さて、ROCKIN' Broadwayの観劇レポの続きです。
このあたりから、かなり記憶が断片的になっていますので、その点ご了承ください。
Seasons of Loveの次は、和央さんが雨に打たれながら歌われる迫力のあるシーンでした。ステージの上に実際に雨を降らせるなんていう演出、ライブコンサートではなかなか見られないような気がしますが、かなり大量の水が使用されていたような気がします。音楽を聴いた瞬間、「あっ、宝塚の曲・・・」と思ったのですが、どうやら『ファントム』の曲だったようです。冒頭では、ダンスシーンも少々入っていたように思います。途中から和央さんのソロだったような気がします。
そして、この次からがラテン・メドレー。まずは、Gloria EstefanのCongaに乗せて、華やかなダンスシーンが繰り広げられます。花總さんと女性ダンサーの皆さんが踊られるのですが、とにかくこのシーン、花總さんのキュートで非常に華のあるダンスが印象に残りました。Dancing Queenの花總さんも、とてもお綺麗で、遠くから拝見していても、「娘役の理想像」のようなオーラを感じて、ひたすら素敵だなあ、と思っていたのですが、このシーンでは、スカートの裾を翻しながら、動きのあるダンスで客席を魅了しておられました。客席はこの前半部分のダンスシーンで、既にかなり盛り上がっていたのですが、途中からは、なんと和央さんが、パイレーツ・オブ・カリビアン!?な感じの海賊ルックでご登場。さらにラテンなノリで大盛り上がりです。ただ、雰囲気的には、金髪のロングヘアーでしたので、ジャック・スパロウというよりは・・・、何と説明したらよいでしょう。和央さんの中性的で、ワイルドなムードが印象的で、花總さんとのダンスも素敵でした。Congaに続くラテン・メドレーの後半では、男性ダンサー陣も登場していましたので、青山さんファンとしては、この曲をカリビアンなムードで踊りまくる青山さんは是非観てみたかった、というのは正直なところあります。残念ながら、Congaのシーンでは、男性ダンサーの方々のダンスシーンはほとんどありませんでしたので。
続いては、Ricky MartinのLivin’ La Vida Loca。このあたりから、センターの和央さんを囲むようにして、待ってました!青山さんたち男性ダンサーの方々のご登場です。かなり動きのあるラテンなダンスを楽しめるシーンです。青山さんたち男性ダンサーの方々の衣裳もとても素敵です。やはり海賊の衣裳は、あれでないと!という衣裳だったと思います。同時にここは、パイレーツな和央さんがサーフィンをするという、あり得ない、でも何故かとても楽しい演出に、会場が和むシーンです。ステージ上のブルースクリーンの前に、ラテンなダンスを踊っていた青山さんたちが、突然サーフボードなどをセットし始める様子が、笑えます。このサーフボードにひょいと和央さんが飛び乗り、ポーズをとり始めると・・・。バックの大スクリーンに、「ビッグ・ウェンズデー」さながらの大波に乗るパイレーツな和央さんが映し出されるというしかけです。このシーンのあまりの唐突さに、笑ってしまったために、すみません、このあたりの記憶がかなりあやふやです。DVDの映像を楽しみにしたいと思います。それからこのあたり、またはこの曲のちょっと前のあたりで、和央さんがカメラマンの方を連れて、高さのあるところに上がられて、バーにつかまったと思ったら、その「台」がかなりのスピードで回転しだすというスゴイ演出もありました。スクリーンに映し出される映像を見ていると、客席に座っていながらも、和央さんの感じておられるであろう「遠心力」を感じてしまうという、非常に迫力のあるシーンでした。
お次は、フランク・ワイルドホーンさん作曲によるVIVA!。今回のコンサートのパンフレットには、曲目が掲載されていなかったのですが、唯一、この曲の歌詞だけは、掲載されていました。開演前にパンフレットを眺めていたところ、“Lyrics by Yoka Wao”の文字が眼に飛び込んできて、どんなメロディーの曲なのか、非常に楽しみにしていました。勝手に、ワイルドホーンさんの楽曲は、オーソドックスなバラードであろう、と決め込んでいたので、スパニッシュなアコースティックギターの音色が非常に美しいイントロが流れ始めたときは、一瞬意表を突かれたかたちでした。けれども、ラテン調に展開するワイルドホーンさんによる美しいメロディーラインと、ファンの皆さんに向けて書いた、という和央さんの熱い気持ちが込められたことばが、とても心地よく響き渡りました。また心のこもった振りとともに、会場が一体感に包まれるという素敵なシーンでした。
