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2006-01-16 | 国際的なこと
趙紫陽氏、消えた再評価 17日1周忌 江沢民氏ら強く反対
2006年 1月15日  SANKEI WEB

 【北京=伊藤正】一九八九年の天安門事件で解任された中国共産党の趙紫陽・元総書記が死去して十七日で一年。この間、昨年十一月には、趙氏の前任者で、その死が天安門事件に先立つ民主化運動の口火になった胡耀邦氏の名誉回復が図られ、趙氏や天安門事件の再評価への期待が生まれたが、江沢民前国家主席らの反対で、再評価への動きは消えた。
 関係者によると、趙紫陽氏の一周忌には、北京市内の自宅に親族と一部の関係者だけが集まり、追悼する予定だ。死去直後には、遺体を安置した自宅への弔問が外国人を含め可能だったが、今回は警備当局が一般人の訪問は阻止する方針。今月八日には、私的な追悼会を計画した数人が身柄を拘束された。
 趙紫陽氏の遺骨はいまも自宅に安置されたままだ。北京市郊外の八宝山公墓の遺骨安置場所で、主要な革命功労者と同室にするのを当局が拒否したことに遺族が抗議、火葬した後、自宅に持ち帰った。
 新華社を通じた趙氏に対する評価は、改革・開放への貢献と天安門事件での「重大な過ち」が併記されたが、八宝山革命公墓での追悼大会に、党中央を代表して賈慶林政治局常務委員らが出席、胡錦濤政権は趙氏に一定の敬意を表した。趙氏を罪人扱いし、自宅に幽閉し続けた江沢民時代にはあり得なかった。
 胡錦濤国家主席は、趙氏の葬儀の後しばらくして、胡耀邦元総書記の生誕九十周年記念大会開催を提起した。八九年四月の追悼大会以来、初の胡氏に関する公式行事で、趙氏以上に民主化や政治改革に熱心で、国民の人気の高い胡耀邦氏の名誉回復が狙いだった。
 これが天安門事件の見直しにつながる動きとして注目されたのは、八七年に学生デモへの対応を理由に解任された胡氏の急死で始まった学生デモに、趙紫陽氏が同情し長老らと対立、事件に至った経緯から、胡、趙両氏への評価は切り離せない関係にあったからだ。
 中国筋によると、この動きには、天安門事件の再評価を警戒する江沢民氏らの強い反対があったという。九十周年記念集会は昨年十一月に北京の人民大会堂で行われ、曽慶紅政治局常務委員が胡氏の業績をたたえ、名誉回復を図ったが、当初計画より大幅に規模を縮小、胡主席も外遊中で出席しなかった。
 有力な中国筋は最近、「経済や社会が大きく変化し、国際化が進んだ今日、政治だけが旧体制のままというわけにはいかない」と述べ、胡錦濤政権が政治改革に取り組むのは必至との見方を示した。その中では天安門事件の再評価も視野に入っているという。
 しかし、暴動頻発など社会矛盾が深刻化する中で「安定第一」派の発言力が強まり、言論規制や報道統制が強化されだした。趙紫陽氏の一周忌集会の規制もその延長線上にある。趙氏の霊が休まる日は当分先のようだ。
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一歩進んで二歩さがる。
かなーり危ない感じ。



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