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アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ホルトノキ - ポルトガルの木

2025-07-17 07:00:00 | みんなの花図鑑
(初出:2021-07-08 )

ホルトノキに花が付いているのをはじめてみました。(@安城デンパーク)




ホルトノキという面白い名前は、「平賀源内が、この木をオリーブと間違え、「ポルトガルの木」と呼んだことから。」(樹木図鑑「ホルトノキ」)
花を見てオリーブと間違えたのではなく、秋に実る果実がオリーブの実に似ていたから、というのですが・・・
果実はまだ見ていないので、較べようもありません。




ただ、花は非常にユニークな花です。白い花弁がか細かく糸状に裂けているのです。
そして、 真っ赤に紅葉した古い葉が1年を通して見られます(ということです)。
デンパークの2本あるこの個体はそうでもないのですが、他の方のホルトノキの画像を見ますと、ユズリハに似た樹形をしています。





「梅雨明け頃に開花。」(福原のページ「ホルトノキ(ホルトノキ科)」)




「雌雄同株」としているページがありますが (mirusiru.jp「ホルトノキ」)・・・




イネ科のおしべのような雄しべと子房上位のめしべが一緒にあるから「両性花」(三河の植物観察)でしょう。





繰り返しますが、 イネ科のような雄しべです。ユニークです。
雌しべの花柱は花弁よりも長いようです。





雄しべたちは花粉を出すと単独で ポロポロ落下します。




この花は 一本だけ 雄しべが残っていますが、他はすべて落下しました。
オレンジ色は 蜜を出す花盤のようです。




雌しべと花盤だけになった花。






 

ルリマツリ、ハリマツリ - シベのある風景

2025-07-16 07:00:00 | みんなの花図鑑
植物の和名に「マツリ(茉莉)」がつくときは 花がジャスミン(茉莉花)に似ているためです。


ルリマツリ(プルンバーゴ)イソマツ科

ルリマツリ、別名プルンバーゴ(Plumbago)はイソマツ科という珍しい科の植物です。



「高坏状の5弁花をまり状に多数つける」



花の開き方を「折り畳み傘」と表現した人がいらっしゃいます。





さて、「シベのある風景」なんて副題しましたが、撮った画像を見ると、シベがうまく撮れてません(ToT)
ともかく、白っぽい糸状のシベは めしべの柱頭です。




やはり、写っているのは めしべの柱頭です。
「柱頭は5裂する」と書いてありますが・・・



3本太いのが出て、そのあと 2本の先が2裂して、(2) + (2) + 1 で 最終的に 5数ということか?




まぁ、花冠も5裂しているし、雄しべも5本ということなので、めしべも5裂しているのが順当ということでしょうか。
では、その 雄しべはどこに?




雌しべの下に見えるのが 雄しべのようです。
予想通り 5個ありますよね?





デュランタ(ハリマツリ)クマツヅラ科

デュランタ(Duranta)はクマツヅラ科の分類上は常緑樹。
(こちらは シベの観察はありませんm(_ _)m )



(初出: 2021-07-06)

和名の「ハリマツリ(針茉莉)」ですが、「ハリ」は一部の品種にトゲがあるため、とのことです。
そして「マツリ」はもちろん 花がジャスミンに似ているから??・・・
う~ん、どこがどう似ているのか、ちょっとわからないですよねぇ
このデュランタは 花びらに白い縁取りが入る デュランタ・タカラヅカという品種なのでイメージしにくいです。


wiki に デュランタ・レペンスの画像があるので、貼り付けておきます。







 

ビロードモウズイカ、ムラサキモウズイカ

2025-07-15 07:00:00 | みんなの花図鑑
(初出:2022-07-08)

ビロードモウズイカ

ビロードモウズイカはゴマノハグサ科モウズイカ属の植物。
「明治の初に観賞用に渡来した。北海道には多く、夏に長野県でもよく目にする。三河でもJR線路脇で野生化したものが見られる。」(三河の植物観察「ビロードモウズイカ」)




まさに上記の記述の通りで、安城台地の水路の土手に毎年伸びてきます。(撮影日:7月7日)




「全体にビロード状の白色の綿毛でおおわれている。」(同上)




「雄しべは花糸に白色の毛が密生する。」(同上)




モウズイカの名は 漢字では「毛蕊花」で、雄しべに毛が生えているところに由来します。
中国名も「毛蕊花 mao rui hua」となっています。




ということですが、近づいてみてみると、毛の付いてる雄しべとほとんどついてない雄しべとあるようです。










たまたまかもしれませんが、下側から出ている長めの2本の雄しべが毛が少ないようです。




伸びる前の葉はこんな形をしています。




まさにビロードです。







ムラサキモウズイカ

参考までに、以前於大公園(東浦町)で撮ったムラサキモウズイカを再掲しておきます。




撮影日は 4月27日。



「紫毛蕊花」というだけあって、雄しべの紫色が特徴的です。















 





難問 - ボダイジュか、シナノキか?