そして、この後はいよいよ「たかこの部屋」へと突入です。「笑点」のテーマソングをロック調にアレンジしてみたら、妙にはまってしまったのだそうで、和央さんは海賊ルックのまま、イスに腰掛け、トークがスタートです。遠くから拝見していても、和央さんは確かに「男前!」なオーラを発しておられ、ステージも中盤に差し掛かったこの頃には、私も思わず「和央さん」ではなく、「たかこさん」とお呼びしたいくらいでした。私が観た日は初日だったのですが、この日の質問は、「初日のステージの幕が開いたときは、どんな気分ですか?」というようなものだったと思います。それに対して、たかこさんは、「やるっきゃない」というようなお答えをされていたと思います。また、コンサートグッズの企画の裏話も非常に楽しく、たかこさんに親近感を持ってしまいました。
それで、この後は、再びステージです(多分こんな展開だったと思います・・・)。白を基調にしたステンドグラスのような豪華なセットが登場したと思ったら、その前で、一組の男女のペアが登場し、ダンスが始まります。仮面舞踏会のようなマスクをつけていて、衣裳も白を基調にしたものです。幻想的で素敵なダンス!と思ったら、右側で踊っておられるのが、青山さんでした。ここの部分、時間にしたら短かったと思いますが、まるでオルゴールのお人形のようなダンスでとても素敵でした。次々とステンドグラスの扉が開いていくと、最後に和央さんと花總さんがご登場です。おふたりのデュエットダンスに会場は、溜息の連続といった感じでした。そして、このあたりで再びワイルドホーンさん作曲による、和央さんと花總さんのデュエットソングMy Only Prayerが入ったと思います。VIVA!とはまた雰囲気がガラリと変わるこちらも、ロマンティックで素敵な曲でした。「ゴールデンコンビ」のおふたりの素晴らしさをしみじみと感じました。
この後、ステージは暗転。All That Jazzの、あの悩ましげなイントロが聞こえたかと思うと、暗闇に包まれた会場を、紫色のライトが照らし始めます。本当にAll That Jazz!?いよいよFosseな青山さんを観られる!?と期待と興奮は最高潮に達し・・・。そして、本格的に曲が始まると、もうあとはただただステージに引き込まれるだけでした。ヴェルマな和央さんに、Cell Block Tangoをイメージさせる女性ダンサー陣、そして一際艶やかな青山さんたち男性ダンサー陣。そのなかでも青山さんがとにかく光っていました。青山さんの何がどうだったか、それをどう説明しようか、と本当に悩んでしまうわけですが、例えば、両腕を顔の高さぐらいで外向きに、カクンと折り曲げたときの、肩から肘、そして手首のあたりの、何ともいえない艶っぽさ。某サイトで見られるBig Dealのダンスシーン冒頭部分で、手首をカクンと折り曲げてポーズとるところがありますが、ああいう振りをするときの、青山さんのカッコよさと言ったら、もうただ「見てください」としか言えません。とにかく、このシーンは、「あ、私は今日これを観るために劇場に来たんだわ」と思ってしまう、そういう至福の瞬間が連続してゆくシーンでした。今回は、ライブ・コンサートということで、CHICAGOからの1シーンと言っても、もしかしたら、多少さっぱりめの振り付けだったのかもしれませんが、それでも、青山さんのダンスから漲るAll That Jazzなオーラは、やはり素晴らしかったです。いつの日か、FOSSEの世界を本格的に踊る青山さんを、この眼で観たい!心の底からそう思ったシーンでした。それから、勿論このシーンの和央さんも素晴らしかったです。今回のコンサートでは、色々なジャンルの曲を歌われていますが、やはりこうしたミュージカル・ソングを歌うときの和央さんの歌声は、素敵ですね。女性役としての圧倒的な存在感を示しながら、All That Jazz~♪と歌い上げるところなどを聞いていると、どうしたってミュージカルファンとして、あの曲も聴きたい、観たい~、と欲が出てしまいます。そして話題になっているこのシーンのラスト。ガウンを脱ぎ捨てたヴェルマを観ることができたのは、ほんの一瞬でしたが、和央さんのあの長い手足を生かした、女役としてのダイナミックなダンスを観てみたい、そんなことを思いました。
