

2 生活の全てを自分の歩む道のために捧げることの美徳

 生活の全てを自分の仕事のために捧げることの美徳を否定しません。
 社会で秀でた活躍をされているの多くはそうされています。
 また、高度経済成長時には、多くの国民がそのように働いてきたから、比較的豊かな今の日本があると思います。
 高度経済成長を支える国民を教育するためには、始業からから下校まで全力で取り組ませる学校教育は役立っていたと言えます。
 しかし、これからは多くの国民が幸福な生き方を追求するべきだと思います。
 これから追求するべきことは、家庭生活(私生活)と仕事を両立して幸せに生きることだと思います。
 公立学校では、時間的にゆとりのある学習環境であるべきだと考えます。

3 中学生に自由時間があると問題行動を起こすという考える教職員が少なくない

 生徒は自由時間に問題行動を起こす。多くの中学校職員はこう考えています。
 
 2020年春の休校(分散登校)期間に、私の地区では中学生の問題行動が激増したという報告はありません。
 問題はゼロではありませんが、激増はしていません。

 ここ5年ほどで、部活動の時間は減っていますが、私の感覚では、中学生の問題行動が激増したとは感じません。

 数十年前に比べれば、日本の家庭生活は豊かになり、家庭教育力も高まっています。
 学校の拘束時間以外の中学生の行動の責任は家庭にあり、それをお任せできるようになりつつあります。
 生徒の生活にゆとりがあって良いのです。
 学校関係者は考え方を変えて、学校による生徒の拘束時間を減らしましょう。

 このブログの読者で、教育行政の方や学校管理職の方がおいででしたら、学校による生徒の拘束時間を制限するルール(指針)作りを考えていただけませんか。

 お子さんが学校に10時間近く拘束されていることに疑問を感じておられる保護者がおいででしたら、地域の教育委員会にその声を伝えていただけませんか。
 学校職員の声よりも、保護者の意見の方が、教育委員会にははるかに影響力が大きいですから。


(284)生徒があいさつをしないと感じること

2020年12月20日 | 生徒とふれあい
 同僚(中学校教師)や保護者から、「生徒があいさつをしない」との言葉を聞いたり、ご指摘をいただくことがあります。

 私は「あいさつをしない」と聞くと、いつもこう思います。

 それはあなた自身に課題があるのではないですか。

 私のモットーの一つに「先取りあいさつ」があります。
 あいさつは自分からするものという考え方です。

 私からあいさつをするとたいていあいさつが返ってきます。
 先取りあいさつを続けることで、生徒たちは私にあいさつをしやすいと思います。
 「先取りあいさつ」を励行している人は、生徒があいさつをしなくなったと感じることが少ないのではないでしょうか。

 「最近の生徒はあいさつをしなくなった」と思っていることが、ほんの少しでも表情や態度に出ている人に、生徒は喜んであいさつをするでしょうか。
 
 こうした理由から、「生徒があいさつをしない」と感じることは、そう感じる自分に課題があると私は思っています。
 口に出したことはありませんが。

 私は先取りあいさつをしていてもあいさつを返さない生徒もいます。
 その時、あいさつをしないことの背景を気にします。

 嫌なことがあったのかな。
 忙しかったのかな。
 体調が悪いのかな。
 対人関係を苦手とする人なのかな。
 私の態度が良くなかったのかな。
 あいさつをする状況ではなかったかな。
 
 おやっと思ったら、生徒の内面や背景を考えるのが、人を相手に仕事をする人の基本だと思います。

 あいさつは人間関係で大切です。
 だから学校教育でもあいさつを重視しています。
 私も爽やかにあいさつをできる生徒になってほしいと思います。
 
 しかし、私たち教師が気をつけなければならないと思うことが一つあると思います。
 それは私たち教師はあいさつを最上位の目標の一つと考えていることです。
 あいさつは人として大切なことの一つであって、あいさつが不十分だからと言ってそれは重大問題ではないと私は思います。
 世の中にはあいさつを苦手とする人はいます。
 あいさつの言葉も出せないような悲しい状況やイライラするような状況にいる人もいます。
 それは幸せな家庭に育った教師には想像のつかないような状況かもしれません。

 私は、あいさつを返せない人(生徒)に、ニッコリ、あるいはさり気なく、返礼を期待せず、「おはようございます。」と言える教師になりたいと思います。