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中学校教師 生き残り術

平凡な中学校教師が、中学校現場の「小技」「知恵」「うまくいったエピソード」「失敗例」を紹介します。

(277)学校の教職員の働き方が社会のロールモデルになるための観点から学校現場の現状を点検する

2019年11月10日 | ちょっとした工夫やコツ
 学校の先生が社会のロールモデルになるための観点から学校の現状を点検したいと思います。

○教職員の勤務時間と生徒の登下校時間
 学校の開錠時間や入室時間(これより遅れると生徒が遅刻になる時刻)が、職員の勤務開始時間より早いです。
 小売りやサービス業で、従業員の勤務開始時刻前に客を入店、来場させることは考えにくいです。
 学校の場合、教師の勤務時間前に生徒による器物破損、盗難、生徒間のトラブルに教職員の責任が問えない、トラブルに対応できないことになります。
 勤務時間外の事件に対して、これまで職員の無償の早朝出勤により対応してきましたが、これは持続可能ではありません。
 これまで教職員のボランティア精神によって対応してきましたが、これからは教職員の勤務開始時刻以降に、生徒を校舎に入れるべきだと思います。
 (現状から見るをこの実現には時間がかかりそうですが。)

○教職員の給食指導と昼休み(休憩時間)
 給食がある学校の教職員には昼休みはありません。
 職員の休憩時間だからと、給食時間の指導の手を抜くと問題が発生することがあります。
 給食の秩序がなくなると、学級が荒れます。
 正しい勤務を推奨している私ですが、同僚には給食時間は教室にいるようお願いしています。
 本当に矛盾しています。
 学校にもよりますが、給食指導係の職員は、給食前の授業が終わると給食受け渡し室の指導へ行き、教室で給食を食べ、食後はすぐに食器返却の指導へ行く。
 そして、授業。
 休憩時間が、最も多忙になっています。
 ここで問題なのは、学校ではこの働き方を数十年続けているので、昼休みがない非常識さに気づいていないことです。
 
 平日の昼時間、都市部のビジネス街や繁華街を歩くと、ランチタイムの賑いを見ます。
 それを見ると、「みんな自由な昼休みがあるんだ」と、教職員の働き方のギャップを思い知らされます。
 全国の給食指導がある教職員は、NHKの「サラメシ」を見て、世の中には昼休みがあることを感じて欲しいです。

 現状では、昼休みをとることは難しいですが、できることから改善していきたいです。
 例えば、
 ・昼休み時間(休憩時間)分、終業時間を繰り上げる。(詳しくはありませんが、これでも労働のルールを合っていないのでしょうね。)
 ・給食指導を当番制にする。当番以外の職員は、昼休みをとる。別室で食べても良いし、外食をしても良い。(実現できそうです。)
 ・給食とその指導を市町村に委託にする。(時間とお金がかかるかもしれませんが、労働のルールとしてはこれが正しいです。)

 ここ数年、アレルギー対応等で給食指導業務がさらに増えています。
 誤ってアレルギー対象食品を生徒が口にしてしまった場合、教職員の責任が問われています。
 給食提供は市町村の事業であって、教職員の本来の業務ではないと思います。
 それなのに給食指導は、教職員から休憩時間を奪い、教職員の業務を増やし、教職員の責任を問います。
 
 給食指導の意義も理解します。
 三食の中で給食が一番良い食事の生徒もいます。
 給食配膳と片付けで協力を学べます。
 食事のマナーも学べます。
 しかし、現状では、教職員の負担は大きく、それは労働に関する法に触れる域に達しています。

 日本には、給食がなく、弁当を持参させている公立中学校もあります。

 給食指導がある教職員は、給食指導について考えるべきだと思います。

 私も、給食指導について改善策を提案、実施していきたいと思います。

○防犯カメラの設置
 学校敷地内で職員の盲点となる場所に防犯カメラを設置するべきだと考えています。
 下足箱での悪質ないたずらについて、多くの学校で聞きます。
 靴を隠された生徒の心は傷つきます。
 靴を隠された生徒の保護者の心も傷つきます。
 新たな靴の購入など、不要な出費をお願いしなくてはなりません。
 防犯のために対応策は、生徒登校前や下校時に職員が監視します。
 1日、2日だけならば監視できるとして、それが1週間2週間と続くと、他の仕事にも支障が出ます。
 学校も一般社会の一部です。
 防犯のために、防犯カメラの設置をお願いしたいです。