2025-07-14 07:00:00 | みんなの花図鑑
(初出:2022-07-05)
きょうは長いことお蔵入りになっていたシナノキ属の木たちを在庫一掃みたいに取り上げてみます。
まだちゃんと整理がついてないのですけど・・・
とりあえず よく出会うボダイジュとシナノキから・・・



ボダイジュ

背の高い樹ですが、望遠で覗くとこんな花が咲いています。ボダイジュだと思いますが、シナノキかもしれません。
花だけを見ていたのでは判らないことが多いのです。
(6月10日 安城デンパーク・テラスガーデンにて)




でも木を見上げれば一目瞭然です。見上げると、葉が白いです。
ボダイジュの葉は葉裏に毛が密生していて、トップ画像のように風が吹いて葉裏を見せると、木全体が白い葉の木のように見えるのです。シナノキではこうはなりません。




そういう目で再度花を見ると(ここの花は高いところに咲いていて近くに寄れません)いくぶん黄色で、ボダイジュの花っぽいです。シナノキの花は似た感じですが、もう少し白っぽいのです。




ボダイジュの雄しべは花弁よりも長くないと言われてます。
(シナノキの雄しべは花弁の先に伸びていると言われてます)


▼以前別のところで撮ったボダイジュの花です



▼ボダイジュの葉裏をマクロスコープで拡大してみたものです。






シナノキ

ボダイジュの比較の対象となるシナノキですが、ことしは撮り忘れました(ToT)
それで、以前愛知県緑化センターで撮ったシナノキの画像でボダイジュとの違いを確認してもらおうと思います。




ボダイジュのやや黄色みがかった花と比べると、白っぽいです。




そして、シナノキの雄しべは花弁より長く前へ出ている、ということでしたが、この画像ではそこはよくわかりません。




葉裏の毛がないので、ボダイジュのように白く光っていません。



以上をまとめると・・・
シナノキ ボダイジュ 区別

(森と水の郷あきた「樹木シリーズ96 シナノキ」より)




次は難問です。

シナノキ?

これは安城デンパークの(クラブハウス前)フロントガーデンに一本だけあるシナノキ属の樹なんですが、以前はボダイジュの樹名板がありました。




しかし、ある年の見学会のとき、私の質問に端を発して(´∀`) シナノキ属であることに間違いはないが、ボダイジュではないかもしれないと職員さんの間で議論になった木です。




ここに掲げるのはその前後に撮った問題の木です。(2019-06-13 撮影)




シナノキの花の特徴というのが 雄しべが花弁より長く伸びていて、多少ですが、ギンバイカの花のように見えるというものでした。そういう点からすると、私にはこれは ボダイジュではなくシナノキに見えて仕方がありません。


以下、そのとき下に落ちていた花を撮影したものです。













セイヨウシナノキ
さて、安城デンパークにはたくさんのシナノキ属があります。

これはグラスウォーク外側のオーク類が植わっている場所にあった木ですが・・・




周囲にあるスカーレット・オークやピン・オークのような特徴のある葉ではないので、却って「なんの木だろう?」と気になる木です!(^^)!




近くに行って見上げると ボダイジュに似た花が咲いているではありませんか?!




ちょっと黄色い葉弁だから、シナノキではなくて ボダイジュのほうかな?




いずれにしても デンパークさんに聞いてみましょ? っと(^^♪




すぐに回答をいただけました。
予想していたのとは違い、こたえは「セイヨウシナノキ」でした。

セイヨウシナノキ 西洋科の木
セイヨウシナノキはヨーロッパ原産のナツボダイジュとフユボダイジュの自然交雑種。セイヨウボダイジュとも呼ばれる。(中略)花序につく花の数が7~10個程度のため、セイヨウシナノキとした。(三河の植物観察「セイヨウシナノキ」)
シューベルトの「リンデンバウム」は、この木のこと。
▼ネット上のセイヨウシナノキ(セイヨウボダイジュ、リンデンバウム)例







ナツボダイジュ

最後に、セイヨウシナノキの交配元のいっぽうナツボダイジュの花をお見せします。
(2021-6-10@愛知県緑化センター)














いかがでしたか?


