中学校教師 生き残り術

平凡な中学校教師が、中学校現場の「小技」「知恵」「うまくいったエピソード」「失敗例」を紹介します。

「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」 おすすめの本

2019年02月13日 | 仕事術
 読んでいる本を紹介します。
 「教師がブラック残業から賢く守る方法」西川 純 著(学陽書房)
 定価 本体1800円+税(平成31年2月に購入時の定価)
 2018年6月25日 初版発行

 西川先生は上越教育大学教職大学院教授です。

 私はこのブログで、中学校教師の働き方改善について自分の考えと実践を紹介していますが、西川先生は教職志望の学生の意識、法律、すでに改革を行なっている学校の例をこの著書で紹介しています。

 皆様にも是非読んでいただきたい一冊です。

(266)部活動完全休養一週間を決断し実施しましょう

2019年02月09日 | 仕事術
 私の担当する部活動では、この時期には完全休養期間を作っています。
 2月後半に一週間を部活動なしにします。
 理由は二つ。

 一つ目の理由は、定期テスト前の休みです。
 私の勤務する県では、多くの学校で定期テスト3日前を部活動なしとしています。
 冬場に大きな大会がないので、テスト前3日間の休みを1週間にして、「学業に励みなさい」と部員に話しています。

 二つ目の理由は、良いコンディションを作るための積極的な休養です。
 部活動の指導でも実績を上げている保健体育の同僚に教えていただいたことですが、運動の指導では、「休息期」「鍛練期」「試合期」があるそうです。
 この3期を、一週間(7日間)の中に設定し、一ヶ月の中に設定し、一年間の中に設定する。
 これは、体育の指導者の中では常識とのこと。
 私の部活動でもOFFシーズンを設定しています。

 数年前、完全休養期間を始めた頃は、「この決断は正しかったのか」と不安でした。
 今では我が校で3つの部活動が、冬季の完全休養期間を実施しています。
 地区の優勝、県大会上位入賞、全国大会に出場している団体です。

 部活動顧問の皆さん、勇気をもって、部活動完全休養期間(1週間)を決断し実施しましょう。

(120)行事・プロジェクトを担当するときは月歴を作ろう

2008年06月09日 | 仕事術
 私は行事やプロジェクトを担当するときは、エクセルで月歴を作ります。
 今月であれば、下のように月歴を作ります。

6月
1 日
2 月
3 火
4 水
5 木

 エクセルの基本操作を使って、すぐに作ることができます。
 例えば、3ヵ月後に行事があれば、今月から3ヶ月分の月歴を作ります。
 曜日の右に学校行事欄を作ります。
 行事欄の右に、行事(プロジェクト)推進活動を書きます。
 休日のセルに赤色を注ぐと、見やすくなります。

 月歴を作ると何がよいか。

・月歴を作る作業が推進計画作りの第一歩となり、推進意欲が湧きます。
・学校行事を見ながら、行事推進計画を立てることができます。中体連の大会や定期テストなどがあり、行事準備活動に当てられる意外に時間が少ないことがわかります。
・月歴を作成すると、3ヶ月先の行事であっても、行事当日までの登校日が意外に少ないことがわかります。

(103)ミニノートが優れモノ

2008年05月12日 | 仕事術
 今、このミニノートを使用しています。
 「コクヨ ノ-M221B」

 このノートのよさを紹介します。

 サイズが小さく、ポケットに入る。
 いつでも携帯できます。

 ページにミシン目があり、ピリッと切り外せる。
 このミシン目の切り離す感覚が、気持ちいい。

 一冊に様々な内容をメモし、保存が必要であれば切り外してファイリングしています。

 同僚や生徒に渡すメモになります。
 実は、切り離した1ページのおかげで、保護者に涙を流して感謝されたことがあります。このエピソードはまた別の機会。

 不要なページは切り離して、シュレッターへ。
 ノートには今必要な情報しかないので、すっきりしています。

 以前紹介したアクションアイテムログをこのミニノートに書いています。
 一般的なノートにアクションをアイテムログを書くと、全てやり終えたページがノートに残ることになります。
 記録としてノートに残す必要がある方もおいでかもしれませんが、私は今、このミニノートを使用しているので、終わったページは捨てています。
 私にとってはこの方は、すっきりして使いやすいです。

 私は使い始めたばかりです。
 本当にいいノートかどうか、今後も使い続けてみます。 

(96)「はい」と言わせればよいか 部活動

2008年05月05日 | 仕事術
尊敬する同僚の原先生(仮名)から聞いた話です。

部活動で部員全員に指導する場面で、私は私の言葉に対して部員たちに「はい」と返事をさせていました。
「はい」の揃った返事を聞いて、私は生徒たちが私の言葉を吸収してくれているのだと思っていました。
私の言葉に「はい」と返事をする部員たちに、私は顧問としての満足感をえていたのかもしれません。