 地方の市町村で、昇降口に防犯カメラを設置している中学校が既にあります。
 カメラのおかげで、下足箱に関する数件のいたずらを解決したとのことです。

○日曜日は教育活動なし
 日曜日は、教職員も中学生も休み。(世間にとってはとっても当たり前のことです。)
 日曜日は学校行事も部活動(練習も大会)もなし。
 こんなシンプルなルール一つで、部活動に疲れた教職員と中学生が救われます。
 大人も子どもも、休日は自分のために過ごすべきです。
 人には、学校教育活動(部活動も含む)以外にするべきことがたくさんあります。
 世の中には学校文化以外にも楽しいことが、たくさんあります。
 中学校では、部活動が日曜に休むこと(←そもそも、この言葉が変)の妨げになっていますが、私は考えます。
 改善案をあげます。
 中体連大会や様々なコンクールの参加資格として、「日曜日に部活動を行わない団体」と記せばよい。
 日曜日に個人練習をする権利(自由)はあると思います。
 ただし、保護者主催練習などのチームや部(団体)が母体となる練習を禁止する。
 (この保護者主催練習が、顧問と部活熱が普通の部員にとって苦痛になっています。)
 「日曜日に部活動(教育活動)なし」の目的は、中学生の健やかな成長のために、学業、部活動、家庭生活、休養などバランスの良い生活を送るため。

 私の周囲には、日曜日に家庭で過ごすこと、自分のための過ごすこと、休養をとることが苦手な方もいます。(私の主観ですが)
 そこが問題なのかもしれません。
 多くの人々が、休日を学校や仕事と切り離して、休日を幸せに過ごす力をつけるべきです。
 これを「休む力」と呼べるのであれば、大人も子どもも「休む力」をつけるために、日曜日の学校教育活動をゼロにすることを提案したいです。

 中体連が「日曜活動なし。それが大会参加資格です。」と決断をしてくれれば、大きな改革になると思います。
 中体連の偉い人たちの多くが休日を部活動に捧げてきた方々かもしれないので、無理かな。

(276)学校祭ステージ発表前に「静かにしてください」とアナウンスしない

2019年09月23日 | ちょっとした工夫やコツ
 学校祭ステージ発表前に、「静かにしてください」とアナウンスをしないために、私はこう指導しています。

 学校祭準備の段階で、生徒役員と話します。
 「文化祭中に「静かにしてください。」とアナウンスするのは嫌だよね。」
 「何かアイデアはある?」
 生徒から良いアイデアが出たら、それを採用します。
 担当職員として私からアイデアを出す機会があればこう話します。
 「「静かにしてください。」と言うかわりに、オルゴール音で静かにしてもらったことがあります。文化祭前に、「このオルゴール音が流れたら着席して静かにしてください。」と協力をお願いすると良いです。」

 オルゴールの音楽は、iTunesストアなどで入手します。
 
 ステージ発表前に静かなオルゴールの音楽を放送することで会場が静かになります。


 学校祭では、担当する学級が賞状を一枚ももらえないことがあります。
 私はなんどもあります。
 こんな時は、学級担任が賞状を作ります。
 その方法は、投稿(203)をご覧ください。

 (203)体育祭、音楽会で賞状なし。それなら学級担任が手作り賞状を贈ろう 2012年10月04日

(268)PTA 必要? 2019年2月25日

2019年02月25日 | ちょっとした工夫やコツ
 学校内外を問わず、多くの人が思っていることを、今日は取り上げます。

 学校に、PTAという組織は必要でしょうか。
 必要でなければ、無くすことはできないでしょうか。
 または、PTAの活動をスリム化できないでしょうか。

 年度末のPTAの会合では、次期役員の選出が行われています。
 私が知る限りでは、とても重い雰囲気の会になっています。
 「PTAがなければ良いのに」と思われている方が少なくないことが予想できます。

 学校職員側からいうと、PTAの文書や資料作り、会合、また上記の役員選出の立会いなど、本来の業務以外の仕事量があり、大きな負担となっています。
 夜の会合や休日のイベントの参加もあります。

