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アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

クロガネモチ - 赤い実 (1)

2024-01-07 15:00:00 | みんなの花図鑑
今日から「赤い実」と題して3題ほど。
まず最初は愛知県刈谷市の「クロガネモチの実」。



正月は両親と 義父母のお墓参りに行きました。義父母のお墓は、知多半島の名鉄電車南加木屋駅の北に今度新しく「加木屋中ノ池駅」という駅が新設されますが、その横にあります(結果、駅前墓園?になります)。
岡崎から知多半島の義父母のお墓まで刈谷市を通っていきますが、この道はまた私が会社にマイカー通勤で使っていた道です。




でも、こんな真っ赤な実を鈴なりにつけた木があるのは知りませんでした。





余りにも真っ赤な実だけが鈴なりなので、ひょっとしたらクロガネモチではなく、以前このきなんのき掲示板で紹介されていたタマミズキ(モチノキ科モチノキ属)という木なのかも?と疑ったのですが・・・



標識があり「樹木名 クロガネモチ」とされていました。





刈谷市の指定樹木になったのが 「昭和58年」とあります。



昭和58年といえば、1983年のことなので、私が会社に通いだして10年目くらいのころになります。
そのころから(いや、それ以前もずっと前から)毎年毎年 冬になると、こんな真っ赤な実をつけていただろうのに、全然気が付かなくって、申し訳ないと(今では)思います(´∀`)




最後に、今年はじめての「なぞなぞ」です。
クロガネモチは雌雄異株で、この木は真っ赤な実がなっているから雌株です。でも、果実ができるためには雄株の花粉がないと結実しないはずです。近くに雄株があるのだけど目立たないで見過ごしているのでしょうか?
それとも、受精しないで実を結んじゃったというのでしょうか??




以下に、2つの回答例を示します。どちらが正解なのか、私には分かりません。

回答(1)種子と母樹と周囲の同じ樹種の木のDNAを調べることによって、花粉親と母樹との距離、つまり花粉がどのくらい遠くの木から運ばれてきたかがわかる。モチノキ属ではこのような調査はまだされていないが、クロガネモチでも、随分離れている雄株から花粉が運ばれていると考えられる。
(「植物Q&A :タラヨウやクロガネモチは雄株がなくても、雌株は結実できますか?」)

回答(2)クロガネモチと同じ属の植物ヤバネヒイラギモチでは、受粉しなくても結実するという報告があり、やはり同属のアメリカヒイラギモチでは、人工授粉をしてもしなくても結実率に大きな変化が見られなかったという観察事実から、結実率を左右するのは花粉の量よりは、果実に回すことのできる資源量の方だと推測されている。ということで、クロガネモチを含むモチノキ属では、結実そのものに花粉が必ずしも必要ないことになりそうである。
(「植物Q&A :市街化地域において植栽されたクロガネモチの受粉について」)

 回答(1) (2) をまとめた記事もあります 「クロガネモチの雌の木の不思議」が、公園や庭木として植えられているクロガネモチのほとんどが雌株で、そのどれもが必ずしも近くに雄株があるとは思えないことを考慮すると、何だか自然の摂理に反するような 回答(2) も自然の一部なのかもしれないと思えてきます (´・ω・)





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