そしてこのあたりで、ABBAのDancing Queenであったように思います。パンフレットに掲載されている花總さんのお写真も、ストレートなヘアスタイルで、エキゾチックな雰囲気が醸し出されていて、とても素敵なのですが、ピンクの衣裳に身を包んだ、クレオパトラのような雰囲気の花總さんの美しさが際立っていたのが、このシーンでした。話題になっているように、青山さんたち男性ダンサー4人が担ぐお輿に、花總さんが乗って、会場右手のドアからご登場、客席の間を通り、ステージまで行かれるのですが、遠くから見ていても、本当に神々しいぐらいの美しさ。さらに、Dancing Queenを歌い上げる美声に、しばしのあいだ酔いしれました。Congaのときや、ジーンズをはいて歌われるときの愛らしさやかわいらしさとは違う、花總さんの魅力が満開のシーンでした。
この後は、バックに控えているバンドの方々も登場して、賑やかなROCKコンサートのノリで盛り上がりました。タオルを首にかけて、和央さんもマイクスタンドを握り締め、バンドのギターの方とノリノリで盛り上がります。ROCKな感じの曲が2曲ぐらいあったでしょうか。そのうちの1曲は、おそらくRENTだったと思います。ロックン・ロールな歌は、日本語で歌うとかなり印象が変わるので、ライブ中は、聴いたことあるけど、この曲なんだっけ・・・、な感じでした。バックコーラスのお三方の迫力ある歌声が非常に印象に残りました。そして、このあたりになると、曲順がかなりあやふやなのですが、Boys Town GangのCan’t Take My Eyes Off You(「君の瞳に恋してる」)が入ったと思います。和央さんと花總さんに、ダンサーの方々も加わり、歌にダンスで盛り上がります。巨大なミラーボールのようなものも飛び出して、これを青山さんたちが客席に投げ、お客さんたちとコミュニケーション。3月の『TOMMY』のPinball Wizardのようなノリに近かったでしょうか。ダンサーの方々も客席に降りてきてくださって、皆さんノリノリでした。
そして、ここからは和央さんの代表曲メドレーということで、しっとりと落ち着いた雰囲気になっていきました。Never Say Goodbyeと、もう1曲(One Heartという曲だそうです)が披露されていました。実際に劇場で聴く和央さんのNever Say Goodbyeは、やはり素晴らしかったです。歌の途中、ステージ上へと高くセリ上がっていくところがあるのですが、このセリの幅が非常に狭いもので、まるで和央さんが、天高く昇っていくように見えるんです。曲の盛り上がりとともに、高く高く昇っていく様子が、とてもドラマティックでした。また、和央さんが、2階客席を歩きながら歌われるという演出もあり、会場は非常に沸いていました。このとき、楽屋を出て会場に登場するまでの様子が、スクリーンに映し出されるのですが、この映像がとても楽しいものでした。この映像のあたりから、裾を膝下ぐらいまでロールアップしているジーンズを和央さんははかれているのですが、とにかく和央さんはジーンズ姿がよくお似合いになるんです。まさに「永遠の少年」。青山さんたちダンサーの皆さんもステージに大集合し、WINGとVIVA!を歌って踊って、フィナーレという流れだったと思います。
最後は、出演者の方々勢ぞろいのカーテンコール。和央さんと青山さんの絡みは、会場の笑いを誘っていました。とても楽しそうだったので、全回見てみたかったなあ~。とにかく、いろいろなジャンルの曲を踊っている青山さんを観られたことが、今回はとてもうれしかったですし、オープニングからフィナーレまでエンターテインメントな雰囲気が溢れていて、楽しいライブでした。「ゴールデンコンビ」といわれる和央さんと花總さんのステージも劇場で初めて体験することができ、宝塚時代のおふたりのご出演作もじっくりと観てみたい、そんなふうに思いました。同時に、これからのお二人のご活躍が、一ミュージカルファンとしてとても楽しみになったことも事実です。
DVDが発売されるかも?という安心感と、純粋にライブな空間を楽しんでしまった、ということがあり、かなり頼りない記憶を元にして書いたレポで申し訳ありませんが、どうぞご了承ください。衣裳やセット、曲順、そして青山さんのダンスの雰囲気など、どなたかファンの方でご覧になった方がいらっしゃいましたら、どこかでレポしていただけると、とてもうれしいです。いつも「詳細レポ」を書きながら、ステージをご覧になった方々は、それぞれどんなふうにご覧になっているのかなあ、と思っております。