 私が学校にとってのPTAの必要性がわかってないのかもしれませんが、それにしても、PTAのお仕事は保護者と教職員に負担が大き過ぎると思います。

 まずは、PTA活動のスリム化から考えませんか。

 一つ一つのPTA活動が、必要なものかどうか考えましょう。

 追記

 学校は、何かを始めることは簡単ですが、何かを止めることができません。
 それを痛感しています。

 今日も、「学校の、あれこれ、やめよう」の話題で、すみません。

(264)学級PTA 私の懇談会の進め方

2019年01月27日 | ちょっとした工夫やコツ
 保護者参観授業の後に、学年PTA、学級PTA(懇談会)があります。
 学級PTAは学級担任、学級PTA代表さん(勤務校では3人)、そして保護者で話をする会ですが、私にとって苦手な会です。
 それでも、ご来校、ご参会いただいた保護者が、少しでも「来てよかった」と思える会にしようと心がけています。

 私はこんな準備をしています。

 (1)学級PTA進行計画(A4)
    これを、参観授業教室の廊下に置きます。
    授業を参観して帰宅される保護者も少なくないので、少しでも学級PTAに残っていただくための、チラシのように考えています。

 (2)ちょっとの工夫
    ①生徒たちの活躍、活動の画像を使ったスライドショー
     写真アプリ(ソフト)を使って、音楽と一緒にスライドショーを上映します。
     3分前後でまとめます。
     学級の生徒全員の画像があると良いですが、そこまでチェックする時間は私にはないので、上映前にその点は謝ります。
    ②ワークショップ
     構成的グループエンカウンターを実施したことがあります。私はあまりうまくはいきませんでした。

 学級PTA懇談会の中で保護者の方々に、お子さんの様子などを話していただくパーツがあります。
 私の同僚は、保護者の方々に順番に話していただいているので、ずっと同様にしていきました。
 対応の上手な同僚は、保護者の発言を受けて、ときどき笑いもあり、和やかに会をもっていますが、私にはうまくできません。
 そこで小グループ(3人から5人)による座談会方式にしています。
 参加者は大人ですので、よく話してくれます。
 笑いもあります。
 私は、その小グループを巡回し、ときどき話に加わります。
 一人あたりの発話量も多いので、「学級PTAにきたなあ。話したなあ。聞いてもらったなあ。」との実感があるように思います。
 人前で話すことが苦手な方も少なくないと思いますでの、私にとっては、この小グループ座談会方式が、今のところベストです。

 学級PTAの終わりに、このように付け加えます。
 「何か個人的な相談がありましたら、私はここに残っていますので、声をかけてください。」
 こうすると、たいてい2名ほど残って、私に相談をします。

 参観日で学校へ行くので、学級担任と話したい保護者はいると思います。
 「先生、忙しそうだから」と声をかけようか迷っている保護者もいると思います。
 「声をかけてください。」の一言は、必要だと思います。

 我々学校職員の仕事のスリム化の点では、学級PTAは無くしていくことの一つかも知れません。
 保護者への連絡は、学年PTAでできますので。

 本日も、「中学校教師生き残り術」に来ていただき、ありがとうございます。

 26日(土)午前は部活動、午後は地元教育会の研修会、夜は講師の先生との懇親会でした。
 充実していますが、翌日の27日(日)は疲れて、ゆっくりとしています。

(176)画鋲へのこだわり 教室環境

2009年08月18日 | ちょっとした工夫やコツ
 これは私の個人的なこだわりかもしれませんが、掲示物の画鋲が好きではありません。
 多くの教室で使用されている金色の画鋲です。
 画鋲メーカーの方、ごめんなさい。
 私の極めて個人的な美的センスの問題かもしれません。
 圧縮陳列ともいえるほど掲示物だらけの教室があります。
 中には、とてもきれいに統一感を持って掲示されている教室もありますが、多くの場合、私にとっては圧迫感を抱かせるのです。
 その圧縮陳列掲示物の象徴が、模造紙であり、あの画鋲であるように思います。
 
 今日は教室を整理し、あの画鋲を教室からすべて撤去しました。
 さて、掲示物はどうしたか。
 次の3つの方法を使いました。

 その1
 100円ショップで、指で押すところがプラスチックの画鋲を購入して、使用しました。
 金の画鋲よりも、優しい感じがします。
 中には、花の形をしたものもあります。
 これは既に、4月から使用しています。
 これも目に優しいです。

