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中学校教師 生き残り術

平凡な中学校教師が、中学校現場の「小技」「知恵」「うまくいったエピソード」「失敗例」を紹介します。

(193)テスト採点中 生徒への誠意 敬意

2012年02月18日 | 授業
 我々学校教職員は、テスト採点の仕事があります。職員室や教科研究室で、生徒の珍回答をネタに笑い話をしているシーンに遭遇したことはありませんか。
 私はとても不快です。
 それはNGですよと自己主張したいところですが、まだまだ自分はだめです。

 テストでは、どのお子さんも正答を書き、よい点を取りたいと思っています。
 正答が書けず、×をもらい、不本意な得点を受け取る生徒達の中には、傷ついている生徒もいるはずです。多くの生徒はそうであると思います。それを教師の笑いのネタにするのは、腹立たしいことです。
 お互いに気をつけましょうね。

 私はこう思います。
 生徒が正答を書けないことは教師の責任です。
 学校の定期テストで、全員が100点を取るような問題構成はしていないので、全員に100点を取らせようとまでは思っていません。
 しかし、採点で×をつけるときは、自分がどう指導していれば正答が書けたのだろうと考えます。
 採点をしている皆さんは、×をどのようし記していますか。
 今では考えられませんが、私が若いときには、ほとんど白紙の解答用紙に、下から上へ赤ペンの線をダーと引いた教師もいました。そこまでしないにしても、勢いよくダーと斜め線や×をつけておいでの方がいて、ドキッとします。

 教師の皆さんは、小学校、中学校時代とテストでは80点、90点をとっておいでの方がほとんどだと思います。それだからこそ、×をもらう生徒の気持ちを想像してみましょう。空欄のまま提出する生徒の気持ちを想像してみましょう。その子たちも本当は80点、90点を取りたいのです。

 私は、小さな×をつけています。高さで言えば、7ミリから10ミリくらいだと思います。これがベストとは思いませんが、今のところ一生懸命テストに取り組んだ生徒に対し、敬意と優しさを示すことができるいると思っています。

 


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