このあたりから、かなり記憶が断片的になっていますので、その点ご了承ください。
Seasons of Loveの次は、和央さんが雨に打たれながら歌われる迫力のあるシーンでした。ステージの上に実際に雨を降らせるなんていう演出、ライブコンサートではなかなか見られないような気がしますが、かなり大量の水が使用されていたような気がします。音楽を聴いた瞬間、「あっ、宝塚の曲・・・」と思ったのですが、どうやら『ファントム』の曲だったようです。冒頭では、ダンスシーンも少々入っていたように思います。途中から和央さんのソロだったような気がします。
そして、この次からがラテン・メドレー。まずは、Gloria EstefanのCongaに乗せて、華やかなダンスシーンが繰り広げられます。花總さんと女性ダンサーの皆さんが踊られるのですが、とにかくこのシーン、花總さんのキュートで非常に華のあるダンスが印象に残りました。Dancing Queenの花總さんも、とてもお綺麗で、遠くから拝見していても、「娘役の理想像」のようなオーラを感じて、ひたすら素敵だなあ、と思っていたのですが、このシーンでは、スカートの裾を翻しながら、動きのあるダンスで客席を魅了しておられました。客席はこの前半部分のダンスシーンで、既にかなり盛り上がっていたのですが、途中からは、なんと和央さんが、パイレーツ・オブ・カリビアン!?な感じの海賊ルックでご登場。さらにラテンなノリで大盛り上がりです。ただ、雰囲気的には、金髪のロングヘアーでしたので、ジャック・スパロウというよりは・・・、何と説明したらよいでしょう。和央さんの中性的で、ワイルドなムードが印象的で、花總さんとのダンスも素敵でした。Congaに続くラテン・メドレーの後半では、男性ダンサー陣も登場していましたので、青山さんファンとしては、この曲をカリビアンなムードで踊りまくる青山さんは是非観てみたかった、というのは正直なところあります。残念ながら、Congaのシーンでは、男性ダンサーの方々のダンスシーンはほとんどありませんでしたので。
続いては、Ricky MartinのLivin’ La Vida Loca。このあたりから、センターの和央さんを囲むようにして、待ってました!青山さんたち男性ダンサーの方々のご登場です。かなり動きのあるラテンなダンスを楽しめるシーンです。青山さんたち男性ダンサーの方々の衣裳もとても素敵です。やはり海賊の衣裳は、あれでないと!という衣裳だったと思います。同時にここは、パイレーツな和央さんがサーフィンをするという、あり得ない、でも何故かとても楽しい演出に、会場が和むシーンです。ステージ上のブルースクリーンの前に、ラテンなダンスを踊っていた青山さんたちが、突然サーフボードなどをセットし始める様子が、笑えます。このサーフボードにひょいと和央さんが飛び乗り、ポーズをとり始めると・・・。バックの大スクリーンに、「ビッグ・ウェンズデー」さながらの大波に乗るパイレーツな和央さんが映し出されるというしかけです。このシーンのあまりの唐突さに、笑ってしまったために、すみません、このあたりの記憶がかなりあやふやです。DVDの映像を楽しみにしたいと思います。それからこのあたり、またはこの曲のちょっと前のあたりで、和央さんがカメラマンの方を連れて、高さのあるところに上がられて、バーにつかまったと思ったら、その「台」がかなりのスピードで回転しだすというスゴイ演出もありました。スクリーンに映し出される映像を見ていると、客席に座っていながらも、和央さんの感じておられるであろう「遠心力」を感じてしまうという、非常に迫力のあるシーンでした。
お次は、フランク・ワイルドホーンさん作曲によるVIVA!。今回のコンサートのパンフレットには、曲目が掲載されていなかったのですが、唯一、この曲の歌詞だけは、掲載されていました。開演前にパンフレットを眺めていたところ、“Lyrics by Yoka Wao”の文字が眼に飛び込んできて、どんなメロディーの曲なのか、非常に楽しみにしていました。勝手に、ワイルドホーンさんの楽曲は、オーソドックスなバラードであろう、と決め込んでいたので、スパニッシュなアコースティックギターの音色が非常に美しいイントロが流れ始めたときは、一瞬意表を突かれたかたちでした。けれども、ラテン調に展開するワイルドホーンさんによる美しいメロディーラインと、ファンの皆さんに向けて書いた、という和央さんの熱い気持ちが込められたことばが、とても心地よく響き渡りました。また心のこもった振りとともに、会場が一体感に包まれるという素敵なシーンでした。