 その2
 ホッチキスが折り曲がっているのを伸ばす。
 次に針の出る位置を、掲示物に当て、手のひらでドンと押す。
 すると、掲示物と壁に針が突き刺さります。
 これは、スッとして見映えがいいです。
 抜くときには、ホッチキスについているくぎ抜きのような部分を使用すれば取れます。
 画鋲を指すことのできる壁であれば、たいてい上手くいきます。
 これできれいかどうかは、個人の好みによりますので、まずはお試しください。

 その3
 両面テープを使用しました。
 これは、見映えがよいです。
 問題は、その掲示物をはがした後のテープの残り方です。
 幸いにも勤務校の校舎は古く、歴代使用されてきた方々のテープの後が沢山のこっているので、両面テープを使用することを決断できました。
 数ヵ月後にこの掲示物をはがしたときの私の報告を見て、試されることをすすめます。

 画鋲という細かなこだわりですが、授業に集中できる教室環境作りをしようとする努力の一部として紹介させていただきました。

 実はこの夏休み中に、もう一つ教室のデコレーションを試みました。
 また、機会があったら紹介させていただきます。

(174)チョークへのこだわり 道具へのこだわり

2009年08月05日 | ちょっとした工夫やコツ
 今日もチョークシリーズです。
 前回は、企業理念とチョークの硬さから、「ダストレスチョーク」を紹介しました。
 今日は、チョークの硬さ、書きやすさ、長持ちの3点から、次のチョークを紹介します。

 「羽衣チョークフルタッチ」

 羽衣文具株式会社HP⇩
  http://www.hagoromo-bungu.co.jp/chalk/index.html

 この会社では、「ニューポリ」という商品もあります。
 「ニューポリ」はやわらかく、「フルタッチ」は硬い特徴があります。
 私は、固いチョークが書きやすく、手が疲れません。硬いほうが、細い字もかけます。
 職場の同僚にも、「フルタッチ」をすすめていますが、「書きやすい」との感想をいただきます。
 
 勤務校では、1あたりの単価が安い「ポリ」を使用しています。
 つまり、学校予算で一括購入されています。
 しかし、なんとか「フルタッチ」変えていただくよう働きかけたいと思います。
 まだ、働きかけができない私は、身銭で「フルタッチ」を購入して使用しています。
 一箱買えば、1年は持ちます。
 割れ難く、長持ちするからかもしれません。

 チョークを無駄にしようしないために、「チョーク入れ」にチョークを入れて持ち運びのがよいです。

 教師も道具にこだわってよいと思います。

(169)チョークのこだわり 2

2009年06月16日 | ちょっとした工夫やコツ
 2008年4月18日「チョークのこだわり」その2です。

 ここ1年ほど、次のチョークを使用しています。

 「ダストレスチョーク」(日本理化学工業株式会社)

 職場で採用しているチョークよりも硬く、書き味がよいチョークです。
 何よりも、「カンブリア宮殿」(テレビ東京)で見た企業理念が素晴らかったので、自費で購入し使用しています。
 その企業理念とは、知的障害者を社員として雇用していることでした。

 わが校では、私の教室と、私が使用する教科専用教室にだけ、「ダストレスチョーク」があります。
 教科担任の先生方に好評です。
 職場全体のチョークが「ダストレスチョーク」になるとよいのですが、今はそこまで権限がないので、機会を待ちたいと思います。

 もう一つ。
 黒板にマグネットで貼り付けるペン立てをホームセンターで発見しました。
 この4月から、このペンたてにチョークを立て、それを黒板隅に貼っています。
 これによって、黒板下のチョーク置き場にチョークが散乱しなくなりました。
 ペン立てには、白、黄、赤、青のチョークが1本ずつ入っています。
 黒板が美しく整頓されます。
 ペン立てがチョークにはやや深いので、底上げとしてティッシュを摘めています。

 そして短くなったチョークは、もったいないですがどんどん捨てています。

 どうして私がここまでチョークと黒板にこだわる理由を紹介します。
 書籍「特別支援教育早わかり」黒川君江著(小学館)には次のように書かれています。
 『教室の前面は、授業に集中しやすいように、すっきりとさせる。』
 特別支援教育の配慮はすべての生徒の役立つと思います。

