アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アケビ、白花アケビ - Akebia

2023-04-07 16:00:00 | みんなの花図鑑
アケビ

梨園のフェンスに巻き付いてるアケビ。
年々範囲が広がっています。
アケビの学名って知ってます??
アケビ属の学名は 何とAkebia なんですね!(^^)!
日本、韓国、中国が原産地です。





アケビAkebia quinata の葉は5枚一組。
ミツバアケビ A. trifoliata は3枚一組。葉には鈍鋸歯があります。
上の2つのハイブリッドのゴヨウアケビ A. x pentaphylla はアケビと同じ5枚一組。葉には鈍鋸歯があります。





アケビは雌雄異花。
これが雄花。




雄花はパラシュートみたいな萼が付いています。




では、雌花はどんなのかというと、上の画像で大きな2つが雌花。雌花のほうが数は少ないけれど、目立ちます。
パラソルみたいな大きな萼が付いています。






サクラやマメ科の両性花の雌しべは1つだけで回りを沢山の雄しべが取り巻いているのですが、アケビの雌花は雌しべが何本か(通常6個)付いています。





それぞれの雌しべの先端は柱頭で、ここで花粉を受粉するため、べたべたしています。




花粉でなく、虫がとらまっていることがよくあります。食虫植物みたいです。




あれ? アケビって虫媒花だったのかな?それとも風媒花だったのかな?
ある文献によると、
それぞれの「花の匂いの化学分析から、アケビは虫媒花的であり、ミツバアケビは風媒花的であること、また、ゴヨウアケビは質・量ともに中間的であること」が分かってきたそうです。





白花アケビ

梨園のフェンスに絡まっているアケビの群れの中に、一か所だけこういう花がありました。
雌花ですが、色が白いのです。




拡大してみると、雌しべは5本のように見えますが、中央の大きな柱頭の雌しべは2つが合体しているので、実際はやはり6個の雌しべなのかもしれません。




こちらが雄花です。




白花アケビで検索するともっと白い萼のアケビが出て来るので、いろんな程度の突然変異があるのかもしれません。
シロバナアケビの学名は 一応 Akebia quinata cv. leucantha ということですが、上のは栽培種(cv.) というには ちょっと「?」です(´∀`)






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