そして、この後はいよいよ「たかこの部屋」へと突入です。「笑点」のテーマソングをロック調にアレンジしてみたら、妙にはまってしまったのだそうで、和央さんは海賊ルックのまま、イスに腰掛け、トークがスタートです。遠くから拝見していても、和央さんは確かに「男前!」なオーラを発しておられ、ステージも中盤に差し掛かったこの頃には、私も思わず「和央さん」ではなく、「たかこさん」とお呼びしたいくらいでした。私が観た日は初日だったのですが、この日の質問は、「初日のステージの幕が開いたときは、どんな気分ですか?」というようなものだったと思います。それに対して、たかこさんは、「やるっきゃない」というようなお答えをされていたと思います。また、コンサートグッズの企画の裏話も非常に楽しく、たかこさんに親近感を持ってしまいました。
それで、この後は、再びステージです(多分こんな展開だったと思います・・・)。白を基調にしたステンドグラスのような豪華なセットが登場したと思ったら、その前で、一組の男女のペアが登場し、ダンスが始まります。仮面舞踏会のようなマスクをつけていて、衣裳も白を基調にしたものです。幻想的で素敵なダンス!と思ったら、右側で踊っておられるのが、青山さんでした。ここの部分、時間にしたら短かったと思いますが、まるでオルゴールのお人形のようなダンスでとても素敵でした。次々とステンドグラスの扉が開いていくと、最後に和央さんと花總さんがご登場です。おふたりのデュエットダンスに会場は、溜息の連続といった感じでした。そして、このあたりで再びワイルドホーンさん作曲による、和央さんと花總さんのデュエットソングMy Only Prayerが入ったと思います。VIVA!とはまた雰囲気がガラリと変わるこちらも、ロマンティックで素敵な曲でした。「ゴールデンコンビ」のおふたりの素晴らしさをしみじみと感じました。
この後、ステージは暗転。All That Jazzの、あの悩ましげなイントロが聞こえたかと思うと、暗闇に包まれた会場を、紫色のライトが照らし始めます。本当にAll That Jazz!?いよいよFosseな青山さんを観られる!?と期待と興奮は最高潮に達し・・・。そして、本格的に曲が始まると、もうあとはただただステージに引き込まれるだけでした。ヴェルマな和央さんに、Cell Block Tangoをイメージさせる女性ダンサー陣、そして一際艶やかな青山さんたち男性ダンサー陣。そのなかでも青山さんがとにかく光っていました。青山さんの何がどうだったか、それをどう説明しようか、と本当に悩んでしまうわけですが、例えば、両腕を顔の高さぐらいで外向きに、カクンと折り曲げたときの、肩から肘、そして手首のあたりの、何ともいえない艶っぽさ。某サイトで見られるBig Dealのダンスシーン冒頭部分で、手首をカクンと折り曲げてポーズとるところがありますが、ああいう振りをするときの、青山さんのカッコよさと言ったら、もうただ「見てください」としか言えません。とにかく、このシーンは、「あ、私は今日これを観るために劇場に来たんだわ」と思ってしまう、そういう至福の瞬間が連続してゆくシーンでした。今回は、ライブ・コンサートということで、CHICAGOからの1シーンと言っても、もしかしたら、多少さっぱりめの振り付けだったのかもしれませんが、それでも、青山さんのダンスから漲るAll That Jazzなオーラは、やはり素晴らしかったです。いつの日か、FOSSEの世界を本格的に踊る青山さんを、この眼で観たい!心の底からそう思ったシーンでした。それから、勿論このシーンの和央さんも素晴らしかったです。今回のコンサートでは、色々なジャンルの曲を歌われていますが、やはりこうしたミュージカル・ソングを歌うときの和央さんの歌声は、素敵ですね。女性役としての圧倒的な存在感を示しながら、All That Jazz~♪と歌い上げるところなどを聞いていると、どうしたってミュージカルファンとして、あの曲も聴きたい、観たい~、と欲が出てしまいます。そして話題になっているこのシーンのラスト。ガウンを脱ぎ捨てたヴェルマを観ることができたのは、ほんの一瞬でしたが、和央さんのあの長い手足を生かした、女役としてのダイナミックなダンスを観てみたい、そんなことを思いました。