(167)宿題の提出させる

2009年04月26日 | ちょっとした工夫やコツ
新年度になり、今のところ全員が宿題を出しています。
私の教科会では、毎日宿題ノートを提出させることになっています。
これも新年度になり、私の担当する生徒は全員提出しています。
全員に提出させるために二つのことを行っています。

一つめは、
授業開始5分の自習時間に宿題をチェックしています。

二つめは、
クラスの中で最初に忘れた生徒に厳しく指導をしています。

用事ができました。
詳細は、また。

(161) 授業開始5分間自習 その後

2009年03月09日 | ちょっとした工夫やコツ
 授業開始5分間の自習時間を続けています。
 私の担当する生徒たちに、5分間の自習が定着しています。
 私が授業前から教室にいるときは、「5分間自習」と私が言って始まります。
 「5分間自習」と板書するだけのときもあります。
 私が用事で授業に遅れる時にも、うまくいけば生徒が自習をしているときもあります。

 さて、この5分間自習で新たなメリットを発見しました。

 教師が「( )分間自習をしてください。」と指示をした場合、何をしてよいにか戸惑う生徒が少なくありません。
 残念ながら、指示待ちの生徒、マニュアルを要する生徒がいるのです。
 こうした生徒を、自分で考えて学習できる生徒にする手だてが「5分間自習」なのです。
 「5分間自習」では、自習内容を生徒自身に決めさせます。
 「決めなさい。」と突き放すのも指導ですが、私は生徒が軌道にのるまで例を示します。
 このような指導を積み重ねているので、私が用事で授業終了時よりも早く教室を立ち去る時にも、「あと15分、自習をしていてください。」と言って、教室を出ることができます。

 「5分間自習」はメリットも多いのですが、まだ研究段階です。
 さらに、新年度に実践を積み重ねて、この場で報告できるとよいです。

 もし試される方は、新年度スタートがチャンスです。
 注意は一つ。
 残りの45分の授業を効率的に行うことです。

 

(158)学年合唱指導の第一歩

2009年02月25日 | ちょっとした工夫やコツ
 学年合唱指導で私がうまくいったエピソードを紹介します。

 それは学年練習を始める前に、有志に数名で練習を始めることです。
 学年合唱であれば、学年生徒会役員を中心に有志を集めます。
 有志で昼休みに練習をします。
 これを数日続けます。

 これには二つのよさがあります。

 一つは、学年合唱を盛り上げようとする人の輪を広げることになります。
 次に、昼休みの練習で歌を覚えた生徒の歌声が、全体練習でこれから覚える生徒たちを引っ張ることになります。

 今年もこれで、うまくいきました。

 気をつけるべきことが一つあります。
 数年前、この方法を使ったときのことです。
 このとき有志募集の宣伝がうまく行き過ぎたのか、あるクラスでは昼休みにほとんど生徒がいない状態になってしまいました。
 つまり有志の練習に行かない生徒が、気まずさを感じる状況になってしまったのです。
 生徒会活動など、「役員だけが勝手に盛り上がってる。」「周りは冷めている。」という状況は、本来の生徒会活動の目的に反することです。
 こう感じさせないような配慮がいるようです。
 「こうすれば周囲の反感をかわない。」という方法を見出していないので、探って行きたいと思います。

(157)50分の歌練習 一工夫②

2009年02月23日 | ちょっとした工夫やコツ
 歌指導の一工夫 第2弾です。

 休憩時間が終わって、CDと一緒に歌う練習をしました。
 とりあえず、歌詞を見ながらCDの歌と合わせて、終わりまでいきました。
 生徒の練習の疲れが見えてくる頃です。

その6 歌手のライブ映像を見せる

 生徒たちを座らせて、練習している曲の歌手のライブ映像を見せました。
 つまり、生徒たちが練習していた曲を、歌手のライブ映像で聞かせました。
 あまり説明をせず、「一緒に見ましょう。」くらいの言葉を言ったと思います。
 余計なことを言わなくても、人気のある歌手なので、生徒たちはシーンとして見ていました。
 
 曲が終わると、私はこう言いました。
 「次はみなさんの番です。起立。」
 練習用のCDを流します。
 ライブ映像を見て、思い入れがあったのか、生徒たちはいい声で歌っていました。

