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2009-01-22 | 国際的なこと
外交ジャーナリスト 手嶋龍一
「オバマ時代に日本は受身になるな」
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オバマ政権下で日米関係はどう変わるのか。そうした問いかけを、外交ジャーナリストで作家の手嶋龍一氏は「天気予報論」と斬って捨てる。日米同盟は東アジアの要であり、日本の側から全体構想を示しリードしていくべきというのだ。(聞き手/横山一郎)


―オバマ新政権になり、日米関係はどう変化していくのでしょうか。

 僕はそうして日米関係の行方を心配する空気を「日米関係天気予報論」と呼んでいます。北京オリンピックを例外に、人は天気の行方には関与できません。日本の政財界のリーダーは、かつてのクリントン民主党政権時代のように、オバマ政権では日米関係が暗転するのだろうかと息を潜めて観察しています。実は、そうした姿勢自体に問題があるのです。世界第一と第二の経済大国の安全保障上の盟約である日米同盟。日本は、東アジアの要なのです。日本の側から、東アジアの安全保障をどうデザインするか、全体構想を示して、リードしていくことが肝要なのです。

 バラク・オバマ氏とは何度かお会いしたこともありますが、聡明な人物です。大統領選勝利演説の際にも、にこやかな表情で勝利の喜びを表わしていました。だが、まったく浮ついた感じがありません。むしろ政権の先行きを考えて、その責務の重さをひしひしと噛み締めている様子がうかがえました。改めてこの人のリーダーとしての資質の高さに感じ入りました。

―今後世界の経済はどうなるのでしょうか。

 アメリカ発の金融危機は、谷底が深く、いつまで、どのような形で、世界同時不況が続くのか、誰も分からないというのが真実のところでしょう。

 昨年の11月15日には、主要20カ国の首脳がワシントンに集まって「緊急金融サミット」が開かれました。会議では当面の対応策が話し合われたのですが、歴史家は後にこれを「基軸通貨ドルの終わりの始まり」と記すことになるかも知れません。フランスのサルコジ大統領が「ドルはもはや唯一の基軸通貨ではない」と発言し、イギリスのブラウン首相も「ニュー・ブレトンウッズ体制」と評しました。基軸通貨ドルの落日を誰もが予感しているのでしょう。しかし、1944年のブレトンウッズ会議では、ドルがポンドにとってかわる道筋が明らかでした。

 しかし、今は次の基軸通貨を担おうというものなど見当たりません。この8年間は「ブッシュの一国行動主義」で彩られました。これにかわって、いま新しい「国際協調」の時代が始まろうとしています。19世紀のウィーン会議は、欧州の国際協調の基礎を造り、それゆえ「コンサート」と呼ばれたのですが、いま、新しい「コンサート」の指揮者を委ねられたのが、バラク・オバマ氏です。

―日本は新世界の枠組みに対してどう処していくべきなのでしょう。

 日本という国は、本来、もっと大きな役割を担えるはずです。金融機関は相対的に傷んでおらず、モノ作りの基盤は健全なのです。単にIMF(国際通貨基金)に10兆円を出すだけでなく、よりスケールの大きな役割をと望みたく思います。そのためには、米国の庇護にひっそりと身を寄せ、発言しないという姿勢を改めるべきです。

 グローバル・スタンダードとは強者の論理です。力がなければ、ルールをつくった側の論理を押し付けられてしまいます。日本も、ルールを押し付けられる側ではなく、ルールを創り出す側に回るべきなのです。日本には相当な底力があります。世界経済が環境主体の経済に移行している今こそ、環境分野で日本のリーダーシップや優れた技術を発揮していくべきです。そんな営為が日本の自己改革を実現することになるでしょう。

―ところで、NHKから独立されたあとに上梓された『ウルトラ・ダラー』の衝撃的な小説デビューには驚きました。いまどんなお仕事を主軸にされていらっしゃるのでしょうか?

 もうずっと原稿を書いているだけの凄く寂しい人生です(笑)。

―しかし、最新刊もまさに外交ジャーナリストとしての真骨頂といえる作品ですね。

 タイトルの『葡萄酒か、さもなくば銃弾を』にある「葡萄酒」は交渉の際の和解のシンボルです。が、キリスト教のミサで使う葡萄酒が犠牲の「血」を暗示してもいます。つまり、政治のなかの死を投影させています。権力の聖杯に手を伸ばすものは、政治のなかの死とも向き合うことになる。

 実際に暗殺の対象になったケネディ大統領やレーガン大統領、コール独首相なども取り上げています。44代米国大統領に就任するバラク・オバマ氏には常に暗殺の危険がつきまとっていることを忘れてはなりません。
・・・・・・・・・・・・
ほとんど同意できますねぇ。

大体、相手に合わせて・・・なんてのは外交として下の下策。

こちらの戦略に、如何に相手を合わせるか?ってのが正攻法なわけです。

オバマさんがどうの、ヒラリーがどうのなんてことは日本の問題ではありません。

こちらはこちらでこちらの考えを示すことです。

現代の科学文明ってのは、古代からすれば魔法みたいなモノです。

これだけの文明を築いていながら、何を戸惑っているんでしょうねぇ、人類は。

今は無理だと思われることでも、将来は可能になりそうなことは山ほどあります。

○地球を完全無公害の星にする
○エネルギーの不自由さから人類を解放する
○太陽系を大々的に開拓する
○癌やアレルギーから人類を解放するetc.

いくらでもある。

知的生命体としてやるべきことをやれば良いんですよ。

その過程でアボリジニーの文化もネイティブアメリカンの文化も再評価されるでしょう。

まだまだ未熟な物質文明に眼が眩んでいるから、やるべきことが見えない。

日本はアメリカやEUと共に、次の文明をデザインすべきポジションにある。

それがさっぱり分かっていない。

あまりにも未熟ですねぇ。

ただ、最近は目覚めた人が少しずつ増えているのがありがたいのですが。

日本は今、何をすべきなのか?

明らかなんですが。

もしも、そのような見地から地球文明をデザインしようと言う政権が日本に誕生したら、現アメリカ大統領は強力なパートナーになってくれると思うんですがね。


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