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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ガーベラ - 帯化は美しいか

2021-12-13 18:16:33 | みんなの花図鑑

一般的なガーベラ(Gerbera)です。
古くはハナグルマと呼ばれていたそうです。



ガーベラ(Gerbera)は キク科ムティシア亜科ガーベラ属の総称で、日本での本来の花期は4–9月頃のはずですが、今ではこんな冬にも観賞できるように温室栽培されたものが売られています。




キク科ムティシア亜科の頭状花序は花弁一つ一つが花(舌状花)であり、中心のシベの塊のようなのも一つ一つが小さな花弁を持った花(筒状花、管状花)です。




舌状花は花弁の一枚だけが肥大化した雄しべを持たない小花です。



ここからは ちょっと特殊な花の紹介です。

筒状花の一部が花弁化しています。
八重咲きというのは 雄しべが花弁に変態してできることがほとんどなんですね。だから八重の花には雄しべが無い、とか。




この花は中心の筒状花が2つが合体したような形をしています。
こういう現象を帯化といいます。
野草でも、セイタカアワダチソウやマツヨイグサの類などの帯化はけっこう目にすることができます。




帯化は植物ホルモンの異常分泌によって引き起こされると考えられています。
異常分泌にはさまざまな原因が考えられますが、ひとつの原因はある種のバクテリアの寄生。
この寄生によって異常分泌が起こり、その結果生長点の細胞が異常に増殖して帯化が起こるというのです。


園芸センターのガーベラもけっこうな割合でこの帯化した花が出回っています。


でも、私は マツヨイグサでもガーベラでも 退化してないほうが好きです。


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