そしてこのあたりで、ABBAのDancing Queenであったように思います。パンフレットに掲載されている花總さんのお写真も、ストレートなヘアスタイルで、エキゾチックな雰囲気が醸し出されていて、とても素敵なのですが、ピンクの衣裳に身を包んだ、クレオパトラのような雰囲気の花總さんの美しさが際立っていたのが、このシーンでした。話題になっているように、青山さんたち男性ダンサー4人が担ぐお輿に、花總さんが乗って、会場右手のドアからご登場、客席の間を通り、ステージまで行かれるのですが、遠くから見ていても、本当に神々しいぐらいの美しさ。さらに、Dancing Queenを歌い上げる美声に、しばしのあいだ酔いしれました。Congaのときや、ジーンズをはいて歌われるときの愛らしさやかわいらしさとは違う、花總さんの魅力が満開のシーンでした。
この後は、バックに控えているバンドの方々も登場して、賑やかなROCKコンサートのノリで盛り上がりました。タオルを首にかけて、和央さんもマイクスタンドを握り締め、バンドのギターの方とノリノリで盛り上がります。ROCKな感じの曲が2曲ぐらいあったでしょうか。そのうちの1曲は、おそらくRENTだったと思います。ロックン・ロールな歌は、日本語で歌うとかなり印象が変わるので、ライブ中は、聴いたことあるけど、この曲なんだっけ・・・、な感じでした。バックコーラスのお三方の迫力ある歌声が非常に印象に残りました。そして、このあたりになると、曲順がかなりあやふやなのですが、Boys Town GangのCan’t Take My Eyes Off You(「君の瞳に恋してる」)が入ったと思います。和央さんと花總さんに、ダンサーの方々も加わり、歌にダンスで盛り上がります。巨大なミラーボールのようなものも飛び出して、これを青山さんたちが客席に投げ、お客さんたちとコミュニケーション。3月の『TOMMY』のPinball Wizardのようなノリに近かったでしょうか。ダンサーの方々も客席に降りてきてくださって、皆さんノリノリでした。
そして、ここからは和央さんの代表曲メドレーということで、しっとりと落ち着いた雰囲気になっていきました。Never Say Goodbyeと、もう1曲(One Heartという曲だそうです)が披露されていました。実際に劇場で聴く和央さんのNever Say Goodbyeは、やはり素晴らしかったです。歌の途中、ステージ上へと高くセリ上がっていくところがあるのですが、このセリの幅が非常に狭いもので、まるで和央さんが、天高く昇っていくように見えるんです。曲の盛り上がりとともに、高く高く昇っていく様子が、とてもドラマティックでした。また、和央さんが、2階客席を歩きながら歌われるという演出もあり、会場は非常に沸いていました。このとき、楽屋を出て会場に登場するまでの様子が、スクリーンに映し出されるのですが、この映像がとても楽しいものでした。この映像のあたりから、裾を膝下ぐらいまでロールアップしているジーンズを和央さんははかれているのですが、とにかく和央さんはジーンズ姿がよくお似合いになるんです。まさに「永遠の少年」。青山さんたちダンサーの皆さんもステージに大集合し、WINGとVIVA!を歌って踊って、フィナーレという流れだったと思います。
最後は、出演者の方々勢ぞろいのカーテンコール。和央さんと青山さんの絡みは、会場の笑いを誘っていました。とても楽しそうだったので、全回見てみたかったなあ~。とにかく、いろいろなジャンルの曲を踊っている青山さんを観られたことが、今回はとてもうれしかったですし、オープニングからフィナーレまでエンターテインメントな雰囲気が溢れていて、楽しいライブでした。「ゴールデンコンビ」といわれる和央さんと花總さんのステージも劇場で初めて体験することができ、宝塚時代のおふたりのご出演作もじっくりと観てみたい、そんなふうに思いました。同時に、これからのお二人のご活躍が、一ミュージカルファンとしてとても楽しみになったことも事実です。
DVDが発売されるかも?という安心感と、純粋にライブな空間を楽しんでしまった、ということがあり、かなり頼りない記憶を元にして書いたレポで申し訳ありませんが、どうぞご了承ください。衣裳やセット、曲順、そして青山さんのダンスの雰囲気など、どなたかファンの方でご覧になった方がいらっしゃいましたら、どこかでレポしていただけると、とてもうれしいです。いつも「詳細レポ」を書きながら、ステージをご覧になった方々は、それぞれどんなふうにご覧になっているのかなあ、と思っております。