アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

(改訂)アレチニシキソウ - 安城市SD

2019-10-22 08:43:52 | みんなの花図鑑
(この記事は 以前(2019-08-19 ) ハイニシキソウとタイトルしていたものです)




杯状花序特集、第1回(ショウジョウソウ) や 第2回(オオニシキソウ)のときには 杯(カップ)に毛が生えてませんでした。
今度の アレチニシキソウは 毛深いのが特徴です。





ただ オオニシキソウよりさらに小さい花序なので、私の技術と手持ちのレンズでは、どうも細部が よく分からないです。(しかもこの日はかんかん照りのハイコントラストな日で、白っぽい部分は 画像がすっ飛んでしまいました (T△T))

それでも 倍率をあげて撮影したものを よく見て見ると、杯の先が 車の4連テールランプのように赤丸が付いています。これが アレチニシキソウの最大の特徴です。





この画像は 別の枝のものですが、4つのテールランプの中から、4裂した雌しべの柱頭が出ているものがあります。
それで ニシキソウの仲間から 「4つのテールランプ」をもつ花序を画像検索しますと、アレチニシキソウが候補に上せます。
たしかに「4つのテールランプ」は腺体のようです。腺体の周囲を黄色い付属体が縁取りしていますが、アレチニシキソウのばあい、付属体は狭くて細いです。





枝の付け根にも 杯がひとつついています(これは 一本だけ)。この杯の先は 爪楊枝のようになっていますが、おそらくこれは 雌花が受粉に失敗して 花柱を上方向に伸ばしただけで、その先にあった子房のかたまりが朽ちて落ちた後ではないかと思われます。

いずれにしても、まだ果実が生っていないようなので、しばらく観察していきたいと思います。





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