 これで、50分の歌練習はおしまいです。

 生徒が飽きないように、疲れないように、いろんな工夫を入れて指導してみました。


(155)シャツの色までこだわる

2009年02月21日 | ちょっとした工夫やコツ
 起床後、その日に着ていくシャツを選びます。
 まずは、その日の仕事を思い出します。

 今日は月曜日、休日モードから平日モードへ変えるために白いシャツ。ネクタイは目が醒めるようなコントラストのあるもの。

 今日は学年集会で音楽指導がある。私の威厳を演出するために黒いシャツ。

 今日は学級で楽しい雰囲気の参加型活動をするから、淡い茶系のシャツ。上着は薄い色で。

 今日は生徒と懇談をする。白のシャツに、黒系のネクタイ。黒系のスーツ。

 週末なので、明るい色のシャツ。

 シャツを手に取るまでのほんの数秒ですが、私はその日の仕事にあわせてシャツ、ネクタイ、上着、スーツを選んでいます。

 ほんのちょっとのこだわりです。
 服装も非言語コミュニケーションの一つだと私は思います。

(147)授業を落ち着いた雰囲気にするために 5分間スタディタイム

2008年12月16日 | ちょっとした工夫やコツ
 落ち着いた雰囲気で授業をするために、私は授業開始5分間を、スタディタイム(自家製英語)にしています。
 各自問題集に取り組ませています。
 生徒が休み時間モードから、授業モードに切り替える時間と考えて作りました。
 
 貴重な5分間がもったいないと言われてしまいそうですが、これを始めていてよいこともいくつかあります。

・生徒は休み時間モードをクーリングダウンできます。
・生徒に持たせている問題集を授業時間内に確実に活用させることができる。
・教師はこの5分で授業の準備をすることができます。
・教師が突発的な出来事で授業開始時に遅れても、生徒が自習しています。

 これだけ良いことがあります。
 わたしは残り45分で授業を進めます。
 45分で進められるように、効率的に指導します。
 授業のムダを削るように努めています。

 授業開始5分間スタディタイムは、学期途中から実施するのは難しいかもしれません。
 学期の初めなど、節目に取り入れると良いと思います。

 「基礎学力を付けるため」「問題集をきちんとこなすため」など、目的を話してから実施していきましょう。

(146)隙間時間にクイズ これは中学生にヒット! 2

2008年10月29日 | ちょっとした工夫やコツ
(145)の続きです。

次の問題。□に入るアルファベットは何?
「O T T F F S S E N □」

答えは、
「O T T F F S S E N T」
one two three four...
です。

同じような問題です。
「S M T W T F □」

答えは、
「S M T W T F S」
Sunday Monday Tuesday ...
です。

お試しください。

(145)隙間時間にクイズ これは中学生にヒット!

2008年10月21日 | ちょっとした工夫やコツ
学級活動の時間や授業時間で5分あまった。
さて、どうする。
私はこんなクイズを出して、子どもたちと楽しみました。
黒板のこのように書きます。

親 人 ○ ○ 小

「○に入る漢字は何でしょう?」

「わかったら、手を挙げてください。」

なかなか答えは、わかりません。

しばらく待っていると挙手があります。
私はその生徒の近くに言って、耳打ちで答えを聞きます。
正解であれば、「正解!」と言います。
でも周りの生徒には答えを言わないでねと、人指し指を口の前に立てます。
当てた生徒は、ヒーロー、ヒロインです。

間違えていたら、さわやかに「残念!」と言います。
このさわやかさが教師に必要な力の一つだと思います。私は、まだまだだめですが。

「ヒント、この5つの文字に意味があるのです。」
指折り数えながら、また言います。
「1,2,3,4,5、この5つの文字に意味があるのです。」

それでも分からなければ、一部答えを書きます。

親 人 中 ○ 小

授業が終了し、
「答えが分かった人は、あとで先生のところに来なさい。」
と教室を出ることがあります。

すると、あとから生徒が「先生、わかった。」と職員室にやってきます。
これで、生徒とコミュニケーションがとれます。

この問題の答えは、こうです。

親 人 中 薬 小

つまり、手の指の名前です。
親指、人差し指、中指、薬指、小指