アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ムクゲ、ブッソウゲ - アオイ科

2020-07-05 09:37:39 | みんなの花図鑑
タイトルの「ムクゲ、ブッソウゲ」というのは 語呂がいいから。 ふつうなら「ムクゲ、ハイビスカス」というところです (´∀`)
見出し画像はずっとまえの9月富山の氷見市海浜植物園で撮ったブッソウゲ(ハイビスカス)です。

ムクゲ

ここからは散歩で出会った垣根のムクゲです。
ムクゲの学名は Hibiscus syriacus
属名 Hibiscus(ハイビスカス)というのは フヨウ属のことなんですね
種小名は syriacus。 何と 「シリアの」花だったのです。(私は内戦の始まる前、シリアに仕事で行ってました。ウルルン(^^;)
ムクゲも最近は(だいぶ前から?) 品種改良されて 八重のムクゲが多く出回ってますが、私は自宅庭の野生に近いムクゲが好きです。アオイ科独特のシベが見れるから(^^)/



ムクゲの(一般にアオイ科の)シベは 雌しべの花柱に 雄しべが枝分かれして付く形をとるものが多いです。



ムクゲとフヨウの違いのひとつに、先端の雌しべの柱頭が4つに分かれている(フヨウ)か、いない(ムクゲ)か、というのがあります。 このムクゲは問題の柱頭に すでにたくさんの花粉が付着しているため、よく見えませんが、分かれてはいないはずです。



雌しべの花柱に、たくさんの雄しべが花糸を伸ばしてその先に花粉を付けています。花粉はすでにだいぶ虫たちによって 雌しべに運ばれました。


ムクゲは「一日花との誤解があるが、朝花が開き、夕方にはしぼんで、また翌朝開くものもあるが、たいていはそのまま翌日も開花し続け、一重のもので2〜3日、八重の長く咲くもので2週間くらい一輪の花を楽しめる。」(wiki 「ムクゲ」)
今では韓国の国花となっています。「朝鮮」の語源は、朝に鮮やかに咲く「むくげ」の花だという説もあります。(weblio辞書「Hibiscus syriacusの意味・解説 」)




ブッソウゲ(ハイビスカス)

前述したように、フヨウとムクゲのちがいのひとつに 雌しべの先の柱頭が 4つに分かれるのが フヨウ というのがありましたが、この点では ブッソウゲも フヨウとまったく同じようです。ブッソウゲの別名は「芙蓉花」でした。



ブッソウゲ: 学名は Hibiscus rosa-sinensis
英名は rose of China, Chinese hibiscus
「ハイビスカスとも言うが、フヨウ属の学名・英名がHibiscusであることから、この名前は類似のフヨウ属植物を漠然と指すこともあって、複雑なアオイ科の園芸種群の総称ともなっている。」(wiki 「ブッソウゲ」)



ようやく 4つに分かれた雌しべの柱頭の姿を見ることができました(^^ゞ
花弁が黄色いと 柱頭はオレンジで...




花弁が赤いと 柱頭は さらに濃い赤?、 いつもそうなのかどうかわかりませんけど(´v_v`)




八重咲きハイビスカスは 中心にシベがなくて まるで別の花のようです。



シベは退化して無くなってるのかと思ったら、 あるにはあるんですね(´・ω・)



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