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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ローリエ、アオモジ、ウバメガシ - 樹に咲く花3

2022-04-19 06:00:04 | みんなの花図鑑
ローリエ(月桂樹)

ゲッケイジュ(月桂樹、学名:Laurus nobilis)は、クスノキ科の常緑高木。(wiki「ゲッケイジュ」)




家にもありますが、毎年剪定して枝を落とすので、トンと花が咲きません。




「葉にはシネオールと呼ばれる芳香成分が含まれ、葉を乾燥させたものをローリエ(フランス語: laurier)、ローレル(英語: laurel)、ベイリーフ(英語: bay leaf)などと呼び、香辛料として広く流通している。」(同上)




「雌雄別株。日本に雌株は少ない。(樹に咲く花)」(松江の花図鑑「ゲッケイジュ(月桂樹)」)




「葉腋に淡黄色の小さな花が集まってさく。花被片は4個、雄花では長さ約3.5mmの楕円形、雌花はやや小さい。雄花の雄しべは8〜12個。」(同上)






アオモジ

このアオモジは愛知県緑化センターとその周辺雑木林のアオモジです。
撮影日は4月14日。




アオモジは、本来、九州西部から奄美に分布する木なので、おそらく最初、愛知県緑化センターで植栽されていたアオモジの実を鳥が運んで周囲の雑木林にも生えてきたのではないかと思われます。




論文にもこうあります
「アオモジは九州以南に分布の中心を持つクスノキ科ハマビワ属の雌雄異株の落葉樹である。かつて切り花生産などの目的で近畿地方に導入され、周辺に逸出した国内移入種である。現在でも分布が拡大している地域があり、拡大には鳥類の種子散布の影響が大きい。」(日本生態学会大会講演要旨集・中村 彰宏「移入種アオモジの分布域における種子散布」)




アオモジは2月ごろから蕾をつけはじめ、花が咲くまで蕾の期間が長いのですが、さすがに4月中旬では遅かったようで、花粉はほぼ放出され葯が褐色変化している花がほとんどでした。




雄しべの数は・・・?
多数、という記述しかありませんでした。






ウバメガシ

「ウバメガシ(姥目樫、学名:Quercus phillyraeoides)は、ブナ科コナラ属の常緑広葉樹。」(wiki)
ウバメガシのウバメとは姥芽という意味で、新芽の色が茶褐色であることによります。




「ウバメガシは日本産の常緑のカシ類では特に丸くて小さく、また硬い葉を持つカシである。」




備長炭の材料として有名です。




ウバメガシは雌雄同株で、4~5月に、本年枝の下部に雄花序を垂らし、本年枝の上部に1~2個の雌花序をつけます。



あいにく 雌花序には出会えませんでした。




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