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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アンデスの乙女と小葉のセンナ - ちがいは?

2021-10-04 10:04:36 | みんなの花図鑑
ハナセンナ(アンデスの乙女)

庭に植えられていて黄色の花をいっぱいつけているこの木、皆さん、何と呼んでいますか?
カシア・コリンボーサ
コバノセンナ(小葉のセンナ)
アンデスの乙女
ハナセンナ
など など…

私自身は違いがよく分からなく、総称して「カッシア」(Cassiaは旧属名)と呼んでいましたが。。。




すこし調べてみると 「小葉のセンナ」と「アンデスの乙女」は品種が違うそうで、
前者は「葉っぱは丸くてやや小さめ。ブ厚い。」「見上げるほどの高さになる。」
後者は「葉っぱは細長く、とがる。 背は人の背丈くらい。」
と違いがあるそうです。

ということで、一枚目の画像にあるように葉が尖っているので、このカッシアは 「アンデスの乙女」すなわちハナセンナということになりそうです。




「ハナセンナはマメ科センナ属の観賞用の栽培種。アンデスノオトメという名で流通している。旧属名のカッシア(Cassia)とも呼ばれる。」(三河植物観察「ハナセンナ」)
葉の違いは分かりましたが、この独特の花のほうには ちがいはないのでしょうか?




上の画像を見てわかるように、3種類の雄しべが付いています。
一番下の大きな雄しべは3つあります
その上に 中間の大きさの雄しべが4つ付いています。
さらにいちばん上に 隠れるように 小さな雄しべが2つ付いています。




小葉のセンナ(カシア・コリンポーサ)

こちらは 西尾市憩の農園で「カシア・コリンポーサ」というラベル付きで売られていたカッシアです。

葉を見ると、ハギやエニシダの葉に似た丸っぽい葉をしています。




みんなの花図鑑によると
「葉は偶数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)である。 小葉は長さ2、3センチの細長い楕円形で、縁が肥厚している。 夕方になると葉を閉じる。」(みんなの花図鑑「コバノセンナ(カッシア) [小葉の旃那]」)




そして、花にも違いがありました!
2本の湾曲した雄しべが特徴である。」(同上、太字は引用者)




「雄しべは10本あります。」(EVERGREEN「コバノセンナ」マメ科 センナ属 Senna pendula)
いちばん長い「湾曲した雄しべ」が2本。
中間にやや短いおしべが4本(これは ハナセンナ(アンデスの乙女)と同じ。
そして上にごく短いおしべが 3本。
以上で、合計9本! 一本足りません!
実は 一番長い2本と同じ位置に もう1本 短いおしべがあるのです。
ハナセンナでは この位置に長い大きな葯をつけた雄しべが3本ありましたが、
コバノセンナでは このうちの中央の1本が退化したのかと想像できます。

私も ここにアップするとき、大急ぎでまとめたので、勘違いしている点もあるかと思います。ご了承ください。



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