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路上の宝石

日々の道すがら拾い集めた「宝石たち」の採集記録。
青山さんのダンスを原動力に歩き続けています。

◆『テネシー・ワルツ』観劇3回目レポ(町田公演 町田市民ホールにて)

2006-08-24 02:37:49 | テネシー・ワルツ 江利チエミ物語
本日18時30分開演の部、小田急線に乗って行って参りました~♪今日の「町田市民ホール」ですが、「明治座」とはまた劇場の雰囲気も異なり、リラックスした感じで、「笑うところで笑う」お客様がかなり多く、なんだかほんわりとしてとてもよい雰囲気でした。出演者の皆様、スタッフの皆様は、公演ごとに異なる劇場での上演準備、環境も異なって、きっと様々なご苦労もおありかと思いますが、観客としては、そんな会場による客席の雰囲気の違いも結構楽しんでいたりします。話は戻って、『テネシー・ワルツ』では、東京の下町育ちのチエミさんのキャラクターを島田歌穂さんが、とても温かい感じで演じておられますが、そのこととも関連して、劇中にはユーモアに富んだ、客席の笑いを誘うくだりがかなりあるのです。登場人物の演技だけではなく、時代背景を映し出すスライドの写真などにも、ユーモアが感じられるところがあって、このことが、特にチエミさんの苦悩の人生を描く第2部などにおいては、「懐かしさ」の演出とともに、観客の感情の緩衝材的役割を果たしているのかもしれません。また今年の再演に新たに出演されている阿部裕さんの演じられる、「豪ちゃん(高倉健さん)」のシルエットからは、とても人間味が感じられ、チエミさんが「ひとりの女性」として過ごした時間が、昨年よりももっと身近に感じられるような気がします。「唐獅子牡丹」の昨年とは違う演出も、健さんとのすれ違いの生活から来る孤独感というチエミさんの心象風景を、象徴的に見せるひとつの仕方としては、納得がいきます。そして今回さらに印象に残るのが、「ひとりの歌手」としての江利チエミに、また様々な苦難のなかで懸命に生きる「ひとりの女性」としてのチエミさんに、折にふれてさりげなく寄り添っていた、中野ブラザーズの存在です。チエミさんが本音を漏らすようなときに、いつもさりげなく現れる彼ら。そんな彼らとチエミさんが、最後に歌って踊る「サイド・バイ・サイド」は、今回の再演で、私が個人的に一番「チエミさんらしいのではないか」と感じるシーンで、しかも一番熱いものが込み上げるシーンでもあります。

さて、今日の青山さん、・・・何と言ったらよいのでしょうか。(今PCの前でかなり困っている私・・・)困ったときは、へーまさんのお言葉をお借りすることにして、最初から最後まで「黄金比」のようなダンスでした~♪私なりに「黄金比」を拡大解釈して、「これしか(これ以外は)ありえない」っていう動きです。へーまさんの「黄金比」についてわからない方は、こちらの左下のBookmarkからへーまさんのPlateaに行かれて、出演作イラストの「エル・クンバンチェロ」をご覧ください。勿論、初見も2回目も素晴らしくて、毎回感動して帰ってきているのですが、青山さんの舞台は、いつも言っているように観るたび毎に「最高が更新されてゆく感じ」なのです。ゆえに、どうしても「劇場通い」がやめられなくなってしまいます。「これしかありえない」という精緻さを極めた動きなのに、そこにはエネルギーがこぼれ落ちんばかりに充満している、とにかくそんな動きでした。「アクセル踏みながらブレーキを踏む、ブレーキを踏みながらアクセルを踏む」そんな相反する方向に働く力がギュッと一点に集中して、1コマ1コマを連続させてゆくような、そんな感じです。各シーンについて話し出したらキリがないので、これぐらいにしておきますが、とりあえず「エル・クンバンチェロ」は、私がああだこうだ書くより、じかに体験していただくしかない、ということです。昨年の初演を観ていたとしても、やはりこうやって「今の青山さん」があの曲をああやって踊っているのを観てきてしまうと、あの体験を言葉に置き換えるには、かなり時間がかかりそうです。ちなみに今日の「町田市民ホール」は、「エル・クンバンチェロ」の冒頭、青山さんの「出の回転ジャンプ」での照明が、「明治座」に比べてよいな~、と思いました。初見のときの私の「ダンスの分量少ないかも」発言は、回転跳躍する青山さんの全身を照らしきれていなかった(あの鋭い爪先を照らしきれていなかった)「明治座」の照明への不満に30パーセント位を負っているのかもしれません。しかし、今日はあの完璧なフォルムをこころゆくまで堪能できて大満足でした。

ところで余談ですが、今日劇場に行って、舞台に現れた青山さんのお顔を拝見し、いつもに増してさらに麗しい~、明治座のときとちょっと違うメイクかしら?という疑問が一瞬私の心の中をよぎりました。帰宅して、神崎順☆様のdiaryにお邪魔したところ・・・、やはり神崎順☆様マジックによるものだったのですね、スバラシイ~。20日付けのお帽子・サングラス・神崎順☆様ジャケット姿といい、今年もファンは心弾む楽しい日々を送らせていただいております。(ああいう帽子を被った青山さんを見てしまうと、私などはますます「フォッシーを踊る青山さん」妄想をふくらませてしまいますが・・・)

興奮気味の乱文ですが、今日はこれぐらいに・・・。この興奮をとりあえず、送信・・・。

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