この点について原先生が次のように教えてくれました。

部活動指導で部員たちに「はい」「はい」「はい」と返事をさせている場合、部員たちは先生が言う言葉に対してタイミングを計って「はい」と言っている。
意外に話した内容を理解していない。

原先生は日常生活の中での、礼儀を重んじています。
「はい」の返事を大切にされています。
しかし部活動で複数の生徒に指導する場面では、黙って話を聞かせます。
黙って聞かせ、話す人に目を合わせることを大切にしてます。
原先生の部活動の生徒たちは、目を合わせて話を聞くことができます。
私が彼らの前に立つと、部員の目線に負けてしまいそうです。

ただ「はい」と返事をさせて満足をしていた自分の浅さを反省しました。

(79)チョークのちょっとしたこだわり

2008年04月18日 | 仕事術
私は教室黒板のチョークをこのようにしています。

白、黄、赤を一本ずつ置く。
必要以上は置かない。
短いチョークはすぐに処分する。
生徒が記入する連絡黒板には白しか置かない。

チョークをこのように管理することでいいことがあります。

教師も生徒も白以外の板書が少なくなり、見やすくなる。
黒板のチョーク置きのスペースがきれい。
黒板の落書きが4月から今のところない。

チョークは硬くて減りの少ないものを自分で買って使用しています。
自分自身が快適に板書したいからです。
学校で用意されているチョークはやわらかく、私には気持ちよくありません。

私のこだわりのチョークは、
と紹介しようと思いましたが、手元にないのでまたいつか。

(77)家庭訪問 次の生徒に迎えに来てもらう

2008年04月16日 | 仕事術
家庭訪問で遅れないための方法です。
先輩から教えていただきました。

A君(2:15-2:30)、Bさん(2:40-2:55)、C君(3:05-3:20)の順に回るとします。
Bさんに次のように言います。
「2時30分にA君のお宅でノックしてください。
先生と一緒にBさん宅へ行きましょう。」

こうすると2つの利点があります。
一つは、BさんのノックがA君宅での懇談を打ち切るきっかけとなります。Bさんにノックをお願いする時間を、Aさんの懇談の終了時刻とするのがポイントです。
二つ目は、Bさんの案内でB宅へ迷わず遅れずに行けます。

とてもうまくいく方法なのですが、
A君、Bさんのお宅が近いことが条件です。

(76)仕事のやり残しを防ぐ アクションアイテムログ②

2008年04月15日 | 仕事術
アクションアイテムログの続きです。

私なりの工夫をして使っています。

1ページに書いたこと全てをやり終えたら、赤ペンで豚の尻尾のようにくるんと書きます。
1ページ終了の印つけも快感です。

実際には、1ページに書いたことを全てやりきることはありません。
1,2件は残ります。
それは新たなページに登録して、横線で消します。
書き直すという行為を通して、「まだやり残していました。やらねば。」と自分に言い聞かせます。

また、やった方が良さそうなアイデアも、すっとここに書き込むことができます。

私は3月に始めたばかりです。
私たちの業務に有効な方法であるか、今後も続けて検討していきたいと思います。

(75)仕事のやり残しを防ぐ アクションアイテムログ①

2008年04月14日 | 仕事術
仕事のやり忘れを防ぐ方法を紹介します。
アクションアイテムログです。
私はこれでこの新年度スタートを乗り越えました。

ノートを一冊用意します。
やらなければいけないことをノートに書きます。
このとき、一行に一件を書きます。
こんな感じです。

4/2 教務 ○○名簿 ○○先生に提出。
4/2 学年会 生徒会名簿枠作成
4/3 生徒会 入会式 4/7 7:50 ○○挨拶指導
4/3 学級 家庭訪問通知作成
4/3 学級 家庭訪問通知配布

左からこのように書いています。
ノートに書いた日付、カテゴリー、やること。

上記家庭訪問通知のように、通知一つの件でも、作成と配布というように細分化しています。

そしてやったら、横線で消します。

これを朝や隙間時間に読み返します。

これは、NHK総合、「プロフェッショナル」で高橋直夫氏が紹介していました。
高橋氏はアクションアイテムログにやるべきことを記入することを、「登録する」と表現されていました。
TVでの紹介は一瞬でしたので、私なりに解釈と工夫をして使っています。

つづく