アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

サネカズラ・コッキネア、(ケ)テイカカズラ

2020-06-20 18:29:30 | みんなの花図鑑
「カズラ」と名がつくつる性植物を2つ。

最初は サネカズラ

サネカズラは 山里で季節になると 赤いボール状に実をつけているのをよく見ますが、 このサネカズラは「サネカズラ・コッキネア」と言って、 どんな実が生るのか、見たことがありません。 場所は安城デンパークです。




樹名板には
 「Kadsura coccinea」
 「マツブサ科」
 「中国・ミャンマー原産」
と書いてありました。



笑っちゃうのは 学名(属名) の Kadsura です。 「カズラ」って日本語が 属名になってるんですねぇ~~
(よくみるサネカズラ の学名は Kadsura japonica でした (^^)/ )




さて、コッキネアのほうですが、 ネットに記事が全くと言っていいほどありません。
以前も調べたのですが、唯一ヒットしたのが ぺこりん♪さんの投稿画像で、いわく
「 Kadsura aff. cocoinea マツブサ科 aff.はaffinity(=類縁)の略 【追記】 cocoinea=緋色の ネットで調べても出てこないので、ハッキリしません。 そもそもデンパークのページにも出てこない…」



まあ、 実物が目の前にあるので、 近づいてよく見ると、こんなかわいい花です。




ところが、 ちょっと触れただけで、 溶けるように花弁が崩れて 下へ落ちてしまうんです。 椿の実みたいに堅そうなのに、実際は もろくて、びっくりです。


つぎは、 (ケ)テイカカズラ

大きな蚊が、 5弁花の端から端まで足を延ばして 止っています。 花はそれほど小さな花ではないので、 これは蚊が巨大なのです(名前は分かりません)。



(ケ)テイカカズラは キョウチクトウ科のつる性植物で、 「チョウ・ガ媒花」とあります。 では、蚊は 花粉媒介しないのかな?



それとも 蜜泥棒なだけかな?



まあ、それはそうとして さっきから気になるのは テイカカズラ じゃなく 「(ケ)テイカカズラ」と書いてますよね? おたく?



あぁ、そのことですか。 この植物、 テイカカズラじゃなくて ケテイカカズラ かもしれないんですよ。
どこがちがうのかというと、 上の花筒の部分を見ると、 花弁に近いほうが太くて 枝元に近いほうが 細いでしょ。 太い部分の長さと 細い部分の長さが あまり違わないと思いませんか? で、 あまり違わなかったら、実は 「ケテイカカズラ」なんですよ (´∀`)
真正の? テイカカズラでは 細い部分がもっと長くてスマートなんです。こんな 寸胴じゃないんです(T△T)



また、 テイカカズラは花弁の基部が巻き込んで筒のように見えるのに対して、ケテイカカズラは基部が巻き込まないので広く見えるなどの違いもあるそうです。



ただ、名前の通り、ケテイカカズラは 花柄に毛が多いのが特徴なので、こういう ハイブリッドなの、 名前を言いにくいんですよ。





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