
「キク科の花と花後(綿毛)」特集、こんどは ノゲシを観察してみます。ノゲシは キク科タンポポ亜科の植物です。
キク科の花はたくさんの小花の集合で、キク科のうちでもタンポポ亜科はたくさんの舌状花の集合です。
舌状花というのは ひとつの花で言うと花弁のような部分です。タンポポやノゲシは 誤解を恐れずいうならば、すべて花弁で頭花が出来ている。でも、花弁なら シベがありませんが、舌状花はこれだけで一つの花なので ちゃんとひとつひとつにシベがあります。

外側の緑色の萼片のような部分を 総苞といいます。たくさんの小花を纏めて包んでいるので「総苞」です。

一枚目の画像の舌状花の部分の拡大図です。
画像の右上あたりが 頭花の中心です。花は外周からだんだん中央に向かって開花していきます。
開花した舌状花を見ると、(下のほうで)黒っぽい棒の周囲に 花粉が付いています。この黒っぽい棒が 雌しべ棒で、その下の 雄しべが合着してできた雄しべ筒の中を 花粉を付着しながら上に上がってきたところです。
(左真ん中あたりの)舌状花を見ると その黒い棒(めしべ棒)が2つに割れて開いています。割れ目部分(内側)が めしべの柱頭です。
以下、花後の綿毛

アブラムシの親子が 総苞についています。こういう光景よく見るんですけど、アブラムシってノゲシが好きなんですかね?





〔おまけ〕

2016-12-20
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