中学校教師 生き残り術

平凡な中学校教師が、中学校現場の「小技」「知恵」「うまくいったエピソード」「失敗例」を紹介します。

(253)病欠明けの生徒への対応

2017年09月25日 | 授業
(1)
 欠席していた生徒が登校した時は、その生徒に声をかけています。
 当たり前のことですが、意識していないと忘れてしまう行為です。
 「大丈夫?」の一言でも良いと思います。
 病気だった生徒には、半日後、あるいは登校2日目にも「(体調は)大丈夫?」と声をかけます。

 皆さんも経験があると思いますが、病欠明けでだるさも残っているのに出勤した時、「大丈夫?」と声をかけてもらうと嬉しいものです。
 その翌日になっても本調子ではなくて、それでも出勤していたとしても、周囲のほとんどの人は、二日目まで気遣ってはくれません。
 「こんなに辛いのに、2日前まで寝こんでいたことを忘れているだろうな。」と、思います。
 自分もその周囲の一人なら、多くの場合忘れていますから。

 だから、私は生徒にも、そして同僚にも、病気明け2日目、3日目にも声をかけるよう心がけています。
 
(2)
 中学校3年生になると、欠席明けの生徒に「体調が良くなりました」との報告を学級担任するように努めています。
 欠席(欠勤)後の報告は、社会人としてするべき行為だからです。
 ルールやしつけというほど、きちんと指導していません。
 欠席明けの生徒を近くに呼んで、まずは「大丈夫?」と尋ねます。
 生徒の答えを聞いてから、もう一言。
 私「じゃあ、「だいぶ良くなりました」と、私に報告してごらん。」
 生徒「だいぶ良くなりました。」
 私「よかった。安心しました。お大事にね。」
 この程度です。
 
 良い機会に、学級全体に指導します。
 「社会では欠勤後に出勤した時、「ご心配かけました。」「だいぶ調子が戻りました。」などと、報告をするのですよ。
 「お休みをいただいてありがとうございました。」と言うこともあります。」

 中学生に欠席後の報告は、徹底できることではありません。
 徹底すべきことでもありません。
 社会に出る前に、こうした行為も大切なのですよ。と教えたいと思っています。

 
 

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