シナノキ属はやっぱり難しいですね (´∀`)






 


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白いキョウチクトウ - 副花冠(コロナ)

2025-07-13 07:00:00 | みんなの花図鑑
5月29日@安城デンパーク

安城デンパークの「風の丘」西に咲くキョウチクトウです。



全体は白なのですが、中心の副花冠付近に濃いピンクの縞模様が入っています。

以前、デンパークさんに 品種名を尋ねたことがあるのですが、
「白のキョウチクトウの内側の花弁に赤いストライプが入るのが特徴のキョウチクトウで、
多花性の選抜種ですが、明確な品種名はありません。」
というお答えでした。




そこを拡大すると、こんな風になってます。
デンパークさんのお返事で 「内側の花弁に赤いストライプが入る」と分かりやすくおっしゃってますが、
この「内側の花弁」というのが「副花冠」といわれているもののことです。




脱線しますが、「副花冠」は英語で corona といいます。某車メーカーの人気車種ですね(^^)/
それでは 外側の「花冠」(花弁の集合体)は英語で何と呼ぶのかというと、これがなんと「カローラ(corolla)」なのです (^_-)-☆




6月26日@安城デンパーク

上の風の丘のつづきになりますが、淡墨桜の池付近に植わっている同じ種類の白のキョウチクトウです。




副花冠(corona)は 花冠(corolla)や雄しべ(Stamen)の一部が変形してできたといわれてます。




副花冠の中から ローソクのように立っているのは 「よじれた雄しべ 」です。
「5本の雄しべは,花粉のはいった葯の先端が細長く伸び,毛のある糸状の構造(付属体)をしています.“よじれたおしべと”いうのはこの付属体のことでしょう.葯はやじり型をしていて,お互いにくっついて半分開いた傘のようになっています.」
(日本植物整理学会・植物Q&A「キョウチクトウの受粉」)




雄しべのろうそくの内部はどうなっているのか?
観察して来なかったので、先ほどの「Q&A」の回答から引用します。
「雌しべは1本で,その形はろうそくのような,例えるなら“京都タワー”に似ています.京都タワーのリング上の展望室より上側の部分は,キョウチクトウの雌しべでは先端がとがった緑色のふくらみになっています.この部分は葯の傘がのっており,花の上から直接みることはできません.」(同上)


「キョウチクトウの仲間は自分の花の花粉では果実(種子)を作ることができません.ほかの株の花から運ばれた花粉がつく,他家受粉によって初めて種子ができます.このような複雑な花の構造をしているためか,キョウチクトウの仲間は実ができにくいと多くの文献に示されています.」(同上)






 

フェンネルって ウイキョウのこと?

2025-07-12 07:00:00 | みんなの花図鑑
(以下 2021-07-07の記事より)


ウイキョウ(茴香、学名: Foeniculum vulgare)は、セリ科ウイキョウ属に分類される、多年生の草本植物である。
ウイキョウ属唯一の種で、英語名からフェンネルともよばれている。
(茴香(ウイキョウ)とは何? Weblio辞書)また(wiki「ウイキョウ」)同じ




茴香(ウイキョウ)とは、本来はフェンネルの種のことを指します。(HORTI)




フェンネルは、古代ギリシャ・ローマ時代から食用や薬用に広く利用されてきたハーブです。…
似た香りをもつスパイスのスターアニス(八角、大茴香)との比較で、小茴香(ショウウイキョウ)と呼ばれることもあります。
(フェンネルとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版)




フェンネルの果実は0.7~1㎝程度と小さく、この果実を乾燥させたものが生薬の茴香(ウイキョウ)です。
(ハーブのフェンネルの育て方。ディルとの違いや食べ方 ...)




見分けにくい植物(1):フェンネルとディルはそっくり!フェンネルとディルの違い
(Namiki Herb Garden Journal)




ディルは生の葉、種、ドライハーブ、そして花も使用することができます。フェンネルは葉と茎、種が使用されます。
(ディルとフェンネルの味や違いは?使い分けや代用はできる ...)




秋には、茶褐色の1cm前後の小さな実を付けます。
ウイキョウは、漢方の生薬にも用いられています。
漢方では、完熟寸前の種を取り天日干しにし胃の薬として用いられています。
(暮らしーの「ウイキョウ(茴香)とは?人気生薬の効能とその食べ方をご紹介!」)






 

ハイビスカス - 正体見たり雄しべ筒

2025-07-11 07:00:00 | みんなの花図鑑
(初出 2021-07-05)


一般に ハイビスカスと呼ばれるこの花は アオイ科フヨウ属の花です。
Hibiscus はアオイ科フヨウ属の属名で、同属の花は 大きな花蕊(しべ)が特徴です。



花を上から見たところです。
オレンジの5つの毛深い球が雌しべの柱頭。
その下の黄色いもみ殻の棒が雄しべの葯(花粉が入った袋)と花糸です。葯が割れ花粉が出ている雄しべもあります。




斜め横から俯瞰するとこんな感じです。
何となく見てると、たくさんの雄しべは めしべの花柱から枝分かれして生えているように見えます。




でも、それは間違いです。
この細い雄しべは多数の花糸が融合して筒を作っているのです。花糸の葯に近いところだけ筒から分かれて(ばらけて)伸びているのです。

下に融合途中のヤブツバキのおしべをお見せします。

ヤブツバキのばあいは基部のほうだけ融合しているので、王冠のような形になっています。

いっぽう、ハイビスカスのばあいは 葯に近い付近まで融合して筒を作っています。
これを雄しべ筒(staminal tube = staminal column )と呼んでいます。

ということは・・・
雌しべの柱頭と花柱は 雄しべ筒の中を通って下の子房とつながっているのでしょうか?




どうやらそのようなのです。
花蕊の太い円柱は 実は外側がたくさんの雄しべが合着してできた管で、その中を雌しべの花柱が貫通し、抜けた先で柱頭を展開しているのです。
アオイ科のめしべとおしべは 刀とその鞘(さや)の関係です。
もちろん めしべが刀で、雄しべ筒が鞘(さや)です。




刀と鞘のたとえを続けるなら、刀の柄(え)に当たる部分が雌しべの柱頭です。
鞘の一番上端はどうなっているのでしょうか?
ムクゲなどではめしべと雄しべ筒が同じ色をしていたり、雄しべの花糸が上のほうまで伸びて柱頭を隠していたりするので、確かめることが出来ませんでしたが、ハイビスカスではこのように 明確に 雌しべとおしべの境界を観察することが出来ます。




分かってしまえば、めしべの花柱と 雄しべ筒が同じような色をしていても、ほら、
筒の中から めしべが出ているのがよくわかります。




アオイ科の花シベがいつからこのような構造をとるようになったのか分かりませんが、
ヤブツバキの発展形態として、「刀と鞘」方式をとっている花は 他にも キク科や キキョウの仲間があります。
















去年の今日
ムクゲ、ブッソウゲ - アオイ科
タイトルの「ムクゲ、ブッソウゲ」というのは 語呂がいいから。 ふつうなら「ムクゲ、ハイビスカス」というところです (´∀`)見出し画像はずっとまえの9月富山の氷見市海浜植物園で撮......






 

エキナセア - ハリネズミの正体

2025-07-10 07:00:00 | みんなの花図鑑
画像をこれ以上増やさないために過去記事を再掲しています
以下は 初出 2021-07-05 の記事


キク亜科のエキナセアです。エキナセア(Echinacea)という属名は、ギリシャ語の echina(ハリネズミ)に由来し、中央の球形の筒状花の形状がハリネズミを連想させるところから名づけられたことはご存のとおりです。
エキナセアの種名は 筒状花(ハリネズミのほう)の形状ではなく、舌状花(その周囲の花弁のような小花)の色で呼ばれるそうなので、上のは白いので エキナセア・アルバでしょうか?
(舌状花が紫なら、エキナセア・プルプレア(E. purpurea)です。黄花ならエキナセア・パラドクサ(E. paradoxa)です)

筒状花(ハリネズミ)のほうに話を戻しますが、エキナセアの筒状花は他のキク亜科の筒状花と大きく違うところがあるのに(私はこの写真を撮っていて)気が付きました。




一枚目の画像のほうが分かりやすいかもしれませんが、通常キク亜科の筒状花は花弁の中から 雄しべ筒が伸び、さらに筒の中から雌しべ棒が花粉を押し上げ、その後、めしべの柱頭が開いて成熟します。
この画像でも 黒褐色の雄しべ筒が頭に黄色い花粉を載せています。
しかし、よくみると、ツンツン立った ハリネズミの正体は このおしべ・めしべ集合体とは別の器官のようです。




少し近づいてみます。
先ほどの黄色い花粉を載せた雄しべ筒のほか、さらに雌しべが柱頭を羊の角のように開いたシベも見えますが、より高く目立つのは サボテンのような果肉植物の葉のような器官です。

これは何なのでしょう?
これが エキナセアの筒状花を ハリネズミと呼ばせているものの正体なのですが・・・




実は、このハリネズミの正体、これを書いている今もまだ よく分かりませんなのです(ToT)
ただ、ヒントとして この花は北アメリカの比較的乾燥した土地の原産で、花後もハリネズミの形が長く残り、ドライフラワーにもなるということです。




通常のキク亜科の筒状花には こんなサボテンみたいな部分はありませんから、めしべが受粉すればその他の部分は萎んで枯れて 形はなくなります。




答えを教えてくれたのは 今回も 「ヤサシイエンゲイ」でした (^^♪
要約しますと・・・
ハリネズミの正体は 蕾のときに花を包んでいた「苞」(葉の変化したもの)の先が針のように先がとがっているから
なんだそうです。
(なぁ~んだ、そうだったのか、、ですよね (´∀`))


以下、クモの嫌いな人は 見ないでください (ありがとうございました! ここでお別れです)


3



2



1















 

オオハンゴウソウ?‐ 駆除のお願い!

2025-07-09 07:00:00 | みんなの花図鑑
画像をこれ以上増やさないため、昔の記事を再掲しています
以下、2021-07-04 の記事


西尾市憩の農園で私の背丈と同じくらいの背のこんな花が売られてました。





スマホの Google Lensアプリで検索したところ・・・


(▲クリックで拡大)
第1候補に「オオハンゴウソウ」を挙げてきます!

オオハンゴンソウといったら、オオキンケイギクに並ぶ特定外来生物です。

日本の生態系に重大な影響を及ぼす恐れがある植物として,外来生物法により「特定外来生物」に指定され,栽培,運搬,販売,野外への放出などが禁止されています。(盛岡市 「オオハンゴンソウ,オオキンケイギクの駆除のお願いについて」)

園芸コーナーに置かれている、ということは・・・
これは オオハンゴンソウではないのでしょうか (´v_v`)



オオハンゴンソウではないとしても、これはたぶん「オオハンゴンソウ属=ルドベキア Rudbeckia」のように見えます。

日本語の「オオハンゴンソウ属」の記事には
 オオハンゴンソウ Rudbeckia laciniata は
 明治中期に観賞用に導入され、
 日本に自生するハンゴンソウ に
 葉の様子が似ていて、背丈が
 大きいことから命名された。
とあります。
そして Rudbeckia laciniata の英文wiki には つぎのような私が見たのとそっくりな絵があります ▼

そして・・・
Rudbeckia laciniata
CUTLEAF CONEFLOWER は 通販(英文)で やはり売られているのです "(-""-)"




さて、名前はともかくルドベキア属(オオハンゴンソウ属)のこの花、キク亜科のシベの観察にはシベが大きいのでもってこいです (^^ゞ




キク亜科の花のおさらいですが、(ちょっとだけ見えている)手前の花弁のようなのが 舌状花という小花の集団です。
真正面の花筒の中から褐色の莢(さや)が伸び、その上に 黄色い毛のついた器官を出しているのが 筒状花の集団です。
バックの丘は その筒状花のつぼみの山です。



筒状花は山の外延部(麓)のほうから上に向かって咲いていきます。
つぼみの花筒の先が5つの割れ、中から褐色の莢(さや)状の器官が伸び、さらにその中から雌しべが出てきます。



めしべは上に伸びるとYの字型に 柱頭を開きます。



成熟した雌しべの柱頭はY字型の内側で花粉を捕えようとします。







 

「去年」は5年前のこと - みんなの花図鑑

2025-07-08 07:00:00 | みんなの花図鑑
今から4年前の今ごろ、このブログのカバー画像↑ をこのヤブガラシに変更しました (その後 一度も変更することなく現在に至っています)

以下、
今から4年前、カバー画像を変更した時の記事です。
ヤブガラシ

この画像が気に入ったので、トップのカバー画像と差し替えようと思いつきました。
撮影日は 2020-7-05 なので、ちょうど今どきの風景だし・・・




ブログトップを模様替えするのは久しぶりなので、どうやって画像をアップするのか、すっかり忘れてしましました。
カバー画像って 横サイズが 4:1 なんですね。原画をトリミングするのに苦労しました。





ショウジョウソウ

去年の7月3日の撮影です。



7月、8月はこんなトウダイグサ科の杯状花序の観察で大わらわですね





フェンネル





羽が2枚しかないから、ハチではなく、アブですよね (^_-)-☆
背中の模様が シマアシブトハナアブというのに似ている気がしました^^




アスパラガス






ヒマワリ